――CHANDAN。
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#1 [ケまっきーx]
:07/01/08 23:35 :W42SA :TJPCDNg6
#2 [ケまっきーx]
良いか波?
どんなに辛くても
どんなに悔しくても
笑顔だけは忘れるな?
お前の笑顔は
人を助ける事ができる
忘れるなよ?
お前は
鶴田家の誇りだ。
:07/01/08 23:40 :W42SA :TJPCDNg6
#3 [ケまっきーx]
「ばぁちゃん・・」
ジリリリリ!!!!
頭が割れそうな
けたたましい音で
波は目を覚ました。
季節は夏前なのに
汗でTシャツが濡れている
絶対地球温暖化。
波はそう呟くと
お香に手をのばした。
:07/01/08 23:45 :W42SA :TJPCDNg6
#4 [ケまっきーx]
線香よりも
少し細めのお香に
ライターから火が移る
波はこのお香の香りが
たまらなく好きだった
朝目が覚めて
お香に火をつける。
しばらくベットの上で
ボーっとして・・
母さんが遅刻よーってドアをノック・・・
・・・・
「今日母さん・・
居ないんだった・・」
波は急いで飛び起きた
:07/01/08 23:51 :W42SA :TJPCDNg6
#5 [ケまっきーx]
波は地元の高校に
通っている。
「あ!!鶴田さんの所の波くんぢゃないの!」
「あ!!おばさん!おはようございま〜す!!」
波は笑顔で
その場に立ち上まる
「今から学校?今日お母さん達居ないらしいぢゃない。」
「あぁ、名古屋にいるかなんかで・・!!」
「お母さんに玄関先にお花活けてもらったのよ。したら来る人皆大絶賛!さすがよね〜」
:07/01/08 23:58 :W42SA :TJPCDNg6
#6 [ケまっきーx]
・・・・・。
「そうですか!!良かった!!母に言っておきますよ!喜びますから!」
「波君は活け花は?」
「俺・・・・あんま才能無いみたいで!!!」
波は笑顔で
オレンジに染まった
坊主頭を摩った。
「あら!!鶴田家の独り息子が何言ってるの」
あぁー・・
遅刻するっ!!!!!!
でもなー・・・
このおばさん優しい
からな・・・・。
「そうですね!!頑張りますわ!!ごめんなさい!!僕・・そろそろ」
波は申し訳なさそうに
手を合わせた。
:07/01/09 00:07 :W42SA :88SAfPDU
#7 [ケまっきーx]
「あらごめんなさい!学校頑張りなさいよ!あの学校で頑張るなんて簡単でしょ?!」
おばさんは波の背中を
思いきり叩いた。
痛ってえ!!!!
おばさん加減を
知らないんだから・・
「ハハハッ!!ぢゃあ失礼します!!!」
波は笑顔を絶やさず
おばさんに会釈した
:07/01/09 00:10 :W42SA :88SAfPDU
#8 [ケまっきーx]
学校に着く直前
チャイムの音が響いた。
「あぁーッッ!!!」
校庭で立ち上がり
荒れた息を整えた
「遅刻かよー・・」
波は呟いた。
よりによって・・
今日かよ!!
波は溜め息をついて
校舎へ足を進めた
:07/01/09 00:23 :W42SA :88SAfPDU
#9 [ケまっきーx]
波の通う高校は
けして頭の良い学校
では無い。
ガラガラガラ・・
ゆっくり扉を開けて
辺りを見回す。
「あ!!波来た!!」
一人の声で
皆の視線が一斉に
波に集中する。
「お前声でけーよ!」
波は笑って
教室に入りこむ。
:07/01/09 00:35 :W42SA :88SAfPDU
#10 [ケまっきーx]
「鶴田おはよう。」
波は振り向き
笑ってみせる。
そこには眼鏡をかけた
数学担当の
波のクラス担任をしている先生が立っていた
「おはようっす・・」
「今日何曜日だ?」
先生は不適な笑みを
浮かべている。
「月曜日・・・」
波は溜め息交じりで
呟く。
:07/01/09 00:39 :W42SA :88SAfPDU
#11 [ケまっきーx]
「月曜日の朝。俺の授業に1番遅く遅刻して
来たの生徒は・・?」
「1週間放課後掃除」
波以外の生徒が
声を揃えて叫ぶ。
「俺が最後ーっ!!??」
波はその場で
肩を落とした。
うちのクラスの担任は
めちゃくちゃ綺麗好き
で・こんなルールを
作りやがった。
別にサボる事だって
できるけど・
良い先生なんだ。
だから不思議と皆
この約束を破らない
:07/01/09 00:55 :W42SA :88SAfPDU
#12 [ケまっきーx]
「今日はまずいって」
波は苦笑いで呟く。
何でよりによって
今日なんだよー!!
「デートか?
そりゃ災難だなあ!!」
先生は他人事。
波は席に着いて
机に顔を伏せた。
:07/01/09 00:58 :W42SA :88SAfPDU
#13 [ケまっきーx]
今日の授業は
いつものように
全く身が入らず
ぼーっと過ごした。
最悪な1週間の始まり
「なあー帰ろう?」
廊下から声がする。
声の主は少々
苛立っているようだ
「ぢゃあ要も手伝ってよー!!!?」
要は中学卒業の春に
地元で出会った
それから仲良くなり
今ぢゃ親友。
「嫌だね。
俺掃除だけは無理」
要は暑そうに
Yシャツを上下した
:07/01/09 01:09 :W42SA :88SAfPDU
#14 [ケまっきーx]
「さすがAB型。」
要はそう言って
掃除を続けた。
「嫌味かよ。
チビのO型さん♪」
要は笑いながら
教卓に座り込んだ
「あー・・
今日由美来るのに」
波は作業を早めた。
:07/01/09 01:14 :W42SA :88SAfPDU
#15 [ケまっきーx]
「終わったー!!!」
波は額の汗を拭った
要は先に帰って
しまったみたいで
教室には波1人だった
波はよしっと
意気込んで
急いで走り出した
:07/01/09 01:20 :W42SA :88SAfPDU
#16 [ケまっきーx]
波はいつもの
溜まり場の
農道を走り抜ける。
今日は本当に
やけに蒸し暑い。
自転車で来れば
良かったと後悔した
「貴方は鶴田家とゆう
自覚が足りないわ。
活け花もお琴も
全然上達しないわね
お母さん恥ずかしい」
そんな事を
言われたのも
こんな風に
蒸し暑い日だったな
波は走り続けた。
:07/01/09 01:29 :W42SA :88SAfPDU
#17 [ケまっきーx]
「本当ごめんっ!!!!」
波は手を合わせて
頭を下げた。
「家族いないから早め
に来ても平気って
なっちゃんが言ったのに・・・・・。」
「本当・・ごめん」
波は罪悪感で
うつ向いた。
:07/01/09 01:39 :W42SA :88SAfPDU
#18 [ケまっきーx]
「でもサボってたら
もっと怒ってたな」
「もう遅刻しちゃ
駄目だかんね?」
俺の向かいで
チョコンと座っている
のは彼女の由美子。
「由美大好き〜!!」
波は由美に近寄る。
由美と出会ったのは
4月の事でした。
:07/01/09 01:43 :W42SA :88SAfPDU
#19 [ケまっきーx]
地元の友達と
ナンパしたのが
女子大生で
合コンを企画した。
合コンで良い出会い?
