ﾟ*｡+-想いの行方-+｡*ﾟ

梨『新先輩ｯ………』

私は新先輩の元へ戻った――…

新「遅い――…」

梨『怒ってるんですか?』

新「怒ってねーよ??
元の顔がこんななの;;

つーか、いいのかよ…?」　

梨「見てたんですか?
覗きは駄目ですよ?」

ｸｽｯ……

新先輩は笑ってからまた私の前に跪いた……

新「今度こそ…踊ってくださいますか??
気まぐれお姫さま?」

私は、手をとった

梨『仕方ないですね
踊ってあげましょう!!

お願いします……しかめっ面の騎士様!!笑』

私達は、笑い合った……

私は誰にも心の中を知られたくなくて、笑い続けた……

私達は、テンポにのってクルクルと踊った

周りの人が見ていても気にしなかった………

笙吾先輩が見ていても気にしないようにした…

笙「………梨緒…」

笙吾は誰にも聞こえない声で小さく名前を呼んだ……

そんな声は、梨緒には届かない――…

━━━━………

　　今日の出来事は

　今までで一番辛くて

　　　苦しすぎた

それでも私は……

泣かなかったよ??

━━━━━……………

━━━━……………　　　………………

　　　気が付くと

　　私の想いの先に

　　　道はなかった

私が壊したから――……

私の後ろにも道はない…

私は、そこから動けず留まることしかできなかった　

一体どうしろというの?

…………………
━━━━━━━………

ｶﾞﾁｬｯ………

自分の部屋のドアを開くと新先輩がいる

新「お迎えにあがりました、お姫さま……!笑」

新先輩は小さく笑う

梨『またその口調ですかぁ??』

新「なんかはまった!
梨緒………行こ」

梨『はい!!!』

文化祭は二日にわたって行われる

今日は、その二日目で
イベントが多い日

私の周りは

　　　　栞と龍也
　笙吾先輩と亜梨沙先輩

と、付き合ってる人なので残った新先輩と私は、
一緒にまわる事になった

新「それじゃあ、仕事あいたこの時間にあそこへ集合しろよ」

梨『分かりました』

私達は、それぞれの出し物の仕事に向かった……

………………………
…………………

仕事が終わり、新先輩の姿を集合場所で探していた

格好は、仕事のままで
猫耳とメイド服だ;;;

新「こっち」

後ろにいた新先輩が私に向かって手招きをする

新「手みせて?」

ｽｯ――…

私は、手を言われるままに差し出した

ギュッ………　　　　　　
梨『え………』

新「……恋人ごっこ」

新先輩は子供みたいに嬉しそうに笑って、手を握ってきた――――………

梨『いいかもしれませんね…………』

私は、何も思わなかった

気持ちを失った後だから……………

二人で手をつないでまわった

もちろん視線が集まった

私がストロベリーのアイスを買いに行ったとき―…

「カップルですか??
ラブラブですね!!!!」

と、優しそうな三年の先輩に言われた

新「有難うございま～す」

梨『あっ……新先輩!!』

慌てる私を見て新先輩は笑った………