砂糖が甘い理由
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#311 [花◆AV8KevAYKk]
[達也珍しく早いわね〜
どこか出掛けるの?カッコイイ格好して…]
[まーね。
それより,朝飯すぐ食える?]
早めに飯食って落ち着きたいし,歯磨きしたい。
俺は母さんを急かして,朝飯を久しぶりに兄貴と親父と食べた。
家族との会話って結構いいもんだよな。
紗弥は…こんな団らんしたことないのかな。
:06/08/19 23:19 :F700iS :y3RjzfcM
#312 [花◆AV8KevAYKk]
飯を食べ終わって,すぐ歯を磨いて部屋に戻ってお気に入りの香水をつけた。
いい匂いだけど紗弥の香りには負けるかな。
鏡に昨日買ったキャップをかぶって写ってみる。
完璧…
携帯を開くと,優からメールが入っていた。
【デート頑張れ(^^)ノシ】
自然と俺は緊張からとかれた。
:06/08/19 23:22 :F700iS :y3RjzfcM
#313 [鷹秋]
俺を友情出演させてくれ
:06/08/19 23:24 :P701iD :5dOT69Ag
#314 [花◆AV8KevAYKk]
珍しく,美穂子からはメールも電話も入ってなかった。安心と裏腹に,気になる自分がいた。
時計はH時S分…
余裕をもって歩いていけば,役場にI時ジャストか少し前にはつける。
よし…いくか!
鏡で髪型と全身を細かくチェックして,家を出た。
紗弥にメールする必要はないよな。
やっぱり先についてて,紗弥を待ってた。
みたいな設定のがかっこいいし。
:06/08/19 23:28 :F700iS :y3RjzfcM
#315 [花◆AV8KevAYKk]
鷹秋サン
申し訳ありません
この話は私自身,最後まで細かく構成させてるので,途中から人物を増やすということは話も多少変えなくてならなくなるので少し難しいです
本当に申し訳ありません
:06/08/19 23:32 :F700iS :y3RjzfcM
#316 [花◆AV8KevAYKk]
待ち合わせ場所に近づくほど,やっぱり緊張する。足が硬くなるし,心臓も痛い。
だけど,最近やっと紗弥が俺に慣れてきてくれてるんだ…
俺が積極的にいかなきゃいけない。
やっぱり紗弥を知りたいから,今日も時間があったら話したいな。
時間はI時ジャスト。
役場の玄関には人影…
紗弥は俺より先に来ていた。
:06/08/19 23:35 :F700iS :y3RjzfcM
#317 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥の私服姿は,いつも制服を見ているせいか,ヒールを履いているせいか,一段と大人びて見えた。
ダメージデニムを履き熟し,黒いスカルのタンクトップにゴールドの大きなネックレスを纏って,髪型はいつも通り真っ直ぐなロング。
カツカツと靴を鳴らし俺に向かって歩いてきた。
[丁度だね]
そう言って紗弥に見とれている俺を抜かしてさっさと行ってしまった。
[まっ待てよ…]
いかん!つい紗弥に見とれて遅れをとった。
畜生…
紗弥より早く来るつもりだっのに。
:06/08/19 23:39 :F700iS :y3RjzfcM
#318 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥は俺に振返り,小さくため息をついた。
[あたしさ,絶対待ち合わせには待ち合わせ時間のI分前には来るの。
だから達也が遅れたわけじゃないから気にしないで。ごめんね]
え?紗弥ってエスパー?
[えッ…ああ。
わかっちゃった???]
俺はキャップをかぶり直したりして,照れを隠した。
[達也はわかりやすい]
紗弥は一言呟くとまたカツカツといつもの早歩きで,歩き出した。
:06/08/19 23:43 :F700iS :y3RjzfcM
#319 [花◆AV8KevAYKk]
でもいくら足が長くて早歩きでも,やっぱり女の子。
俺はすぐ紗弥の横に並んだ。ちょっと優越感♪こんないい女連れて歩いてるんだ。
[何ニヤニヤしてんの?]
[なッ…なんでもないっす!]
やべー。焦った!
だけど何だかこんな会話も嬉しい。
[あっそ。…あ!]
紗弥は何かを思い出したのか,役場からきた道を少し戻った。
[紗弥???忘れ物かよ!?]
:06/08/19 23:50 :F700iS :y3RjzfcM
#320 [花◆AV8KevAYKk]
[違う!あ…そう!]
どっちだよ!?汗
紗弥は小走りで今曲がったばかりの角を戻った。
何だかいい匂いがする。甘い…けど紗弥の香水とは全く違う。
俺も紗弥を追い掛けて角を曲がると,紗弥が立っていた。
小さなケーキ屋の前で。
[裕也はここのケーキが大好きなんだ。
毎回買ってくんだ。
達也が変な顔してるから,忘れちゃってたじゃん!]
紗弥はケーキ屋を指差して笑った。
:06/08/19 23:56 :F700iS :y3RjzfcM
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