砂糖が甘い理由
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#656 [花◆AV8KevAYKk]
[理由なんかないんだよ。
つーか,いらね〜よ

俺は紗弥が好きで,紗弥も俺が好き!!それだけ。
それだけでいいんだよ]


力を入れて紗弥を抱き締める。
紗弥は腕を小さくして俺に重なった。



[わかんない]

紗弥が答えたのはただこれだけだった。

だけど,ここは譲らない。
【理由】なんて俺達には必要ない。
気持ちを理解するのに理由はいらない。

⏰:06/12/20 20:45 📱:SO902i 🆔:RG2WcBjo


#657 [花◆AV8KevAYKk]
[数学の公式についてよく[何でそうなるの???]って質問する馬鹿な奴がいるだろ。

公式は既に決まり事だから何故かは通用しないんだ。

理由はつかないんだよ。
紗弥は頭イイからわかるだろ?]

俺は数学を例えばなしにして紗弥に砕いて説明をした。

[数学とこの話は全く関係ないじゃん]

紗弥は俺の腕を解いて,風船みたいに軽く俺から離れた。

⏰:06/12/20 20:56 📱:SO902i 🆔:RG2WcBjo


#658 [新]
どぉなるの〜
続きめちゃ楽しみ

⏰:06/12/22 13:00 📱:W41T 🆔:☆☆☆


#659 [花◆AV8KevAYKk]
新サン
毎回毎回ぁりがとぉです
頑張ります〜

⏰:06/12/23 17:51 📱:SO902i 🆔:HO1flS9M


#660 [花◆AV8KevAYKk]
[紗弥…]

[別にイイよ
達也の言ってる意味が全くわかんないわけじゃない]

俺は紗弥の目を見れなかった。
一瞬見えた紗弥の目の奥は最近見せなかった,あの冷めきった鋭い目をしてた。

[紗弥…
明日,学校一緒に行くよな。帰り…俺ん家来いよ]

紗弥の機嫌を直すためか,意識的に土壇場に対応して発した言葉かわからい。

⏰:06/12/23 17:56 📱:SO902i 🆔:HO1flS9M


#661 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥は顔を歪めた。

[えっ???達也の家?]

[うん]

下を向いていた俺の顔の前にぱっと明るいものが見えた。
携帯…紗弥のだ。
眩しくて最初はっきり画面が見えなかった。

目が慣れて画面を覗くと
【い〜よ。行く行く】
と,メールに書かれていた。

[決まりね〜]
しゃがみこんで携帯を額に当てた紗弥の顔は俺の目の前だった。

⏰:06/12/23 18:03 📱:SO902i 🆔:HO1flS9M


#662 [花◆AV8KevAYKk]
唇が暖かくなった。
紗弥は背が高くて,いつもはかるく俺が屈んで紗弥もかるく背伸びするくらい。

新鮮なキスだった。
紗弥の甘い香りは年中無休で漂う。
幸せに包まれてると実感できる,そんな気持ちになれた。

⏰:06/12/23 18:07 📱:SO902i 🆔:HO1flS9M


#663 [花◆AV8KevAYKk]
お互いを離した。
紗弥とバッチリ目があったけど,もうあの目はしてなかった。
綺麗な切長の目に,長い長い睫毛,深くて濃い茶目。
初めて笑顔を見た日はいまでも忘れない。

その時の紗夜も可愛かった。照れたように口を緩ませて,俺の髪をもてあそんだ。

俺は,紗弥に家まで送ると言ったけど,紗弥は軽く拒否した言葉を言った。
まだ紗弥の家は見てない。

⏰:06/12/25 09:14 📱:SO902i 🆔:fcLPCN.o


#664 [花◆AV8KevAYKk]
俺はもう一回だけ紗弥にただ触れることだけをして,家に入った。

[ただいま。。。]

乾いた油と調味料の臭いが充満した玄関で靴を揃えて,居間を過ぎようとした。

[あら,達也。
今日遅かったわね〜すぐご飯よ!!]

[はいはい]

明日のこと…言わなきゃ。
母さんに言わなきゃ紗弥の分の飯も必要だし。
でもなぁ〜…

部屋に入ってさっさっと着替え,階段を降りた。

⏰:06/12/25 09:20 📱:SO902i 🆔:fcLPCN.o


#665 [花◆AV8KevAYKk]
食卓には兄貴と菜々子が座ってじゃれてた。
俺の席は兄貴と菜々子の間なのに,いつも入れね〜

母さんはまだせかせかと箸や茶碗を並べてる。

[おい。菜々子
お前母さんの手伝いしろよ邪魔だし]

[うざ〜]

菜々子は嫌々席を退いた。
洋兄は笑って菜々子の頭をなでた。
実はこの二人の関係がうらやましかったり。
昔みたいに今日だいB人で出かけたい。

⏰:06/12/25 09:25 📱:SO902i 🆔:fcLPCN.o


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