砂糖が甘い理由
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#720 [花◆AV8KevAYKk]
玄関で数人俺にあいさつをして,話しかけた。
[達也おはよ〜…あ…]
[う〜す]
みんなすぐ横にいる紗弥に気付いて,目を丸くする。
紗弥はそんなみんなの様子を見て,いつものように冷たく真っ直ぐ前を見ていた。
[紗弥のスリッパ綺麗だな]
[あぁ〜全然使ってないからね]
俺たちは手ははなしていたけど,しっかり横に並んで階段を上がった。
:07/01/22 17:29 :SO902i :xFSBRZEQ
#721 [花◆AV8KevAYKk]
その時,勘高い声とむさくるしい何種類かの香水が混じった臭いが俺の前に現れた。
美穂子とそのツレ。
俺たちに気が付いたのか,全員いきなり静まりかえり俺らを避けるように階段を足早に下りた。
[ねぇ達也]
一瞬,時間が止まったような気がしたけど,紗弥は何事もなかったようにはなしを続けた。
[今日屋上行こーよ]
[おぅ。行くか〜]
:07/01/22 17:36 :SO902i :xFSBRZEQ
#722 [花◆AV8KevAYKk]
[決まりね!!あたしも今日鍵持ってきたんだ]
[あ!!!!やっぱりダメ!]
俺は今日紗弥を夕飯に家に誘ったんだった。
すっかり忘れてたよ…
でも,苛立ったのかとっさに紗弥は言い返した。
[なんでよ!!!!]
[ちっ違うんだよ,紗弥。
今日俺ん家来る約束してただろ。
みんな楽しみにしてっから早く帰ろうかなって…]
[あっ…そうだった!
やだ,ゴメン。あたし…]
:07/01/22 17:47 :SO902i :xFSBRZEQ
#723 [花◆AV8KevAYKk]
[忘れやがって…](俺もだけど)
[ほんとゴメンってば!]
[ど〜しよっかな]
俺は紗弥の頭を抱えて強く息を吸って笑った。
甘い紗弥の香りが体に充満した。
[何よ!!!!意地悪!]
紗弥は俺の手を払って頬を膨らました。
[じゃあ,今日一日ずっと俺の傍にいること]
[何それ…
席が隣だからそうするしかないじゃない]
顔を赤くして紗弥は俺の教室まで走った。
:07/01/22 17:52 :SO902i :xFSBRZEQ
#724 [花◆AV8KevAYKk]
教室はもうザワザワしていて,うるさかった。
紗弥の顔を長い髪の際から除くと,切なそうに茶色の瞳で教室の中を見ていた。
硬直してる。
やっぱり怖いのかな…
いつもの紗弥なら無言で態度がでかく,期限悪そうに教室にはいってたのに。
本当は怖かったんだろ。
[紗弥,平気だから入ろ]
[え…あ,うん]
焦ったように鞄を握り締め唾を飲んだ音が聞こえた。
:07/01/22 17:59 :SO902i :xFSBRZEQ
#725 [花◆AV8KevAYKk]
俺たちが教室に入るや否や,ザワついていた教室が美穂子たちと同様に静まりかえった。
(堂々してろ)
小さく紗弥に呟くと,紗弥は大きく頷いた。
俺たちが席につくと,最初に声をかけてくれたのは,名津と豪だった。
[[おす!達也と城谷〜]]
翼がでかい声で
[こいつら,付き合ってっから]
と言い,気取った様子で,紗弥と俺の肩をくんだ。
:07/01/22 18:07 :SO902i :xFSBRZEQ
#726 [スィミー]
あげ
:07/01/22 22:58 :D902i :☆☆☆
#727 [覇]
ほんまこの小説いいっすねぇ!!
花さんの想像力というかこんな物語を考えれるなんてスゴイっすよ!!!
:07/01/22 23:43 :SH902i :Pq.LDju.
#728 [まぁこ]
:07/01/23 16:19 :D902i :0VEdZ4RI
#729 [花◆AV8KevAYKk]
:07/01/23 20:39 :SO902i :URers0zk
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