砂糖が甘い理由
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#8 [花]
美穂子は,城谷の席を立ち
[城谷サンッてね,ものすごく美人なの!!]
と言った。
俺はてっきり城谷 紗弥ッて子は,昔美穂子をいじめてたとか,ヤンキーみたいなヤツとか思っていた。
拍子抜け…
[あはは,大丈夫だよ美穂子。俺には美穂子しか考えられないから]
俺はそう言うと,美穂子の頭を撫でた。
隣で小さく優が
[俺も久しぶりに城谷見たいな〜]
なんて言ったけど
美穂子は心配そうな顔はまだ少ししていたが,笑顔だった。

この頃は まだ城谷がどんな子かなんて想像もしてなかった

まさか― 俺が城谷に対してこんな風になってしまうなんて

⏰:06/05/24 15:53 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#9 [花]
その日の帰りは 美穂子と二人でどこへ行こうかという話になって,
結局近場で過ごそうと 美穂子が言ったので 学校から5分ほど歩いたところにあるファーストフード店で @ヶ月記念のために買った,ペアリングを渡した。[M.T 5.20]ッて彫ってあるシンプルなシルバーのやつ
美穂子は
[ありがとう!!!!大切にするネ]
な-んて 可愛い笑顔でいうから 俺は勃ちそうだった('□`υ)
たわいもない話を数々してから,美穂子を家まで送って 俺は満足した気分で俺も家に帰った

⏰:06/05/24 16:38 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#10 [花]
家に帰っても,浮かんでくるのは美穂子の笑顔ばかりだった。
ふと思い出した[城谷 紗弥]の名前。。。顔がわからないから,すぐその名前は頭から消えた。
でも,何で サボってばっかなんだろう…とは思った。

⏰:06/05/24 16:43 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#11 [花]
次の日,俺は美穂子のことを考えながら,自慰行為を三回もしてしまったせいか,大遅刻!!
自らを最低なヤツとか思いながら,学校へ行く準備をとろとろ始めた
学校に着くと,担任から呼び出され,一限分説教された。。。つ-か,俺より先に俺の隣のヤツ学校引っ張り出してこいよ!!!!

教室に入ると すぐ美穂子が覗きに来た。美穂子は今B組で俺はC組だから隣のクラスってわけ♪
[おはょう。寝坊???今日も城谷サンの席座っちゃお]
とか言って,笑ってる
俺は眠たさピ-クだったけど,その睡魔も美穂子には勝てない
優も今は俺と同じクラス。優がまた横から口を挟む
[達也〜遅刻なんて久々じゃん。
あ,残念だったなぁ。今日二限目まで城谷学校来てたよ]

⏰:06/05/24 19:54 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#12 [花]
[ぅそッ!!]
ガタッと美穂子は城谷の席から離れた。
[美穂子,平気だって。優,昨日会いたがってたじゃん。話したりした?]
俺が聞くと,優は笑いながら言った
[城谷なんかに話し掛けれるヤツなんかたぶんこの学校にゃいね-よ。]
美穂子も頷いて笑う
[何だそれ!?どんなヤツなんだよ]
なんだか すごく城谷がまた想像しずらくなってきた。美人なのに無口?しかもサボり魔?

⏰:06/05/24 21:59 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#13 [花]
[ぁ-ん。優君がそんなこと言うから達也が城谷サンのこと考えてる!!!!]
美穂子はまだ何か言いたそうだったが,午後の授業の予鈴が鳴ったので,自分のクラスに戻っていった。
俺は朝から怒鳴られたイラつきと,美穂子へのムラムラがあるせいか,なんだか授業を受ける気になれず
[俺,午後サボるわ]
優に言ったが,あいつはすでに寝る体制。
優を残し,先生が来る前に教室を静かに抜け出した。

⏰:06/05/24 22:25 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#14 [花]
今からどうしようかと考えながら,ふと外を見るとすげーいい天気。
[決めた☆今日の昼寝は屋上]
一人でそう呟いて,授業中のクラスの前を通らないように,渡り廊下を渡って第二本館の屋上に向かった。
第二本館は工作室や,視聴覚室などがある場所で,広いわりには午後からの授業ではほとんど使わない。
こっちなら誰にもバレずに昼寝できるな♪
美穂子も誘えばよかった。なんて 思う

⏰:06/05/24 23:49 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#15 [花]
立入禁止の立て掛けを外すと,ごちゃごちゃした携帯のストラップから秘密の鍵と書かれたキーホルダーを抜く。
一年の頃に仲がよかった先輩にもらった屋上の鍵。
俺のペアリングの次に大切な宝物だ。

⏰:06/05/24 23:55 📱:F700iS 🆔:RlKehEjQ


#16 [花]
鈍い音と共に,明るい陽射しと心地いい風が俺を包んだ。
ドアを閉めて鍵をかけ直す。
[これで今から屋上は俺の領域♪]
せっかく先輩にもらった役立つ鍵だ。これから活用していきたいと思った。一年の頃はサボりなんて考えたことなかったけど,以外とこの陽射しは病み付きになる。
そう思いながら,第一本館から死角になる場所を探す。

⏰:06/05/25 00:01 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


#17 [花]
あの後ろ,ちょうどいいなと思った倉庫の角を曲がると

驚いた―

冊から身を乗り出して,空に向かって顔を突き出す女の子がいた
まるで。。。その子が太陽にキスしていみたいに見えた。
俺は彼女を見た瞬間,なぜか直感でわかった。
この子が[城谷 紗弥]だろうなッて―

⏰:06/05/25 00:07 📱:F700iS 🆔:ZKjiJJZE


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