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#501 [愛華]
じゃあ天宮も………
天宮も、『家族』だって思ってる人に平気でキスできるような

そんな男のひとなの?



「天宮……はそんな人じゃ…」


言い聞かせるように呟くと
天宮がまるで力が抜けたように
ポスッと額をあたしの肩に乗せた


心なしか、天宮が小さく見えた。

⏰:11/06/05 13:28 📱:840SH 🆔:dJ3XR0RI


#502 [愛華]
「天宮………?」

「ごめんね」



小さな声。
悪戯をした子供のような
そんな謝りかた。



「でもね、お願いだから。
お願いだから警戒して。

『家族』だからって俺に心を
許しすぎないで」

「…………」

⏰:11/06/05 13:33 📱:840SH 🆔:dJ3XR0RI


#503 [愛華]
「わかってる?
俺は陽向さんを…………」


そう言うと天宮はあたしの頭を
ぐっと引き寄せ、耳元で呟く。







「……いつだって壊せるくらいに近くにいるんですからね」


何かが、変わっていく。

⏰:11/06/05 13:41 📱:840SH 🆔:dJ3XR0RI


#504 [愛華]
横目で見た天宮は
いつもの『優しい天宮』じゃないただひとりの『天宮滝』という男のひとで。

それにたまらなく動悸が上がった




『家族』だと思っていたのは誰?
天宮?それともあたし?


どちらにしたってもう遅い。


囁かれた耳が熱を持ったまま
あたしを、堕としてゆく。

⏰:11/06/05 13:47 📱:840SH 🆔:dJ3XR0RI


#505 [我輩は匿名である]
更新されてる
頑張ってください

⏰:11/06/06 00:22 📱:SH01C 🆔:orMaXp5w


#506 [愛華]
>>505
ありがとうございます!
がんばります(*^_^*)

⏰:11/06/07 22:58 📱:840SH 🆔:y5iv6b02


#507 [愛華]
こんにちは愛華です。
いつも読んで下さってる方
ありがとうございます!


読者の方からの要望で、
読みやすいようにするために
ORDERを設定しましたので
感想がありましたら、
愛華感想板にお願いいたします。


これからも愛華を
よろしくお願いします!


感想板
>>2

⏰:11/06/07 23:03 📱:840SH 🆔:y5iv6b02


#508 [愛華]
第9章 -本音捜索-

⏰:11/06/19 20:36 📱:840SH 🆔:292N.W/M


#509 [愛華]
嵐のようだった体育祭から一週間



部屋の鍵は、以前のように
閉めたまま眠るようになった。





「あ、陽向それちょーだい」

「やだよ。天宮のコロッケ
美味しいんだもん」

「皐月自分の弁当あるだろ。
陽向さんの取るなよ」

⏰:11/06/19 20:40 📱:840SH 🆔:292N.W/M


#510 [愛華]
「タッキー厳しい!
しょーがない。要のコロッケ
もらうかなぁ」

「あげるわけないだろ馬鹿」



いつも通りの昼ごはん。
いつも通りのメンバーで
いつも通りの他愛ない会話。



なのに、あたしと天宮の間には
見えない薄い壁ができてしまった

⏰:11/06/19 20:46 📱:840SH 🆔:292N.W/M


#511 [愛華]
『お願いだから警戒して下さい』


そう言ってあたしにキスした
あの体育祭の後。


あれからいくら考えても、
天宮があたしに何を伝えたかったのか全然わからない。

何のためにキスしたのかも。


ただ、なんとなく怖くなった。


天宮はいつも通りにあたしに
接しているけれど、本当は
どんな気持ちであたしに
向かっているのか
わからなくなってしまったから。

⏰:11/06/19 23:32 📱:840SH 🆔:292N.W/M


#512 [愛華]
「陽向さん、箸止まってますよ」

「へぁ?あぁ……うん」


天宮の声で我にかえり、
次は何を食べようかと弁当に
目を戻すと、端っこに入っているヤツの存在に気づいた。


「む…………」


あたしはそれをひょいっと掴み
隣の要君の弁当に紛れこませる。

⏰:11/06/19 23:38 📱:840SH 🆔:292N.W/M


#513 [愛華]
要君は何事もなかったかのようにそれを黙って口に運ぶ。


「かーなーめー…?」


が、それを天宮が
見逃すはずもなく。


「陽向さんを甘やかすな!」

「えーこれ、俺のせいかよ…」

「陽向さんも!ピーマンぐらい
食べれるでしょ!いい加減要に
頼るのやめて下さい!」

⏰:11/06/19 23:43 📱:840SH 🆔:292N.W/M


#514 [愛華]
「だってマズイもん。要君、
ピーマン好きでしょ?」

「うーん、好きか嫌いかで言うと普通だけどね〜」

「ね?ほら!」

「なにが、ほら!なんですか?
晩御飯抜きにしますよ」


天宮がじとっとした目で
あたしを見つめる。

⏰:11/06/20 07:45 📱:840SH 🆔:UpmhJRIM


#515 [愛華]






