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#452 [愛華]
「いや、そーじゃないよ。
なんか雰囲気がさ」
「そうかな…」
「うん。だって最初のころは
『あんたとは仲良くしたくない』みたいなこと言われたし」
「えっ……そうだっけ」
「うん。めちゃ傷ついた」
「ご、ごめん………でも今は
友達だからね!」
:11/05/15 09:50
:840SH
:XXvk60PI
#453 [愛華]
友達か。
「……うん、ありがとう」
俺は小さな声で呟いた。
ちょっと泣きそうだったから。
どんだけ弱ってんだ、俺。
「あ、あとね」
「うん」
そこから先の言葉は出ずに、
陽向はもじもじとしている。
:11/05/15 09:55
:840SH
:XXvk60PI
#454 [愛華]
「なに、言ってよ」
俺がそう言って微笑むと、
陽向はたっぷり間をとって
俺を見つめた。
「あたしは、松矢君の大切だった人にはなれないから。
あたしはあたしとして
松矢君に接するからね!」
「は?」
:11/05/15 10:02
:840SH
:XXvk60PI
#455 [愛華]
「それだけっ」
「え、それだけ?」
「それだけだよ!」
陽向は恥ずかしそうに言う。
なんだ、言いたいことって
それかよ………。
なんか、笑えてきた。
:11/05/15 10:07
:840SH
:XXvk60PI
#456 [愛華]
「はははっ」
「な、なんで笑うの!」
だって、だってさ。
多分陽向のことだから
きっとこのことでいっぱい
悩んでたんだろうな。
ちょっとでも俺のこと
考えてくれてた。
なんでこんなに嬉しいんだ。
そんなのもう決まってる。
:11/05/15 10:12
:840SH
:XXvk60PI
#457 [愛華]
「………陽向」
「はい?」
「好きだよ」
「え?」
風に押されるように手を伸ばし
ゆっくりと抱きしめ、
罪悪感の中で温もりを確かめる。
もう、どっちでもいいや。
:11/05/19 07:36
:840SH
:GO.aHjsg
#458 [愛華]
「ま…………つやくん」
「嘘。冗談だよ。でも
ちょっとだけこのままでいい?
疲れて少し具合悪いんだ」
そう言って力を腕にこめる。
きっと陽向は困った顔してる。
それがわかっていながらも
離そうとは考えない。
我ながらひどい男だ。
それでも。
:11/05/19 07:41
:840SH
:GO.aHjsg
#459 [愛華]
「松矢君……具合悪いの?
じゃあ保健室に……」
「ん、いいから」
「だって人が来るかもしれな…」
「いいんだってば」
それでも、ただ欲しい。
難しいなら考えなくていい。
ただ本能に従えばいい。
:11/05/20 19:46
:840SH
:wuKfRNF2
#460 [愛華]
あいつに似ているのか
似ていないのか
もう、どうでもいい。
ただ君が欲しいんだ。
心の中に浮かぶのはあいつでは
なくて全部陽向の笑顔だった。
:11/05/20 19:50
:840SH
:wuKfRNF2
#461 [愛華]
’
結局、陽向さんは応援には
来なかった。
皐月の話によると、いつのまにかいなくなったらしい。
まぁ陽向さんが急にいなくなる
のは今に始まったことじゃない。
:11/05/20 19:53
:840SH
:wuKfRNF2
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