悪魔と天使の暇潰し
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#87 [匿名]
「上手くいきますかね?」

ターゲットは不安そうにつぶやいた。

「大丈夫だよ。僕達が企んで、失敗した事なんて1つもないから。」

俺とあいつが二人で何かを企んだ事はない。普段は敵同士。

だが今回は仲間だ。実際二人で何かを企てた事はないけれど、失敗する気がしない。

「ああ、俺達を信じろよ。」

⏰:11/05/22 17:56 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#88 [匿名]
「君はもう大丈夫なの?あの男に、未練はない?」

「正直、分かりません。でも今日仕返しして、スッキリ忘れるつもりです!」

無理矢理笑ったターゲットは少し痛々しかったけど、頼もしさを感じた。こうやって少しずつ忘れればいいんだ。

「その為にも、ちゃんと演技しろよー!」

「あなたが一番心配!」

「は?お前俺の演技力なめんなよ!」

⏰:11/05/22 17:57 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#89 [匿名]
.

一時間後。


俺とターゲットは浮気男の家で、奥さんと対面していた。

あいつは浮気男と会った事はないので、とりあえず作戦が終わるまで、上から見ている事になった。


浮気男とターゲット、俺の関係を話し、そのあと三人で雑談をしていると、浮気男が帰ってきた。

⏰:11/05/22 18:00 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#90 [匿名]
あの時の浮気男の顔は、傑作だった。

絶望なのか、恐怖なのか、あるいは状況を把握出来ていなかったのか、今までで一番酷い顔をしていた。

「あら、おかえりなさい。あなたのお客様よ?」

奥さんはニコッと笑う。
その愛らしい笑顔も、今の浮気男から見たら不気味な笑顔なんだろう。

「お邪魔しています。」

俺は立ち上がり挨拶をした。

⏰:11/05/22 18:04 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#91 [匿名]
浮気男は返事が出来ないでいる。なんて楽しいんだろう。

「それでは僕達はこれで失礼します。」

笑い転げそうな自分を抑え、普通を演じる。最後にこそっと奥さんに耳打ちした。

すると奥さんは
「そうなんですね。全く気付かなかったわ。」
と、浮気男を見つめながら言った。

⏰:11/05/22 18:06 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#92 [匿名]
そしてターゲットも浮気男に、話しちゃいました。と小声で言ったのが聞こえ、浮気男の顔は青白くなる。


俺達が家を出ると、そこにはあいつがもういて、大成功だねと喜んだ。

「これからのあの男が、どれだけ精神的にやられていくか見たかったな。」

ターゲットの笑顔は、痛々しいものではなかった。

「報告してあげるよ。」

俺達だけが楽しむのは、ちょっと贅沢な気がしたから。

⏰:11/05/22 18:08 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#93 [匿名]
「なんかこんなにスッキリするとは思わなかったです!」

「俺もだ。」

「奥さんがとてもいい人で良かったです。あの人には敵わないって思ったし、もし私よりも変な人だったら、まだ勝てる!って思っちゃってたかも。」

笑いながら言う。

「君は君で、あの奥さんに勝ってる所は沢山あるよ。それを分かってくれる人も必ずいる。」

⏰:11/05/22 18:11 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#94 [匿名]
あいつの言葉にターゲットは顔を赤らめた。

「私頑張ります!もっといい女になって、素敵な彼氏を作ります!」

ターゲットが成長した。
俺もあいつも、安心しただろう。

「うん、応援してる。」

そしてターゲットと別れた。上に戻り、浮気男の様子を眺める。

⏰:11/05/22 18:13 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#95 [匿名]
.仕返し...裏



「浮気男、騙されたな!」

「そうだね。」

浮気男は俺達の嘘に気付かなかった。

五日目、あいつが思い付いた仕返しは、こんなかんじだ。



「とりあえず、君とターゲットは結婚する!」

「はあ?」

⏰:11/05/22 18:15 📱:F06B 🆔:2D2DV3U.


#96 [匿名]
「僕は浮気男だけをドン底に落としたい。奥さんや子供は何も関係ないからね。」

うん、それは俺も思う。

「だから考えた!」

「おう。でも何で結婚しなきゃいけねーんだよ!」

「うん、ごめん。結婚するふりだ。」


ターゲットと俺は会社で出会い、すぐに恋に落ちた。二人は今すぐにでも結婚したい!そう思っているが、周りは壁だらけ。

⏰:11/05/23 11:34 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


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