ﾟ*｡+-想いの行方-+｡*ﾟ

梨『そうですか……』

ｸﾞｲｯ―

笙吾先輩が私のはちまきを引っ張った……

笙「結び目ぐしゃぐしゃになってるよ??」

と言って私の黄色いはちまきを結びだす―――…

……
ﾊﾞﾁｯ―…

笙吾と新の目があう

笙吾は新にウインクをした

新（あの野郎…;
亜梨沙がいない今に責めとこって訳か………

新は、笙吾を軽く睨んでから余裕な表情をみせた

そんな二人のやりとりに気づくものはいない――…

……
はちまきを結んでいる間、私の背中に笙吾先輩の体が触れた………

笙吾先輩に亜梨沙先輩がいてることは分かっているけどドキドキしてしまう

早く終われ～～///

笙「はい、できた☆」

ようやく結び終えたようだ…………

梨（ホッ……

《次は―…》

種目で呼び出しの放送がかかった―…

笙「あｯ……行かないとダメじゃん!!」

新「……だな」

笙吾先輩と新先輩は、青色のはちまきを頭に結びはじめた

新「梨緒……タオルもっといて!!!」

新先輩が私の手にタオルを預けた……

新「俺頑張るからちゃんと、見といて…」

梨『あ……はいｯ!!』

そう答えると新先輩は笑って歩きだした

ﾊﾞｻｯ―…

笙「俺のもよろしくぅ!!」

笙吾先輩が私の頭にタオルを乗せて新先輩のところまで走っていった……　　　

ほんと………
気持ちくるうな―…

ぎゅ……

二人のタオルを両手で握りしめた

亜「皆ｯ……!!!」

亜梨沙先輩は、競技を終えて私達の元へ駆け付けた

栞「お疲れさまです
亜梨沙先輩格好よかったですよ!!」

亜「照れちゃうなぁ～///笑」

会話の後、亜梨沙先輩が私の手元をみた―…

タオル――…

亜「梨緒ちゃん、それ笙吾のだよね?
あたしがもっとくよ!!
貸してくれる??」

亜梨沙先輩が笑顔で手差し出す…………

私は、その手に笙吾先輩のタオルをのせた

ぎゅ……

でも、のせただけで離せなかった―…

手に力が入る

だってこれは、笙吾先輩が私に渡したもの…………

亜「梨緒ちゃん??」

亜梨沙先輩が首をかしげた

パッ――

梨「あ…すみません;」

私は、笙吾先輩のタオルから手を離した

龍「………」
栞「………」

龍也と栞がだまっていた

二人共私の気持ち知ってたもんね…………

ﾊﾟﾝｯ………

銃声の音に耳を傾けた

先輩達の競技…
リレーが始まったのだ――――…!!!

私は、先輩達の姿を目で探した………

あっ………いたｯ!!!　　　
新先輩がバトンを受け取ったのを発見した……

先輩達のクラスが最後なようだ……　　　　　　　　
一位はムリだろうと思った!!!