世界の崩壊・・・
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#250 [ひろ]
山瀬「…おかえりなさい」
ポツリと言った山瀬さんのこの一言で、としきは大粒の涙を流しはしめた……
としき「……ただいま……帰って…きました…」
そう言いながら、としきは山瀬さんを抱きしめた
:07/04/18 00:42
:PC
:hh5U5wK6
#251 [ひろ]
山瀬「……えッ?」
としき「……もう……誰かが死ぬのはイヤです」
山瀬さんを抱きしめたまま、としきはそう言った
山瀬「……先輩?」
:07/04/18 00:45
:PC
:hh5U5wK6
#252 [ひろ]
としき「……ヒック・・・ウク・・・山瀬さんは…絶対に……生きてください!!」
何があったのか……ヤスを探しに行った後……としきに何があったのか、山瀬さんは、多少混乱していたが、としきのこの一言で、おさえきれずに涙を流してとしきの胸の中に顔をうずめた
山瀬「……はい…絶対生き抜きます」
:07/04/18 00:51
:PC
:hh5U5wK6
#253 [ひろ]
二人の顔を見ていると、二人とも涙を流しながら、安心した顔をしていた、なんだか、この二人を見ていたら、俺まで心が安らいでしまった…
としき「………行きましょう」
山瀬さんを引き離して、としきは言った
としき「これから、やる事は山ほどあります!」
死んでいた、としきの目が生き返った、いや、前以上に活き活きとした目つきになっていた
:07/04/18 01:14
:PC
:hh5U5wK6
#254 [ひろ]
とりあえず俺達は、チームの皆を集めておいた教室へ向かった
ジュンヤ「としきッ!!よかった!……心配かけやがってこのヤロー!!」
ゴダイ「お前が帰ってきてホッとしたぞ!」
ショウタ「もう勝手な行動はすんなよな!」
皆、としきの帰還に心から喜んでいた!
:07/04/18 01:25
:PC
:hh5U5wK6
#255 [ひろ]
としき「…みんなありがとう!でも、まだ喜ぶのは早いんだ!……今から俺が話す事、しっかり聞いてくれ!」
としきは深刻な顔をしていた、それに引かれてか、皆の顔もいっぺんして深刻になった
としき「俺がヤスを探しにこの学校を出発してからの事だ…」
:07/04/18 02:26
:PC
:hh5U5wK6
#256 [ひろ]
:07/04/18 02:28
:PC
:hh5U5wK6
#257 [えりか(ト.)]
めッちャおもUろLlです!頑張ッてくださLl
:07/04/18 19:44
:W51S
:dMT15vSA
#258 [ひろ]
えりかさん!!ありがとうございます!!
頑張りますので、これからもよろしくお願いします!
:07/04/19 00:24
:PC
:rNAEkPGI
#259 [ひろ]
僕はヤスを探すために学校を離れてほぼ丸一日歩き続けた……
それでもヤスを見つける事は出来なかった…
真っ暗闇の中、ガレキに何度も足をつまずかせた…
いたるところに人の死体が転がっていた…
:07/04/19 00:29
:PC
:rNAEkPGI
#260 [ひろ]
僕はその死体を見かける度に、ヤスじゃないだろうか…
などと不安を募らせていた…
昼も夜も関係ない…夜は真っ暗闇…太陽の昇る昼であっても、暗闇なのは変わらなかった…相次ぐ戦いで巻き上げられた砂ぼこりが、太陽の光をさえぎっているのだ…
:07/04/19 00:33
:PC
:rNAEkPGI
#261 [ひろ]
そんな状況の中、僕は段々と希望を無くしていった…
転がっている死体は…日本人ばかりだったからだ…
としき「……うッ!!……おぇ!…」
気分が悪くなり…嘔吐してしまった……
体の力が抜けて、その場に膝をついた……
としき「……はぁ…はぁ…少し休ないと…」
:07/04/19 00:43
:PC
:rNAEkPGI
#262 [ひろ]
僕は近くのガレキに腰を下ろし、少し休む事にした
ふとパッと明るくなった山瀬さんの笑顔を思い出した!
それだけで、僕は元気が出てくる!
