拝啓、中二の僕へ。
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#105 [だーいし]
(何が3回だけだ、だよ!毎日のようにチャンスはあるじゃねえか。腹立つぜ、未来の俺。)
通学路を自転車でいつも以上のスピードを出し、颯爽と走る。
『真也ぁ!おはようンゴ!』

『何が3回だよ!!』

『うわぁ!なんだよ、いきなり!ビックリした〜』

自転車置き場で真壁は胸を押さえる。

『あぁ、わりぃわりぃ。なんでもねぇ。』

真也は真壁を置いて、校舎へと向かう。

『へっ?あれっ?「それ新ギャグ?」とかないの?ちょ、待って!』

⏰:12/05/29 04:19 📱:S003 🆔:KdxUpcs6


#106 [だーいし]
誰にも挨拶をする事なく自分の席につく。

『あっ多田木君、おはよう!』
『おっおはよう。』

美緒は笑顔で真也に挨拶をした。

(ほら、こうやって挨拶をしてくれるまでの仲になったんだ。チャンスなんかいくらでもある。)


そして、真也はある決意をした。


(今日、告白をしよう。)

⏰:12/05/29 05:06 📱:S003 🆔:KdxUpcs6


#107 [だーいし]
すっかり夏の日差しになってきたある日。真也はその時まで、じっと待った。1秒1秒が長く感じられる。


(掃除の時間だ。いつも周りに誰かしらがいるから、掃除をしに校庭に向かう瞬間しかない。)


午後の授業中、真也は美緒を見ながら決意した。


キーンコーンカーンコーン♪


そして、掃除の時間を知らせるチャイムが鳴った。

⏰:12/05/30 20:59 📱:S003 🆔:5qxn/.1k


#108 [だーいし]
美緒は自分の席を後ろに下げ、教室を出る。

『た、瀧川さん!ちょ、ちょっといいかな。』

『えっ?う、うん。』

真也は美緒を引き留めた。


(大丈夫。今なら誰もいない。いくしかない。)


2人だけがいる廊下。


(大丈夫。ただ『好き』っていうだけだ。それだけだ。)


『あ、あのさ…』


美緒は真也の言葉を待つ。

⏰:12/05/30 21:04 📱:S003 🆔:5qxn/.1k


#109 [だーいし]
『ずっと前から……』

美緒の表情が変わる。

(言葉が出ない。。どうしてだ?)

『す……す……』

喉元でさ迷う【好き】の二文字がなかなか出口から出ない。


『美緒!何やってんの?早く行くよ!』

『あっうん。』

クラスメートの1人が美緒の手を掴みその場から去る。

残された真也は情けなくこう思った。



(助かった…)

⏰:12/06/03 01:03 📱:S003 🆔:mPUyEdaY


#110 [だーいし]
その日以来、告白を出来ずにいた。

(やっぱり手紙に従った方がいいのかな…。いつもそれで上手くいってたし。そうだよ。手紙に従えば全て上手くいくんだよ。)

何かにすがらなければ先に進めなかった。

『はぁ〜。』

『どしたん?大きいため息ついて。』

休み時間に美沙が話しかけてきた。

『いや、別に。』

『ふ〜ん。まぁえぇけど。』

⏰:12/06/03 01:08 📱:S003 🆔:mPUyEdaY


#111 [だーいし]
キーンコーンカーンコーン♪

チャイムの音と共に棚橋が教室に入ってきた。

『よーし。席につけー。さぁこの時間はいよいよ来週に迫った「修学旅行」のグループ決めだ!』


中学二年のこの季節は修学旅行がある。毎年夏休み前に行うのが、この学校の特徴だった。


(修学旅行か…)


真也の脳裏に手紙の文章が浮かぶ。


【1つ目のチャンスは、中二の修学旅行だ。】

⏰:12/06/03 01:13 📱:S003 🆔:mPUyEdaY


#112 [きらり]
めっちゃ面白いですよ!!頑張ってください!!★

⏰:12/06/03 01:14 📱:PC 🆔:tBAaHXqY


#113 [だーいし]
>>112
ありがとうございます!これからどうなるのか楽しみにしておいて下さい!

⏰:12/06/03 05:04 📱:S003 🆔:mPUyEdaY


#114 [だーいし]
『じゃあ、好きなヤツと組んでくれ〜。』

2泊3日ある修学旅行の2日目にある『総合学習』
ここで決まったグループで後日発表がある。

『別に男女でもいいぞ〜。』

(先生あぁ言ってけど、無理だろな。)

思春期特有の恥じらいがそこにはあった。

『真也、やろうぜ!』

『おう。あっ待って!』

⏰:12/06/03 05:10 📱:S003 🆔:mPUyEdaY


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