ﾟ*｡+-想いの行方-+｡*ﾟ

新先輩は足を止めた…

ある場所に目をやると
　1-E
と書かれたものがあった

私のクラスだ……

ガラッ――

私が一息付く間もなく、新先輩が扉に手をかけてしまった;

先生「お前…二年の滝川か。今は授業中だぞ!」

新「お届け"者"があるんで――…」

そう言ってる途中で私の腕を掴んで動きだす

新「お前の席ここ?」

開いてる席を指でさして私に聞いてきた…　　　　　
梨『……』

私は、何も言わずに頷いた

新先輩は、椅子を引いて私をそこに座らせた

そして………

新「いい子にな。
笑顔にしてろよ～!!」

と一言いって、私の頭を撫でながら笑った……

あ……

新先輩のこんな優しくて明るい笑顔今までみたことない………

いつも
大人のように軽く笑うから――…

太陽の光で余計に眩しい笑顔だった……

心が落ち着くような笑顔だった――…

私は
重い目蓋を動かして
笑った――…

新「よし!」

それだけ言うと何事も無いような余裕の表情で
スタスタと教室を去っていった……

先生は、すぐに授業を再開した――…

………………
………………………
新先輩の笑顔
本当に落ち着く…

笙吾先輩なら
大きく口を開けて笑くぼをつくりながら
無邪気に笑うんだろうな……………

少し前まで辛さは少しずつ癒えていった――…

いや……
そう感じただけ。

――――安らぎは、
　　　　一瞬のもの

　長くは続かない……

そんなこと分かりきっていたのに――…

受けとめなきゃいけないんだ――……

私の前に突き付けられてる
　　　　　現実

受けとめなきゃ―…

泣いてはいけない―…

～♪

チャイムが学園内に鳴り響く―――…

その後
自分にふってくる女子や男子からの質問の群れから逃げ出した……　　　　　　
教室をでると
栞と龍也がいた

栞「今日はなんと派手な登場だったこと!笑」

栞は、お嬢様口調で言う　
梨『あは…は』

…………………

三人で食堂に足を運ぶと、新先輩と亜梨沙先輩が先に席についていた……

笙吾先輩の姿はない

私達が席につくと、少し離れたとこからざわつきだす――…　　　　　　　　　

笙吾先輩が姿をみせたのだ
何人かの女子と一緒に――…

「……」
私たちは黙りこんだ

亜梨沙先輩は、軽く笑っていた――…
でも、顔は引きつっていたのに私は気付いた

笙「よぉ!!」

笙吾先輩は笑顔で席についた………

皆は、まだ黙ったままだった――