砂糖が甘い理由
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#255 [花◆AV8KevAYKk]
何分か格闘したけどやっぱりメールを変えるところはどこもなくて,そのまま保存。
俺,何回あのメール読み返したかわかんねー。
もう暗記しちゃったよ。
次は服装。
紗弥と初デート(?)だしなぁ〜
でも行き先は病院なわけだし,そんなに気合を入れるのも恥ずかしい。
俺っていつも空回りするし…
よし!でもやっぱり一様買物行っとこう。
:06/08/16 00:05 :F700iS :m6U/cvr2
#256 [花◆AV8KevAYKk]
そう考えたら直ぐさま優に報告。
買物に付き合ってもらうのは優しかいない。
いつもは美穂子だけど,今回はさすがに一緒に行けないもんな。
しかも,美穂子が選ぶ服って全部お兄系…。
正直俺,白パンとか無理っす!!!!
ごちゃごちゃ考えながら後ろの席でノートと教科書を枕にして爆睡する優を揺さ振る。
:06/08/16 00:09 :F700iS :m6U/cvr2
#257 [花◆AV8KevAYKk]
[優〜…]
もちろんこんな声と動作じゃ優はびくともしない。
何度か呼んだけど全く起きる気配なし。
だから俺は最終手段に出た。
優の隣の席。つまり,紗弥の後ろと俺の斜め後ろの席は美化委員の野田サン。
[野田サン,悪ぃ]
と言って俺は片手をあげてゴメンサインをして野田サンに相槌を打つ。
野田サンはくすくす笑って,優の机に手をのばす。
:06/08/16 00:14 :F700iS :m6U/cvr2
#258 [花◆AV8KevAYKk]
[篠田君,ゴメン!
教えてほしい問題があるんだけど]
野田サンがこうやって一言言うと…
[えッ!あ…はい…!!]
優は飛び起きて,野田サンを見た。
そして数秒してから笑う俺を不愉快そうに睨みつけた。
[達也ぁ〜!
まーた,真奈美チャン使ったな!]
そう。チャラそうに見える優だけど,実は大人しくて可愛い野田サンが好きなんだ。
:06/08/16 00:19 :F700iS :m6U/cvr2
#259 [花◆AV8KevAYKk]
[違うよ。使ったなんて人聞き悪いな
野田サンは協力してくれたんだよ!なっ!]
俺は得意げに言って野田サンに笑いかけた。
野田サンも笑って,座り直した。
優は悔しそうに俺達を見て文句を言い出すと,先生に軽く頭を叩かれた。
みんな爆笑
[で!何だよ???]
不機嫌に口を尖らせて優が小さく呟く。
[そうそう!金曜買物付き合えよ]
:06/08/16 00:24 :F700iS :m6U/cvr2
#260 [花◆AV8KevAYKk]
[え〜!]
優は投げやりに答えた。
[何だよ,付き合えよ]
俺らが討論に入ろうとすると,すかさず野田サンが
[A人は仲良しでいいね]
と,優に笑いかけた。
[達也が俺にベタボレなんだよ,真奈美チャン!
仕方ないから一緒に行ってやるよ]
と手のひら返して俺にいった。
こりゃ,優には野田サンマジックだな。(笑)
:06/08/16 00:28 :F700iS :m6U/cvr2
#261 [花◆AV8KevAYKk]
[頼むな!金曜だぞ]
と イヤミっぽく優に言い放つと,既に優は野田サンとの会話に投入していた。
まぁ…とにかくこれでひとまず日曜の準備は安心だな。
紗弥にも早く会いたいけど,裕也君にも早く会ってみたい。
病状どうなんだろう。
俺に何かできれことないかな…
紗弥の携帯のプリクラで見た裕也君は結構美形。
でも紗弥とはどっか違った。
やっぱり 親は…
って何で紗弥の親いねーんだっけ???
:06/08/16 00:33 :F700iS :m6U/cvr2
#262 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥の事はなんでも知ったような気になっていたけど,よく考えると俺はまだ紗弥の知らない部分が沢山あることに気付いた。
でも…あれもこれも聞きにくいことばかり。
俺,不器用だし,うまく聞けるかわからない。
いや,聞いていい質問なのかも微妙。
紗弥はやっぱり完璧俺に心を開いたわけじゃないし…
こんなことを考えると少し切なくなった。
紗弥の中学時代のアルバムを見ていたとき感じたみたいに。
:06/08/16 00:38 :F700iS :m6U/cvr2
#263 [花◆AV8KevAYKk]
授業が終わると,優はさっきとはまるで違うご機嫌な態度で俺に擦り寄った。
[達也君ッ!]
[きも〜]
笑った優の顔はまさに猿。優おかげでさっきまで深刻だった俺の心も軽く流れる。
[どこまでお供しましょうか???]
[猿め。俺は,桃太郎か!
そうだな〜。学校帰りだとあまり時間ないし,一様近場の予定だよ]
:06/08/16 01:07 :F700iS :m6U/cvr2
#264 [花◆AV8KevAYKk]
[もしかして,週末に会うから???]
優はにやついてまた俺に擦り寄る。
[そうだよ…悪いか!]
優は大声を出して,教室を走り回った。
何が嬉しいんだよ,あいつは…
[とにかく!
近場な。俺,本町の花屋の前の服屋まで行きたい]
[わかったよーん]
優はまたでかい声で俺に向かって叫んだ。
:06/08/16 01:13 :F700iS :m6U/cvr2
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