悪魔と天使の暇潰し
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#1 [匿名]
以前「天使と悪魔の暇潰し」を書いていた者です。

その続きというか新しい暇潰しを書きたいと思います(^^*)

前のを読んでなくてもきっと大丈夫ですので、暇なら読んでやってください。

⏰:11/04/27 00:47 📱:F06B 🆔:TQQHpbrg


#2 [のぞみ]
前の奴見てました!!

ちょっとずつでいいので
頑張ってくださいね

⏰:11/04/27 08:29 📱:N07A3 🆔:☆☆☆


#3 [匿名]
>>2のぞみさん
前もコメントくださいましたよね(*´д`*)ありがとうございます!

⏰:11/04/27 10:07 📱:F06B 🆔:TQQHpbrg


#4 [匿名]
悪魔と天使



俺は悪魔。

悪魔みたいな悪いやつとか、そういう比喩じゃなくて本物の悪魔。

基本的に悪魔の仕事は悪い事をした人間を地獄に突き落とす事。ただし俺は立派な悪魔じゃないからなかなか仕事を任されない。

毎日暇で暇で仕方がないから、俺はあいつと暇潰しをする。

あいつは天使。
天使みたいな良い奴っていう比喩じゃなくて本物の天使。

⏰:11/04/27 10:15 📱:F06B 🆔:TQQHpbrg


#5 [匿名]
あいつの仕事は俺とは真逆。人間を幸せにする為にせっせと働いている。

悪い事をしようとしている人間を食い止めてしまうから悪魔の仕事が減る。だから俺に仕事が回って来ないのか。全部あいつらのせいだ。

だけど俺はあいつが嫌いじゃない。むしろ好きだ。
人間は天使を、皆ニコニコしていて優しいと思いがちだがそれは間違いだ。

あいつはいつも冷静で、無駄に笑わない。どこか冷たい天使だ。

⏰:11/04/27 10:17 📱:F06B 🆔:TQQHpbrg


#6 [匿名]
俺は暇潰しをする時はだいたいあいつを誘う。一度も勝った事はないけれど、あいつとの暇潰しは楽しい。

あっちがどう思っているかは分からないけど、俺にはそんな事は関係ない。


暇潰しというのが、悪魔と天使とでやる、ゲーム。人間の中から一人ターゲットを決めて5日間付きまとう。その間にターゲットを自殺に追い込めたら悪魔の勝ち。生きる希望を与えられたら天使の勝ち。

⏰:11/04/27 11:40 📱:F06B 🆔:TQQHpbrg


#7 [匿名]
簡単なゲームだ。ターゲットと接触出来るのは一日二時間と決まっているが調度良い時間だと思う。

俺はあいつに勝てるまで何回でもあいつを誘うだろう。

あいつよりも一段でも高い跳び箱を跳んでやる!と意気込む小学生と似ている。

毎回ボコボコにやられてしまう喧嘩相手に、それでも挑む中学生にも似ているかもしれない。

立派な悪魔になる頃には、この暇潰しもきっと笑い話だ。そんなもんだ。

⏰:11/04/27 11:41 📱:F06B 🆔:TQQHpbrg


#8 [夢。*]
-

この小説大好きです前回のも楽しみに拝見してました悪魔ver楽しみです 返信は結構ですのでぜひお話を進めてくださいませ 小説の途中に失礼いたしました

-

⏰:11/04/27 13:27 📱:F02B 🆔:EHBT2kgY


#9 [慎太]
めっちゃすきです
天使と悪魔の暇つぶしのときからずっとみてました
更新頑張ってください\(^O^)/

⏰:11/04/28 11:36 📱:SH706iw 🆔:anPZ9V/Y


#10 [匿名]
皆様ありがとうございます!嬉しすぎます!

⏰:11/04/28 12:09 📱:F06B 🆔:RexzSorE


#11 [匿名]

一日目


「おし!今回もターゲットはお前に選ばせてやる!」

理由はない。

「ありがとう。」

じゃあ、とあいつが人間のいる下の世界を見渡しながらターゲットを選ぶ。

「あの人にしようかな!」


そう言って指を指した先には幸せそうに笑っている女がいた。

年齢は二十代の前半くらいだろうか。茶色いくるくるした髪の毛で、可愛い服装をしている。

⏰:11/04/28 12:10 📱:F06B 🆔:RexzSorE


#12 [匿名]
その女の隣には三十代の男が座っている。カップルだろうか。

「幸せそうなの選んだじゃねーかよ。お前が有利だなー」

思ったままに言った。

「いや、あの男さっきまで別の女といたよ。小さな女の子もいたから多分結婚してるんだろうね。あのターゲットは浮気相手だ。」

いつの間にそんな事まで見ていたんだこいつは。でもそれなら自殺の原因は作れる。上手くバラせばこっちのものだ。

⏰:11/04/28 12:13 📱:F06B 🆔:RexzSorE


#13 [匿名]
「僕はとりあえず様子を見るよ。」

あいつは下に行かずに、上からターゲットの事を調べるらしい。

あいつは丸一日ターゲットに接触しないという事がよくある。俺には理解出来なかった。どんな形でもターゲットに近付き、恐怖や不安、絶望を与えなくてはこの暇潰しの意味はない。

あいつの考えてる事は謎だ。だけど俺の考えはだいたい見抜かれる。何故だ?

