冷めた身体
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#302 [主]
『やだよ‥』

「え?」

『会って欲しくないよ。だってそいつもどうせ唯の事好きなんだろ?』

「‥ちゃんと
終わりにするから。」

『…分かった。
信じてるから行っていいよ。頑張ってな』

和也
強がり言わせてごめん。

でも最後だから。

⏰:06/11/25 12:17 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#303 [主]
『唯!俺まじでお前の事好きだから!』

いきなり告ってきたよ。

「知ってるよ(笑」

『やだーって言っても絶対離さんからね!』

「はいはい」

『帰ってきたら絶対連絡してよ‥』

「うん分かってる。ごめんね、和ちゃんありがと。」

⏰:06/11/25 12:22 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#304 [主]
和也は明るく電話を切った。

今まで相手を想いながらも
結局自分本位だった。

でもあたし達
少しは成長したよね?

これからも二人で

支え合って
いけたらいいね。

和也がコケたら
あたしが手を貸すし

あたしがコケたら
馬鹿にしたみたいに
優しい笑顔で笑ってね。

そ-やって行こうね。

⏰:06/11/25 12:32 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#305 [主]
電話を切るとすぐに
雅樹から着いたよのメール。

コ-トを羽織って
急いで部屋を飛び出した。


最後
最後
最後

この言葉が
頭の中を駆け回っていた。

ガチャ‥

玄関を開けると
雅樹の車があった。

これを見るのも最後‥

⏰:06/11/25 12:37 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#306 [主]
「唯ちゃん」

この声を聞くのも最後‥

この手の温もりも最後‥

助手席を開けてもらって
お礼を言うのも最後‥

芳香剤と香水の匂いが混ざった
心地良い香りも最後‥

雅樹に逢うのも

今夜で最後。
 

⏰:06/11/25 12:40 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#307 [我輩は匿名である]
>>200-508

⏰:06/11/25 15:15 📱:N902i 🆔:k0MXok0c


#308 [主]
胸が苦しい。

息がうまく
出来てない気がする。

あたしを助手席に乗せた雅樹が

運転席に座りドアを閉める。

バタンッ

⏰:06/11/26 01:23 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#309 [主]
「唯ちゃんだ〜♪」




ええ。
唯ちゃんですよ。


拍子抜けの第一声に
気持ちが緩んだ。


「雅樹だぁ(笑」

⏰:06/11/26 01:25 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#310 [主]
「唯ちゃん〜
唯ちゃん〜」

「なぁに?」

「なんも-。
呼んでるだ-け」

「え〜?
なにそれ-笑」

「もしや俺キモい?笑


笑いながら
あたしの手を握って
車を発進させる。

⏰:06/11/26 01:29 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#311 [主]
変わらない雅樹の温もり。

やっぱりあったかくて

あたしはじっと

握られた手を見てた。


車はいつも走らない様な道を進む。

どこ行くんだろ。

⏰:06/11/26 01:32 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


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