砂糖が甘い理由
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#224 [花]
優は軽くため息をついて,俺の肩を叩いてどっかに消えた。

俺も携帯を閉じてため息をついた。

それから先は早かった。

[達也ぁ〜!]
美穂子が駆け足で教室に入って来て,俺の腕を掴んだ。

[早いな…]
俺は苦笑い。

[うん!だって久しぶりじゃん???]

美穂子は無邪気に笑った。裏切っている自分が虚しく,胸を痛める。

⏰:06/08/13 23:10 📱:F700iS 🆔:Kxo8EY0k


#225 [花]
[今日は真っ直ぐ帰る?]
俺は立ち上がって美穂子の手をとった。
紗弥よりちょっと小さくて,肉付きがある。

[う〜ん。どうしよう!
達也どっか行きたい???]

[俺は特に…]
(早く帰りたいんだよ!)
俺は落ち着かずに,早歩きで美穂子の手を引いて教室を出た。

[んじゃ〜。少し遠回りして帰ろ]
美穂子は繋いだ手を軽く振り上げて笑った。

⏰:06/08/13 23:14 📱:F700iS 🆔:Kxo8EY0k


#226 [花]
俺達の帰り道コースの遠回りといえば,美穂子の家に向かう途中にある,広い公園の池を一周して帰ること。

[ほんと,久しぶりだね]
美穂子は呟くように言った。

[そうだな。]
俺は早く帰りたいがために,口まで早口。

[最近構ってあげれなくてゴメンネ。
浮気してないよね〜???]
美穂子は悪戯っぽく俺を上目で覗き込む。
焦って 目をそらした。

[してね〜よッ!]

⏰:06/08/13 23:19 📱:F700iS 🆔:Kxo8EY0k


#227 [花]
俺の嘘つき…

俺の卑怯者…

最低だな…達也

[冗談だよ〜あはは]
美穂子の笑顔が苦しい。
好きな奴の笑顔ってこんなだっけ?
違う。
紗弥みたいに…
紗弥みたいに…
自分まで幸せになる笑顔だよ。

俺は立ち止まった。
美穂子も手を突っ張って止まった

[美穂子…俺…]

⏰:06/08/13 23:25 📱:F700iS 🆔:Kxo8EY0k


#228 [花]
[なぁ〜に???]

[俺ッ…]
俺は想いを吐き出そうと,美穂子を見つめた。

[達也!キスしよっか]

美穂子はそう言うなり,俺の言いかけた言葉をなかったことのように,俺に飛び付いた。

グロスの味が口に滲む。
紗弥よりも俄然甘い香りが鼻につく。

⏰:06/08/13 23:29 📱:F700iS 🆔:Kxo8EY0k


#229 [花]
俺はキスの最中紗弥を想った。
最低だという前に,俺は紗弥のことなら何も厭わないくらい,紗弥が好きだった。

美穂子は精一杯の背伸びで俺と唇を重ねる。


俺から美穂子が離れたのは,何分か後だった。

[もう半周したね…]
美穂子は池の先端を見て,また歩き出した。

⏰:06/08/13 23:35 📱:F700iS 🆔:Kxo8EY0k


#230 [花]
それから何を話したかあまり覚えていない。
気がついた頃には,美穂子の家の前に来ていた。

[ばいばい。またね!]
美穂子はなぜか機嫌がよさ気だった。

俺は軽く手を降って美穂子を見送った。

美穂子の家から俺の家までは,歩いて30分ほど。
だけど今日は早く着いた…気がした。

⏰:06/08/13 23:39 📱:F700iS 🆔:Kxo8EY0k


#231 [ご]
おもれー

主サン
かなりこの小説バッチグーです(*>∀<)b
頑張って書いてください☆

⏰:06/08/13 23:49 📱:W21CA 🆔:zgT4mS3k


#232 [花]
ご サン
ぁりがとぅござぃます
バッチグ-かぁ
嬉しいッ

⏰:06/08/14 12:32 📱:F700iS 🆔:PAtKZEoE


#233 [花]
俺は部屋に入るなり,制服のままベッドに倒れ込んだ。
心のモヤモヤのせいで,どっと疲れる。

優に連絡しなくちゃ…

紗弥にも…

そうだ!紗弥にメールしなくちゃ!!!!

俺は寝そべったまま携帯を開き,紗弥のアドレスを呼び出した。
が…何て連絡しよう?
アドレスはお互い屋上で登録し合ったし,日曜の予定なんかまだ確定できない。
新規作成のまま,携帯を振り回して考えていたら,一件メールが届いた。

受信先は…紗弥!?

⏰:06/08/14 12:39 📱:F700iS 🆔:PAtKZEoE


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