⏰:11/04/28 12:15 📱:F06B 🆔:RexzSorE


#14 [匿名]
とりあえず下に行こう。

ターゲットと浮気男はカフェにいた。テラス席でお茶を飲んでる。

「今日は仕事お休みでよかったねぇ〜」

鼻にかかった甘えた声でターゲットは浮気男に触れている。

「そうだな。」

少しだけ笑った浮気男を見ると、温度差を感じてならない。

⏰:11/04/28 12:41 📱:F06B 🆔:RexzSorE


#15 [匿名]
観察を続けると、こんな俺でもすぐに分かった。ターゲットは本気でこの浮気男の事が好きだ。

でも浮気男はターゲットの事は好きじゃないだろう。若くて可愛い女だから、遊んでいるだけなんだ。

その証拠に、10分もしないうちにカフェを出てホテルに向かってしまった。まだ17時過ぎだというのに、馬鹿だな。

⏰:11/04/28 12:43 📱:F06B 🆔:RexzSorE


#16 [匿名]
脅す証拠に絶望の証拠。
暇潰しに勝つにはそれが必要だ。

あと少しで二時間が終わってしまう。考えてみればホテルに入った男女が二時間もかからないうちに出てくるとは思えにくい。

出て来た二人を写真におさめれば決定的な脅しの品になる。次にこんなチャンスはいつ来るか分からないから、今日のうちに撮っておきたいのだが、難しいかもしれない。

他に何か証拠になるようなものはあるのか?

⏰:11/04/28 12:46 📱:F06B 🆔:RexzSorE


#17 [匿名]
諦めかけたその時、ホテルからターゲットと浮気男が出て来た。

二時間になる五分前。
俺はなんという悪運の強さだろうか。まあ当たり前か、俺は悪魔なんだから。


「今度は朝までいたいなー」

ベッタリと浮気男にくっつきながら甘えるターゲットを見ると、なんだか惨めな気持ちになった。

この男には家庭がある事を早く教えてあげたくなる。

⏰:11/04/29 10:24 📱:F06B 🆔:CkGxWalM


#18 [匿名]
二日目


「昨日は上手く写真撮れたみたいだね。」

余裕の笑みであいつが声をかけて来た。非常にむかつく。今この暇潰しにリードしているのは間違いなく俺だ!

「おう!俺にかかればこんなもんだよ!お前はどーなんだ?昨日何かしたのかよ?」

多分何もしてない。

「昨日は上で見てたよ。今日は下に行って来ようと思う。」

⏰:11/04/29 10:26 📱:F06B 🆔:CkGxWalM


#19 [匿名]
こいつのフワフワした喋り方が俺の苛立ちを落ち着かせていく。

多分俺とあいつは相性が良いに違いない。

「何しに行くんだ?」

「何しにって、ターゲットを救いにだよ。悪魔が付きまとってるらしいからね!」

「ふん、挑むところだ!」

人間だったら良い友人になっていたのだろうか?そんな事を考えながら俺は下に降りた。

⏰:11/04/29 18:55 📱:F06B 🆔:CkGxWalM


#20 [匿名]
あいつはターゲットに会いに行ったのだろうか。そしたら何をするのだろう。

まだ俺はターゲットに何もしていないから、あいつはする事がないかもしれない。

まあ、明日になればあいつも大忙しになるだろうな。そう思いながら俺はあの浮気男の元へと行った。

夜の7時。
浮気男が仕事を終わらせ、家に帰る途中の道。

⏰:11/04/29 18:56 📱:F06B 🆔:CkGxWalM


#21 [匿名]
最寄りの駅で降り、改札を抜けた瞬間を見計らい俺は声をかけた。

「ちょっとー」

浮気男は気付かない。しょうがなく肩をポンポンと叩いた。

振り返った浮気男は俺の顔を見るとすぐに嫌な顔をした。少し悲しい気持ちになるがそんな事はもう慣れた。

⏰:11/04/29 19:01 📱:F06B 🆔:CkGxWalM


#22 [匿名]
人間の世界に行けば俺らも普通の人間と同じ姿になる。だけど悪魔っぽく感じるのかもしれない。


浮気男を間近で見ると意外と男前だった。堂々とした貫禄があり、女にモテてきたんだなと感じる。
ターゲットが騙されて、本気で好きになってしまうのも無理はない気がしてきた。

⏰:11/04/29 19:05 📱:F06B 🆔:CkGxWalM


#23 [匿名]
「話したい事があるんだけど、いいかな?」

俺はあまり演技はしない。前に警察と幽霊を演じて、それはそれは上手くターゲット達を騙したけど、疲れる。

「何でしょうか?」

浮気男の嫌な顔は崩れない。

「ここじゃ話しにくい内容なんだけど、いいの?」

俺の言葉に浮気男の顔はどんどん歪んでいく。

⏰:11/05/02 13:13 📱:F06B 🆔:ITgRPnl6


#24 [匿名]
怪しい者を見る目だ。ただそれは正しい判断だと思う。
「勧誘か何かならお断りします。宗教だとか絵画や壺には興味がありません。」

では、と浮気男は帰ろうとするので、とっさにあの写真を見せてみた。

ターゲットと浮気男が腕を組ながらホテルから出てくる写真だ。

「なっ!」

慌てた男は、写真を取り上げようとするので写真はポケットにしまった。

⏰:11/05/02 13:14 📱:F06B 🆔:ITgRPnl6


#25 [匿名]
「これさ奥さん宛に送りつけられたくないよね?浮気バレたら嫌だよね?」

不気味に笑ってみせる。

「か、金か?いくら欲しいんだ!金なら用意する!」

「…一億。」

人差し指を立てて浮気男の鼻すれすれの位地で見せてあげる。分かりやすいように。

「え、いい、一、一億!?」
驚きすぎだろ。

⏰:11/05/02 13:18 📱:F06B 🆔:ITgRPnl6


#26 [匿名]
笑いが込み上げてくる。

「嘘に決まってんじゃん。金なんかいらねーよ!」

何でもかんでも金で解決しようとしやがって。俺はそういう人間が大嫌いだ。

「じゃあ何なんだ?」

自分がからかわれた事に怒りが込み上げてきたのか、浮気俺の眉間には皺が寄る。

「…ただ」

⏰:11/05/03 14:52 📱:F06B 🆔:KitM6Z2s


#27 [匿名]
「ただ、この女と別れて欲しいんだ。どーせ本気じゃねーんだろ?もしこの女が本気で好きなら今の家族と離れろ。奥さんと離婚して、子供とは一生会うな!…さあ、どっちがいい?」

