拝啓、中二の僕へ。
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#100 [だーいし]
『多田木、誰だ?』

キャプテンが真也に尋ねた。

『まぁ、あの、知り合いってか…』

『皆さん!初めまして!飛鳥美沙言いますっ!明日からバスケ部のマネージャーとして頑張ります!ヨロシクお願いします!』


『『おぉー!』』


と部員達は口々に言い、拍手の渦が体育館に鳴り響いた。
真也は浮かない顔だ。

⏰:12/05/25 16:42 📱:S003 🆔:jBER8ePw


#101 [だーいし]
『いや〜まさか美沙ちゃんがマネージャーとして来てくれるとはな!』

『明日からよろしく!真壁!』
『呼び捨て?そ、その強引な所もいい…』

部活終わりのいつものコンビニに3人はいた。

『なんでまたマネージャーに?』

真壁は肉まんを頬張りながら美沙に尋ねた。美沙は真也の腕を掴み

『だって、ずっとずーっと真ちゃんの隣におりたいんやもん!』

美沙は真也の腕を抱きしめる。
『なっ!バカ!よせ!』

⏰:12/05/25 22:48 📱:S003 🆔:jBER8ePw


#102 [だーいし]
『美沙のヤツ、何考えてんだか…』

誰もいない家で真也は鍋のカレーを温める。
温めている間に郵便受けの方へ向かった。

『おぉ!きてる♪きてる♪』


久しぶりの手紙。
封筒はいつものより分厚く感じられた。

『1、2、3、…5枚もある。』


【拝啓、中二の僕へ。久しぶりの手紙になる。前にも伝えたように、今回の手紙はとても重要なものになる。心して読むように。】


『はいはい、分かってるよ。』

【美緒ちゃんとの仲はどうだろうか。】


『変わらねえな。なんにも。』

⏰:12/05/25 22:59 📱:S003 🆔:jBER8ePw


#103 [だーいし]
【大して何も変わってないと思う。】

『知ってるんなら聞くなよ。』

【単刀直入に言うが、】


手紙の次の文章を見て、真也は目を見開いた。



【告白のチャンスは3回しかない。】

⏰:12/05/25 23:02 📱:S003 🆔:jBER8ePw


#104 [だーいし]
その文の意味を真也はよく理解出来ずにいた。
その手紙は告白に至るまでの経緯が事細かく書かれていた。
真也は一語一句見落とさないように、そして胸に刻むように何度も何度も読み返した。


カレーはグツグツと音を立て、焦げはじめていた。

⏰:12/05/29 04:10 📱:S003 🆔:KdxUpcs6


#105 [だーいし]
(何が3回だけだ、だよ!毎日のようにチャンスはあるじゃねえか。腹立つぜ、未来の俺。)
通学路を自転車でいつも以上のスピードを出し、颯爽と走る。
『真也ぁ!おはようンゴ!』

『何が3回だよ!!』

『うわぁ!なんだよ、いきなり!ビックリした〜』

自転車置き場で真壁は胸を押さえる。

『あぁ、わりぃわりぃ。なんでもねぇ。』

真也は真壁を置いて、校舎へと向かう。

『へっ?あれっ?「それ新ギャグ?」とかないの?ちょ、待って!』

⏰:12/05/29 04:19 📱:S003 🆔:KdxUpcs6


#106 [だーいし]
誰にも挨拶をする事なく自分の席につく。

『あっ多田木君、おはよう!』
『おっおはよう。』

美緒は笑顔で真也に挨拶をした。

(ほら、こうやって挨拶をしてくれるまでの仲になったんだ。チャンスなんかいくらでもある。)


そして、真也はある決意をした。


(今日、告白をしよう。)

⏰:12/05/29 05:06 📱:S003 🆔:KdxUpcs6


#107 [だーいし]
すっかり夏の日差しになってきたある日。真也はその時まで、じっと待った。1秒1秒が長く感じられる。


(掃除の時間だ。いつも周りに誰かしらがいるから、掃除をしに校庭に向かう瞬間しかない。)


午後の授業中、真也は美緒を見ながら決意した。


キーンコーンカーンコーン♪


そして、掃除の時間を知らせるチャイムが鳴った。

⏰:12/05/30 20:59 📱:S003 🆔:5qxn/.1k


#108 [だーいし]
美緒は自分の席を後ろに下げ、教室を出る。

『た、瀧川さん!ちょ、ちょっといいかな。』

『えっ?う、うん。』

真也は美緒を引き留めた。


(大丈夫。今なら誰もいない。いくしかない。)


2人だけがいる廊下。


(大丈夫。ただ『好き』っていうだけだ。それだけだ。)


『あ、あのさ…』


美緒は真也の言葉を待つ。

⏰:12/05/30 21:04 📱:S003 🆔:5qxn/.1k


#109 [だーいし]
『ずっと前から……』

美緒の表情が変わる。

(言葉が出ない。。どうしてだ?)

『す……す……』

喉元でさ迷う【好き】の二文字がなかなか出口から出ない。


『美緒!何やってんの?早く行くよ!』

『あっうん。』

クラスメートの1人が美緒の手を掴みその場から去る。

残された真也は情けなくこう思った。



(助かった…)

⏰:12/06/03 01:03 📱:S003 🆔:mPUyEdaY


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