笑わせんなよ。
ただヤりてぇだけの
寂しい女と男だべ。
ヘラヘラしてる俺には
軽い女が寄って来る
ケバい化粧の
裸に近い薄着の
馬鹿な女の子達が。
その場が楽しければ
俺は良いよ。
由美子はその合コンに
頭合わせで
参加していた。
:07/01/09 01:52 :W42SA :88SAfPDU
#20 [ケまっきーx]
正直・・・
人目惚れってやつ。
挙動不信に
辺りを見回してて
今にも泣きそうな顔
でひたすらお酒を
口に運んでた。
何かほっとけなくて
チョコンと隅に
座ってた由美子に
俺から近寄った。
:07/01/09 01:55 :W42SA :88SAfPDU
#21 [ケまっきーx]
「慣れてないべ。」
波は由美子の隣に
座りなおす。
「え?あ・・うん」
垂れ下がった
茶色い前髪から
綺麗な白い肌が除く
「初めて?」
由美子は頷く。
「緊張するよ・・」
由美子は上目使いに
波を見た。
鶴田波。
打たれました。
:07/01/09 02:02 :W42SA :88SAfPDU
#22 [ケまっきーx]
その日の合コンで
俺等はいろいろ
話した。
由美子は大学1年生で
高校の時1回だけ
彼氏がいた事。
あまり話し上手では
無い事
波の笑顔が
気にいった事。
俺も由美子を
気にいった事。
:07/01/09 02:09 :W42SA :88SAfPDU
#23 [ケまっきーx]
合コンが終わる前に
2人で抜け出して
カラオケに入った。
いつもなら
速攻ラブホだけど。
由美子には
軽い男って
思われたくなかった
2人は歌う事無く
語りあった。
「へぇー!ぢゃあ波くん家和室なんだ。」
「そうそう。親がね
古風な感じだからさ」
「でもお花良いな〜」
由美子は波の話を
表情豊かに
聞いてくれた。
:07/01/09 02:17 :W42SA :88SAfPDU
#24 [ケまっきーx]
「いや〜・どうかな
俺・こんなぢゃん?
活け花も才能無いし
親も恥ずかしいよ。」
「そうかな・・?」
由美子の顔が曇る
やべ!!!
俺今どんな顔してる?
笑わないと!!!
「ごめん!こんな話
やめよやめよう!!」
波は笑顔で
由美子を見た。
由美子は波に
抱きついた。
「由美ちゃん?
酔ってんの〜??」
「私!!おかしいかも」
由美子は弱々しく
呟いた。
:07/01/09 02:23 :W42SA :88SAfPDU
#25 [ケまっきーx]
何言ってんだよ。
そんな事よりも
離れてくんないと
やばいっ・・・
「どしたの・・?」
由美子の顔は
真っ赤に熱っていた
「1日しか会って無いのに・・・・私」
「なっちゃんの事
好きかもだあ・・・」
:07/01/09 02:29 :W42SA :88SAfPDU
#26 [ケまっきーx]
「えっ・・・・」
「ごめん。
おかしいよねっ。」
由美子は離れた。
波の心は
歓喜の悲鳴で
いっぱいだった。
「おかしくないよ」
由美子は顔を上げた
「俺も・・好き!!」
波は由美子の
細い髪の毛を
優しく撫でた。
:07/01/09 02:35 :W42SA :88SAfPDU
#27 [ケまっきーx]
テレビのさ
恋愛ドラマでも
1日で両想いなんて
絶対無いよね?
運命ってやつ?
嬉しすぎて
頭ガンガンする。
:07/01/09 02:38 :W42SA :88SAfPDU
#28 [ケまっきーx]
波は大音量で
カラオケを流した。
由美子を見つめ
ソファーにゆっくり
押し倒した。
ゆっくりと
2人は舌を
絡めあった。
:07/01/09 02:41 :W42SA :88SAfPDU
#29 [ケまっきーx]
波は由美子の
可愛いらしい
ピンクのカーディガンを
ゆっくり脱がす。
由美子は目をつむり
顔を背けている
「力抜いて・・?」
波は耳元で
優しく囁く。
:07/01/09 02:43 :W42SA :88SAfPDU
#30 [ケまっきーx]
由美子の胸を
愛撫している時
波はある事に
気付いた。
声とか出さない
子なのかな?
ふと見ると
由美子の身体は
カタカタと震えている。
もしかして・・・
いやまさか・・・
波は耳元で囁いた
「由美ちゃん・・・
もしかして初めて?」
由美子はゆっくり
頷いた。
:07/01/09 02:48 :W42SA :88SAfPDU
#31 [ケまっきーx]
初めて・・・?
俺・由美子の
初めての男?
マジかよ。
声は出さないんぢゃ
無くて出ないんだ
初めてが
カラオケボックス・・・?
ごめんなさい。
優しくしなきゃ。
:07/01/09 02:52 :W42SA :88SAfPDU
#32 [ケまっきーx]
「怖い・・・?」
波は由美子を
自分の膝の上に乗せた
由美子は頷く。
「辞めよっか・・」
由美子は
首を横にふった。
「なっちゃんを・・
もっと・・知りたい」
波は笑顔で頷いて
優しくゆっくりと
由美子の中に入った
:07/01/09 02:55 :W42SA :88SAfPDU
#33 [ケまっきーx]
まるで猫が尻尾を
踏まれたような
悲痛な声と
荒い息が
波の耳元で響いた。
「痛いっ?」
波は動きを止めた。
「痛くないッ・・・
続きしよッ・・・?」
由美子の顔は
痛みに顔が
歪んでいた。
「痛かったら
絶対言ってな・・?」
由美子は頷く。
その日
カラオケボックスだけど
2人はゆっくり
愛しあった。
:07/01/09 03:00 :W42SA :88SAfPDU
#34 [ケまっきーx]
:07/01/09 15:07 :W42SA :88SAfPDU
#35 [たあー]
よンどるよおー
やから頑張って
かいてやあー(・εv
)
:07/01/09 19:06 :D902iS :zm1DrI96
#36 [ゅぃ]
:07/01/09 19:34 :P902iS :wHWBziiA
#37 [ケまっきーx]
たあさンxエ
ゆいさン゙x
ありがとう
ございますテy
:07/01/09 20:13 :W42SA :88SAfPDU
#38 [ケまっきーx]
まだ付き合って
2ヶ月とかだけど
俺は由美にメロメロ。
髪は暗めの茶色で
肩までのストレート
ピンクがすげぇ似合って
スカートも似合う。
俺の事を呼ぶ
「なっちゃん」
ってゆう小さい声も
その黒目がちな目で
見つめられると
あぁーッ!!!
