砂糖が甘い理由
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#404 [我輩は匿名である]
:06/09/10 16:33 :N900i :☆☆☆
#405 [花◆AV8KevAYKk]
リリーサン
匿名サン
お待ちありがとうございます
更新します
:06/09/10 20:45 :SO902i :iguysbck
#406 [スィミー]
花サンがんばれぇ
:06/09/10 20:47 :N901iC :☆☆☆
#407 [花◆AV8KevAYKk]
次の日,いつもどうり学校へ向おうと家を出ると誰かが車庫の前に立っていた。
[おっす!達也〜]
優か。
少しだけ紗弥だと期待をしたけど,紗弥は俺のうち知らないし。
当たり前なことにほっとため息をついて優に返事がわりに手を振った。
[おーす。
お迎えありがと〜優くん]
優より数センチ高い背を下げて優にすりよった。
[気持悪いな。
日曜のことが気になって]
だと思った…
いかにも行動が優らしい。
[だと思った]
俺は笑った。
:06/09/10 20:52 :SO902i :iguysbck
#408 [花◆AV8KevAYKk]
:06/09/10 20:53 :SO902i :iguysbck
#409 [花◆AV8KevAYKk]
俺達は並んで歩き出した。それから,ゆっくり日曜の話を始めた。
予め,優には最後まで黙っていろと言ってから。
[紗弥とは役場で待ち合わせて一緒に病院まで行ったんだ]
俺はだいたいのあらすじを長々と優に聞かせた。
[裕也くんはもうすぐ手術があるから,紗弥は今までどうり学校には来ないってさ。
それから…]
やっぱり,紗弥の両親の話やお金の話はしたらいけないよな。
途中で話をやめた俺を優は問いただしたりはしなかった。
そのかわり…
[つーか,お前気持伝えたわけ???]
出た〜。
直球な質問。
:06/09/10 21:04 :SO902i :iguysbck
#410 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥が好きだということは,屋上でそれとなく伝えた。紗弥も俺に心を許してくれてたし…
[裕也くんは…言った]
[お前バカだろ]
優は俺の背中を思いきり叩いて笑った。
だけど,しっかり思いを伝えるのは美穂子と別れてからじゃないと。
[早めにケリつけろ]
優は俺の心を読んで,先に言葉を出した。
何でみんなエスパーの力持ってんだろ。
俺が唖然としていると
[達也はわかりやすいからだよ]
また気持ちを読まれた。
そういえば,紗弥にもおなじこと言われたな…
:06/09/10 21:12 :SO902i :iguysbck
#411 [花◆AV8KevAYKk]
そんなこんな話をしながら歩いていると,何だか早く学校についた。
そういえば今日は美穂子に会わなくちゃいけない。
少し憂鬱な気持ちが漂う。
優は俺を玄関に置き去り,さっさっと階段を上って教室に入った。
教室には結構みんな登校していて,ざわついていた。
[真奈美チャンおはよう♪]
優は本を読んでいた野田さんだけにあいさつをして席についた。
俺も後から一応あいさつをした。
もちろん隣の紗弥の席には誰もいない。
G時過ぎ…そろそろ来るはずなんだけど…
[達也ぁ〜]
キタ………
:06/09/10 21:21 :SO902i :iguysbck
#412 [花◆AV8KevAYKk]
美穂子はいつもの明るい声で俺に走り寄った。
それを見ていた優は軽く鼻で笑った。畜生…
[おはよ〜]
[おす…]
美穂子はやっぱりいつもみたいに紗弥の席に座った。
[もうすぐ夏休みだね。一緒に海行こ〜]
そうだ。もうF月の初旬。夏休みなんかあっという間に来る。
それまでに何とか美穂子とケリをつけなくちゃ…
目の前で笑う美穂子を優しく見つめながら,俺はそんなことを考えた。
最低だな。
:06/09/10 21:28 :SO902i :iguysbck
#413 [花◆AV8KevAYKk]
適当に美穂子の相手をして,早めに自分のクラスに帰らせた。
だって放課後も会わなくちゃいけないんだ。辛すぎる。
ショートを終らせ,ダラダラとする授業が始まった。
俺はもう憂鬱を乗り越えて鬱病状態。
やっとあと@限で昼休みになる…という,B限目終了の休み時間にポケットの中の携帯が震えた。
どうせメルマガ…
違う。
一瞬光った水色のイルミネーションは…
メルマガでもなければ,友達でも家族でもない。そして美穂子でもない。
紗弥だ…
:06/09/10 21:35 :SO902i :iguysbck
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