拝啓、中二の僕へ。
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#41 [だーいし]
そして5時間目が始まった。

(くそー。やべぇよ。すんげぇ緊張するじゃんか。今まで全然喋った事ねぇのに。。いきなりは荷が重すぎるよ。。)

5時間目は国語だった。

(てか、本当に喋りかけてくんのか?席替えは奇跡が起こったとかで…だって全然そんな素振りねぇもん!消しゴムは…?)
真也は美緒の方を見る。

(ったく、国語辞典で見えねぇよ!!)

⏰:12/04/29 05:42 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#42 [だーいし]
5時間目が始まり30分が経過した。

(授業が終わるまで後15分。。未だその気配なし…どうしよ、なんて返そうかな。「おっおん。」いやっ冷たすぎるか。「あぁ。」海外ドラマかって!「もうあげるわ。」なんで関西弁!ダメだぁぁぁ!!すんげぇ緊張してきた!!もうダメだ!!)


真也の緊張がピークに達した時だった。



『消しゴム貸してやるよ。』



それはその距離だから聞こえる声だった。

⏰:12/04/29 05:49 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#43 [だーいし]
美緒は真也の方を向いた。


(うわぁぁぁぁ!!!!!!!やべぇぇぇぇぇ!!!!!!!緊張で頼まれてないのに先に言っちゃったぁ!!!!!!!!!しかも『貸してやるよ。』って超上からじゃん!うわ〜美緒ちゃんキョトンとしてるよ〜。終わった〜。)



『あ、ありがと。』


美緒は横から差し伸ばされた真也の手から消しゴムを受け取った。


(あれ??どういう事だ??い、いけたのか??)

キーンコーンカーンコーン♪

授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。

⏰:12/04/29 05:55 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#44 [だーいし]
授業が終わり掃除の時間が始まった。
真也は机を後ろに下げる。

『あっあの、多田木君。』

『ん?』

真也は声のする方を向く。

(美緒ちゃん!?)

『消しゴム、ありがと。』

美緒は真也に消しゴムを渡す。
『ん、あぁぁ。』

『でも凄いね!多田木君。』

『えっ?』

『だって私、消しゴム無くしてどうしようかと思ってたんだ。そしたら何も言ってないのに多田木君が貸してくれた。凄いね!』

『まぁそのー超能力ってヤツ?』

『……アハハッ!多田木君エスパーなんだぁ。多田木君ておもしろいね!』

⏰:12/04/29 06:03 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#45 [だーいし]
『じゃあ掃除行くから!じゃ!』

そういうと美緒は他の女子達と教室を出た。

(な、なんだ。大丈夫だったぞ。いやっむしろ大成功だよ!!!!やった!やっと美緒ちゃんと喋れた!!これはきっといいきっかけになる!)

真也は窓から見える校庭に目をやった。そこには掃除をしている美緒の姿があった。


『あんな風に笑うんだ。美緒ちゃん。』


真也は消しゴムをポケットに入れた。

⏰:12/04/29 06:09 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#46 [だーいし]
『おい!多田木!もっと周りを見ろ!ディフェンスがら空きだったぞ!』

『は、はい!すいません!』

『じゃあ!次!』

週に1回は3チームに別れてミニゲームをやるのが昔からバスケ部の伝統メニューだった。
同じチームの真也と真壁は他のチームのミニゲームを見ていた。

『おい真壁、今日なんかキャプテンきつくねぇか?』

『あぁ、なんか彼女と別れたらしいぜ。』

『彼女?キャプテン彼女いたんだ。』

『噂では結構ドロドロした別れ方だったらしいぜ。』

⏰:12/04/29 06:19 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#47 [だーいし]
『彼女が他の男とデートしてたんだってよ!』

『ひでぇなー。どうりでピリッてる訳だ。』

『そういうのって見たくねーよなー。例えば未来の自分が教えてくれたりとかしたらいいのにな〜。「ここはああしろ」とか「こうすれば上手くいく」とか。まっそんなのあるわけないよなー。』

『あ、あるわけねぇだろ。そんなの。』

(それがあるんだよなぁ。真壁君。)

⏰:12/04/29 06:23 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#48 [だーいし]
『メールはもういいからな!』
『おい、先に言うなよ〜。』

いつものように家の前で真壁と別れる。

『母さんは今日はパートで遅いんだったな。』

真也は郵便受けを覗いてみた。
『おっ〜きてる!きてる!』

自分宛の手紙がそこにはあった。

真也はリビングのテーブルにある肉じゃがをレンジに入れ温める。

⏰:12/04/29 20:54 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#49 [だーいし]
【「バナナはおやつに入りますか?」ウケたと思う。】

『てか、それも分かってたんだったら先に教えてくれよ!』

【美緒ちゃんは消しゴムを貸してと言ってきただろ?】

『緊張で先に言っちゃったよ。』

チンッ!

温まった肉じゃがをテーブルに置き、ジャーからご飯をよそい食べ始めた。

⏰:12/04/29 21:00 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#50 [だーいし]
【相変わらず友達は真壁だけだと思う。】

『そうだけども。』

【同じクラスに「佐々木太一」という男子がいるはずだ。】

『佐々木……太一……あぁ、あの超暗れぇやつか!』


【佐々木太一と友達になってくれ。彼はこの先のキーパーソンとなる人物だ。】


『佐々木がキーパーソンか…あいつと友達に、ねぇ。話とか合わねえだろ。。』

真也は席替えや消しゴムの件ですっかり手紙の内容を信じていた。

『やってみますか!』

⏰:12/04/30 00:56 📱:S003 🆔:QNxdoxjU


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