遠い昔の不思議な話。
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#205 [主]
男は見てしまった。
ドロドロと溶ける女の腕を。それを見た男はすぐに分かった。
…雪女…だと。
しかしなぜか男は怖がる事もなく女に近付いた。
男「大丈夫かい?すまない…知らなくて…君が…」
女「………驚かないのですか?私は雪女です!!」
:07/03/19 18:30 :N702iD :CvJVfKFI
#206 [主]
男「怖がるような事があるのかい?…君は無害だ。」
女「…………人間が長くこの吹雪の中にいる事は危険です…中に入って下さい。」
男「君は…?」
女「私も中に入りますから。」
男はニコリと笑い中へ入った。
後から続いて女も中へ入った。
:07/03/19 18:33 :N702iD :CvJVfKFI
#207 [主]
男「熱くないのかい?」
女「隅にいれば大丈夫です。」
男はそうかと呟き安心したように笑った。
女は男をただジーッと見つめていたという。
すると
女「人間は…‥全部が怖いわけではないのですね。」
男「何か辛い事でも?」
:07/03/19 18:37 :N702iD :CvJVfKFI
#208 [主]
女「…‥いいえ、人間は妖怪が嫌いですから。」
男「…‥人間は何もされなければ何もしませんよ。」
女「そうですか…」
男「………‥又…ここえ来てもいいですか?」
女「……なぜです?…」
男「クク、…今嬉しそうな顔をしたように見えましたけど?」
:07/03/19 18:42 :N702iD :CvJVfKFI
#209 [主]
女「!?…………///;」
男「……又来ますね。」
男は満面の笑みを浮かべた。
:07/03/19 18:46 :N702iD :CvJVfKFI
#210 [主]
第9章
━被害━
それから男は何日も何日も暇さえあれば女の元へ行ったという。
もうお互い引かれ合っていた。
幸運と言うべきか…女があの恐ろしい男に襲われる夜とは重ならなかった。
だから女が苦しい思いをしているのに"彼"は気付かなかった。
:07/03/19 18:52 :N702iD :CvJVfKFI
#211 [主]
女も言おうとしなかった。
彼を巻き込みたくなかったから。
苦しむのは自分だけでいいと思っていたから。
:07/03/19 18:53 :N702iD :CvJVfKFI
#212 [主]
あげときます。
夜書く予定。
:07/03/23 19:44 :N702iD :JXWVlISM
#213 [ako]
待ってますね
:07/03/23 21:47 :SH901iS :YuXQz02Q
#214 [主]
お待たせしました。
:07/03/23 23:54 :N702iD :JXWVlISM
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