悪魔と天使の暇潰し
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#138 [匿名]
さすがだ。そう言う他に、何も言葉が出なかった。
「完了!」
周りがザワザワとしだした時、遠回りをし、清々しい顔をしてターゲットが俺達の元へ戻ってきた。
ちらほらいた他のサラリーマンと駅員を残して、俺達はその場を離れた。
見事、誰にもばれずに、ターゲットは人殺しをやってのけた。
:11/06/17 15:25 :F06B :i5j7jaOw
#139 [匿名]
「人身事故だってよ。」
「また飛び降り?迷惑だよなー。死にたいなら一人で首でも吊って死ねよな!」
すれ違うサラリーマンがそんな話をしていた。
この殺人は、自殺という事で片付くんだな、とふと考えた。
「誰も俺が殺ったとは思ってないみたいだな。」
そう言うターゲットは、自信満々で、自慢気な顔をしていた。
:11/06/22 12:20 :F06B :geuAFvbY
#140 [匿名]
「俺の仕事は終わりだ。」
駅を出ると、ターゲットは煙草に火をつけ、すたすたと歩き出した。
「どこに行くんだ?」
「何処だっていいだろ。」
「家には帰らないのか?」
「ああ。」
「何処に行くんだ?俺達にはまだ時間があんだよ。」
「何の時間だよ。」
暇潰しは1日2時間だからだ!なんて言えない。
:11/06/23 20:18 :F06B :cUgMVL8s
#141 [匿名]
「少し話をしないか?」
あいつがふわっとした笑顔をターゲットに向けた。
「何を話すって言うんだよ。何もないだろ。」
「お前になくても俺にはある。いや、お前にもあるんじゃねーのか?俺達が何者か気にならねーのかよ。」
挑発するように、俺は真っ直ぐターゲットを見て言ってやった。
ターゲットの眉間に皺が寄る。俺の表情を見て、何が隠されているのか探っているみたいだ。
:11/06/23 20:19 :F06B :cUgMVL8s
#142 [匿名]
そして眉間の皺がなくなったかと思うと、口角を少しだけ上げた。
「そうだな。俺の質問には全部答えてくれんのか?」
「お前が俺の質問にも答えてくれんならな。」
ターゲットは二回頷いて、何も言わずに歩き出した。
俺はあいつの顔を見た。
「着いてこいって事かな。」
あいつも俺と同じ様に感じていたみたいだ。ターゲットのすぐ後ろを、俺達二人は並んで歩いた。
少しだけ歩いて、俺達は薄暗い雰囲気のバーに入った。
:11/06/23 20:21 :F06B :cUgMVL8s
#143 [( ̄ω ̄)]
まってます(^O^)
:11/06/26 13:00 :SH02A :.v0otlbo
#144 [にゃんき]
続きが楽しみです
:11/06/26 23:06 :N03A :rlKMCcrY
#145 [匿名]
>>143>>144どうもありがとうございます!読んでくださって嬉しい!
今日落ち着いたら書きたいと思います(^^*)
:11/06/27 08:58 :F06B :DzZSXfcA
#146 [匿名]
中も薄暗い。
正面にカウンターがあり、椅子が6個並んでいる。一番右に男が一人と、真ん中の2席に男女が一組座っていた。
テーブル席は全部で3席しかなく、どこもゆったりとしていた。
ターゲットは迷わず、一番カウンターから遠い場所にあるテーブル席に座った。
俺達はターゲットの向かいに並んで座った。ソファーの柔らかさが気持ちい。
カウンターの中には、長髪で髭の生えた男が一人。30代前半だろう。そしてもう一人若い女がいた。長い黒髪を後ろで結わいている。とても綺麗だった。
:11/06/27 17:59 :F06B :DzZSXfcA
#147 [匿名]
そんな美人が俺達に近寄ってきた。笑顔は向けてくれていないが、だるそうには感じない。
「今日は一人じゃないんだ。お友達?」
美人がターゲットに言った。
「ああ。そんなとこだ。」
ターゲットが否定しない事に驚いた。
「珍しい。」
そう言うと美人はうっすらと笑った。
「うるせぇな!早く酒持って来いよ。」
:11/06/27 18:00 :F06B :DzZSXfcA
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