Stay with me...
最新 最初 全 
#83 [愛華]
贅沢は言えないけれど。
お母さんも探さなきゃいけない。
1人の時にふいに沸く孤独感。
それがたまらなくつらい。
あたしの居場所は……どこ?
そしてまた日がくれてゆく。
自分の在るべき場所に迷って
今感じているあたたかさに
戸惑いながら。
:11/02/22 23:58
:840SH
:Ol2UrkHs
#84 [愛華]
「ただいま……って暗っ!!」
「………んー……」
目がチカチカする……
「電気もつけないでまた寝て…
女の子がこんなとこで寝ちゃ
ダメですよ?」
目を開けると帰宅した天宮が
カーテンをしめていた。
「あ………おかえりなさい」
:11/02/23 00:04
:840SH
:cnjmFwTM
#85 [愛華]
「はい。ただいま」
天宮はにーっと笑う。
あたし、いつのまにか
寝ちゃってたのか………。
天宮はちゃちゃっとパスタを
作り、あたしをテーブルに
つかせた。
天宮は『帰ってきたらまずご飯』をモットーとしている。
この2週間で気づいたことの1つ
:11/02/23 00:08
:840SH
:cnjmFwTM
#86 [愛華]
出来立てのパスタはおいしい。
なにより誰かと食事を共にする
ことが最高に嬉しかったりする。
「ね、天宮。学校って楽しい?」
「そうですね。楽しいですよ」
「お友達とかいる?」
「もちろん」
「女の子も………いる?」
「……あ、ヤキモチですか?」
:11/02/23 00:14
:840SH
:cnjmFwTM
#87 [愛華]
「違うよ、ばーか」
「なーんだ」
こうやって誰かと笑いながら
話せるなんて………
1人の時は思ってなかったな。
「あたし、友達いないからさ。
うらやましいなって思って」
「………学校、行きたい?」
「うーん、どうだろう…」
あたしが困ったように笑うと
天宮は悲しそうな顔をした。
:11/02/23 00:18
:840SH
:cnjmFwTM
#88 [愛華]
あたしはそれに気づかない。
「……あ、陽向さん!!
今度の日曜日出かけません?」
天宮が思い出した様に言った。
「え、どこに?」
「陽向さんの服とか買いに。」
「そんなの………いいよ」
ただでさえ迷惑かけてるのに。
金銭面でも迷惑はかけられない。
:11/02/23 00:48
:840SH
:cnjmFwTM
#89 [愛華]
「なにいってんですか!
お金のことなら気にしなくても
いいんですよ」
「でも…………」
「陽向さん」
天宮はフォークを置くと、
あたしを真っ直ぐに見つめる。
「………遠慮されると壁を
感じます。俺はそれがいやです。もっとわがまま言って下さい」
:11/02/23 15:10
:840SH
:cnjmFwTM
#90 [愛華]
天宮の澄んだ目で見つめられるとあたしは何も言えなくなる。
「……あ、まみや…」
「はい?」
「あのね、1回しか話さないからちゃんと聞いていてね」
「……?はい。」
あたしは天宮の目は見れなくて
下を向いたまま声を出す。
:11/02/23 15:18
:840SH
:cnjmFwTM
#91 [愛華]
「……あたし、天宮にはすごく
感謝してるんだ。行くとこない
あたしを拾ってくれて………
こんなに優しくしてくれて。
上手く表せてないかもだけど
ほんとに感謝してるの」
「……………」
「でも、今までが辛かったから
人を頼るのとか……信頼するの
とかにちょっと抵抗があって。
それが天宮にとって『壁』に
感じてるなら………ごめんね」
:11/02/23 15:23
:840SH
:cnjmFwTM
#92 [愛華]
「陽向さん………」
「あ……たしは……。
天宮をちゃんと心から信頼
できるように……頑張るから」
………い、言えた……。
天宮はどう思ったかな……。
チラッと天宮を見ると、天宮は
いつもの笑顔であたしを見ていた
優しくてあたたかい笑顔。
:11/02/23 15:28
:840SH
:cnjmFwTM
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194