浮気男は何かを考えている。

「悩む事かよ。」

正直ガッカリだ。ガッカリだし悩まれては困る。

「てめーにとって一番大切なのは何だ?若いだけで何も考えてないあの馬鹿な女か?」

⏰:11/05/03 14:54 📱:F06B 🆔:KitM6Z2s


#28 [匿名]
「…そんなわけないだろ!」

浮気男が口を開いた。

「俺が一番大切なのは妻と娘だ!二人を手放すつもりはない!」

一安心だ。

「それでいい。あの女とは終わりにするな?嫌とか言うんじゃねーぞ。」

「ああ、もう十分遊んだ。そろそろ飽きてきた所だったからな。」

⏰:11/05/03 14:57 📱:F06B 🆔:KitM6Z2s


#29 [匿名]
「悪い男だなー。」

悪魔の俺が感心してしまう。

「それでいいんだろ?それだけでいいんだよな?」

浮気男はもう冷静さを取り戻していた。

「ああ、それだけでいい。しっかりやれよ。期限は明後日までだ。俺はお前達を見ているからな。変なマネしたら家族崩壊すると思え。」

浮気男の顔が少し強ばった。

「ばれないと思ったら大間違いだからな?」

⏰:11/05/03 15:00 📱:F06B 🆔:KitM6Z2s


#30 [匿名]
「お前は何者なんだ?何でこんな事をする。誰かに頼まれたのか?」

俺が帰ろうとすると浮気男から質問が飛んできた。疑問に思うのは当たり前だ。

見ず知らずの男に浮気の証拠を握られ、脅される。普通なら金を要求される所だが、それもなく、ただ別れろと言う。

「あの女の男か?」

そう思わせといた方がいいのか悩む。

⏰:11/05/03 15:02 📱:F06B 🆔:KitM6Z2s


#31 [匿名]
「違う。この女の事は何も知らない。」

俺は正直者だ。
悪魔には珍しいんだ。

「じゃあ一体誰に?」

「誰でもねーよ。俺はただの悪魔だからな。」

「つまらん比喩だな。」

この浮気男は基本的に物事に動じない奴なのかもしれない。

「こんなに的確な比喩は他にはないと思うけどな。」

⏰:11/05/03 15:04 📱:F06B 🆔:KitM6Z2s


#32 [匿名]
三日目



ふわふわとあいつが下から戻って来た。

「おう!どーだ?順調か?」

俺はこれからターゲットに絶望を与えに行く所だ。そう考えると笑顔が止まらなくなる。

「うん。まあ普通かな。」

今日もあいつは余裕だ。
こいつが焦る事はあるのか?

⏰:11/05/04 22:09 📱:F06B 🆔:dCxt.5wQ


#33 [匿名]
「ターゲットの奴、泣いたりしてなかったか?」

もしかしたらあの浮気男がもう別れ話をしているかもしれない。

「いや、そんな事はなかった。まだ浮気男が話していないんじゃないかな?」

ああそうか。

「…つーかお前、昨日も俺の事見てたのかよ!」

あいつはニコッと笑う。

⏰:11/05/04 22:11 📱:F06B 🆔:dCxt.5wQ


#34 [匿名]
「見られてたらまずかったか?」

あいつは終始余裕の笑みで俺を見ている。

「まあいずれ分かる事だ。一々そんな事気にしたりしねーよ!」

本当はこいつを驚かせてやりたかった。焦りながら、どうしようと悩む姿を笑いながら見たかった。

だけどいつもこいつの方が一枚上手なんだ。

⏰:11/05/04 22:12 📱:F06B 🆔:dCxt.5wQ


#35 [匿名]
「まあ今は思う存分笑っとけ!そんな風に笑ってられるのも今だけだからな!」

そうだ、今日はこれからターゲットに絶望を味わってもらうんだ。
浮気男がターゲットに別れを切り出していないのなら、その前にネタばらしをしてしまおう。

そのあとに浮気男の口から別れ話を切り出されたら、そりゃあもう立ち直れないだろう。死ぬかもしれない。

⏰:11/05/04 22:15 📱:F06B 🆔:dCxt.5wQ


#36 [匿名]
「これから行って来るからお前は上で大人しく見とけよな!」

あいつの目を指差す。

「はいはい。」

そんな風に笑っていればいいんだ。俺は込み上げてくる感情を抑えつつ下に降りた。

⏰:11/05/04 22:16 📱:F06B 🆔:dCxt.5wQ


#37 [匿名]
夜の8時。空は黒く、街の明かりが賑やかに感じる。

ターゲットは一人家を出て駅に向かって歩いている。相変わらず髪の毛はくるくるしていて、スカートは短めだ。

駅の改札の前、ターゲットが向かってくるのを待つ。若い男にいきなり声をかけられたらきっと警戒するだろうな。もしかしたら俺の事を無視するかもしれない。

⏰:11/05/07 17:49 📱:F06B 🆔:igzhg2pM


#38 [匿名]
どう声をかけようか悩んだが、良いアイディアは浮かばない。しょうがない、行動あるのみだ!


