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#267 [愛華]
「羽田さんっ」
「羽田さんいる?」
「羽田さん呼んでくれる?」
学校にも大分慣れてきた頃。
隣の不機嫌絶好調の天宮が
黒いオーラを放っています。
このところほぼ毎日のように。
多分、あいつが私に妙に
かまってくるようになってから。
:11/03/19 23:14
:840SH
:6u.1D6jM
#268 [愛華]
「松矢君、おはよう」
「あ、羽田さんここにいた!
おはよう。さっき先生が
探してたよ、羽田さんを」
「ほんと?ありがとう」
あたしがそういうと
松矢くんは本当に嬉しそうに
笑った。それと反比例するように
隣の黒いオーラは深さを増した。
「えっと……天宮も、来る?」
:11/03/19 23:31
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:6u.1D6jM
#269 [愛華]
「呼ばれたのは陽向さん
でしょう?なんで俺まで
行かなきゃいけないんですか」
「う……そうなんだけ、ど…」
「先に教室行ってますね」
天宮はにっこり笑ってあたしを
残し教室に入っていった。
うーんと……今日は……
「……30点……ってとこかな」
「え、なにそれ?」
:11/03/19 23:35
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:6u.1D6jM
#270 [愛華]
あたしの呟きに疑問を感じた
松矢君が、聞き返す。
「いや、最近ずっと天宮の機嫌
悪いからさ。毎日天宮の機嫌点数つけてるの。100点満点で」
「ふーん。今日は30点か」
「平均して20点くらいだから
今日はいいほうかな。」
「うーん。……ごめんね。
多分それ、俺のせいだよね」
「何が?確かに天宮の機嫌が
悪くなりだしたのは、松矢君と
話すようになってからだけど
別に松矢君のせいじゃないよ。」
:11/03/19 23:42
:840SH
:6u.1D6jM
#271 [愛華]
「え、っていうか……」
「なに?」
「羽田さん、天宮があんなに
機嫌悪い理由わかんないの?」
「へ?松矢君わかるの…?
あたしわかんなくて、毎日
困ってるんだけど」
「ふーんそっかぁ………
天宮、災難だねそりゃ」
「え?なになに?教えてよ!」
「はは、内緒だよ」
:11/03/19 23:47
:840SH
:6u.1D6jM
#272 [愛華]
「なにさ、それー!」
学校でたくさんの人と過ごす内に
人との打ち解け方もなんとなく
だけどわかってきた。
人を信じることが怖かった。
触れられることが怖かった。
限られた自分だけの空間があればそれで安心できると思った。
でも、そんなに難しいことじゃ
ないんだよね。
:11/03/19 23:52
:840SH
:6u.1D6jM
#273 [愛華]
きっとそれはすごく簡単なこと。
ひとを疑わなければいけない。
ここではそんな必要はない。
少しずつだけど。
「疑う」ことよりも
「信じる」ことのほうが
ちょっと勇気はいるけれど
すごく素敵なことなんだって
わかってきたの。
あたしの周りにいる人たちは
みんないい人なんだって。
そう信じたい。
:11/03/19 23:59
:840SH
:6u.1D6jM
#274 [愛華]
’
「……………」
「滝、うっす」
「おー要か。はよ」
「何見てんの?」
要は滝の視線の方向に目を向ける
:11/03/20 11:21
:840SH
:MoUUCc1A
#275 [愛華]
そこにはぎこちなそうに、でも
楽しそうに話す陽向と
松矢蓮の姿があった。
「………なるほど…」
「なぁ要。俺って嫌なやつ?」
滝が視線を窓にずらして呟く。
要は言葉の意味がわからない、
とでも言うように首を傾げる。
「……陽向さんが人に慣れる
ように、って学校に入れたのに
俺から離れてくみたいですげぇ
嫌だ。……全然優しくできない」
:11/03/20 11:26
:840SH
:MoUUCc1A
#276 [愛華]
「そんなもんだろ、みんな。
っつーかお前は陽向ちゃんの
前でもっと自分出していいと
思うよ」
「…………」
「前から思ってたけど、なんで
敬語使ってるわけ?」
「あれは、ちょっとした反抗」
俺は家族なんかじゃない。
家族として見ないでくれ。
そんな意味を込めた、反抗。
:11/03/20 11:29
:840SH
:MoUUCc1A
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