砂糖が甘い理由
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#766 [花◆AV8KevAYKk]
:07/04/12 18:53 :SO902i :VuZOF1Gw
#767 [花◆AV8KevAYKk]
:07/04/12 19:00 :SO902i :VuZOF1Gw
#768 [花◆AV8KevAYKk]
教室はまた少しざわついた。
翼は笑って俺らの肩をはなし席についた。
[文句なんかねぇよな]
名津が立ち上がってそれだけ言うと教室を出た。
俺達は呆然。
先に笑ったのは紗弥だった。
[達也,ショート始まるよ]
[お,おう]
二人は並んで席につく。
俺はなによりこれが嬉しい。
すぐ隣には紗弥。
甘い香りの優しい雰囲気。
紗弥の全てが見れる気がした。
:07/04/12 19:04 :SO902i :VuZOF1Gw
#769 [花◆AV8KevAYKk]
[城谷さん]
後ろから紗弥を呼ぶ声。
野田さんだ…
俺は振り返らずに優の言葉を思い出した。
【真奈美ちゃん達也が好きだって言ってたから】
心臓が揺らぐ。
[何?]
紗弥はいつものように冷たく鋭い声で用件だけを聞く姿勢をとった。
彼女を信用してないっていう証拠だ。
:07/04/12 19:15 :SO902i :VuZOF1Gw
#770 [花◆AV8KevAYKk]
[あ…野田真奈美。
あたし,去年も同じクラスだったし,仲良くしてね]
[知ってる。
あの花…
始業式はまだ枯れてた。
あんたのおかげで綺麗に咲いたね]
俺は心臓がだんだん落ち着き始めたのを悟り,紗弥と野田さんに体を向けた。
[ふふっ
あたしね…城谷さんのそうゆうことろすごく好きだったの!]
:07/04/12 19:19 :SO902i :VuZOF1Gw
#771 [花◆AV8KevAYKk]
野田さんはそう紗弥に言うと,俺に[おはよう,柿山くん]とだけ言って黙った。
[おはよ…]
紗弥はゆっくりまた前を向いた。
少ししてから担任が入って来て紗弥を見て薄笑いをした。
紗弥は頭を軽くさげた。
優はまだ来ない。
[紗弥,優こねぇな]
[そうだね]
[早く来ないかな]
俺達がショートで会話したのはこれだけだった。
:07/04/12 19:23 :SO902i :VuZOF1Gw
#772 [花◆AV8KevAYKk]
ショートが終っても優は来なかった。
野田さんが心配だな,小さくと呟いた。
紗弥はそれを聞いてさっきと全く違う優しい目で野田さんを見た。
野田さんは軽く俺と紗弥に向かって笑って頬が赤くなってた。
[一限目…生物か]
:07/04/13 21:27 :SO902i :nhb7a2B.
#773 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥はそう言うと,机の中から筆箱を出した。
その中から引き出したキラキラ光るものを俺に見せ付け,何も言わずに教室を出た。
[早く行かなきゃ]
野田さんが俺の肩をつついた。
[えっ…]
[平気!!篠田くんならあたしが待ってる]
野田さんはニコニコと右手で頬杖をして,左手で俺の椅子を揺らした。
[じゃあ頼むっ!!]
:07/04/13 21:30 :SO902i :nhb7a2B.
#774 [花◆AV8KevAYKk]
生物の担任は仲良しの田中信吾だし。
[悪ぃ,信吾!!]
すれ違い様に信吾に声をかけて,すでに消えた紗弥の陰を追った。
紗弥が意地悪そうに筆箱から取り出したのは,屋上の鍵。
カップルになって初めての屋上。
嬉しいのもある。
でも会話が続くか…
紗弥を怒らせないか…
裏腹に下心がうずく。
:07/04/13 21:36 :SO902i :nhb7a2B.
#775 [☆MIKU☆]
わぁ
花さんお帰り
そして更新してくれてどうもありがとぉ
これからも勉強頑張ってね
次の更新も楽しみに待ってます
:07/04/14 01:54 :N903i :TnIPqfwQ
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