ターゲットが視界に入る。俺がずっとターゲットを見ていると目が合った。

すぐに目を反らされる。想定の範囲内だ。

悩んでいてもしょうがないんだから声をかける事にした。

「ねぇねぇ。」

⏰:11/05/07 17:51 📱:F06B 🆔:igzhg2pM


#39 [匿名]
「はい!」

ターゲットは笑顔で振り返った。目がキラキラと輝いている。

想定外だ。


「ちょっと話したいんだけど、いいかな?」

「10分くらいなら〜」

ターゲットは上目遣いで俺を見てくる。

「あ、ありがとう。」

⏰:11/05/07 17:53 📱:F06B 🆔:igzhg2pM


#40 [匿名]
駅から少し遠ざかり、人通りの少ない公園のベンチに腰掛けた。

「何ですか〜?話しって。」

早くこの場を去りたい。

「君さ、彼氏いるでしょ?」

「え?」

ターゲットは困った顔をした。

⏰:11/05/07 17:55 📱:F06B 🆔:igzhg2pM


#41 [匿名]
「その彼氏の事なんだけど、そいつはもう結婚してんだ。子供もいる。どこにでもいる幸せな家庭を築いてんだよ。」

ターゲットは下を向いたまま何も喋らない。そりゃショックだろう。自分が騙されていたんだから。

「君は騙されてたんだ。」

「…知ってます。」

え?知ってる?

