拝啓、中二の僕へ。
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#99 [だーいし]
『マネージャー?この学校にそんなのねぇだろ!?』
真也達が通う中学校に部活のマネージャーというのはなかった。美沙はこう続ける。
『それがな、校長に頼んだらいけてん!だからこれからヨロシク!』
そうこうしてるうちに、他の部員達が休憩から戻ってきた。
『あれっ?美沙ちゃんじゃん!』
『あっ!………誰やっけ?』
『ズコッ!真壁です。』
:12/05/25 16:37
:S003
:jBER8ePw
#100 [だーいし]
『多田木、誰だ?』
キャプテンが真也に尋ねた。
『まぁ、あの、知り合いってか…』
『皆さん!初めまして!飛鳥美沙言いますっ!明日からバスケ部のマネージャーとして頑張ります!ヨロシクお願いします!』
『『おぉー!』』
と部員達は口々に言い、拍手の渦が体育館に鳴り響いた。
真也は浮かない顔だ。
:12/05/25 16:42
:S003
:jBER8ePw
#101 [だーいし]
『いや〜まさか美沙ちゃんがマネージャーとして来てくれるとはな!』
『明日からよろしく!真壁!』
『呼び捨て?そ、その強引な所もいい…』
部活終わりのいつものコンビニに3人はいた。
『なんでまたマネージャーに?』
真壁は肉まんを頬張りながら美沙に尋ねた。美沙は真也の腕を掴み
『だって、ずっとずーっと真ちゃんの隣におりたいんやもん!』
美沙は真也の腕を抱きしめる。
『なっ!バカ!よせ!』
:12/05/25 22:48
:S003
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#102 [だーいし]
『美沙のヤツ、何考えてんだか…』
誰もいない家で真也は鍋のカレーを温める。
温めている間に郵便受けの方へ向かった。
『おぉ!きてる♪きてる♪』
久しぶりの手紙。
封筒はいつものより分厚く感じられた。
『1、2、3、…5枚もある。』
【拝啓、中二の僕へ。久しぶりの手紙になる。前にも伝えたように、今回の手紙はとても重要なものになる。心して読むように。】
『はいはい、分かってるよ。』
【美緒ちゃんとの仲はどうだろうか。】
『変わらねえな。なんにも。』
:12/05/25 22:59
:S003
:jBER8ePw
#103 [だーいし]
【大して何も変わってないと思う。】
『知ってるんなら聞くなよ。』
【単刀直入に言うが、】
手紙の次の文章を見て、真也は目を見開いた。
【告白のチャンスは3回しかない。】
:12/05/25 23:02
:S003
:jBER8ePw
#104 [だーいし]
その文の意味を真也はよく理解出来ずにいた。
その手紙は告白に至るまでの経緯が事細かく書かれていた。
真也は一語一句見落とさないように、そして胸に刻むように何度も何度も読み返した。
カレーはグツグツと音を立て、焦げはじめていた。
:12/05/29 04:10
:S003
:KdxUpcs6
#105 [だーいし]
(何が3回だけだ、だよ!毎日のようにチャンスはあるじゃねえか。腹立つぜ、未来の俺。)
通学路を自転車でいつも以上のスピードを出し、颯爽と走る。
『真也ぁ!おはようンゴ!』
『何が3回だよ!!』
『うわぁ!なんだよ、いきなり!ビックリした〜』
自転車置き場で真壁は胸を押さえる。
『あぁ、わりぃわりぃ。なんでもねぇ。』
真也は真壁を置いて、校舎へと向かう。
『へっ?あれっ?「それ新ギャグ?」とかないの?ちょ、待って!』
:12/05/29 04:19
:S003
:KdxUpcs6
#106 [だーいし]
誰にも挨拶をする事なく自分の席につく。
『あっ多田木君、おはよう!』
『おっおはよう。』
美緒は笑顔で真也に挨拶をした。
(ほら、こうやって挨拶をしてくれるまでの仲になったんだ。チャンスなんかいくらでもある。)
そして、真也はある決意をした。
(今日、告白をしよう。)
:12/05/29 05:06
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:KdxUpcs6
#107 [だーいし]
すっかり夏の日差しになってきたある日。真也はその時まで、じっと待った。1秒1秒が長く感じられる。
(掃除の時間だ。いつも周りに誰かしらがいるから、掃除をしに校庭に向かう瞬間しかない。)
午後の授業中、真也は美緒を見ながら決意した。
キーンコーンカーンコーン♪
そして、掃除の時間を知らせるチャイムが鳴った。
:12/05/30 20:59
:S003
:5qxn/.1k
#108 [だーいし]
美緒は自分の席を後ろに下げ、教室を出る。
『た、瀧川さん!ちょ、ちょっといいかな。』
『えっ?う、うん。』
真也は美緒を引き留めた。
(大丈夫。今なら誰もいない。いくしかない。)
2人だけがいる廊下。
(大丈夫。ただ『好き』っていうだけだ。それだけだ。)
『あ、あのさ…』
美緒は真也の言葉を待つ。
:12/05/30 21:04
:S003
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