*トワイライト・ゾーン*
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#352 [スピーディ]
「何か喋ったみたいでした。―ぼくの母が死ぬぞって、そいつは言ったんです」
トニ―は片手でユ―タの肩を抱いた。
:11/04/07 00:52
:SH07B
:☆☆☆
#353 [スピーディ]
二人はそうやって、しばらく黙ったまま、歩道の縁に腰をおろしていた。
トニ―がユ―タの顔を見て、訊いた。
:11/04/07 00:54
:SH07B
:☆☆☆
#354 [スピーディ]
「旅に出ようという気になったかい、風来ユ―タ?」
ユ―タの内部にはまだ恐怖心があったが、これまでよりはずっと弱まっていた。
:11/04/07 00:55
:SH07B
:☆☆☆
#355 [スピーディ]
「たぶん」
と、彼は答えた。
「それで、母が助かるのなら。 ぼくは母の命を助けることができるんですか?」
:11/04/07 00:57
:SH07B
:☆☆☆
#356 [スピーディ]
「もちろん、できるさ」
トニ―はまじめな顔で答えた。
「だけど―」
「だけど、だけど、といってたら、きりがないぜ、ユ―タ。
そりゃあ、決して生易しいことじゃないさ。」
:11/04/07 00:58
:SH07B
:☆☆☆
#357 [スピーディ]
「必ずうまくいく、とはかぎらない。 生きて帰ってこられるかどうかわからない。 たとえ帰ってこれたとしても、正気のままでいられるともかぎらない。」
:11/04/07 01:00
:SH07B
:☆☆☆
#358 [スピーディ]
「テリトリーではきっと、あちこち探し歩かねばならんだろうな。
テリトリーはこちらよりはずっと狭いんだ。
それは気がついただろう?」
「ええ」
:11/04/07 01:01
:SH07B
:☆☆☆
#359 [スピーディ]
「だろうと思った。 この道をずっと歩いてきたんだものな、そうだろ?」
さっき知りたいと思ったことが、ふたたびユ―タの心中に浮かんできた。
:11/04/07 01:02
:SH07B
:☆☆☆
#360 [スピーディ]
「ぼくの姿は消えたんですか? ぼくが消えたのを見ましたか?」
「消えたともさ」
トニ―は両手を打ち鳴らしてみせた。
「こんなふうに、パッとな」
:11/04/07 01:04
:SH07B
:☆☆☆
#361 [スピーディ]
するとトニ―はまるで子供みたいにクックッと笑だした。
ユ―タもいっしょに笑った。
笑っていると、あのクロイチゴを食べたときみたいに、とてもいい気分になった。
:11/04/07 01:06
:SH07B
:☆☆☆
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