心霊夜話
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#6 [怪男]
小腹が満たされて満足した香織さんは少し休憩をしようかと一階の居間でDVDを見る事にしました。
大好きなドラマのDVDを見始めて数分経過した頃…
今度は香織さんのいる居間の真上にあたる妹さんの部屋から誰かが歩くような「ミシ…」という音が響いてきたのです。
はじめはネズミか何かかなと思いましたが…その音は明らかに人が歩いているような音でした。
そもそもこの家は最近リフォームしたばかり…それほど古い家でもないのでネズミがいる訳がないのです。
:11/11/17 00:06
:W62P
:☆☆☆
#7 [怪男]
当然ですがこの家には今は香織さん1人しかいません。
少し気味が悪くなった香織さんは、気のせいだと思う事にし再びDVDに見入った。
だが音は、集中してDVDを見る香織さんを邪魔するかのように、何分か置きに上から響いてくる。
「ミシミシ…」
「ガタッ」
人の歩く音、何かが落ちる音、しまいには大きな机や棚を動かすような音まで響いてきます。
:11/11/17 00:23
:W62P
:☆☆☆
#8 [怪男]
もしかして…泥棒?
いや、それは有り得ない。
玄関の鍵はもちろん全ての部屋の窓などもしっかり鍵を閉めたのは両親らが出掛ける際にしっかりと確認した。
香織さんは念のためと玄関の鍵を確認しに行きましたが…鍵は内側からしっかりと閉錠されている。
ドアを開けて外側から鍵穴も確認。
何か道具を使ってこじ開けられたような跡もなかった。
やっぱり気のせいか…と居間に戻り、今度はしっかりと集中できるようにイヤホンをテレビに繋げて大音量でDVDを見る事にしたのです。
:11/11/17 00:34
:W62P
:☆☆☆
#9 [怪男]
これで両耳も塞がり、余計な音は一切耳に入らない。
だがその数分後、香織さんに追い討ちをかけるような事が起こったのです。
なんと部屋の電気がパッと消えたんですね。
一瞬何が起きたのかわからなくなった香織さん。
停電…ではないのはすぐにわかった。
なぜなら香織さんの目の前にあるテレビはしっかりと電源がついていて、DVDの映像が目に…そしてそこから流れる大音量がイヤホンを伝ってしっかりと香織さんの耳に届いているのだから…
:11/11/17 00:49
:W62P
:☆☆☆
#10 [怪男]
つまりね、誰かが意図的に部屋の電気を消したという事になるんです。
香織さんがその結論に達した瞬間、血の気が一気に引いたそうです。
電気のスイッチは香織さんの背後から少し離れた所に設置されています。
となると…
そのスイッチを押した何者かは、香織さんがイヤホンを耳につけて大音量でテレビを見ている時に…?
部屋の中に何かがいる…
パニックになった香織さんはとっさにイヤホンを外してテレビの電源を消した。
:11/11/17 01:15
:W62P
:☆☆☆
#11 [怪男]
テレビから放たれていた小さな明かりも消え、部屋中が闇に包まれた瞬間…
「…プルルルルル!」
家の電話が暗闇の中で響き渡りました。
深夜に鳴る電話の音ってなぜか気味が悪いですよね。
ましてやこんな暗闇の中で鳴るなら尚更の事…
:11/11/17 01:24
:W62P
:☆☆☆
#12 [怪男]
電話はきっとお母さんかお父さんだ…と香織さんは暗闇の中、鳴り響く音だけを頼りに手探りで電話を探した。
そしてやっと見つけて受話器を取って耳に近づけます。
案の定、電話は香織さんの母親からだった。
戸締まりはちゃんとしてるかなど母親は香織さんの事が心配で電話をしたそうです。
香織さんの今の状況…怖かったが余計な心配をかけたくないので、大丈夫とだけ伝えて電話を切った。
:11/11/17 01:35
:W62P
:☆☆☆
#13 [怪男]
受話器を置いた香織さんは今度は電気のスイッチを探します。
霊感などは全くないのですが、暗闇の中誰かがいる気配は薄々感じていたらしく…電気をつけたら真っ先に階段を上がって自分の部屋に駆け込み、自分の携帯電話から警察に110番しようと考えていたのです。
見えない足元に気をつけながら壁に手を当てて歩いていると…やっとスイッチを見つけました。
「カチッ」という音と共に居間に明かりが戻り、そのまま急ぎ足で階段を上がり自分の部屋に入って鍵を閉めた。
:11/11/17 01:53
:W62P
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#14 [怪男]
部屋に入るなりベッドに潜り込んで震えていると…2つ妙な事に気がついたそうです。
さっきこの部屋を出る際には部屋の電気はつけたままにしていたはずなのだが…なぜか消えている。
それと部屋のドアもそうだ。
下に向かう際にドアを開けっぱなしにしていたはずなのだが…今さっき階段を上がって入ろうとした時はドアが閉まっていた…
:11/11/17 02:03
:W62P
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#15 [怪男]
思い違いという事は有り得ない。
さきほどは小腹が空いて、冷蔵庫から何かを探してまたすぐに部屋に戻るつもりだった。
だから部屋の電気もつけたままでドアも開けっぱなしで一階に下りていったはずだと。
自分以外の何者かがこの家を徘徊している―
途端に背筋が凍り、全身に鳥肌が立った香織さん。
毛布をかぶってぶるぶると震えていると…
「ミシ…ミシ…」
階段の下の方から誰かが二階に向かって歩いてくる音がした…
:11/11/19 01:13
:W62P
:☆☆☆
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