たまんないね!!!
:07/01/09 20:23 :W42SA :88SAfPDU
#39 [ケまっきーx]
そんな大好きな
由美ちゃんは
俺の腕を枕にして
スヤスヤ寝ちゃってます。
寝顔もまた
すんげー可愛いわけ。
お香の優しい匂いと
由美の香水の匂いが
波をふんわりと包む。
この瞬間
俺の至福の時
これがずーっと
続けば良いのにな。
ふと時計に目をやる
「やべっ!!!由美!!
もう20時だけど!!!」
由美子の肩を叩く。
「ぅ〜ん・・・」
由美子は少し不機嫌
そうにうなる。
:07/01/09 20:31 :W42SA :88SAfPDU
#40 [ケまっきーx]
「うーんぢゃ無くて
もう20時だよ?!」
波は起き上がり
ベットの下に落ちた
由美子の下着を拾う
「・・・・
帰りたくないのに」
由美子はしぶしぶ
差し出された下着を
付け始める。
「明日学校なんだから
ママに怒られるよ」
波は煙草に火を付ける
由美子は三姉妹の
末っ子のせいか
大学生なのに
本当に厳しい。
:07/01/09 20:38 :W42SA :88SAfPDU
#41 [ケまっきーx]
平日の門限は21時。
平日の外泊は禁止。
バイトも22時上がり。
彼氏の家に泊まる?
そんなの
もってのほかですよ
:07/01/09 20:41 :W42SA :88SAfPDU
#42 [ケまっきーx]
由美子の家から
俺の家まで
40分ぐらい
だから今結構やばめ。
「ほら!早く!」
波は時計を見て
由美子をせかした。
「帰りたくない。」
着替え終わった
由美子は
ベットから動かない。
最近の由美子は
帰る時に
いつもこんな感じ。
俺だって
こんな早くに
帰したく無いよ。
でも
門限破って
親にすげぇ怒られて
めっちゃ泣いて
俺に電話かけてくる
そんな由美の声は
聞きたく無いぢゃん
:07/01/09 20:53 :W42SA :88SAfPDU
#43 [ケまっきーx]
「ほらっ。立って?」
波は由美子に
手を差し出す。
由美子はその手を
思い切りはたく。
末っ子だからか
分かんないけど
由美子は
ちょっとわがまま。
「金曜日に泊まりに
おいでよ?なっ?」
波は由美子の
両肩をつかむ。
「帰ろ?」
波は笑顔で
由美子の頭を撫でる
:07/01/09 21:07 :W42SA :88SAfPDU
#44 [ケまっきーx]
「・・・絶対??」
由美子は波を
上目使いで見つめる
「絶対!俺明日バイト
なんだ?ごめんね?」
こう言えば
由美子は納得する
「分かった・・」
由美子はコクンと頷く。
「由美ちゃん偉い!」
波は由美の頬に
優しくキスをした。
「行こ?」
由美子は波の
差し出す手を握り
ベットから立ち上がった
:07/01/09 21:13 :W42SA :88SAfPDU
#45 [ケまっきーx]
由美子の家から
少し距離のある所に
バイクを止めた。
「今何分?」
「55分!」
「ギリギリー!!」
波は安堵の溜め息。
「ありがとう。
次は金曜日・・?」
「だね。3日連続で
バイトとかなめてるべ」
電灯が2人だけを
照らすように
寂しく光る。
2人は軽く
唇を重ねた。
カチッとゆう音がして
由美子は唇を抑えた
「今波の八重歯が
当たったー・・」
:07/01/09 21:26 :W42SA :88SAfPDU
#46 [ケまっきーx]
「嘘っ!」
波の笑い声が
辺りに響いた。
「ぢゃまた金曜ね?」
波はバイクにまたがり
由美子に手を降る。
由美子は頷いて
家へと小走りに
走り出す。
由美子が無事に
家に入ったのを
確認して
波は安心した。
さっき由美子に
当たった八重歯を
指でさする。
:07/01/09 21:35 :W42SA :88SAfPDU
#47 [ケまっきーx]
小さい頃
波は両サイドに
出っぱった
八重歯があった。
よく呼ばれたのが
「吸血鬼」
中学の時に
片方取ったんだけど
もう片方は
面倒臭くなって
歯医者に行かなく
なってしまった。
まあ今ぢゃ
この八重歯は
俺の
チャームポイント?
って勝手に
思っている。
「歯当たるとか
初めてなんだけど」
小さく呟くと
バイクを走らせた。
:07/01/09 21:40 :W42SA :88SAfPDU
#48 [ゅぃ]
:07/01/10 17:39 :P902iS :9lXLW1Vk
#49 [にゃ]
この小説まぢすき★★★
てかヌシさん書くのぅますぎ
ですょ!!(・∀・)
前の作品から読んで
ファンなりました(*'V`艸)
またがんばって書いて
下さぃね〜(^3^)/〜☆
:07/01/10 23:41 :D902i :☆☆☆
#50 [ケまっきーx]
ゆいさん
ありがとぉーI~
要達とは違って
純粋な感じに
してみました笑
にゃさんI
ありがとう
ございます~
嬉しいです
これからも
お願いしまず
:07/01/11 00:55 :W42SA :7r73/TrI
#51 [にゃ]
がんばって
:07/01/11 00:57 :D902i :☆☆☆
#52 [ケまっきーx]
翌日は
昨日とは違って
肌寒かった。
波は駅の近くの
ガソリンスタンドで
アルバイトをしている
高校生になってから
先輩の紹介で入り
今だに続いている。
波は学校を終えると
小走りに学校を
後にした。
:07/01/11 01:01 :W42SA :7r73/TrI
#53 [ケまっきーx]
にゃさんI
はい゙頑張ります
:07/01/11 01:02 :W42SA :7r73/TrI
#54 [ケまっきーx]
「波ー!今日新入り
来るからな?」
仕事中先輩が
波に話した。
「そうなんすか!」
「お前面倒見ろな?」
出ました。
先輩の面倒臭がり。
「あ〜・良いっすよ」
波は先輩に笑って頷く
「波ちゃん最高!
