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#541 [愛華]
あたしはただ天宮の側にいたい。
天宮がいてくれればいい。
でも天宮は違うの?
キスしたり、抱きしめたり
それで簡単に離れてゆく。
なのに哀しそうな目で呟く。
依存しているのは自分だと。
天宮は、本当は…………
あたしのことどう思ってるの?
:11/07/14 07:45
:840SH
:D5xQpm0Q
#542 [愛華]
「うっ……ふぇっ……」
泣くな、泣くな。
天宮が困っちゃうじゃん。
そう言い聞かせても涙は溢れて
天宮のTシャツを濡らしてゆく。
「陽向さん」
「………ふぇっ…」
「大好きだよ」
:11/08/10 21:32
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:AMDq/Sfw
#543 [愛華]
『大好き』
それはずっと昔お母さんが
あたしにくれていた気持ち。
言葉で注がれる愛。
絶対的な、安心。
「あたしの、ほう、が………
天宮すきだ、もん」
「いーえ。俺ですね」
「あたしだもん」
:11/08/10 21:37
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:AMDq/Sfw
#544 [愛華]
そう言ってあたしは天宮の胸から
顔を上げ、天宮を睨んだ。
「……ふっ」
「なんで笑うの!」
「あのね、睨んでも意味ない。
可愛いだけですから」
「………なっ…」
まるでこの場に似合わないような甘い言葉に、顔が赤くなるのが自分でもわかる。
:11/08/10 21:46
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:AMDq/Sfw
#545 [愛華]
「また、そんなこと言っ…」
天宮に文句を言おうとして
ふ、と天宮の肩が目に入る。
そこはあたしの涙と鼻水で
ぐしゃぐしゃになっていた。
「………ごめんなさい」
文句の変わりに出た謝罪の言葉に天宮は首を傾げる。
「なにが?」
「や、あの、肩……」
:11/08/10 21:54
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:AMDq/Sfw
#546 [愛華]
「あぁ、気にしてないですよ」
「ご、ごめんね……」
もう一度謝って天宮を見つめる。するとどちらからともなく
微笑みがこぼれた。
空気が暖かくなってゆく。
不安なことには変わりない。
なのにさっきまでにはない
暖かさが胸を満たしている。
:11/08/10 21:59
:840SH
:AMDq/Sfw
#547 [愛華]
「さみしくなったら
帰っておいで」
「………ん」
そっか。
これは天宮なりの「決別」。
天宮なりの「優しさ」。
いつか来る別れの時に
笑顔でさよならが言えるように
前を向いて、ひとりで
歩いていくための準備。
:11/08/10 22:06
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:AMDq/Sfw
#548 [愛華]
「天宮」
「はい」
「大好きだよ。天宮は?」
「…………俺もです」
天宮の気持ちがわからなくて
不安なのは今も同じ。
だけど大好きな人が
大好きでいてくれている。
それがわかっただけで
充分すぎるほどの安心が
胸に流れこんでくる。
:11/08/10 22:21
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:AMDq/Sfw
#549 [愛華]
「今日一緒に寝ていい?」
「今日だけね」
天宮がいなくても
ひとりでも
夜を越えられるように
強さを下さい。
これから始まる孤独が
あなたなりの優しさならば
あたしは喜んで受け入れる。
:11/08/10 22:31
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:AMDq/Sfw
#550 [愛華]
’
そして願わくば
君の「大好き」が
俺のそれと重なってくれるよう。
家族としてしか側に
いられないなら
それを壊しても
側にいられるように。
それまで
誰のものにもならないで。
:11/08/10 22:56
:840SH
:AMDq/Sfw
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