拝啓、中二の僕へ。
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#62 [だーいし]
『すげぇ!!でもどうやって?』

『お、お父さんが映画関係の仕事をしててさ、来日した時にもらってくれたんだ。』

『マジか〜すげぇな!!』


トントン♪

『入るわよ〜。』

太一の母がお菓子と飲み物を持って部屋に入ってきた。

『この子が男の友達を家に連れてくるなんて今までなかったのよ。』

『余計なこと言わなくていいから!!』

『あ、そうなんですか。ハハッ』(お母さんには当たり強いな。ん?男の友達?)

⏰:12/05/05 06:46 📱:S003 🆔:XulsaWtM


#63 [だーいし]
『じゃあ、多田木君ゆっくりしてってね。』

『は、はい。』

太一の母は笑顔で出ていった。
しばらくジャッキーの話でまた盛り上がった。

『わりぃ、トイレ借りてもいいかな?』

『う、うん。1階なんだ。玄関の横にあるから。』


真也は2階にある太一の部屋からトイレに向かった。
階段を降りる途中に、

ピンポーン♪

家のチャイムが鳴った。

⏰:12/05/05 06:54 📱:S003 🆔:XulsaWtM


#64 [だーいし]
『はぁ〜い。』

太一の母がエプロンで手を拭きながら玄関へと向かう。トイレの横ですれ違った。

『あっトイレお借りします。』
『はい。そこね!ゆっくりしてって!』

『ありがとうございます!』

真也は返事しトイレに入った。

ガチャ


玄関が開く音がする。


『こんにちは、おばさん!あっこれどうぞ。』

(ん?この声は……)

『あら〜美緒ちゃん、いつも悪いわね〜。』


(えぇぇぇ!!!!)

⏰:12/05/05 07:01 📱:S003 🆔:XulsaWtM


#65 [我輩は匿名である]
(美緒ちゃんてあの美緒ちゃんだよな?なんで太一の家に?)
全部出し終えたはずの真也だが、どうすることも出来ずにただただトイレにいた。

『まぁ、美緒ちゃん上がって。』

『いやっ今日はいいです!』

『そう言わずに〜。』

『そうですか〜。わかりました!』

(ひえぇぇぇ!)

⏰:12/05/07 18:59 📱:S003 🆔:iJ2hrZaY


#66 [だーいし]
しばらく玄関で話し声が聞こえた後、足音が階段を上る音がした。

『そろそろ戻るか。いやっこのまま帰った方が……ダメだ!鞄上だ。。』

トイレを流ししばらくして、真也は2階へと上がった。

部屋の前で何やら大声でやり合っているのが聞こえた。

『なんで来るんだよ!』

『いいじゃん!別に!』

『空気読めよ!』

『何よ空気って!』

『今日は友達が来てるんだよ!』

(友達?)

⏰:12/05/07 23:06 📱:S003 🆔:iJ2hrZaY


#67 [だーいし]
恐る恐る真也は部屋の扉を開けた。

『ど、ども。』

『た、多田木君…?』


なんとも言えない空気がそこには流れた。


世の中にはどうしてそうなったか思い出せないような瞬間・空間がある。

『多田木君、ほら、肉いい感じよ〜。』


和気あいあいとしているこの空間。真也は箸を持ちながらこう思った。


(なんで俺は鍋をつついているんだろう。)

⏰:12/05/07 23:11 📱:S003 🆔:iJ2hrZaY


#68 [だーいし]
真也は目を閉じ必死に経緯を思い出した。

(確かあの後、変な空気が流れて太一のオカンがメシを用意…そういう事か!でも、なんで美緒ちゃんが??)

『あの〜なんで美、瀧川さんが?』

真也は尋ねた。
美緒と太一は目を合わせるがすぐそらせた。太一の母が答える。

『この2人ね、小さい頃から幼なじみなの。』

『あっそうなんですか!』

『美緒ちゃんはこうして今でも家に来てくれるんだけど、最近喧嘩が多くてね〜。』

『は、はぁ。。』

⏰:12/05/07 23:17 📱:S003 🆔:iJ2hrZaY


#69 [だーいし]
『お邪魔しましたぁ!おばさん!また来ます!』

『お、お邪魔しました。』

挨拶を交わし、真也と美緒は太一の家を後にした。

『じゃあ、多田木君バイバイ!』

『あっ家まで送るよ。暗いし、あぶねぇから。』
(本当はもっと喋りたいし、家を見てみたい。)

『あ、うん、ありがと!』

⏰:12/05/08 06:03 📱:S003 🆔:TVUEjQQ2


#70 [だーいし]
うっすら夏の匂いが香り始めた夜道を歩く。
月は満月で2人を照らしていた。

『まさか、幼なじみだったとはなぁ。』

『うん、家族ぐるみで仲良くて小さい頃はよく2人で遊んでた。小学校の頃は「将来は美緒ちゃんと結婚するんだぁ」とか言ってて。』

『へっ?結婚?』

『アハハ、よくある子供が言う事よ。』

『アハハ、そうか、そりゃそうだよな。』


(あぁ楽しいな〜。てか、俺普通に話せてるし!)

⏰:12/05/08 06:10 📱:S003 🆔:TVUEjQQ2


#71 [だーいし]
『でもさ、なんで学校では喋らないの?』

『ん〜なんか、中学校に上がる時ね…』

―――――――

『美緒。』

『何?』

『中学なったら僕と喋るのはやめろ。』

『なんで?』

『僕は暗くて、人見知りで、こんな分厚いメガネだから、多分…いやっ絶対に誰も友達が出来ない。こんな僕に話してたら美緒まで嫌われる。』

『へっ?何それ私は別に』
『いいから!絶対だぞ!絶対!』

―――――――

⏰:12/05/08 06:17 📱:S003 🆔:TVUEjQQ2


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