あと1時間ぐらいで
来るからさっ!」
:07/01/11 01:08 :W42SA :7r73/TrI
#55 [ケまっきーx]
1時間後・・
休憩室でうとうと
していた波の肩に
重い衝撃が走る。
「波!!新入りチャン!!」
先輩は耳元で怒鳴る。
「びっくりしたー!!」
波は片耳を抑えて
後ろを振り向く。
:07/01/11 01:12 :W42SA :7r73/TrI
#56 [ケまっきーx]
そこには
髪の短い女の子が
波を見つめていた。
「あー!!新入り!!
女の子だったんだ!」
波は立ち上がって
女の子に近寄る。
「木下愛です!!」
愛とゆう子は
波にお辞儀をした。
:07/01/11 01:18 :W42SA :7r73/TrI
#57 [ケまっきーx]
「木下?
俺のダチに木下って
いるんだよね!だから
愛ちゃんでっ!!!」
波は決まり!っと
笑って頷いた。
「あぁ・はい!!」
愛は頷く。
「ぢゃあ俺が
教えるからさ?
こっち来てー!!」
波は愛を手招きする
緊張で顔が
こわばっている愛に
波はなるべく
笑顔で接した。
:07/01/11 01:23 :W42SA :7r73/TrI
#58 [ケまっきーx]
上がりの時間になり
2人で休憩室に向かう
「一気にやって
疲れちゃったでしょ」
波は疲れるた顔の
愛をいたわった。
「・・ちょっと。」
愛は気まづそうに
呟いた。
ガシャンッ・・・
自販機から飲み物が
落ちる音が響いた。
「ほいよ!」
波は愛に缶ジュースを
差し出す。
「えっ?!あの・・・
悪いですから!!!」
愛は戸惑いながら
缶ジュースを
波に返す。
:07/01/11 01:32 :W42SA :7r73/TrI
#59 [ケまっきーx]
「良いよ全然。
飲め飲めー!!!」
波は笑って
着替えはじめる。
っと言っても
ヨニフォームは黒のつなぎ
なので脱いだら
着替えは完了。
「え!!もしかして
船高なんですか?!」
愛は立ち上がる。
「そうだよ?」
波は首を傾げる。
:07/01/11 01:35 :W42SA :7r73/TrI
#60 [ケまっきーx]
愛は急いだ様子で
更衣室に走り出した
「えっ???!!」
波は戸惑った。
ガサガサと
服が脱がれる音がする
5分ぐらい経った頃
制服姿の愛が
出てきた。
「私も船高です。」
「本当だあー!!!!」
波は嬉しそうに
愛を見つめる。
:07/01/11 01:39 :W42SA :7r73/TrI
#61 [ケまっきーx]
「年下ですけど」
愛は照れくさそうに
前髪を触る。
「ぢゃあ1年生か!!
嬉しい!よろしくね」
波は愛に握手をして
はにかんだ。
「・・・あの!」
愛はうつ向き加減に
呟いた。
「はい?」
波は首を傾げた。
:07/01/11 01:43 :W42SA :7r73/TrI
#62 [ケまっきーx]
「いい・・匂い・・
しますねっ!!!」
愛は言った途端
顔を赤くした。
「あ・俺!!??」
波は自分を指差す。
「先輩が動くと・・
香りがして・・」
「あー!!お香たいてる
からかもね!!」
「お香・・
いい匂いですね!!
好きです!!」
愛はにこっと
微笑んだ。
:07/01/11 01:47 :W42SA :7r73/TrI
#63 [ケまっきーx]
「チャンダンってゆう
お香だよ?買ってみ」
波は煙草に火を付けて
愛に言った。
「船高って事は
家近いの??」
「隣駅ですっ」
「何で帰るの?」
波は時計を見上げる
「・・電車です」
独り歩きするつもり?
危ないって!!!
「俺バイクだからさ
送りますよ?!」
:07/01/11 01:51 :W42SA :7r73/TrI
#64 [ケまっきーx]
「良いです!!
迷惑ですから!!!」
愛は手を思い切り
横にふった。
「危ないぢゃん?
送るって!船高生を
ほっとけませんよ」
波は笑って
愛の頭を優しく叩く
愛の顔がまた
真っ赤に染まった。
「ぢゃあ行こうか」
波は煙草の火を消した
:07/01/11 01:54 :W42SA :7r73/TrI
#65 [ケまっきーx]
「本当に
すいませんでした!!
ありがとう
ございます!!!!」
愛はお辞儀。
「全然だよ。
次はいつ入ってる?」
「明日と明後日です」
「同じぢゃーん!!
ぢゃあ明日また
いろいろ話そうね
ぢゃあね!!」
波は手を振って
バイクを走らせた。
愛は
バイクが見えなく
なるまでずっと
見ていた。
「・・どぉしよ・・」
愛は独り呟いた。
:07/01/11 01:58 :W42SA :7r73/TrI
#66 [ケまっきーx]
翌日のアルバイト
「昨日教えた
洗車やってみな?」
この日はあまり
お客も少なく
やる事も無かった。
「えっ!!!」
愛は気まづそうだった
「今日は暇だし!
俺もさりげなく
手伝うからさ?」
波は笑って
大丈夫!
と愛の頭を撫でた。
「頑張って!」
愛の背中を押して
車のもとへ
走らせた。
:07/01/11 02:03 :W42SA :7r73/TrI
#67 [ケまっきーx]
波は影から
愛を見守る。
「おい!!お前新人?
遅っせーんだけど!!」
男が車に駆け寄る。
愛は驚いて
固まってしまった。
あちゃー・・・
頑固者な人・・
波は走り出した。
:07/01/11 02:06 :W42SA :7r73/TrI
#68 [ケまっきーx]
「すいません!!
この子新人なんで!!
今から俺やります!」
波は愛をかばうように
男の前に立った。
「早くしろよ!!
客少ねーんだから!!」
「はーい!!」
愛はその場に
立ち尽くしたまま
波が洗車をするのを
ただじっと見ていた
:07/01/11 02:09 :W42SA :7r73/TrI
#69 [ケまっきーx]
「ありがとう
ございまーす!」
波は洗車を終わり
お客を見送る。
「あの・・・」
愛は波に駆け寄る。
波は振り向く。
「すいません・・
足引っ張って・・」
愛は泣きそうな顔で
波を見ている。
「あぁゆうお客
来るんだよねー・・
全然平気だからね?」
波は愛の肩を叩いて
微笑んだ。
:07/01/12 16:25 :W42SA :hG/CCCHE
#70 [ケまっきーx]
2人は同じ高校とゆう
事もあってか
距離が縮まった。
昼休み
廊下を歩いていると
「ねみー・・・」
かったるそうに
あくびをする要。
「土手行かね?
授業だるすぎます。」
波は煙草を吸う仕草
で要を見た。
「行く?」
「あ!!愛ちゃん!!