頑張ろう!! そう思った時だ!!!
:07/04/19 00:46
:PC
:rNAEkPGI
#263 [ひろ]
ドーーーンッ!!バリバリバリッッ!!!
突然の轟音と共に目の前のビルが突然大爆発をした……
あまりの轟音に、耳の鼓膜がはじけそうになった
:07/04/19 00:49
:PC
:rNAEkPGI
#264 [ひろ]
思わずしりもちをついた僕の横を、ビルの中から慌てて飛び出してきた、軍服を着た兵士と、その後ろについて逃げて行くヤス
僕はその二人を見逃さなかった!!
としき「ヤスーーーーッ!!」
僕の声に気が付いたヤスはこっちを振り向いた!!
:07/04/19 00:55
:PC
:rNAEkPGI
#265 [ひろ]
しかし、こっちには来ようとせず
ヤス「早くこっちに来いッ!!はやくッ!!」
僕は走ってヤスの元へといった
:07/04/19 00:57
:PC
:rNAEkPGI
#266 [ひろ]
そのまま僕達3人は走り続けた…
かなりの距離を走ると、一番前を走っていた、軍服を着た兵士の人が立ち止まり、こっちを振り向いた…
「ここまで……ッ…き、君は…」
:07/04/19 01:00
:PC
:rNAEkPGI
#267 [ひろ]
兵士の人は僕の顔を見てギョウテンした……
イヤ……僕も驚きを隠せずには居られなかった…
としき「…よ…ヨシキさんッ!!!」
:07/04/19 01:02
:PC
:rNAEkPGI
#268 [ひろ]
ヨシキさん……ミキが死んだ時…僕を助けてくれた命の恩人だ……
でも、どうしてそのヨシキさんが今ここに?
ヨシキ「……としきくん…どうして君がここに…」
ヨシキさんも僕が思っている事と同じ質問をしてきた…
ヤス「なんだよ、としき、ヨシキさんと知り合いなの?」
:07/04/19 01:11
:PC
:rNAEkPGI
#269 [ひろ]
としき「………くッ!…」
バキッ!!
ヤス「……痛ってぇなぁ!!なにすんだよッ!!」
元気そうな顔をしているヤスを見て、拳が勝手に動いた…
:07/04/19 01:15
:PC
:rNAEkPGI
#270 [ひろ]
としき「…お前、どれだけ心配したと思ってる?…チームの皆が、どんだけ心配してると思ってんだよッ!!」
ヤス「………」
としき「こうしてる今も、皆はお前の事を涙流しながら待ってんだぞ!!死に者狂いでお前の帰りを心から待ってんだぞ!!」
ヤス「………すまん」
ヤスは俯いたまま、謝った
:07/04/19 01:23
:PC
:rNAEkPGI
#271 [ひろ]
ヨシキ「…としきくん……ちょっといいかい?」
横に居たヨシキさんに腕を引かれて俺は着いていった
としき「……お久しぶりです…」
ヨシキ「ああ……久しぶりだ…」
ヨシキさんはタバコに火をつけて、一呼吸おいて、そう言った
:07/04/19 01:29
:PC
:rNAEkPGI
#272 [ひろ]
ヨシキ「今のヤスくんを見ていると……なんだか少し前の君を見てるみたいだ……」
そう呟いたヨシキさんの言葉を聞いて、僕はハッと思った!!
