悪魔と天使の暇潰し
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#210 [葵]
あげ(・∀・)
:11/07/29 01:06 :SH06A3 :☆☆☆
#211 [匿名]
:11/07/29 21:39 :F06B :VoEUyrqo
#212 [匿名]
全員無我夢中で俺を殴ろうとしてくる。不恰好で隙がありすぎる。
正面から頭を狙ってきた奴を軽くかわし、後ろに回り込む。そして後頭部をバットで殴った。
次に俺の後ろにいた男。振り返らずにナイフを後ろに向けて振った。俺の肩より上にナイフを振ったが、後ろにいたのは背の高い男で、ちょうど心臓に刺さった。
ナイフを抜くと血がドバッと出た。最悪。
そのままその男の右にいた男の首を切った。
血が飛び散る。
最悪。
:11/07/29 23:00 :F06B :VoEUyrqo
#213 [匿名]
それからも隙だらけのスーツ男達を、呆れながらも刺していった。
刺す、抜くと血が出る。
切る、首から血が出る。
刺す、抜くと血が出る。
切る、抜くと血が出る。
の繰り返し。
そして何人も殺していくと徐々に血にも慣れた。
慣れたというよりは、もう諦めた。血を避け続けては誰も殺せない。
そして、驚くほど早く俺は全員を倒しきった。
:11/07/29 23:09 :F06B :VoEUyrqo
#214 [匿名]
俺の周りは息をしていないスーツ男達が沢山倒れている。
そこらじゅうに血が流れて、壁にも飛び散っていた。
自分に言い聞かせる。
これは俺達のターゲットを守る為で、決して悪い事ではないと。
守っているのだから、天使のあいつも、俺を責めたりはしないだろう。
しないよな?
しないでくれ。
:11/07/29 23:15 :F06B :VoEUyrqo
#215 [匿名]
俺はあいつの冷めた目が苦手だ。
優しい顔をしていて、人間の前ではいつも笑顔のくせに、上へ戻ると冷たい顔になる。
「あんなに人間を殺していいと思っているのか?」
と冷静にあいつが言うのが想像でき、憂鬱な気持ちになる。
ターゲットのため!と言い訳を何度も唱えてみた。
:11/07/29 23:17 :F06B :VoEUyrqo
#216 [匿名]
ターゲットを見てみると、その周りには、あと三人敵が立っていた。
見事に三人ともナイフを持っていて、ターゲットを囲み、構えている。
ターゲットは三人を順番に睨みながら、肩で息をしていた。
「情けねーな!まだ終わらねーのかよ!」
首の骨を鳴らし、わざとらしく欠伸をしながらターゲットに声をかけた。
「うるせぇな!すぐ終わる」
ターゲットが怒鳴る。
:11/08/02 12:56 :F06B :G6A90LOs
#217 [匿名]
よく見ると、ターゲットの顔や腕、脚などに傷がいくつもついていた。
いくら腕のいい殺し屋でも、一度に大勢と殺り合うのは簡単な事ではないみたいだ。
「手伝ってやろうか?」
「いらねぇよ!」
「3対2だったら楽勝だろ」
「いらねぇって!」
「強がりやがって」
「てめぇ黙ってろ!殺すぞ」
「おー怖い怖い」
:11/08/02 12:57 :F06B :G6A90LOs
#218 [匿名]
殺し屋に殺すと言われると、リアルで鳥肌がたちそうだ。
まぁ俺は殺されても死なないんだけど。
ターゲットは舌打ちをし、俺から視線を外した。そしてもう一度スーツ男達を睨んだ。
「一気に行くぞ!」
スーツ男達がターゲットに駆け寄った。一気に攻撃すれば、避けられないと思ったのだろう。
俺も少し近寄った。
:11/08/02 13:23 :F06B :G6A90LOs
#219 [匿名]
スーツ男達が、頭、胸、首をそれぞれ狙っている。
どこも急所なので、うっかり刺されましたーなんて許されない。
だがターゲットはそんな俺の心配はお構い無しで、綺麗にナイフを避けた。
そして順番にスーツ男達の首を切りつける。
まるで立ち回りが決められたドラマを見ている様だ。
「ほら、すぐ終わっただろう」
ナイフを放り投げ、ターゲットが俺を睨んだ。
「ふらふらじゃねーか」
「うるせぇ」
:11/08/02 13:49 :F06B :G6A90LOs
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