おはよー!!!」
:07/01/12 16:39 :W42SA :hG/CCCHE
#71 [ケまっきーx]
要が言い切る前に
波は手を降った。
前から愛と友達が
歩いて来ていた
「あっ・・」
愛の友達が
愛のほうを向く。
「愛ちゃーん!!
今日バイトなの?」
「いえっ今日は・・」
「そっか!俺も入って無いけどね!あ!てかこいつも木下って
ゆうんだよ?」
そう言って
要の背中を押す。
:07/01/12 16:45 :W42SA :hG/CCCHE
#72 [ケまっきーx]
要はぶっきらぼうに
軽く会釈する。
「あ!!知ってます!」
愛は手を抑えた。
「え、何で?」
要は愛を見る。
「いやっ!2人有名
ですからっ!!」
「嘘だあー!?
まあいいや!
友達待たせちゃったね
ごめんね!?ぢゃな」
波は微笑んで
愛の頭をぽんっと叩く
:07/01/12 16:50 :W42SA :hG/CCCHE
#73 [ケまっきーx]
「はいっ・・」
愛は真っ赤な顔で
友達に駆け寄る。
「良い感じぢゃん!!」
「良かったねえ!!」
愛がうん!
と頷く声がする。
波は気付いていない
だが
要はハッキリと聞き取れた
「なあ、あいつ誰?」
「バイトの子!
純粋っぽいだろー?」
「ふーん・・・」
要は何故か
嫌な予感がした。
:07/01/12 16:56 :W42SA :hG/CCCHE
#74 [ゅぃ]
あげあげ
まっきーの天才
!!笑
まじ楽しすぎて微笑ましくて…
更新楽しみにしてまぁす★
:07/01/13 18:54 :P902iS :sPUgXSN2
#75 []
:07/01/14 02:56 :SH901iS :MogG2htk
#76 [ケまっきーx]
ゆいさンケ!
ありがとうxx
微笑ましいですかI?
嬉しいな゙
rさンx
ありがとう
ございますケ!
:07/01/14 16:01 :W42SA :zPeSrs6k
#77 [ケまっきーx]
「今日要んち泊まる」
波の言葉に
苦笑いな要。
「嫌だ。寝たい。」
「えぇー!!けち!!」
波は煙草の火を消し
要を睨む。
「家で寝ろよ。」
「え〜・・・」
波は嫌そうに呟く
:07/01/14 16:08 :W42SA :zPeSrs6k
#78 [ケまっきーx]
「親帰ってくんだ」
波はライターをいじる
「・・・。」
要は戸惑う。
「わりぃ。俺、
親の事はちょっと」
要の家は母子家庭で
母親は朝から夜まで
働きに出ているので
親との問題が
あまり分からなかった
「そっちのが良いよ」
波は寂しそうに笑った
:07/01/14 16:15 :W42SA :zPeSrs6k
#79 [ケまっきーx]
要と別れ
暗い坂道を下る。
溜め息交じりに
煙草の煙を吐いて
家が見えて来る。
今時じゃ珍しい
和風な門がまえ。
駐車場には
見慣れた車が
止まっている。
:07/01/14 16:26 :W42SA :zPeSrs6k
#80 [ケまっきーx]
波は敷居をまたぎ
門をくぐった。
玄関を開くと
大量の花束と
旅行カバン。
「ただいま・・」
聞こえるか
聞こえないかぐらいの
声で言った。
「おかえり。」
後ろを振り向くと
父親が立っていた。
:07/01/14 16:28 :W42SA :zPeSrs6k
#81 [ケまっきーx]
「母さんが波に
お土産買ってたぞ」
「そうなんだ。」
父親は書道の先生で
小さい頃から
怒られている記憶
しかなかった。
「母さんなら居間に」
「疲れてるだろうから
良いよ。おやすみ」
父が言い切る前に
波は微笑んで
立ち去ろうとした。
:07/01/14 16:36 :W42SA :zPeSrs6k
#82 [ケまっきーx]
「波さん。」
波は溜め息をついた
「今帰ったの?」
後ろには着物を着た
母親が立っていた。
「ただいま。」
波は微笑むと
母親の目を見ずに
足を進めた。
「波さん!明日学校の後、何かあるの?」
波は立ち止まり
「あるよ。」
とだけ言った。
:07/01/14 16:41 :W42SA :zPeSrs6k
#83 [ケまっきーx]
「明日活け花の
お稽古を一緒にと
思ったんだけど・・」
「あぁ。ごめん。」
「人1倍練習しないと
波さんは駄目よ?
煙草だってバイクだって
許してあげたのに
全然稽古に出ない」
波は吐き気がした。
「また今度。
ぢゃあおやすみ。」
波さんと言う声に
振り向かなかった
:07/01/14 16:45 :W42SA :zPeSrs6k
#84 [ケまっきーx]
部屋に入り
波はベットに潜った。
お香に火を付け
深呼吸・・・
この家に
味方なんていない。
活け花・琴・書道
いずれ俺が
背負うもの。
深い溜め息を付いた。
:07/01/14 16:52 :W42SA :zPeSrs6k
#85 [ケまっきーx]
プルル・プルル・・
部屋中に
携帯の着信音が
鳴り響く。
<<由美子>>
「もしも〜し?」
波はベッドから
起き上がり
電話に出た。
:07/01/15 00:27 :W42SA :X4XjeabM
#86 [ケまっきーx]
「何してるの?」
由美子の声を聞くと
安心した気分になる
「家だよ〜!暇人」
「こんな時間におうちなんて・・偉いね」
由美子はクスクスと
静かに笑った。
:07/01/15 00:29 :W42SA :X4XjeabM
#87 [ケまっきーx]
「明日何やってる?」
「明日?何も・・」
「俺んち来てよ」
「分かった。明日
講義無いから早く
行けるよっ!」
「うん!分かった!」
「・・どうしたの?」
由美子は寂しそうに
呟いた。
:07/01/15 00:33 :W42SA :X4XjeabM
#88 [ケまっきーx]
「何が?」
波はお香に火を付け
ベッドに座り直した
「元気無いから・・」
あぁ・・
由美には全て
お見通しなんだな。
「別に平気だよ?
ちょっと眠いかも」
「嘘!ぢゃあ切る!
おやすみなっちゃん」
心配なんて
かけられないよ。
「ごめんな?
