砂糖が甘い理由
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#84 [花]
その気持ちは抑え切れないように俺の心臓を上下に激しく動かす。
城谷は無言の俺の顔を覗き込んで
[達也???ごめん。こんな話されても困るよね]
って小さく言った。
俺はそう言った城谷を次の瞬間抱きしめてた。自分でも驚くくらい,すげー強い力で。
城谷は始め俺の腕の中で少しだけ暴れたが,すぐに大きくゆっくり呼吸をして黙っていた。
俺も何も言わなかった。言えなかった。
けど,言いたかったコトは山ほどあった。けど,言葉にならなかったんだ。
だから城谷を抱きしめてたんだと思う

⏰:06/06/22 20:43 📱:F700iS 🆔:CSfgJbRE


#85 [花]
城谷を放すと城谷は俺を見て,またあの無表情で
[裕也はあたしが守るんだって決めたんだ]
って強い口調で言った。
俺は頷いて微笑んで見せたけど,城谷は笑うどころか,強張ったポーカーフェースで静かに空気を吸い込んだ。 俺は隣で心臓をなで降ろしながら,綺麗な城谷の横顔を眺めた

⏰:06/06/22 20:49 📱:F700iS 🆔:CSfgJbRE


#86 [花]
それからまた沈黙やら,たわいもない話やらしたけど,ぶっちゃけ俺は嬉しかった。今日一日でかなり城谷に近づけたような気がしたから。
城谷も満更でもなさそうな顔してる気もした。いつものポーカーフェースだったかもしれないけど,俺はそう信じたかった。
最後に言った俺の言葉
[今度 裕也君に会わせてよ]
城谷は落ち着いて答えた
[町病院の205号室だよ。だけど,達也一人じゃ行かせられない。]
俺は笑って城谷の肩を叩いて言ってみた
[一緒に行こう]
城谷は俺の顔は見ずに大きく頷いた。
その顔は夕日に照らされていたせいなのか,赤く染まっていた。

⏰:06/06/27 19:15 📱:F700iS 🆔:oRKFvmTM


#87 [さ-]
城谷はD時に帰ると言っていたから,C時半頃には
[もう行かなきゃ。今日はありがとう。またね]
と言って,帰っていった。俺は城谷の香水の匂いが消えるまで屋上にいた。
はっと気付く頃には,E時をまわっていて危うく管理当番に見つかるところだった。
俺も帰ろうと思い,携帯を開くと城谷と話している間に携帯にメールがI件と不在着信がD件もあった。マナーモードにしてたからな…なんて思いながら焦って確認。
メールは全部美穂子。着信は@件だけ優でそれ以外は美穂子だった。
そういえば,城谷にアドレス聞くのを忘れたことも思い出した。

⏰:06/06/27 19:23 📱:F700iS 🆔:oRKFvmTM


#88 [花]
美穂子からのメールの内容は。。。相変わらず
[何してンの〜???]
[何処にいンの〜???]
[誰といンのぉ…???]
こんな感じが繰り返し。
さっさとメールを見終えると,俺は少しうんざりしながらも着信履歴から美穂子を呼び出す。

⏰:06/07/01 10:16 📱:F700iS 🆔:4LexLe.w


#89 []
ホントにこの話大好きです大変だと思うけどがんばってください早く続き読みたいですこの話はあなたにしか書けないです

⏰:06/07/02 03:02 📱:F901iC 🆔:VaUjat12


#90 [花]
サン
ぁりがとぅござぃますめちゃX02嬉しい言葉感激です更新遅くてスミマセン
今日わ@日バイトなので,夜に更新していきます待っててさぃ

⏰:06/07/02 09:42 📱:F700iS 🆔:iPOEZ4WI


#91 [花]
美穂子はワンコールで電話に出た。
[達也!?今どこにいるの]電話に出たと同時に美穂子の言葉が飛んできた。
俺は一息着くと
[ちょっとサボりたくなってさ。今はうちに帰る途中だよ,ゴメンな]
と言った。
[も〜。。。。達也,最近変だよ???]
美穂子は不機嫌そうに言い返す。俺はどうしようもなくいらついてきたので素早く謝って
[またこっちから連絡するよ。また明日学校でな]と言い残して電話を切った。

⏰:06/07/02 19:50 📱:F700iS 🆔:iPOEZ4WI


#92 [花]
校門をくぐる頃には,既に辺りは暗くて少し肌寒かった。
俺は,城谷との約束を思いだし,ニヤつく。
どうしようもない俺の城谷への気持ちが溢れ出す。

でも…美穂子はどうする???と,頭を過ぎる。

今はそんなこと考えたくなかった。城谷との連絡手段・裕也君のお見舞い・城谷の体の感触
そんなことを考え続けているうちに家についた。
そういえば,着信履歴に優からのコールもあったコトを思い出した

⏰:06/07/02 19:56 📱:F700iS 🆔:iPOEZ4WI


#93 [花]
優の着信履歴は,一番最後で一番最近だった。
家に帰って優に電話をすると,優は眠たそうに電話に出た。
[優???悪い…電話何だった?]

[電話???俺したっけ〜???]
とぐだぐだ答えた。
何もなかったならいいんだ。と電話を切ろうとすると,優が電話口で叫んだ。
[どうした???]

[俺,城谷がバイトしてる店見つけたぜ!!あいつ駅前の居酒屋にいた。]
と眠気も吹っ飛んだみたいに言った。

優…よくゃった!!!!

こんな風に褒めてやりたかったが,俺は平然を装う
[そうなんだ。優,見たのか???]

⏰:06/07/02 20:05 📱:F700iS 🆔:iPOEZ4WI


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