短編サスペンス
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#6 [正人]
 
 
 
 
警察に通報する前に
自慢のカメラで死体を撮影。

そして悪いとは思いつつ
彼の死因を調べようと
どこかに傷がないかを見た。


死体は仰向けの状態。

さすがに死体に触るのは
アレだったので軽く見てみた。


しかし黒スーツのせいか
どこにも血痕などは見つからない。

そうなると背中の部分が気になるが
これ以上はヤバいと察して警察に通報をした。
 
 
 
 
 

⏰:11/11/01 12:37 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#7 [正人]
 
 
 
 
 
警察が来てからは
俺も色々と事情聴取をされ
後にもう帰っていいと言われたが

俺が死体を発見した以上は
最後までこの事件を追うと決心した。


そして今のAM6:28に至る訳だ。


死体はまだ検視官によって
倉庫の中で調べられている。

俺は倉庫の外でカメラ片手に
突っ立っていた。
 
 
 
 
 

⏰:11/11/01 12:44 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#8 [正人]
 
 
 
 
「おや、丹葉君じゃありませんか」

そう俺の名前を呼んだのは
とある事件で一緒に関わった

俺と同じフリージャーナリストの
北峰達也(キタミネタツヤ)


悪い人ではないのだが
なんかキザっぽい感じの奴だ。

俺より6歳も年上の31歳の癖に
妙にチャラくて、どこか大人気ない。
 
 
 
 
 

⏰:11/11/01 13:02 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#9 [正人]
 
 
 
 
「随分と早いですね、北峰さん」

「君ほどではないですよ」

そんな会話をしていると
倉庫の中から死体が運ばれてきた。


俺が今気になるのは死因だ。


「ちょっと失礼します」

北峰との会話を打ち切って
死体の検視をした検視官の元へ。
 
 
 
 
 

⏰:11/11/01 13:10 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#10 [正人]
 
 
 
 
「あの…ちょっといいですか?」

年齢は40代くらい、眉間にシワを寄せた難しい表情をする検視官に声をかける。


向こうは俺に反応すると、さらに眉間のシワを深く刻ませ、にらみつけるように凝視してきた。


「誰アンタ?」

そして少しの沈黙の後、彼が発した一言がこれである。


だが堅苦しい表情とは裏腹に声は意外に高い。


もっと低くて厳つい感じの声を想像していたのだが。
 
 
 
 

⏰:12/01/24 20:39 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#11 [正人]
 
 
 
 
「あ、俺はフリージャーナリストの丹葉と言います」

「ジャーナリスト…?」

検視官はなぜか不思議そうな表情をする。

それも、まるで「初めて見た」と言わんばかりの。


ジャーナリストなんてそれほど珍しい部類じゃないと思うのだけど。


「警察関係者ではないのなら、なぜここに?」

「あの、一応俺、今運ばれていった死体の第一発見者なので、何かご協力できないかなぁ…なんて」

俺が照れ笑いしながら言うと、検視官の顔の眉間のシワがパッと消え去り、穏やかな表情になった。
 
 
 
 
 

⏰:12/01/24 20:51 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#12 [正人]
 
 
 
 
俺は、その表情が変わる瞬間を見逃さなかった。


もしかしたら俺が今言った言葉に感動してくれたのだろうか?と期待はしたものの、その期待は見事に打ち砕かれる事になる。


検視官は穏やかな表情をしたまま俺を凝視してポツリと言った。


「邪魔だ……出てけ」

さっきまでの高い声はどこへ消えたのか、今度はドスのきいた低い声で。
 
 
 
 

⏰:12/01/24 20:59 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#13 [正人]
 
 
 
 
表情は穏やかなのに、なんともいえない威圧感に俺の足が徐々にガクガクと震え出す。


その時


「相変わらずですねぇ…新塚さん」

俺のすぐ後ろで声がして、北峰が冷静な表情で俺の横に立ち、検視官の方を見る。


“新塚”とはこの検視官の名前だろうか。


今の北峰の言葉から察するに、どうやら二人は知り合いのようだ。
 
 
 
 

⏰:12/01/24 21:12 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#14 [正人]
 
 
 
 
「北峰くんか…」

検視官…新塚さんは北峰を見るなり「またか」と言わんばかりの表情を浮かべる。


「北峰さん、彼を知ってるんですか?」

俺は横目で北峰を見ながら聞いた。


「いや、以前ちょっと…ね。ただ、顔は恐いけど意外にいい人だから安心していいですよ」

微笑みながら彼がそう言うと、新塚さんは再び眉間にシワを寄せて

「“意外に”は余計だ」

と、口元を少しニヤつかせて言った。
 
 
 
 

⏰:12/01/28 00:07 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#15 [正人]
 
 
 
 
意外に仲は良いのかもしれない。

二人を見ながらそう思った。


「それで…被害者の死因は?」

北峰は、俺が言おうとしていた事を察知していたかのようにその質問を新塚さんに尋ねた。


先を越されてしまったのは少し悔しいが、顔見知りの北峰には彼も情報を与えない訳にはいかないはずだ。


彼は少し考えた後、渋い顔をして北峰を見る。


そして一言こうつぶやいた。


「死因は、心臓麻痺…」

俺と北峰はそう聞いた瞬間、反射的に顔を見合わせる。
 
 
 
 

⏰:12/01/28 00:08 📱:W62P 🆔:☆☆☆


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