おやすみナサイ」
電話を切って
ゴロンとベッドに
倒れた。
:07/01/15 00:37 :W42SA :X4XjeabM
#89 [ゅぃ]
あげ(/^^)/★
波家かたぁぁい(((・・;)波大変だあ(~_~;)
:07/01/15 22:57 :P902iS :QcdzYA3o
#90 [ケまっきーx]
ゆいさン机
ありがとうケx
かたいですよね
:07/01/16 18:07 :W42SA :TxZcxG7k
#91 [ケまっきーx]
翌日母親に
いつものように
起こされて
学校へ向かった。
「おはよ波!!!」
下駄箱で
背中を叩かれた。
「おはようさん」
波は微笑む。
そこには
中学からの同級生
美智瑠が立っていた
「ねぇ・・
相談があるんだ・・」
美智瑠が耳元で呟く
波は頷いた。
:07/01/16 18:16 :W42SA :TxZcxG7k
#92 [ケまっきーx]
2人は
1限目をサボり
屋上へ向かった。
「彼氏と喧嘩した」
ポツリと美智瑠は言う
美智瑠は波が
尊敬している
先輩の妹で
年上の大学生と
付き合っている。
「あらら。何で?」
「本気で私の事
好きか聞いたんだ」
「したら何て
言ったと思います?」
:07/01/16 18:22 :W42SA :TxZcxG7k
#93 [ケまっきーx]
波は首を傾げる
「ハイハイ。って言って
はぐらかしたの。
腹たっちゃった。」
美智瑠は涙目で
うつ向いた。
「彼氏にこんな事で
怒るなんて餓鬼だ
って言われたけど。」
「波にこんな事
言いたく無いけど」
黙ってきいていた
波が顔を上げる。
「大学生は
高校生に本気に
ならないと思う。」
:07/01/16 18:26 :W42SA :TxZcxG7k
#94 [ケまっきーx]
「それでも良いなら
俺は良いよ。」
「え・・・?」
美智瑠は聞き返す。
「あっちが本気ぢゃ
無くったってさ?
自分がめちゃくちゃ
好きならさ・・・
俺は良いと思うよ?」
美智瑠は言葉を失う
「美智瑠が
彼氏の事どう思うか
そこなんぢゃね?」
風が強くふき
波は目を細める。
初夏のジメジメした
匂いが辺りを包む。
「なんてな!!」
波は美智瑠の背中を
思いきりたたいた。
:07/01/16 18:32 :W42SA :TxZcxG7k
#95 [ケまっきーx]
「あの先輩の妹が
そんな顔になる程
いい男なんだな〜」
波は笑って
美智瑠を見た。
「・・そうよ!!
めちゃくちゃ・・
カッコイイんだから」
美智瑠は波の頭を
思い切り叩く。
「ありがとう波。」
「待って!!!
今日何曜日???」
美智瑠が苦笑い。
「今日?・・月曜日」
「あぁーーッ!!!」
2人は教室へ急いだ。
:07/01/16 18:37 :W42SA :TxZcxG7k
#96 [ケまっきーx]
月曜日の
1時間目の授業を
遅刻した生徒は
1週間放課後掃除
「マジごめん波」
美智瑠は申し訳
無さそうに言った。
「良いよ別に!
早くやっちまおうよ」
2人は必死に
掃除をした。
「何か雨降りそう」
美智瑠がポツリと呟く
窓を見ると
重苦しい曇が
空に広がっている。
:07/01/16 18:42 :W42SA :TxZcxG7k
#97 [ケまっきーx]
「本当だ。」
「傘無いし!!」
美智瑠は掃除を進めた
「降る前に帰るべ」
波も手を動かした。
:07/01/16 18:44 :W42SA :TxZcxG7k
#98 [ケまっきーx]
2人が終わった頃
雨は小さく
降りはじめていた。
「あーぁ・・」
2人は溜め息をする
「ぢゃあ俺急ぐ!
ばいばい!!!」
「あ!うん!!!」
波はズボンを捲り
走った。
:07/01/16 18:47 :W42SA :TxZcxG7k
#99 []
:07/01/16 18:48 :D902i :☆☆☆
#100 [ケまッきーx]
エさンありがとうy
また読んでやって
下さいyI
:07/01/19 15:57 :W42SA :UUnvlvsE
#101 [ケまッきーx]
走り出した瞬間
雨が激しく降り
雨が当たる皮膚が
少し痛んだ。
やべーよ。
昨日の由美子の言葉
が頭をかすめた。
:07/01/19 16:00 :W42SA :UUnvlvsE
#102 [ケまッきーx]
坂道を下れば
家はもうすぐだ。
波は一気に
駆け降りた。
玄関の前で
鞄を胸にしまいこみ
雨に打たれている
由美子がいた。
:07/01/19 16:02 :W42SA :UUnvlvsE
#103 [ケまッきーx]
「由美ッ!!!!」
その声に
ゆっくり顔を上げた
「ごめんね・・・。」
息が荒れて
それ以上が話せない
波は鍵を開けて
由美子の背中を
ゆっくり押した。
:07/01/19 16:05 :W42SA :UUnvlvsE
#104 [ケまッきーx]
「また掃除に
なっちゃって・・」
タオルで由美子の頭
を拭きながら話した。
「雨降るって言って
無かったのになあ」
「ごめんね本当。
寒くない?」
「俺の服着る?」
:07/01/19 16:08 :W42SA :UUnvlvsE
#105 [ケまッきーx]
どんな言葉を
投げ掛けても
由美子は言葉を
発しなかった。
波はタンスから
スウェット上下を
由美子に差し出す。
由美子はその手を
思い切り叩いた。
由美子なりの
精一杯の反抗。
:07/01/19 16:10 :W42SA :UUnvlvsE
#106 [ケまッきーx]
スウェットは音も無く
波の腕から落ちた。
「風邪引くよ。」
「乾燥機に入れるから
貸して?」
波は立ち上がり
由美子を見つめた。
:07/01/19 16:14 :W42SA :UUnvlvsE
#107 [ケまッきーx]
由美子は立ち上がり
後ろを向いて
脱ぎ始めた。
着替え終わり
自分の服を波に投げた
「よくできました」
波は言って部屋を出た
:07/01/19 16:16 :W42SA :UUnvlvsE
#108 [ケまッきーx]
ガコンッガコンッ
乾燥機の音に包まれ
波は溜め息を付いた
罪悪感でいっぱい。
波はぼんやり
クルクル回っている
由美子の洋服を
眺めていた。
:07/01/19 20:42 :W42SA :UUnvlvsE
#109 [ケまッきーx]
「波さん?