⏰:11/05/07 17:58 📱:F06B 🆔:igzhg2pM


#42 [匿名]
「彼に家庭がある事は知ってます。それでも好きになってしまったんです!」

俺が自分に好意を抱いていないと分かったターゲットは上目遣いをやめ、喋り方もハキハキとしだした。

「彼には家庭がある。だから身を引け。そう言いに来られたんですか?」

⏰:11/05/07 18:02 📱:F06B 🆔:igzhg2pM


#43 [匿名]
一瞬、このターゲットも遊びで浮気男と付き合っているのかと思ったが、やはりそうではなさそうだ。

「罪悪感はないのか?」

「何のですか?」

「何のって、向こうには家族がいるんだぞ?それをめちゃくちゃにしようとしてる。」

⏰:11/05/07 18:07 📱:F06B 🆔:igzhg2pM


#44 [匿名]
「彼は奥さんとは上手くいってないんです。離婚の話もしていて、もうすぐ離婚出来るから、そしたら一緒に暮らそう!って二人で話してます。」

だから私は罪悪感なんかないんです。むしろ居心地の悪い場所から彼を救ってあげるんです。とでも言い切りそうだった。

やっぱり騙されている。ほっとした。

⏰:11/05/07 18:12 📱:F06B 🆔:igzhg2pM


#45 [匿名]
「それは全部嘘だ。」

ここからだ。

「嘘?」

ターゲットは笑顔を浮かべる。この男は何をいきなり不思議な事を言っているのかしらー、と俺を哀れむ目だ。

「あんたと一緒になる気は、あの男にはねーよ。多分あんたみたいな若い女とヤりたかっただけだね。」

⏰:11/05/08 18:10 📱:F06B 🆔:ZMQXqiQY


#46 [匿名]
「何が言いたいんですか?」

ターゲットはどうしてあんな男の事を信じれるのだろう。
恋は盲目だと誰かが言っていたのを思い出した。こいつの事だったのか!と今になって納得出来た。

「だから、あんたに言ってる事全部嘘なんだって!」

「本人に聞いたんですか?」

⏰:11/05/08 18:15 📱:F06B 🆔:ZMQXqiQY


#47 [匿名]
「ああ。あの男は、自分の妻と子供が一番大切だって言ってたよ。あんたは所詮浮気相手。」

「そんなの、見ず知らずの人からいきなり聞かされたって信じれるわけないじゃない!」

そりゃそうだ。俺だったら絶対に信じないね。

「信じたくなきゃ信じないで別にいいんだけどよー。こっちにも証拠とかあんだよな〜。」

⏰:11/05/08 18:19 📱:F06B 🆔:ZMQXqiQY


#48 [匿名]
「証拠?」

ターゲットの顔は徐々に強張っていく。

「そうそう。じゃーん!これ携帯なんだけどさ、」

ポケットから携帯電話を取り出す。人間が使っている物と一緒。

「昨日その男と話したんだ。その時にそいつには内緒で音声を録音したってわけ!」

携帯を操作し、すぐに再生出来るようにした。

⏰:11/05/08 18:21 📱:F06B 🆔:ZMQXqiQY


#49 [匿名]
「……え?」

「聞く?」

ターゲットは黙る。

「じゃあさ勝手に流すから聞きたかったら聞いてよ。嫌なら耳塞いでて。」

スタート!そう言って再生を押した。

ターゲットは目をギュッと瞑り、両手で頬を抑えている。頬を抑えていたって目を瞑っていたって音は聞こえるのに。

⏰:11/05/08 18:23 📱:F06B 🆔:ZMQXqiQY


#50 [匿名]
『俺が一番大切なのは妻と娘だ!二人を手放すつもりはない!』

携帯電話から昨日の浮気男の声が聞こえる。

『ああ、もう十分遊んだ。そろそろ飽きてきた所だったからな。』

俺の声はあらかじめ消しておいた。あなたが脅して言わせたんでしょ!なんて言われたら台無しだからな。

それにしても何も頼んでいないのに、よくもここまできつい言葉を言えたなと、浮気男に感心する。

⏰:11/05/08 18:26 📱:F06B 🆔:ZMQXqiQY


#51 [匿名]
「もう一回聞く?」

ターゲットは俺の質問に答えない。

「自分の愛する人だったら、声ですぐ分かるよな?」

それでもシカト。

「多分今日か明日には本人から話はあると思うけど」

シカト。

「信じるも信じないも自由だ!」

はい、シカト。

⏰:11/05/08 18:29 📱:F06B 🆔:ZMQXqiQY


#52 [匿名]
「最後に言っとくけど、俺は嘘なんてつかねーし、あんたを騙すつもりでもねーから。」

ターゲットは下を向いたままだが、小さな声を出して泣き始めた。

「本当なの?」

「ああ。今日にでも聞いてみろよ、本人に。」

上手く行った。かなりスムーズにターゲットがショックを受けている。それで浮気男本人の口から別れ話があったら、生きていられないだろうな。

⏰:11/05/08 18:31 📱:F06B 🆔:ZMQXqiQY


#53 [匿名]
それから、何も言わずにターゲットを公園に残し、俺は上へ帰った。

これからターゲットと浮気男の動きを上から確認する。出来れば今日これから別れ話をしてくれたら最高なんだけどな。


「見てたよ。」

いつの間にか隣にはあいつがいた。

「上手く行ったぞ!」

「そうみたいだね。」

⏰:11/05/08 18:34 📱:F06B 🆔:ZMQXqiQY


#54 [匿名]
「まさか音声を録音しているとは思わなかったよ。君はいつも行き当たりばったりだから、今回もそうだと思った。」

馬鹿にされてるのか誉められているのか。

「成長したね。」

「うるせぇ!」

上から目線で、馬鹿にされているのは分かる。なのに嬉しくなってしまうから、こいつは凄いなと思う。

天使のくせに悪魔の気持ちがよく分かっているんだ。

⏰:11/05/08 18:36 📱:F06B 🆔:ZMQXqiQY


#55 [匿名]
「とにかく、お前も見とけよ!これからもっと大変な事が起きるかもしれねーからなぁ!」

照れ隠しですぐに話をそらした。

「大変になるのは僕だけだよね?」

「ああ、そうだな。」

「負けちゃうかもな。」

そんな事思ってもないくせに。

⏰:11/05/14 23:35 📱:F06B 🆔:2I2Cz.76


#56 [匿名]
そんな話をしていると、ターゲットに動きが見えた。涙を拭いて駅へと歩き出す。

「浮気男に会いに行くのかな?」

「会うんじゃねーか?」

あのターゲットは相当惚れ込んでそうだったし、俺の言った事を完全に信じたとは思えない。それなら会いに行くだろう。

さっき変な男にこんな事言われたのー!全くやんなっちゃうよねー。なんて笑いながら浮気男に報告するかもしれない。

⏰:11/05/14 23:36 📱:F06B 🆔:2I2Cz.76


#57 [匿名]
もしくは何もなかったかのように、いつもの甘えた態度で接するかもしれない。

人間は良く分からない。特に女の考えている事なんて未知の世界だ。



「君は本当に運だけはいいよね。」

ため息をつきながらあいつが言った。

もしかしてと目を凝らすと、ターゲットの目の前には浮気男がいた。

⏰:11/05/14 23:38 📱:F06B 🆔:2I2Cz.76


#58 [匿名]
ターゲットはやっぱりニコニコ笑っている。何も無かったように浮気男の腕にまとわりつく。

だが浮気男はそれをほどいた。真剣な顔でターゲットの前に立つ。

「終わりにしよう。」

浮気男の言葉にターゲットは驚かない。

「何で?奥さんにばれたの?私ならいつまででも待てるよ!あ、もう結婚なんてしなくてもいい!浮気相手のままでもいいから、お願い捨てないで…。」

⏰:11/05/14 23:40 📱:F06B 🆔:2I2Cz.76


#59 [匿名]
惨めだ。見ているこっちが恥ずかしくなった。

この女は自分の事しか考えていない。好きになっちゃったんだからしょうがない。なんてふざけた事を平気で言うんだ。

自分が幸せになる為なら、誰が不幸になってもいいと考えている。

そんな考え方で幸せになれると思ったら大間違いだ。俺みたいな悪魔が放っとかない。

⏰:11/05/17 12:45 📱:F06B 🆔:S1r7CZM.


#60 [匿名]
「もう辞めよう。君の幸せを考えたら、俺と一緒にいるべきじゃない。」

何を言っているんだ、この浮気野郎は。最後の瞬間まで素敵な男性でいたいのか?そりゃずるいだろ。

「本当に私の事を考えてくれてるの?」

ターゲットはそう思いたいだろうが、そんな訳ないに決まっている。最後まで騙される気なのか、この馬鹿な女は。

⏰:11/05/17 13:12 📱:F06B 🆔:S1r7CZM.


#61 [匿名]
「ああ。」

浮気男は深くうなずき、真剣な顔でターゲットを見つめる。

このまま円満に別れられても困る。

「今日ね、変な男の人から、あなたの話を聞いたの。」

変な?俺の事か?
ターゲットが話し出す。

⏰:11/05/17 13:13 📱:F06B 🆔:S1r7CZM.


#62 [匿名]
「その人あなたとの会話を録音してた。あなたには内緒って言ってたから盗聴みたいな事だと思う。」

浮気男の顔が青ざめていくのが分かる。目は泳ぎっぱなしで、動揺しているんだと誰が見ても気付くだろう。

「あなたは奥さんと子供が大切だと言った。それから、私の、事は、飽きたとも言ってた!」

ターゲットは途切れ途切れに、でも力強く話した。

⏰:11/05/17 13:14 📱:F06B 🆔:S1r7CZM.


#63 [匿名]
「本当の事を言ってよ。」

ターゲットはもう諦めているのかもしれない。

もしくはやっぱりお前が好きだ!と抱き締めてくれると期待しているのかもしれない。

確かにこのターゲットは馬鹿だと思う。男に騙されていいように利用されていた。

そんなターゲットよりも俺が呆れた人間は、この浮気男だ。こいつには痛い目に合ってもらわなきゃ気がすまない。

⏰:11/05/17 13:16 📱:F06B 🆔:S1r7CZM.