そう、ミキを助けようと、火の海の中に飛び込もうとした僕と今のヤスが重なって見えたんだ……
ヨシキ「……君なら、ヤスくんの気持ちも、ヤスくんの間違いも、分かるんじゃないかな?」
:07/04/19 01:39
:PC
:rNAEkPGI
#273 [ひろ]
としき「……はい…痛いほど分かります…」
ヨシキ「……そうか!」
としき「……でも…だからこそ!あなたが僕にしたように、ヤスを止めなければ!」
ヨシキ「……成長したな……少し前とは別人みたいだ!」
:07/04/19 01:42
:PC
:rNAEkPGI
#274 [ひろ]
としき「ヤスには待ってくれている仲間がいます!…僕にも!だからヤスを連れて皆のところへ帰らないと!」
ヨシキ「………君……ミキの……ミキちゃんの他に、守りたい人が出来たね?」
としき「えッ?………どうして?」
ヨシキ「…目を見ればわかる…そんな目をする人間は守りたい人が居るからに他はないからね…」
:07/04/19 01:48
:PC
:rNAEkPGI
#275 [ひろ]
としき「………迷ってるんです…」
ヨシキ「迷ってる?」
としき「……はい…確かに守ってあげたい子は居ます…でも…ミキを助けてあげれなかった俺が……その子を助けてしまったら……ミキは天国で、どう思うんでしょう……」
ヨシキ「………君の恋人だったミキちゃんは、そんな心の狭い子だったのかい?」
:07/04/19 01:54
:PC
:rNAEkPGI
#276 [ひろ]
としき「そんな事ないですッ!!」
ヨシキ「それが分かってるなら、悩む必要はないんじゃないのかい?」
そうだ、ヨシキさんの言うとおりだ!ミキならきっと、「その子を守ってあげて!」なんて言うだろう!
:07/04/19 01:57
:PC
:rNAEkPGI
#277 [ひろ]
:07/04/19 02:00
:PC
:rNAEkPGI
#278 [ひろ]
としき「…ありがとうございます!、少し、どうすればいいのか分かったような気がします!」
ヨシキ「…そうか!!」
そう言ったヨシキさんは立ち上がってタバコを指でピンッ!と弾いた
ヨシキ「……ヤスくんの所いってあげな!」
としき「はい!」
:07/04/19 20:01
:PC
:rNAEkPGI
#279 [ひろ]
僕とヨシキさんが、ヤスがさっきまで居た所に行くと
ヤスはそこには居なかった……
すこし慌てて周りを見まわしてみると
ヤスは一軒の家の前で、その家をボ〜っと眺めていた
:07/04/20 00:10
:PC
:NKOZ/JTA
#280 [ひろ]
としき「ヤス!?」
ヤスの耳元で言うと、ヤスはハッとしてこっちを見た
としき「なに見てんだ?」
そう聞くとヤスは何も言わずに家の方を指差した
:07/04/20 00:15
:PC
:NKOZ/JTA
#281 [ひろ]
としき「……ひどいな」
僕はその家を見てそう言った
その家は、爆風によるものか…砲撃によるものなのか、分からないが、家の半分が吹き飛んでいた…
ヤス「…としき…分からないのか?」
ヤスは驚いた顔をして聞いてくる…
:07/04/20 00:24
:PC
:NKOZ/JTA
#282 [ひろ]
としき「なにがだよ…?」
ヤス「……もっと良く見てみろよ……」
そう言われた僕はもっと近くで見ようと足を踏み出した
ガラッ!!
としき「痛ッ!!」
僕はガレキにつまずいた
:07/04/20 00:27
:PC
:NKOZ/JTA
#283 [ひろ]
僕は、そのつまずいたガレキを見て鳥肌が立った……
そのガレキを見てもう一度家を見た
としき「………俺の家だ…」
そのガレキは長方形の石に「瀬良」と彫ってあるものだった…
:07/04/20 00:32
:PC
:NKOZ/JTA
#284 [ひろ]
僕は驚きを隠せずに周りを見回した……
町はぐちゃぐちゃで、ずっと気がつかなかったが、良く見ると僕の近所の面影がかすかに残っていた…
ヤス「……やっと気がついた?」
としき「………」
ヤス「…お前の母ちゃんや親父さん…カヨちゃんはどうしてる…?」
:07/04/20 00:40
:PC
:NKOZ/JTA
#285 [ひろ]
ヤスにはまだ話していなかった……僕の家族の事…カヨの事…
としき「……死んだよ…」
ヤス「………すまん…」
ヤスにはきっと、家族を殺された人の気持ちが痛いくらいに分かるんだろう…
:07/04/20 00:43
