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#465 [愛華]
「……なんでんなこと……」
「さっきまで一緒だったから」
そう言って微笑む松矢。
色々言いたいことあるけど
一言で言えば……
ムカつく。
「あ、そう。ありがとう」
「どーいたしまして」
:11/05/25 21:12
:840SH
:UzPnpCiE
#466 [愛華]
「…………」
「なに、まだなにか?」
「いや、てゆーかさ。
お前になにがあったかなんて
知らないしどーでもいいけど。
お前が陽向さんを陽向さんとして見てないなら。
俺は負ける気しないから」
松矢の目が少しだけ、
ほんの少しだけ鋭くなった。
:11/05/25 21:19
:840SH
:UzPnpCiE
#467 [愛華]
「負けるってなに?なんの話?」
「しらばっくれんなよ」
「あぁ、そうか。天宮は
勝負のつもりなんだね。
だとしたら何?
陽向は勝った時の景品って訳?」
「………なんだと?」
陽向さんが景品………?
んなわけないだろうが。
:11/05/25 21:24
:840SH
:UzPnpCiE
#468 [愛華]
そう言いたかったけど、
言葉にならなかった。
松矢が勝ち誇ったような目で
俺を見つめていたから。
「俺は勝負してるつもりない。
ただ欲しいものの為に頑張る。
俺なりのやり方で」
松矢はそれだけ言うと
やっぱり怠そうにしながら
階段を下りていった。
:11/05/25 21:27
:840SH
:UzPnpCiE
#469 [愛華]
「…………天宮……?」
沈黙を破る小さな声。顔を
上げると、階段の上から不安そうに俺を見る陽向さんがいた。
……嘘つきやがったな松矢。
「陽向さん、こんなとこで
何してるんですか?みんな
ソフトの決勝見にいってますよ」
「そっか、だから校内に誰も
いないんだ……忘れ物を教室に
取りに来たんだ。
:11/05/25 21:33
:840SH
:UzPnpCiE
#470 [愛華]
天宮こそなにしてるの?
今、松矢君の声が聞こえた気がしたんだけど………」
「あぁ、ちょっと世間話を」
「え、いつのまにそんなに
仲良くなったの?」
「俺と松矢が仲良く?
気持ち悪いこと言わないで下さい
全く逆ですから」
「本当に松矢君嫌いなんだね…」
:11/05/25 21:38
:840SH
:UzPnpCiE
#471 [愛華]
陽向さんは呆れたように呟くと
階段に腰を下ろした。
どうやらソフトの決勝を
見に行く気はないらしい。
加えて、思い詰めたような顔。
たいてい陽向さんがこんな顔を
する時は何か言いたいことが
あったり、不安な時。
「……何かあったんですか?」
「いや、あの………」
:11/05/25 21:43
:840SH
:UzPnpCiE
#472 [愛華]
「俺に言えないようなこと?」
「………じゃあ聞く。
男の子ってどんな時に
誰かを抱きしめたくなるの?」
はい?
抱きしめたくなる……?
男が、誰かを?
陽向さんの言葉を頭で繰り返す。
:11/05/25 21:50
:840SH
:UzPnpCiE
#473 [愛華]
抱きしめ………
ていうか。
「………抱きしめられたの?」
「………!」
陽向さんの顔が強張る。
唇をきゅっと結んだまま。
「松矢、ですか」
「………天宮、怒ってる?」
:11/05/25 21:53
:840SH
:UzPnpCiE
#474 [愛華]
「怒ってはいないです」
「嘘、声が怒ってる」
怒ってないってば。
ただ今ここに松矢がいたら
間違いなく地獄送り。
なるほど、あの勝ち誇った目は
こういう訳か………。
なんか全部繋がった気がした。
そして次に沸くのは
どうしようもない嫉妬。
:11/05/25 21:57
:840SH
:UzPnpCiE
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