あ。これだ…………。




「……か、要君は優しいから。
食べてくれるよね?」

「俺は食べてあげたいけど、
滝に怒られるのは俺なんだ
けどねぇ…………」

⏰:11/06/26 11:27 📱:840SH 🆔:3bKqr/YU


#516 [愛華]
あたしはさりげなく天宮から
視線を外し、弁当に目を戻した。


以前と変わったことのひとつ。
天宮の視線に耐えられなくなった



前は天宮が見つめてくれるだけであたしの存在を認めてくれて
いるようで安心できたのに。


今は天宮の目を見る度に
あの日のことを思い出して
心臓の音に心が乱される。

⏰:11/06/26 11:33 📱:840SH 🆔:3bKqr/YU


#517 [愛華]
「………陽向、次体育だよ!
食べるの遅すぎ。もう行くよ」

「え?ちょ、待って皐月!」


呆れたような皐月の声に
慌てて答えると、まだ食べ終えていない弁当にフタをした。


……あぁ、また自分の世界に
入るとこだった。




あたしはため息をついた後、
皐月と共に屋上を出た。

⏰:11/06/27 20:23 📱:840SH 🆔:ZExqMvxU


#518 [愛華]






「やれやれ……………」


まるで妹を見送るような目線で
扉を見つめる要。



あの日から1週間。
何も変わらないはずなのに。


変わったのは俺と陽向さん。
どっちなんだろうか?

⏰:11/07/01 07:25 📱:840SH 🆔:0m7ARGzo


#519 [愛華]
「………つーかそろそろ話せよ」

「んぁ?」

「陽向ちゃんと何があったか。
お前ら、あきらか様子変だろ」

「………はは、なーんでも
ばれちゃうね。要君には」

「茶化すなっての」


別におかしいことなんてない。


当然の結果だ。
俺のつまらない独占欲がまねいた当然の結果。

⏰:11/07/10 16:01 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#520 [愛華]
「………近づきすぎた。」

「は?なにが?」


要は訳がわからないという顔で
俺の次の言葉を待つ。


近すぎては駄目。
ある程度の距離が必要。
そうわかっていたはずなのに


近づいて、 壊した。


「馬鹿だなー……俺。」


ま、後悔しても遅いんだけど。

⏰:11/07/10 17:35 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#521 [愛華]
「……言いたくないならいいけどあんま溜め込むなよな」

「ん、ありがと。」

「で、どーするわけ。
このまんま放置?」

「そうもいかないだろ。


近づきすぎてこうなった。


だから…………一回離れる」



それが陽向さんを
苦しめるとしても。

⏰:11/07/10 17:38 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#522 [愛華]









「わーすごいご馳走だ!!
なになに?今日なんかあった?」

目の前にずらーっと並ぶのは
天宮特製のあたしの大好物たち。

いいにおいが部屋中に立ち込める

⏰:11/07/10 17:42 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#523 [愛華]
「余り物片付けたかったので。
さ、食べましょうか。食後に
ケーキもありますから」

「やったぁ!!天宮どしたの?
今日は太っ腹だね!」

「たまたまですよ」


そう言ってにっこり微笑む天宮の隣に座ろうと立ち上がると
天宮にそっと肩を抑えられた。


「ん?なに?」

「隣じゃなくて
向かい合わせがいいな」

⏰:11/07/10 17:47 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#524 [愛華]
「……?なんで?」

「隣だと顔見えないでしょ?」


そう言った天宮は
どこか淋しそうで。


どうしてだろう?
顔なんていつでも見れるよ?


だっていつも一緒じゃない。


なんで………
そんな顔するの?

⏰:11/07/10 17:51 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#525 [愛華]
「……うん、わかった」


よくわかんないけど、
嫌な予感がした。


それでもあたしはそれに
気づかないフリをして天宮の
向かい側に座った。



天宮の顔が、表情が、目が。


すぐ目の前にあることが
どうしてこんなに緊張するのかな

⏰:11/07/10 18:06 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#526 [愛華]
今考えると、家を飛び出してから

楽しい出来事の近くにはいつも
天宮の笑顔があった。


それだけで幸せだった。



なのに今はね。


天宮と目が合うだけで
あの日のことがフラッシュバックして
胸がきゅーっと苦しくなる。

⏰:11/07/10 18:20 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#527 [愛華]
苦しくて、熱くなって。
天宮の目が見れなくなった。



もしかしたら天宮は
そんなあたしに気づいていたの
かもしれない。





「ご馳走様でした!!やっぱり
天宮の料理は美味しいね〜」

「そう言ってもらえると
嬉しいですね」

⏰:11/07/10 18:24 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#528 [愛華]
料理を食べている間、天宮と
会話をしながらさっき天宮が
見せた淋し気な表情の意味を
考えていたけれど、
結局こたえは見つからなかった。


「ね、ケーキ食べよう!」

「あ、はい。その前に……。」





こたえは見つからなかった?

