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#12 [zono]


「えっ、あの…」

どうしていいか、あたしが戸惑っていると、座っていた3人も立ち上がり近づいてくる。


やだ、どうしよう―…

さっきよりも焦るあたしを他所に、4人はニヤニヤとあたしを見ながら囲むように立つ。

完全に逃げ道を塞がれた。

⏰:12/06/07 21:34 📱:941SC 🆔:☆☆☆


#13 [zono]


「いいじゃん、遊ぶくらい。今の時間学校にいないってことは、サボりでしょ?」

「そうそう。あ!意外とぶつかったのも計算で、俺らと遊びたかったんじゃないの?」

何がなにやら…あたしが答える暇なく、勝手な憶測が飛び交う。


「違います!」

ここははっきり言わなくちゃ!そう思い、声を張り上げたものの…


「そんなムキになって、図星?かわいー」

「なんでもいいし、俺らと遊ぼうぜ」

……うん、これはヤバいかも。
話が通じない。

⏰:12/06/07 21:40 📱:941SC 🆔:☆☆☆


#14 [zono]


通行人も相手が不良4人となれば、皆見て見ぬふりをする。

ほんと世の中こんなものだよね―…


あたしは1人どう切り抜けるか考えていると、ふいに肩に腕を回された。


「じゃ、行こっか」

「ちょ、やだ!離してっ」

咄嗟のことに抵抗出来ず、振りほどこうにも相手は男。
力では勝てない。


「まじ背も小さいし何もかも可愛いんだけど」

興奮したように回した腕をグイッと自分の方に引き寄せる男の子。

⏰:12/06/07 21:45 📱:941SC 🆔:☆☆☆


#15 [zono]


反動的に相手の胸に飛び込む形になってしまう。


「んんっ!やっ、だ。お願い、離して」

いくら抵抗しても、そのまま抱き寄せられ、簡単に腕の中に閉じ込められた。


「なぁ、今からどうしよっか?」

「そうだなぁ、やっぱあそこしかないだろ!」

「だなっ」

あたしを無視して何やら決めだす男の子。
じゃ、行こっか。なんて聞こえた瞬間、無理矢理歩かされる。

⏰:12/06/07 21:49 📱:941SC 🆔:☆☆☆


#16 [zono]


「やーっ!誰か助けっ―…」

本気でやばいと感じたあたしは、大きな声で叫ぶもすぐに口を塞がれる。
恐怖で抵抗する気力もなくなり、目には涙が浮かぶ。


いつも通りちゃんと起きてたら、遅刻なんてしなかったらこんな目に……

みくちゃん―…。

怒るみくちゃんを想像し、こんな状況でもふっと笑みがこぼれた。

⏰:12/06/07 21:53 📱:941SC 🆔:☆☆☆


#17 [zono]


そうだ、やっぱりこのままじゃダメ。
なんとか逃げなきゃ!


力では勝てないあたしは、口を塞がれていた手を引っ張ると、ガブッと噛みついた。


「いっ!!ってぇー」

痛みにすかさず離れた腕から逃れ、そのまま逆方向へダッシュ…するはずが、難なく腕を捕まれ…。


「可愛いからって、調子乗ってんじゃねーぞ」


ひぃー、逆効果!?

⏰:12/06/08 14:52 📱:941SC 🆔:☆☆☆


#18 [zono]


もうダメだ…

心の中でそう悟った時、彼らの後ろに立つ人影が見えた。
太陽の逆光で顔は見えないが、背が高いから男の人だろう。

彼らの仲間?
それとも――…



「何してる」

低い、だけどとても綺麗な声があたしの耳に入ってくる。
それはもちろん彼らも同じで、一斉に後ろを振り向く。


⏰:12/06/08 17:17 📱:941SC 🆔:☆☆☆


#19 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age

⏰:22/10/24 13:58 📱:Android 🆔:☆☆☆


#20 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑age

⏰:23/01/03 20:38 📱:Android 🆔:☆☆☆


#21 [我輩は匿名である]
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⏰:23/06/24 09:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


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