#64 [匿名]
その為にも、ターゲットには自殺してもらわなきゃいけない。

その為にも、今は浮気男に酷い言葉を言ってもらわなくてはならない。


「どうなるかね?」

隣にいるあいつが話しかけてきた。

「黙って見てろよ!」

俺だってどうしたら上手く行くか考えているんだ。

⏰:11/05/17 13:17 📱:F06B 🆔:S1r7CZM.


#65 [匿名]
ターゲットの言葉にも、浮気男は黙ったままだ。

「何も言わないって事は私の事がまだ好きって事?…だったら奥さんに言いに行く!」

ターゲットは浮気男に背を向け走りだそうとする。だが、浮気男が腕を掴みそれを止めた。

「ちょっ!待てって!」

さあ早く言えよ。

⏰:11/05/17 13:18 📱:F06B 🆔:S1r7CZM.


#66 [匿名]
「迷惑なんだよ。」

よし。

「円満に別れられたらいいと思ったのに、これじゃ無理だな。」

これが本当の浮気男の姿だぞ?ターゲットよ、よく見とけ。そう心の中で言う。

「もう君は必要ない。さっき話しにあったけど、飽きたんだよ。元から遊びで付き合ったんだから、もう遊びも終わりでいいだろ?」

⏰:11/05/17 13:19 📱:F06B 🆔:S1r7CZM.


#67 [匿名]
浮気男はターゲットを見下し、冷たい視線を向けたまま淡々と語る。

「もう俺に迷惑かけるのは、やめてくれ。」

嫌味な程にゆっくりと話す浮気男は、最後に勝ち誇った顔をした。

そんな顔が出来るのも、あと1日くらいだろう。

俺は悪魔だ。悪い事をした奴を放っておいたらいけない義務がある。

⏰:11/05/17 13:21 📱:F06B 🆔:S1r7CZM.


#68 [匿名]
ターゲットは何も言わずに下を向いたままその場を離れた。

唇を噛みしめ涙を堪えているのが分かる。

ゆっくりと歩いていく。
悲しいのか、悔しいのか、俺には判断出来ない。ただ、歩いていく姿に気力は感じられなかった。


「久しぶりにちょっと苛立ったかもしれない。」

「珍しいな、俺もだ。」

あいつと同じ事を考えるなんて滅多にない。

⏰:11/05/17 13:23 📱:F06B 🆔:S1r7CZM.


#69 [匿名]
四日目



ターゲットは高いビルの屋上にいた。

まだ陽が登ったばかりの午前5時。たまに車の通る音がするくらいで、とても静かだ。

きっとターゲットは昨日の出来事があり、眠れなかったのだろう。

化粧はボロボロで、髪の毛もぐしゃぐしゃだった。

⏰:11/05/19 10:30 📱:F06B 🆔:1nNFFqE2


#70 [匿名]
もう俺のやることはないな。何をしてもターゲットは死ぬだろう。

「僕が行って何か変わるかなー?」

ターゲットが自殺をしようとしているのに、隣の天使は悠長なことを言っている。

「余裕だな。おめぇもうすぐ負けんだぞ!?」

⏰:11/05/19 10:35 📱:F06B 🆔:1nNFFqE2


#71 [匿名]
「そしたらそしたで、君が僕を上回ったって事じゃないか。君は、僕に勝ってほしいの?」

ギクリとする。

そんなはずがあるわけないだろう。俺はこいつに勝ちたい。

そう思い込ませた。

「ふざけた事言うな。早く行かねーとターゲット死ぬぞ?」

ふわっと笑ってあいつが下に向かった。

⏰:11/05/19 10:38 📱:F06B 🆔:1nNFFqE2


#72 [匿名]
ターゲットはビルの屋上から、ただ遠くを見ていた。


「何をしてるの?」

そこにあいつが現れた。
さも偶然来て、飛び降りようとする女を前に驚いている演技をしている。

「…あなたは。」

いつの間にか知り合いになっていたのか。

⏰:11/05/19 10:42 📱:F06B 🆔:1nNFFqE2


#73 [匿名]
「なにがあった?」

あいつは泣きそうな顔でターゲットに語りかけた。

「私は誰にも必要とされてないのよ!生きてても誰も喜ばない!」

ターゲットは泣き出した。ぐちゃぐちゃだった顔がもっとひどくなる。見ていられないな。

「だからもう死ぬの!」

ジャンプするみたいに足に力が入る。

⏰:11/05/19 10:45 📱:F06B 🆔:1nNFFqE2


#74 [匿名]
「待て!」

あいつが叫ぶ。

「何があったかは分からない!無理に聞こうとも思わない!」

全部知ってるくせに。

「ただ、君が死ぬのは嫌だよ!僕は悲しい。君がこの世からいなくなったら、悲しむ人は沢山いる!僕もその中の一人だ。」

これは愛の告白か?

