砂糖が甘い理由
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#228 [花]
[なぁ〜に???]

[俺ッ…]
俺は想いを吐き出そうと,美穂子を見つめた。

[達也!キスしよっか]

美穂子はそう言うなり,俺の言いかけた言葉をなかったことのように,俺に飛び付いた。

グロスの味が口に滲む。
紗弥よりも俄然甘い香りが鼻につく。

⏰:06/08/13 23:29 📱:F700iS 🆔:Kxo8EY0k


#229 [花]
俺はキスの最中紗弥を想った。
最低だという前に,俺は紗弥のことなら何も厭わないくらい,紗弥が好きだった。

美穂子は精一杯の背伸びで俺と唇を重ねる。


俺から美穂子が離れたのは,何分か後だった。

[もう半周したね…]
美穂子は池の先端を見て,また歩き出した。

⏰:06/08/13 23:35 📱:F700iS 🆔:Kxo8EY0k


#230 [花]
それから何を話したかあまり覚えていない。
気がついた頃には,美穂子の家の前に来ていた。

[ばいばい。またね!]
美穂子はなぜか機嫌がよさ気だった。

俺は軽く手を降って美穂子を見送った。

美穂子の家から俺の家までは,歩いて30分ほど。
だけど今日は早く着いた…気がした。

⏰:06/08/13 23:39 📱:F700iS 🆔:Kxo8EY0k


#231 [ご]
おもれー

主サン
かなりこの小説バッチグーです(*>∀<)b
頑張って書いてください☆

⏰:06/08/13 23:49 📱:W21CA 🆔:zgT4mS3k


#232 [花]
ご サン
ぁりがとぅござぃます
バッチグ-かぁ
嬉しいッ

⏰:06/08/14 12:32 📱:F700iS 🆔:PAtKZEoE


#233 [花]
俺は部屋に入るなり,制服のままベッドに倒れ込んだ。
心のモヤモヤのせいで,どっと疲れる。

優に連絡しなくちゃ…

紗弥にも…

そうだ!紗弥にメールしなくちゃ!!!!

俺は寝そべったまま携帯を開き,紗弥のアドレスを呼び出した。
が…何て連絡しよう?
アドレスはお互い屋上で登録し合ったし,日曜の予定なんかまだ確定できない。
新規作成のまま,携帯を振り回して考えていたら,一件メールが届いた。

受信先は…紗弥!?

⏰:06/08/14 12:39 📱:F700iS 🆔:PAtKZEoE


#234 [花]
俺は高鳴る胸を,拳で叩いて,深呼吸した。

ゆっくり紗弥からのメールをひらく。

【今日はほんとにありがとう。
さっき裕也のとこ行ってきたんだ。達也の写メ見て「カッコイイね」だってさ!

早く会わせてあげたいな。日曜楽しみ☆
今からバイト行ってくるね。
またね。】

顔文字なんて一つもない。紗弥らしいメールをついまた保護する。
にやけた自分がボタンに写って,カッコ悪い。

⏰:06/08/14 12:51 📱:F700iS 🆔:PAtKZEoE


#235 [花]
紗弥には敵わないな…

俺は紗弥のことが好き過ぎる。
なんでだろう…?
なんでこんなに…

でも俺はわかってた。
紗弥を好きなことに理由なんかない。
好きだから,[好き]なんだ。

理由がないなんていったら,また紗弥怒るかな。
いつかこの想いをまるごと紗弥に伝えたい。

[理由なんかいらない。紗弥が好きだ]

…って。

⏰:06/08/14 12:54 📱:F700iS 🆔:PAtKZEoE


#236 [枢]
すごく面白ぃです

⏰:06/08/14 12:56 📱:P900i 🆔:☆☆☆


#237 [花]
返信は俺も大体シンプルだ。

【俺こそありがとな。
第一誘ったの俺じゃん。
裕也君 素直だな。紗弥と裕也君は似てないんだな(笑)

バイト頑張れよ。またな。】

冗談交じりの返信は無事紗弥に送られた。

俺達の間に裕也君の話が出てくると,紗弥は明るくなる。

紗弥は裕也君が宝物なんだよな。

⏰:06/08/14 12:59 📱:F700iS 🆔:PAtKZEoE


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