砂糖が甘い理由
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#647 [我輩は匿名である]
:06/12/16 04:22
:N901iC
:b7EQ8Oz6
#648 [花◆AV8KevAYKk]
:06/12/16 20:02
:SO902i
:HZB4qYPE
#649 [花◆AV8KevAYKk]
翼,豪,名津と別れて優と紗弥と俺でゆっくりと帰り道を歩いた。
優は俺らの姿を和やかに見て
[なんだか達也は変わった]と言った。
俺には全くわけがわからかった。
別に自分では性格変わったと思わないし…
でも,紗弥の前では何と無く素直になれているような気がしたのは,優にそう言われたから。
:06/12/16 20:08
:SO902i
:HZB4qYPE
#650 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥は優に対して軽く笑って
[達也は前からこんな感じだよ]
って言って,優を叩いた。
優はそれを鼻で笑って,また優しげな目をして俺たちを見ていた。
:06/12/16 20:10
:SO902i
:HZB4qYPE
#651 [ゆん
]
:06/12/16 23:44
:P701iD
:1IbY/xlw
#652 [我輩は匿名である]
あげ
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:06/12/17 06:11
:D902i
:gI6XpukA
#653 [花◆AV8KevAYKk]
俺達は四都路で優と別れて,二人並んで歩いた。
街灯何かない俺の家へと続く,細くて長い一本道。
でも月が出ていて前はうっすら明るかった。
まるで俺たちの向かう未来への道が明るいみたいに見えた。
紗弥は何も言わずにいたけど,穏やかな顔も月に照らされて一層輝いて見えた。
俺も黙って紗弥の手を握った。
こんなに幸せだった。
未来は…
明るいはずだった。
:06/12/20 20:29
:SO902i
:RG2WcBjo
#654 [花◆AV8KevAYKk]
[あたしね…]
手を繋いだ瞬間に紗弥が口を開いた。
[ん〜何???]
[こんな幸せな気持ちになったの初めて]
空気が一気に膨張して,俺の全身の血が波打った。
[うん…]
[達也は凄いね]
[何が…???]
[【幸せ】な理由はなんだと思う???]
紗弥の悪い癖。
俺は少し時間をくれと言って,またお互いの口を閉じた。
:06/12/20 20:36
:SO902i
:RG2WcBjo
#655 [花◆AV8KevAYKk]
俺達は暫く静かに歩いて,お互いの呼吸だけを聞いた。相変わらず紗弥の呼吸は一定で規則正しい。
俺は家が見えかけた頃,立ち止まって紗弥を抱き締めた。
[出たよ。答え〜]
[うん…教えて…]
紗弥は俺の胸の中で深呼吸をするみたいに大きく空気を吸い込んで吐いた。
[…理由なんかない]
紗弥は黙って俺の次の言葉を待った。
:06/12/20 20:40
:SO902i
:RG2WcBjo
#656 [花◆AV8KevAYKk]
[理由なんかないんだよ。
つーか,いらね〜よ
俺は紗弥が好きで,紗弥も俺が好き!!それだけ。
それだけでいいんだよ]
力を入れて紗弥を抱き締める。
紗弥は腕を小さくして俺に重なった。
[わかんない]
紗弥が答えたのはただこれだけだった。
だけど,ここは譲らない。
【理由】なんて俺達には必要ない。
気持ちを理解するのに理由はいらない。
:06/12/20 20:45
:SO902i
:RG2WcBjo
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