拝啓、中二の僕へ。
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#1 [だーいし]
都会ではないが決して田舎でもないここが多田木真也が生まれ育った街。
今日も代わり映えのしない景色を尻目に自転車をこぎ、学校へ向かう。
駐輪場のいつもの場所に自転車を停める。
『真也ー!おははよーん!』
『おう。』
『毎日毎日テンション低いなー。』
『お前の変な挨拶のせいだよ。てかそれ、はやんねーから。』
:12/04/23 03:25
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:rb4y0yyk
#2 [だーいし]
『っえ?いやいや!絶対流行るから!!てか、昨日のドラマ見たか?』
『もーくだらねぇから途中でやめた。』
『じゃあ俺が説明してやるよ!』
駐輪場から教室に向かう道中に親友の真壁から昨日のテレビの内容を聞く。それが真也の日課だった。
『みんなー!!せーのっ!』
『『おははよーん!!』』
クラスの一部の男子達が真壁と声を合わせる。
:12/04/23 03:29
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#3 [だーいし]
『なっ?流行ってんだろ?』
『はいはい。』
真也は自分の机にカバンを置き、席に着いた。
『おい!真也ー。お前また美緒ちゃんの方見てただろー?』
『は?見てねーよ。』
『いや〜美緒ちゃんはいつ見ても可愛いなー。俺らには高嶺の花だよなー。中一から同じクラスなのに、ろくに喋った事もねーもんなー。』
真也は真壁の目線の先に目をやった。
瀧川美緒。明るく清楚な面持ちで学年のマドンナ的存在の彼女。真也も美緒の事が気になっていた。
:12/04/23 03:38
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#4 [だーいし]
『はぁ〜。中二になって一ヶ月だぞ〜。なんにも変わらねーな。』
『そりゃそうだろ。』
『俺らいつまでも果てしなくモテねーな。』
『俺ら?お前だけだろ。』
『はっ?真也ー!お前もだろ!』
この中身のない会話の日課だった。
:12/04/23 03:42
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