拝啓、中二の僕へ。
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#108 [だーいし]
美緒は自分の席を後ろに下げ、教室を出る。
『た、瀧川さん!ちょ、ちょっといいかな。』
『えっ?う、うん。』
真也は美緒を引き留めた。
(大丈夫。今なら誰もいない。いくしかない。)
2人だけがいる廊下。
(大丈夫。ただ『好き』っていうだけだ。それだけだ。)
『あ、あのさ…』
美緒は真也の言葉を待つ。
:12/05/30 21:04
:S003
:5qxn/.1k
#109 [だーいし]
『ずっと前から……』
美緒の表情が変わる。
(言葉が出ない。。どうしてだ?)
『す……す……』
喉元でさ迷う【好き】の二文字がなかなか出口から出ない。
『美緒!何やってんの?早く行くよ!』
『あっうん。』
クラスメートの1人が美緒の手を掴みその場から去る。
残された真也は情けなくこう思った。
(助かった…)
:12/06/03 01:03
:S003
:mPUyEdaY
#110 [だーいし]
その日以来、告白を出来ずにいた。
(やっぱり手紙に従った方がいいのかな…。いつもそれで上手くいってたし。そうだよ。手紙に従えば全て上手くいくんだよ。)
何かにすがらなければ先に進めなかった。
『はぁ〜。』
『どしたん?大きいため息ついて。』
休み時間に美沙が話しかけてきた。
『いや、別に。』
『ふ〜ん。まぁえぇけど。』
:12/06/03 01:08
:S003
:mPUyEdaY
#111 [だーいし]
キーンコーンカーンコーン♪
チャイムの音と共に棚橋が教室に入ってきた。
『よーし。席につけー。さぁこの時間はいよいよ来週に迫った「修学旅行」のグループ決めだ!』
中学二年のこの季節は修学旅行がある。毎年夏休み前に行うのが、この学校の特徴だった。
(修学旅行か…)
真也の脳裏に手紙の文章が浮かぶ。
【1つ目のチャンスは、中二の修学旅行だ。】
:12/06/03 01:13
:S003
:mPUyEdaY
#112 [きらり]
めっちゃ面白いですよ!!頑張ってください!!★
:12/06/03 01:14
:PC
:tBAaHXqY
#113 [だーいし]
>>112ありがとうございます!これからどうなるのか楽しみにしておいて下さい!
:12/06/03 05:04
:S003
:mPUyEdaY
#114 [だーいし]
『じゃあ、好きなヤツと組んでくれ〜。』
2泊3日ある修学旅行の2日目にある『総合学習』
ここで決まったグループで後日発表がある。
『別に男女でもいいぞ〜。』
(先生あぁ言ってけど、無理だろな。)
思春期特有の恥じらいがそこにはあった。
『真也、やろうぜ!』
『おう。あっ待って!』
:12/06/03 05:10
:S003
:mPUyEdaY
#115 [だーいし]
真也は自分の席から立ち上がった。
『太一、やろうぜ。』
『えっ?』
1人で黙っていた太一だった。太一は次第に笑顔になり大きく頷いた。
『お前らそんな仲良かったんだ。』
『ま、まぁな。』
真也と太一は目を合わせ、微笑む。
:12/06/03 05:13
:S003
:mPUyEdaY
#116 [だーいし]
『決まったか〜?』
棚橋は教室を見渡した。
それぞれ数個のグループが出来ていた。
『じゃあ決まっ…、なんだお前ら3人なのか?』
棚橋が真也のグループに言う。
『他の男子グループに』
『ウチらのトコに来たらええやん!』
棚橋の言葉を遮ったのは美沙だ。
:12/06/07 19:14
:S003
:O3QjSRVQ
#117 [だーいし]
棚橋は少し考える。
『ん〜まぁ他の男子のグループは多いし、お前ら問題児の世話役も必要だな!よし!お前ら飛鳥のグループに入れ!』
『なっ?俺らの意見なし?』
真也は真壁と太一の方を見る。
『別にいいんじゃねぇか?ハーレム状態だしよ。ムフフ。』
『ぼ、僕も別にいいかな。』
『な、まぁいいか。』
美沙は大喜びで真也の方に駆け寄る。
美緒はその光景を笑いながら見ていた。
:12/06/07 19:20
:S003
:O3QjSRVQ
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