帰ってたの」
波は驚いた顔で
振り返った。
「あれ?帰ったの?」
予想外だった。
いつもこの時間は
明日の花を買いに
行っているのに。
:07/01/19 20:47 :W42SA :UUnvlvsE
#110 [ケまッきーx]
「今日はゆっくり。
お友達来てるの?」
「うん。」
波は乾燥機を止め
見えないように
自分のセーターの中に
洋服を丸め込んだ。
「靴が女物だった
から・・・。」
「・・・うん。」
波は気まづくなり
母親をすり抜け
部屋へ向かった。
:07/01/19 20:50 :W42SA :UUnvlvsE
#111 [ケまッきーx]
ガチャンッ・・・
波は部屋に入ると
溜め息をついた。
由美子はベッドに
横になってアルバムを
眺めている。
波は座りこみ
由美子の生暖かい
洋服をたたみ始めた
:07/01/19 20:56 :W42SA :UUnvlvsE
#112 [*]
:07/01/19 21:01 :W32H :JZ1GAZjA
#113 [ケまッきーx]
*さンI
ありがとうコフ
:07/01/19 23:24 :W42SA :UUnvlvsE
#114 [ケまッきーx]
辺りには
お香の匂いが
立ち込める。
2人に会話は無かった
「機嫌直してよ・・」
沈黙を破ったのは
洋服をたたみ終わった
波だった。
:07/01/20 00:50 :W42SA :JU6UDQH6
#115 [ケまッきーx]
由美子は何も言わない
「誤る事しか・・・
できないよ。」
波はうつ向いた。
ッ・・
波の背中が
暖かい物に包まれた
波の大好きな
香水の香りが
心に染み渡る。
:07/01/20 00:53 :W42SA :JU6UDQH6
#116 [ケまッきーx]
「寂しかったの・・」
今日初めての
由美子の言葉が
波の心に響く。
「・・マジごめん」
「雨寒かったの・・」
「・・うん。」
「ムカついちゃったの」
「うん・・・」
:07/01/20 00:57 :W42SA :JU6UDQH6
#117 [ケまッきーx]
「でも・・・
なっちゃんと
ずーと話ししない
なんて無理なの。」
波は正面を向き
由美子を抱き寄せた
「なっちゃん・・」
「・・・ん?」
「・・・好き。」
波は由美子に
唇を這わせた。
:07/01/20 01:01 :W42SA :JU6UDQH6
#118 [ケまッきーx]
トレーナーを捲り上げた時由美子は嫌がった。
「まだやだッ・・・」
「いーぢゃん。
もう無理っ・・・」
波は由美子の耳元で
優しく囁く。
:07/01/20 01:04 :W42SA :JU6UDQH6
#119 [ゅぃ]
由美ちゃんカワイイ(>_<)
ゅぃもそんなカワイイ女になってみたいっす…(--;)
いっぱい更新してあっていっぱい読めて幸せっす★ため読みもいいなぁf(―ω―)でも続ききになちゃって
笑
頑張ってください♪アゲ
:07/01/20 20:14 :P902iS :0UkGix0.
#120 [ケまッきーx]
ゆいさンケx
由美子可愛いですかx
こんな純粋な子
うちとは正反対な
レベルですよケ↓
今から書くので
また見て下さいエ♪
:07/01/21 01:54 :W42SA :o35IfNEM
#121 [ケまッきーx]
波は器用に
由美子の下着を
外していく。
「・・・電気・・」
由美子が波に
弱々しく問いかける
「良いよっ・・・」
波は由美子の唇に
舌を絡ませた。
由美子は少し
苦しそうに
波に応える。
:07/01/21 01:58 :W42SA :o35IfNEM
#122 [ケまッきーx]
その瞬間
ドアが開く音と
ガラスが割れる音が
辺りに響いた。
2人は驚き
唇を離した。
「波さんっ・・」
そこには
母親が愕然とした顔で
立ちつくしていた。
:07/01/21 02:00 :W42SA :o35IfNEM
#123 [ケまッきーx]
2人は離れた。
由美子はうつ向き
トレーナーを元に戻す。
波は何も言わず
割れた食器を
片付け始めた。
「ノックしなよ・・」
波は母親の顔を見ず
呟いた。
:07/01/21 02:03 :W42SA :o35IfNEM
#124 [ケまッきーx]
「しようとしたけど
波さん部屋で
いつも大きい音で
音楽聞いてるから・」
波は何も言わない。
「ごめんなさいね?」
母親は波の顔を
覗き込む。
:07/01/21 02:07 :W42SA :o35IfNEM
#125 [ケまッきーx]
「だいたいのは
拾ったから。ぢゃね」
波は母親の肩を押し
扉を閉めた。
由美子は
涙目でうつ向いている
:07/01/21 02:08 :W42SA :o35IfNEM
#126 [ケまッきーx]
「最低。本当ごめん」
波は頭を抱えて
その場にしゃがみむ
「気まづい思い・・
させちゃったな・・」
由美子は頷く。
本当は今日
うちに泊めて
改めて彼女だって
紹介したかったのに
:07/01/21 02:12 :W42SA :o35IfNEM
#127 [ケまッきーx]
「・・帰る。」
由美子は立ち上がり
服を着替え始めた
「もう帰んの?」
波は由美子を見た。
由美子は頷く。
「まだいーぢゃん。」
波は由美子を
抱き寄せた。
「やだッ!!!!!」
由美子は
波を押し退けた。
波は無理矢理
由美子を抱き寄せる
:07/01/21 02:18 :W42SA :o35IfNEM
#128 [ケまッきーx]
抵抗する由美子。
その唇に無理矢理
舌を捻り込ませた。
由美子は嫌がり
両手で波の肩を叩く
由美子の足が震える
波ははっと
我に返った。
:07/01/21 02:22 :W42SA :o35IfNEM
#129 [ケまッきーx]
由美子の目は
涙でいっぱいだった
「・・・!!」
気が動転して
上手く言葉が出ない。
「なっちゃん・・・
私の事・・」
由美子は
ひとつ間をおいた。
「・・・嫌い?」
その言葉が
ずっしりと重く
波の心臓に
のしかかった。
:07/01/21 02:26 :W42SA :o35IfNEM
#130 [ケまッきーx]
「は?!んな事ある訳
ねーだろッ!!!」
波の大きな声に
由美子の肩が
ビクッと上下する。
「怖い・・」
波は戸惑い
頭をかきむしった。
「・・ごめんね?
俺は絶対由美の事
嫌いなんかぢゃ無い
嫌いなんてなれない」
由美子の頬からは
まだ涙が溢れている
:07/01/21 02:33 :W42SA :o35IfNEM
#131 [ケまッきーx]
「無理矢理チューとか
無理矢理したりとか
そんな事・・・
前は無かったモン・・」
「・・・そうだよね。
傷つけちゃったね・・
俺最低だよね。
本当ごめんね・・・」
波はそう言って
由美子の前に
座りなおした。
「・・やだ。」
「ん・・・?」
「なっちゃん・・
すぐ謝る・・・・」
:07/01/21 02:38 :W42SA :o35IfNEM
#132 [ケまッきーx]
「・・・・」
ぢゃあどうすれば
由美子は泣きやむ?
