砂糖が甘い理由
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#661 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥は顔を歪めた。

[えっ???達也の家?]

[うん]

下を向いていた俺の顔の前にぱっと明るいものが見えた。
携帯…紗弥のだ。
眩しくて最初はっきり画面が見えなかった。

目が慣れて画面を覗くと
【い〜よ。行く行く】
と,メールに書かれていた。

[決まりね〜]
しゃがみこんで携帯を額に当てた紗弥の顔は俺の目の前だった。

⏰:06/12/23 18:03 📱:SO902i 🆔:HO1flS9M


#662 [花◆AV8KevAYKk]
唇が暖かくなった。
紗弥は背が高くて,いつもはかるく俺が屈んで紗弥もかるく背伸びするくらい。

新鮮なキスだった。
紗弥の甘い香りは年中無休で漂う。
幸せに包まれてると実感できる,そんな気持ちになれた。

⏰:06/12/23 18:07 📱:SO902i 🆔:HO1flS9M


#663 [花◆AV8KevAYKk]
お互いを離した。
紗弥とバッチリ目があったけど,もうあの目はしてなかった。
綺麗な切長の目に,長い長い睫毛,深くて濃い茶目。
初めて笑顔を見た日はいまでも忘れない。

その時の紗夜も可愛かった。照れたように口を緩ませて,俺の髪をもてあそんだ。

俺は,紗弥に家まで送ると言ったけど,紗弥は軽く拒否した言葉を言った。
まだ紗弥の家は見てない。

⏰:06/12/25 09:14 📱:SO902i 🆔:fcLPCN.o


#664 [花◆AV8KevAYKk]
俺はもう一回だけ紗弥にただ触れることだけをして,家に入った。

[ただいま。。。]

乾いた油と調味料の臭いが充満した玄関で靴を揃えて,居間を過ぎようとした。

[あら,達也。
今日遅かったわね〜すぐご飯よ!!]

[はいはい]

明日のこと…言わなきゃ。
母さんに言わなきゃ紗弥の分の飯も必要だし。
でもなぁ〜…

部屋に入ってさっさっと着替え,階段を降りた。

⏰:06/12/25 09:20 📱:SO902i 🆔:fcLPCN.o


#665 [花◆AV8KevAYKk]
食卓には兄貴と菜々子が座ってじゃれてた。
俺の席は兄貴と菜々子の間なのに,いつも入れね〜

母さんはまだせかせかと箸や茶碗を並べてる。

[おい。菜々子
お前母さんの手伝いしろよ邪魔だし]

[うざ〜]

菜々子は嫌々席を退いた。
洋兄は笑って菜々子の頭をなでた。
実はこの二人の関係がうらやましかったり。
昔みたいに今日だいB人で出かけたい。

⏰:06/12/25 09:25 📱:SO902i 🆔:fcLPCN.o


#666 [花◆AV8KevAYKk]
親父はまだ帰ってきてないな。

[[いただきます]]
口を揃えてから,箸をとる。
これしないと母さんは怒るからな。
紗弥のこといつ言おう…
菜々子の前で言いたくねぇし。
けど今言わなきゃ,母さんに話しかけれねぇ。

洋兄も彼女さん呼ばないかな。

着々と時間が過ぎて,飯の両も半分を過ぎた。

どうしよう…
でも,俺もう紗弥誘っちゃったし…

⏰:06/12/25 09:30 📱:SO902i 🆔:fcLPCN.o


#667 [花◆AV8KevAYKk]
よし。言うぞ…!!!!

[あのっ…][あ。明日沙耶華来るから]

俺の声を打ち消すように,兄貴が予想外なことを言った。

[ほんとに〜???やったぁ]
[あらあら。母さんお料理頑張らなきゃね]

菜々子と母さんは嬉しそうに兄貴に笑いかけた。

…そうか!!この話に便乗して俺も何気無く言ってみよう!!!!

[あのさ…
お,俺の彼女もつれてきてイイ???]

⏰:06/12/25 09:41 📱:SO902i 🆔:fcLPCN.o


#668 [スィミー]
あげ

⏰:06/12/25 18:15 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#669 [たけのこ]
あげる

⏰:06/12/26 12:11 📱:F902iS 🆔:2L9rdxpE


#670 [みィか]
あげます

⏰:06/12/26 13:53 📱:N902i 🆔:Fyyn.VJY


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