違う。

見つからないことを望んでいた。

⏰:11/07/10 18:32 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#529 [愛華]
なぜなら気づいていた。
向かいに座るように促す
さっきの天宮の表情に隠された

なんとなくでしかない、一瞬の

でも見逃すはずのない


別れのサイン。




「………大事な話があるんです」


心臓がわしづかみにされたみたいに息ができなくなった。

⏰:11/07/10 18:42 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#530 [愛華]







「大事な………はな、し?」

「はい。だからね、ココ!」


そう言って天宮は床に座ると
自分の前をポンポンと叩く。


その動作が何を意味するか、
あたしは知ってる。
前のあたしなら笑顔でそこに
向かったんだろうな。

⏰:11/07/10 18:58 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#531 [愛華]
なのに今は………怖いよ。



あたしは俯いたままゆっくりと
天宮の前に座る。

すると天宮はあたしを引き寄せ
後ろから抱きしめるようにして
腕をあたしの前で組んだ。


天宮の体温と心音が
直にあたしに伝わってくる。

⏰:11/07/10 19:01 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#532 [愛華]
「………陽向さんいいにおい」

「天宮のヘンタイ」

「それにあったかいね」

「無視ですか」


肩に乗ってる天宮の顎が
心なしか震えてる気がした。


「……話ってなに?」

「あ、うん。あのね。


陽向さん、一人暮らしは嫌?」

⏰:11/07/10 19:06 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#533 [愛華]






イマ、ナンテ?


ヒトリグラシ?ダレガ?



「あたし………が?」


しばらくの沈黙の後に出た自分の声は驚くほどかすれていた。

⏰:11/07/10 23:09 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#534 [愛華]
「はい。陽向さんも年頃ですし。
一人暮らしの方が気が楽でしょ?
実はもう部屋も……」

「嫌だよ!聞いてないよ!!」


天宮の手を振りほどいて、
振り返りながら叫ぶ。



嫌、だ。

どうして?どうして?


頭が真っ白だ。

⏰:11/07/10 23:14 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#535 [愛華]
「………陽向さん。俺は…」


「あたしの………せい?」


天宮の目が大きく見開かれる。


「あたしが……天宮が警戒しろって言ったのにしないから?」

「違う……」

「天宮に頼ってばっかで……」

「違う……」

⏰:11/07/10 23:23 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#536 [愛華]
腕に力が入らなくなってきた。
視界がぼやけてゆく。


「あたしが……天宮に依存
しすぎてるから……?」

「……………」


「あたしのこと嫌いになっ……」


その続きは、天宮があたしを
強く抱きしめたことで遮られた。


「そんなわけない………」

⏰:11/07/10 23:27 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#537 [愛華]
嫌。
ひとりは嫌。



もう、戻りたくない。
ひとりぼっちの夜は辛すぎるよ。きっと耐えられない。


天宮がいなきゃ………
あたしは、あたしじゃなくなる。



「………じゃ、なんで……?」

⏰:11/07/10 23:30 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#538 [愛華]
「……陽向さん。俺たちは
『家族』であると同時に、
ただの男と女でもあるんです。

このままじゃダメなんです」

「いみ……わかんなっ…」


涙のせいで上手く言葉が
繋がらない。
天宮はゆっくり体を引き離すと、あたしを哀しそうに見つめる。




「依存してるのは、俺なんです」

⏰:11/07/10 23:39 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#539 [愛華]
あたしの頬を包む優しい両手の
掌は、あたたかかった。



「会えなくなるわけじゃない。
学校でも会えますし。

だから、もう泣かないで」


そう言うと、天宮は
涙で濡れたあたしの瞳にキスを
落とした。

次に頬、耳、額、首。


天宮の熱が刻まれる。

⏰:11/07/10 23:47 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#540 [愛華]
「……天宮ぁ……」

「だから泣くなっつの。

そんな顔されたら揺らぐだろ」


天宮は吐息がかかるほど近い
距離でそう呟いた。


敬語じゃないのに優しい口調。




もう、わからない。
天宮の本音がどこにあるのか。

⏰:11/07/10 23:52 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#541 [愛華]
あたしはただ天宮の側にいたい。
天宮がいてくれればいい。



でも天宮は違うの?

キスしたり、抱きしめたり
それで簡単に離れてゆく。
なのに哀しそうな目で呟く。
依存しているのは自分だと。




天宮は、本当は…………


あたしのことどう思ってるの?

