砂糖が甘い理由
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#549 [花◆AV8KevAYKk]
いつもより少し早いけど学校に向かおう。
それと昨日起きたことを優に全部話そう。
美穂子とは…気まずいけど仕方ない。
あんな奴はほっておくのが一番だしな。
…紗弥は働いてんのかな。
[いってきます]
少し溜め息混じりにいってきますを言い,玄関開けると,空が真っ青で目がチカチカと痛んだ。
と 同時にこのシチュエーションに慣れた,懐かしくて落ち着く香りが俺の体を包んだ気がした。
まさか…
まさかだよ。
:06/11/07 23:39 :SO902i :5qrWgCPs
#550 [花◆AV8KevAYKk]
俺の目の前…
玄関の柵をはさんで真っ正面にそれはいた。
反則だよ。
また一重に戻っちゃうじゃん。
[おはよう]
[紗弥…]
彼女はスエット姿。
学校にはやっぱり来ないみたい格好で顔はいつもに増して凛々しくて逞しくて綺麗。
そして一言挨拶したきり口を開かない。
[何で…紗弥。俺の家…]
俺は紗弥の顔に見とれながらも,イマイチ状況が把握できないでいる。
紗弥はニコリともしずに,相変わらずな無表情で俺を見つめる。
とゆうか,睨んでいる。
:06/11/07 23:46 :SO902i :5qrWgCPs
#551 [花◆AV8KevAYKk]
:06/11/08 12:00 :SO902i :AnOdHaeI
#552 [花◆AV8KevAYKk]
しばらく沈黙が続いた。
太陽がじりじりと照り付ける音まで聞こえてくるぐらい静かに俺達は向き合った。
我慢できない…
俺は空気を大袈裟に吸い込んだ。
[紗弥…なにか用でもあったのか??
俺学校行かなきゃ…]
[何で…]
[え?]
紗弥は俺を睨みつけながら瞳の奥まで見透かすみたいな目で小さく呟いた。
いつもみたいに上手く聞き取れない。
[どうしたんだよ]
再度勇気を出して紗弥に問掛けた。
:06/11/08 12:06 :SO902i :AnOdHaeI
#553 [花◆AV8KevAYKk]
[何で…
何でメールかえしてくれないの]
紗弥は言いたかったことを全て言い終えたみたいに,それだけを小さく言うとまた黙って俺を見つめた。
[ごめん…寝てた]
ふてぶてしい言い訳。
しかも何で俺 言い訳してんだろ。
でも 紗弥の真っ直ぐな瞳にたじたじ。
更に好きだという実感を思い知らされる。
:06/11/08 12:11 :SO902i :AnOdHaeI
#554 [花◆AV8KevAYKk]
[うそ]
紗弥は簡単に俺の言葉を二文字で片付け,眉をあげて口のはしで笑った。
[ごめん。うそ]
俺は玄関の柵を開けて紗弥の目の前に立った。
紗弥からの【なんで?理由は???】という言葉が飛んでくる前に口を出したかったから。
[ちょっと…かっこわりぃじゃん。
フラレた俺がフッた紗弥に気つかわせるなんて。
だからだよ]
:06/11/08 12:18 :SO902i :AnOdHaeI
#555 [花◆AV8KevAYKk]
[達也のことが好きだから]
全く予想していない,俺への返答。
何いってんのこいつ。
思わず紗弥から目を反らすと,思いきり紗弥の手が伸びてきて俺の頬を掴んだ。
[聞こえた???]
[…ふぁ,ふぁい]
【はい】と言ったつもりが,紗弥のせいで情けなく濁って静かな路地に響いた。
:06/11/08 12:22 :SO902i :AnOdHaeI
#556 [我輩は匿名である]
あげます
:06/11/09 02:46 :SH903i :XoAX28oU
#557 [新]
アゲA
主サンがんばって~~~
:06/11/09 07:25 :W41T :iV2pQyf.
#558 [悠]
:06/11/09 15:54 :F902i :iVWuCy9E
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