「一緒に生きよう?」

最後に優しく語りかけられたターゲットは、すぐに飛び降りる事を辞めた。

⏰:11/05/19 10:46 📱:F06B 🆔:1nNFFqE2


#75 [匿名]
ぐちゃぐちゃな顔であいつに抱きつき、声をあげながら泣いている。

「もっと早くあなたに会っていれば…」

そう言い、また嘘泣きみたいに泣き始めた。


まさかこんなに簡単に自殺を辞めてしまうとは思わなかった。

本当に人間の女は何を考えているのか理解出来ない。

あと1日、時間はあるけど俺はもう諦めていた。このターゲットはもう死ななくていい。

⏰:11/05/19 10:49 📱:F06B 🆔:1nNFFqE2


#76 [匿名]
五日目


それにしても、何故あんなにも簡単にターゲットは自殺を辞めたのか、俺には理解出来なかった。

「そんなの簡単だよ。」

あいつの説明ではこうだった。二日目、三日目とあいつはターゲットに会いに行った。

二日目は突然降った雨を利用し、ターゲットと同じ場所で雨宿りをした。偶然を装い、降られちゃいましたね。と話し掛けた。

⏰:11/05/20 11:32 📱:F06B 🆔:GlDLFNtM


#77 [匿名]
それからあいつはターゲットと色々な話をしたらしい。ターゲットの発言には全て同意し、気が合うふりをした。

にわか雨だったのですぐにやみ、そこで二人は別れたが、最後に、またどこかで会えたらいいですね。と笑顔を向けた。

そして三日目にまた、偶然を装い、ターゲットと再会した。二日連続で会えると、人間は運命かも?と思うらしい。

たったの二日であいつはターゲットにとって少し特別な人物になった。

⏰:11/05/20 11:33 📱:F06B 🆔:GlDLFNtM


#78 [匿名]
そして四日目。
あんなに朝早くに、しかも自分の会社でもないビルの屋上。

そこでまたしても偶然会った。
運命かも?と思う相手から、運命の人!に変わるのは自然の流れだ。


私は、この人と巡り会う為だけに、あの男と不倫関係にあったんだわ。とターゲットは夢を見ただろう。

運命でもなんでもないんだけどね。

⏰:11/05/20 11:35 📱:F06B 🆔:GlDLFNtM


#79 [匿名]
「ターゲットはかなりの男好きらしい。しかも顔の整った男には弱い、ってターゲットの友人に聞いたんだ。」

ふーん、だから俺がいきなり話し掛けた時も、警戒せずにホイホイついてきたのか。本当に馬鹿だな。

「だったら、自殺なんかしなくったって次の男を探せばいいのにな。」

「うん、そうだね。でもターゲットは好きになると依存しやすくて、振られると毎回ああなるみたい。」

⏰:11/05/20 20:38 📱:F06B 🆔:GlDLFNtM


#80 [匿名]
「迷惑なやつ。」

毎回そんな理由で死なれちゃ神様もたまったもんじゃないだろうな。

「それで今日はターゲットの実家にお呼ばれされているんだ。行きたくないけど、行かなくちゃターゲットが死にそうだ。」

はあ、とため息を吐き出し、だるそうな顔をする。

「天使がそんな顔していーのかよ!なんなら俺が代わりに行って暴れて来ようか?」

⏰:11/05/20 20:41 📱:F06B 🆔:GlDLFNtM


#81 [匿名]
「…遠慮しとく。」

そしてあいつはふわふわと下へ向かった。

あいつがターゲットを自殺に追い込む事は100%ありえない。いや、200%ありえないな。

だから俺は見ない事にした。考えなくてはならない事が1つある。

どうやってあの浮気男をこらしめるかだ。

⏰:11/05/20 20:43 📱:F06B 🆔:GlDLFNtM


#82 [匿名]
そうだなぁ。


いろいろ考えたが、あの浮気男をこらしめるには、やっぱり家族をめちゃくちゃにするしかない!


結論が出ると暇になる。ちょっとだけあいつの様子を見た。

ターゲットとその両親、そしてあいつが、楽しそうにアルバムを見ている。

つまらない。
絶対にあいつも早く帰りたくて仕方がないんだろうな。天使も楽じゃない。

⏰:11/05/20 20:45 📱:F06B 🆔:GlDLFNtM


#83 [匿名]
なんて考えているとあいつがそそくさと帰ってきた。

疲労感たっぷりで帰って来るかと思ったら、あいつは少し笑っていた。

「つまんねー。早く次のターゲット決めようぜ。」

自殺を免れ幸せいっぱいの話なんかされたら、寒気がしてしまう。

「そうだね。」

そう言いながらも、何かを考えているようだった。

⏰:11/05/20 20:49 📱:F06B 🆔:GlDLFNtM


#84 [匿名]
「あ!その前にさ、俺あの浮気男をこらしめに行こうと思うんだよ!お前も行くか?」

こいつも珍しく人間相手に苛ついてた。どうにか痛い目に合わせたいと思うのは同じだろう。天使だけど。

「僕もそう思っていた所だ。良い考えがあるんだ…」

天使のくせになんとも残酷な。俺には考えもつかない事だったから、この話しに乗った。

⏰:11/05/20 20:50 📱:F06B 🆔:GlDLFNtM


#85 [匿名]
.仕返し




ターゲットと再会したのは、その翌日。

考えがまとまったら早く実行に移さないと気がすまないのは、俺の長所だ。

あいつには短所だと言われるが。


今日はあいつと二人で下にきた。俺だけがターゲットに会っても、きっと話は聞いてくれない。

しゃくだけど、こいつの事を頼るしかない。

⏰:11/05/22 17:52 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#86 [匿名]
俺達二人が一緒にいるのを見て、ターゲットは驚いた。ただそれも最初だけ。

あいつの話を聞き、復讐しようという提案を出した頃には、すっかり俺たち二人を信用してくれた。

「じゃあ今日にでもあいつの奥さんに会いに行こう。」

時間は18時。まだ浮気男は家には帰っていないだろう。

その前に奥さんに話をするんだ。浮気男とターゲットの関係を。

⏰:11/05/22 17:54 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#87 [匿名]
「上手くいきますかね?」

ターゲットは不安そうにつぶやいた。

「大丈夫だよ。僕達が企んで、失敗した事なんて1つもないから。」

俺とあいつが二人で何かを企んだ事はない。普段は敵同士。

だが今回は仲間だ。実際二人で何かを企てた事はないけれど、失敗する気がしない。

「ああ、俺達を信じろよ。」

⏰:11/05/22 17:56 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#88 [匿名]
「君はもう大丈夫なの?あの男に、未練はない?」

「正直、分かりません。でも今日仕返しして、スッキリ忘れるつもりです!」

無理矢理笑ったターゲットは少し痛々しかったけど、頼もしさを感じた。こうやって少しずつ忘れればいいんだ。

「その為にも、ちゃんと演技しろよー!」

「あなたが一番心配!」

「は?お前俺の演技力なめんなよ!」

⏰:11/05/22 17:57 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#89 [匿名]
.

