*トワイライト・ゾーン*
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#597 [スピーディ]
ユ―タは赤ん坊のとき、死にかけたことがあったのだ。
母が話してくれたのだが、ユ―タは赤ん坊のとき、ベビーベッドで、見るからに生気を失って動かなくなっているのを発見されたことがあったという。
:11/04/09 15:47
:SH07B
:☆☆☆
#598 [スピーディ]
母はユ―タを抱き上げると、泣き叫びながら居間に駆け込んでいった。
居間では父とナオト叔父さんが床に座り込み、ワインの酔いでいいご機嫌で、テレビの野球の試合を観ていた。
:11/04/16 11:23
:SH07B
:☆☆☆
#599 [スピーディ]
その数分前のこと…
ワインをたくさん飲むと、トイレが近くなる。
居間からトイレに行くには、赤ん坊の寝ている部屋を通り抜けることになるのだ。
:11/04/16 11:26
:SH07B
:☆☆☆
#600 [スピーディ]
いま、ユ―タにはその光景が見えている。
ナオト叔父さんが、笑顔を見せて、『ちょっと失礼するよ』とか何とか言いながら立ち上がる。
:11/04/16 11:27
:SH07B
:☆☆☆
#601 [スピーディ]
テレビの画面では、ちょうど終盤にさしかかったところで、父はろくにナオト叔父さんのほうを見もしない。
ナオト叔父さんはテレビが光を投げかけている居間を出て、ほの暗い子供部屋に入ってゆく。
:11/04/16 11:29
:SH07B
:☆☆☆
#602 [スピーディ]
赤ん坊のユ―タは、くまのプ―さんの絵がついた足まで包むパジャマを着て眠っている。
乾いたおむつにくるまって、ぬくぬくと安らいでいる小さなユ―タ。
:11/04/16 11:31
:SH07B
:☆☆☆
#603 [スピーディ]
ナオト叔父さんが、禿げあがった額にはしごのようなシワを寄せ、明るい居間のほうにちらりと密かな視線を投げる。
そしてそばの椅子からクッションを取り、それを眠っている赤ん坊の顔の上にそっと、おおうように乗せる。
:11/04/16 11:33
:SH07B
:☆☆☆
#604 [スピーディ]
それを片手で押え、もう一方の手は赤ん坊の背中にぴったり当てる。
そして赤ん坊のもがきがやむとクッションを椅子にもどして、トイレへ用を足しにゆく。
:11/04/16 11:35
:SH07B
:☆☆☆
#605 [スピーディ]
もしも母が、その直後に赤ん坊の様子を見にこなかったら……
ユ―タは体じゅうに冷や汗が吹き出てくるのを感じた。
:11/04/16 11:36
:SH07B
:☆☆☆
#606 [スピーディ]
それが真相だったのだろうか?
そうかもしれない。
彼の心の声が、そうだったのだと告げていた。
話があまりにもぴたりと一致しているのだ。
:11/04/16 11:38
:SH07B
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