⏰:11/07/14 07:45 📱:840SH 🆔:D5xQpm0Q


#542 [愛華]
「うっ……ふぇっ……」


泣くな、泣くな。
天宮が困っちゃうじゃん。


そう言い聞かせても涙は溢れて
天宮のTシャツを濡らしてゆく。



「陽向さん」

「………ふぇっ…」

「大好きだよ」

⏰:11/08/10 21:32 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


#543 [愛華]
『大好き』


それはずっと昔お母さんが
あたしにくれていた気持ち。


言葉で注がれる愛。
絶対的な、安心。





「あたしの、ほう、が………
天宮すきだ、もん」

「いーえ。俺ですね」

「あたしだもん」

⏰:11/08/10 21:37 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


#544 [愛華]
そう言ってあたしは天宮の胸から
顔を上げ、天宮を睨んだ。



「……ふっ」

「なんで笑うの!」

「あのね、睨んでも意味ない。
可愛いだけですから」

「………なっ…」


まるでこの場に似合わないような甘い言葉に、顔が赤くなるのが自分でもわかる。

⏰:11/08/10 21:46 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


#545 [愛華]
「また、そんなこと言っ…」


天宮に文句を言おうとして
ふ、と天宮の肩が目に入る。
そこはあたしの涙と鼻水で
ぐしゃぐしゃになっていた。



「………ごめんなさい」


文句の変わりに出た謝罪の言葉に天宮は首を傾げる。


「なにが?」

「や、あの、肩……」

⏰:11/08/10 21:54 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


#546 [愛華]
「あぁ、気にしてないですよ」

「ご、ごめんね……」


もう一度謝って天宮を見つめる。するとどちらからともなく
微笑みがこぼれた。


空気が暖かくなってゆく。



不安なことには変わりない。
なのにさっきまでにはない
暖かさが胸を満たしている。

⏰:11/08/10 21:59 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


#547 [愛華]
「さみしくなったら
帰っておいで」

「………ん」




そっか。

これは天宮なりの「決別」。
天宮なりの「優しさ」。


いつか来る別れの時に
笑顔でさよならが言えるように

前を向いて、ひとりで
歩いていくための準備。

⏰:11/08/10 22:06 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


#548 [愛華]
「天宮」

「はい」

「大好きだよ。天宮は?」

「…………俺もです」



天宮の気持ちがわからなくて
不安なのは今も同じ。

だけど大好きな人が
大好きでいてくれている。


それがわかっただけで
充分すぎるほどの安心が
胸に流れこんでくる。

⏰:11/08/10 22:21 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


#549 [愛華]
「今日一緒に寝ていい?」

「今日だけね」




天宮がいなくても
ひとりでも
夜を越えられるように


強さを下さい。


これから始まる孤独が
あなたなりの優しさならば

あたしは喜んで受け入れる。

⏰:11/08/10 22:31 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


#550 [愛華]







そして願わくば
君の「大好き」が
俺のそれと重なってくれるよう。


家族としてしか側に
いられないなら

それを壊しても
側にいられるように。


それまで



誰のものにもならないで。

⏰:11/08/10 22:56 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


#551 [愛華]
第10章 -過去転来-

⏰:11/08/27 22:11 📱:840SH 🆔:SY8Dy8iA


#552 [愛華]
まだ新しい部屋のにおい。
天宮のアパートから駅3つ。



いつになったら慣れるかな?



まだ1日目なのに
もう先が見えなくなってきた
自分が本当に情けなくなった。


荷物は全部で
段ボール4つ。

そのうちの3つには
天宮と暮らすようになってから
増えたものが入っている。

⏰:11/08/27 22:16 📱:840SH 🆔:SY8Dy8iA


#553 [愛華]
天宮に選んでもらった服や
学校帰りに買ってもらった小物
UFOキャッチャーで取ってもらったぬいぐるみたち。



あぁ、あたし天宮に甘えて
ばっかだったんだなぁって
改めて実感してみたり。


時計を見ると、短い針は
8と9のちょうど真ん中。



「もう寝ようかなぁ……」

⏰:11/08/27 22:22 📱:840SH 🆔:SY8Dy8iA


#554 [愛華]
あ、独り言。
これから多くなりそうでやだな。




『寂しくなったら戻っておいで』




………ダメだ。
ちゃんと自立しないと。

頭に浮かんだ言葉を振り切る。

ほんとに………揺らぐのが
早過ぎるっつーの自分。

⏰:11/08/27 22:28 📱:840SH 🆔:SY8Dy8iA


#555 [愛華]
以前より少し柔らかいベッド。
天宮の甘いにおいは、しない。



明日。明日すぐ会えるよ。



ベッドのすぐ横の窓からは
まだ明るい街の灯たちが見える。



おやすみなさい。


新しい毎日が始まります。

⏰:11/08/27 22:33 📱:840SH 🆔:SY8Dy8iA


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