:PC
:NKOZ/JTA
#286 [ひろ]
ヨシキ「……今日はここに寝泊りしよう!」
いつの間にかヨシキさんが僕の後ろに立っていた…
としき「……いいんですか?」
ヨシキ「……もう…君がここに来る事もないだろう……最後くらい、我家のぬくもりで体を休めたらどうだ?」
最後……僕が我家に帰るのはもう……これが最後…
:07/04/20 00:54
:PC
:NKOZ/JTA
#287 [ひろ]
としき「……ありがとうございます。」
そういって僕達は家の中に入った
としき「…ただいま。」
ヤス「おじゃましまぁす!!」
ヨシキ「…お、おじゃまします…」
恥ずかしそうに言うヨシキさん、
なにげなく、いつも通りに入ってくるヤス
:07/04/20 01:21
:PC
:NKOZ/JTA
#288 [ひろ]
そんな二人の心使いが……胸に響いた…
家の中はぐちゃぐちゃだが、今でも母さんの「おかえり。」って声が聞こえてきそうで…
今でも、カヨの「兄ちゃんおかえり」って声が聞こえてきそうで…
でも、現実は誰もいない……みんな居ない…
僕は耐えきれずに涙を流していた…
:07/04/20 01:26
:PC
:NKOZ/JTA
#289 [ひろ]
必死にこらえようとしても、こらえきれない……
ヨシキ「いいんだよ……今は…思う存分に泣きなさい……辛い……辛い思いをしてきたな……まだこんな若さで……自分の感情を押し殺して……君はよく頑張っているよ…」
そう言ったヨシキさんも……僕の隣で涙を流していてくれていた……
僕が泣き止むまで…
:07/04/20 01:32
:PC
:NKOZ/JTA
#290 [ひろ]
:07/04/20 01:35
:PC
:NKOZ/JTA
#291 [ひろ]
気がつくと、僕は、カヨのベットの上で眠っていた……
ヤスも僕の隣でイビキをかいて寝ている
ただ
ヨシキさんの姿は見当たらなかった
:07/04/23 23:25
:PC
:CxqjoAJ2
#292 [ひろ]
としき「……ヨシキさん?」
………
返事はない……
僕はいやな嫌な予感がして、ガバッと起き上がった!
:07/04/23 23:27
:PC
:CxqjoAJ2
#293 [ひろ]
ベットから下りてウロウロと歩き出す
すると、部屋を出たすぐのところに一枚の紙切れが置いてあった
その紙切れには
:07/04/23 23:29
:PC
:CxqjoAJ2
#294 [ひろ]
君達は、まだまだ若い、未来がある!
生きろ、こんな崩壊的世の中を生き抜いてみせろ
と書いてあった……
:07/04/23 23:31
:PC
:CxqjoAJ2
#295 [ひろ]
ヤス「なぁ、としき、何見てんだぁ?」
僕が震えながらヨシキさんの手紙を見ていると、
目覚めたばかりのヤスが話しかけてきた
:07/04/23 23:32
:PC
:CxqjoAJ2
#296 [ひろ]
ヤス「…………」
ヤスは手紙を一目見るとパッと顔が引き締まった
としき「……ヨシキさん、どこ行ったんだろうな?」
ヤス「……知らないよ………さッ!帰ろう…みんな待ってんだろ?」
:07/04/23 23:35
:PC
:CxqjoAJ2
#297 [ひろ]
としき「ああ…帰ろう…みんなの所へ!」
僕もヤスも、久しぶりの睡眠のおかげか、心がスッキリと洗われた感じだった。
:07/04/23 23:38
:PC
:CxqjoAJ2
#298 [ひろ]
それでも、家を出発する時は、名残惜しくて、せつなくて、
こんなにボロボロになってしまっても、やっぱり家のぬくもりは残っていて……
溢れる涙を必死でこらえた
:07/04/25 15:57
:PC
:97Uc88IA
#299 [ひろ]
外に出ると、久々に青空が見られた
澄んだ青空は、まるでこの戦いに終わりを告げたかのように青々としていて、どこまでも続いているようで……
いつの日か何も争いなく、平和な日常でこんな青空拝めればなと心から思った
:07/04/25 16:02
:PC
:97Uc88IA
#300 [ひろ]
ヤス「なぁ……ここから学校まで、どうやって行けばいいんだ?」
ヤスの質問に言葉を失った……
無我夢中で走ってきた僕達は、帰る道など覚えてはいなかった…
:07/04/25 16:05
:PC
:97Uc88IA
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