一時間後。


俺とターゲットは浮気男の家で、奥さんと対面していた。

あいつは浮気男と会った事はないので、とりあえず作戦が終わるまで、上から見ている事になった。


浮気男とターゲット、俺の関係を話し、そのあと三人で雑談をしていると、浮気男が帰ってきた。

⏰:11/05/22 18:00 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#90 [匿名]
あの時の浮気男の顔は、傑作だった。

絶望なのか、恐怖なのか、あるいは状況を把握出来ていなかったのか、今までで一番酷い顔をしていた。

「あら、おかえりなさい。あなたのお客様よ?」

奥さんはニコッと笑う。
その愛らしい笑顔も、今の浮気男から見たら不気味な笑顔なんだろう。

「お邪魔しています。」

俺は立ち上がり挨拶をした。

⏰:11/05/22 18:04 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#91 [匿名]
浮気男は返事が出来ないでいる。なんて楽しいんだろう。

「それでは僕達はこれで失礼します。」

笑い転げそうな自分を抑え、普通を演じる。最後にこそっと奥さんに耳打ちした。

すると奥さんは
「そうなんですね。全く気付かなかったわ。」
と、浮気男を見つめながら言った。

⏰:11/05/22 18:06 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#92 [匿名]
そしてターゲットも浮気男に、話しちゃいました。と小声で言ったのが聞こえ、浮気男の顔は青白くなる。


俺達が家を出ると、そこにはあいつがもういて、大成功だねと喜んだ。

「これからのあの男が、どれだけ精神的にやられていくか見たかったな。」

ターゲットの笑顔は、痛々しいものではなかった。

「報告してあげるよ。」

俺達だけが楽しむのは、ちょっと贅沢な気がしたから。

⏰:11/05/22 18:08 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#93 [匿名]
「なんかこんなにスッキリするとは思わなかったです!」

「俺もだ。」

「奥さんがとてもいい人で良かったです。あの人には敵わないって思ったし、もし私よりも変な人だったら、まだ勝てる!って思っちゃってたかも。」

笑いながら言う。

「君は君で、あの奥さんに勝ってる所は沢山あるよ。それを分かってくれる人も必ずいる。」

⏰:11/05/22 18:11 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#94 [匿名]
あいつの言葉にターゲットは顔を赤らめた。

「私頑張ります!もっといい女になって、素敵な彼氏を作ります!」

ターゲットが成長した。
俺もあいつも、安心しただろう。

「うん、応援してる。」

そしてターゲットと別れた。上に戻り、浮気男の様子を眺める。

⏰:11/05/22 18:13 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#95 [匿名]
.仕返し...裏



「浮気男、騙されたな!」

「そうだね。」

浮気男は俺達の嘘に気付かなかった。

五日目、あいつが思い付いた仕返しは、こんなかんじだ。



「とりあえず、君とターゲットは結婚する!」

「はあ?」

⏰:11/05/22 18:15 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#96 [匿名]
「僕は浮気男だけをドン底に落としたい。奥さんや子供は何も関係ないからね。」

うん、それは俺も思う。

「だから考えた!」

「おう。でも何で結婚しなきゃいけねーんだよ!」

「うん、ごめん。結婚するふりだ。」


ターゲットと俺は会社で出会い、すぐに恋に落ちた。二人は今すぐにでも結婚したい!そう思っているが、周りは壁だらけ。

⏰:11/05/23 11:34 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


#97 [匿名]
沢山の人に反対される中、二人の直属の上司であるあの浮気男だけが、二人を応援してくれた。

その甲斐あって二人は周囲にも認められ、めでたく結婚できるようになった。

「そこまでが僕の考えた架空のあらすじね。」



まずは、お世話になっている上司の奥様にお礼をしよう!しなければならない!そう思い立ち、上司の自宅へと向かった。

⏰:11/05/23 11:36 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


#98 [匿名]
「ここからは君とターゲットにかかっている。」

まず、自分達があなたの旦那の部下である事を伝える。

そして、今までのあらすじを話す。

感謝している事を伝え、お礼の為に来たと言う。


そしてまだ上司には結婚が決まった事は伝えてなく、結婚式の日にちが近くなったら、自分達から伝えて驚かせたいので、黙っていてください!とお願いをする。

⏰:11/05/23 11:37 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


#99 [匿名]
「そして浮気男が帰ってきたら、そそくさと家を出ればいい。」

「そしたら浮気男はいい人で終わるじゃねーか!これの何が仕返しだよ!」

こんなんじゃ仕返しでも何でもない。


「ただ、浮気男はその話を聞いていない。」

だからなんだ?

⏰:11/05/23 11:38 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


#100 [匿名]
「家に帰ってターゲットと君がいたら、浮気男はとりあえず驚く。そして、不安になる。」

そうか。
浮気男は、勘違いする。

「君達が上手く誘導出来たら、この仕返しは成功する。」


浮気男には、俺達が浮気の事を奥さんにばらしたと思わせればいい。

そうしたら奥さんは傷付く事なく、家庭が壊れる事もないだろう。

⏰:11/05/23 11:39 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


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