喧嘩なんてしたくない
辛い顔は見たくない
ただ一緒にいたい
ただ一緒に
笑ってたいだけなのに
:07/01/21 02:40 :W42SA :o35IfNEM
#133 [ケまッきーx]
「・・・ごめん。」
波は心の言葉を
押し殺して
笑顔を作った。
だがいつものように
上手く笑えない
「お邪魔しましたっ」
由美子は涙を拭って
部屋を去った。
波は溜め息をついた
:07/01/21 02:45 :W42SA :o35IfNEM
#134 [ケまッきーx]
何で今日
泊まりだったのか
由美子は忘れたの?
明日は俺等の
記念日なのに・・・
「最悪過ぎ・・・」
波は鞄から包み紙を
取り出した。
サイズ合ってるかな?
気にいってくれるかな
2人でいる時に
こっそり買った
ペアリング。
:07/01/21 02:48 :W42SA :o35IfNEM
#135 [ケまッきーx]
明日渡したかったな
そういえば俺等
今まで喧嘩した事
1度も無かったね。
「どうすりゃ
良いのかな・・・」
波は包み紙を
見つめて
涙をこらえた。
:07/01/21 02:50 :W42SA :o35IfNEM
#136 [ケまッきーx]
時間は刻々と過ぎ
20時を回った。
「波さん・・・?」
母親の
扉越しに呼ぶ声。
「ご飯出来たけど、
お友達の分も・・」
:07/01/21 13:29 :W42SA :o35IfNEM
#137 [ケまッきーx]
「いらない。」
波はポツリと言った。
「お友達は?」
波は乱暴に扉を開けた
「帰った。しかも
あの子は友達ぢゃなくて・俺の彼女。」
母親はうつ向いた。
「いつから?」
「3ヶ月前ぐらい」
:07/01/21 13:33 :W42SA :o35IfNEM
#138 [ケまッきーx]
「まだ高校生よ?!
なのに・・あんな事
それにあの子は
どこのどんな家の子?
イヤらしい軽い子ね。」
その言葉に波の理性は
どこかふっきれた。
「あんな事?
あんた達だって
そーゆー事したから
俺が生まれたんでしょ
俺だって由美を
愛してるから・・・」
パシンッ!!!
廊下に乾いた音が
響きわたる。
:07/01/21 13:40 :W42SA :o35IfNEM
#139 [ケまッきーx]
「子供のくせに
イヤらしいっ…。」
波は叩かれた
頬をさすり
扉を閉めた。
「明日お稽古…
忘れないでね…?」
母親はそれだけ言って
歩いて行った。
何で殴り返さない。
何で言い返さない?
俺……最低だな。
波は涙をこらえて
ベッドに横になった
:07/01/21 13:49 :W42SA :o35IfNEM
#140 [ケまッきーx]
波の頭に
懐かしい風景が浮かぶ
「何度言ったら
分かるのッ!!!??
もう知りません!!」
「お母さん!!
良いでしょ?
バスケ教室
入りたいんだよっ!」
小学3年生の時だ。
:07/01/21 13:56 :W42SA :o35IfNEM
#141 [ケまッきーx]
「土曜日だけなの!
土曜日はお稽古
何も無いでしょっ?」
母親の洋服の裾を
引っ張りながら言う
「習字もお花も琴も
ちゃんとやるから!!
俺バスケ上手いって
誉められたんだよ?」
母親は波を見ずに
花を束ねている。
「お願いっ!!」
:07/01/21 14:00 :W42SA :o35IfNEM
#142 [ケまッきーx]
「健も亮も
明日からやるんだよ
俺も良いっ?
ねぇ!お母さんっ?」
パシンッ…!!
「駄目よっ!!?
まだあの子達と
仲良しなの?
辞めなさいって
言ったじゃない!!」
母親は話を
バスケットから
友達に移しかえた
「健と亮は友達だもん
辞めるなんて
出来ないよっ…!」
それに気付か無いで
涙目になる俺。
:07/01/21 14:06 :W42SA :o35IfNEM
#143 [ケまッきーx]
「その2人。
この前貴方の歯を
馬鹿にしてたわ?」
まだこの頃
俺には両サイドに
八重歯があった。
「そんなのっ…。
気にしてないっ!!」
「人の悪口言う人は
ろくな子ぢゃない。
とにかく辞めなさい」
波は黙った。
目から涙が溢れる。
:07/01/21 14:12 :W42SA :o35IfNEM
#144 [ケまッきーx]
「帰ったぞ。」
タイミング悪く
父親が帰って来た。
涙を必死で拭う。
「波。
また泣いてるのか?」
波は首を横に降る。
「波がバスケットを
習いたいって……」
父親の顔色が曇る。
「習字もろくに
できない奴が?
笑わせるな。
駄目だっ!!!」
:07/01/21 14:17 :W42SA :o35IfNEM
#145 [ケまッきーx]
「ウジウジ泣くな!!
まずその女々しい
性格を直せ!!!」
父親は波を押し出し
居間の扉を閉めた。
「…ひッく…ぇッ……」
横隔膜が痙攣を起こし
息が上手くできない
夜の長廊下は
薄暗くて
小さい頃は恐怖で
いっぱいだった。
:07/01/21 14:21 :W42SA :o35IfNEM
#146 [ケまッきーx]
波は
居間の隣のふすまを
ゆっくり開けた。
暖かい灯り。
琴の音色が
一瞬止まった。
「こりゃまた
ひどい顔だな〜…」
「…ばぁちゃんッ…」
波は祖母に駆け寄る
俺の唯一の味方。
:07/01/21 14:26 :W42SA :o35IfNEM
#147 [おはな]
:07/01/22 16:18 :N901iC :7N02BpEA
#148 [ゅぃ]
まっきーもカワイイですよ
あ〜ケンカかぁやだね(>_<)早く仲直りしてラブラブカップルにもどって欲しいです♪
あげあげ
:07/01/23 03:44 :P902iS :B43pmpUQ
#149 [ゅぃ]
:07/01/25 23:26 :P902iS :tAHwTa9o
#150 [おはな]
あげ
:07/01/26 09:39 :N901iC :n9KweaHo
#151 [ゅぃ]
あぁぁぁぁぁげ
♪
:07/01/27 01:29 :P902iS :D4/LwwpI
#152 [ケまっきーx]
おはなさンス
はじめまして!
ありがとう
ございますx
これからも
読んでやッて下さい
:07/01/27 12:18 :W42SA :DfJG0vSs
#153 [ケまっきーx]
ゆいさンIx
いつもありがとうx
喧嘩ですよm。
まっきーも今
喧嘩中です…刻ホ
これからも
読んでやッて下さい
:07/01/27 12:19 :W42SA :DfJG0vSs
#154 [ケまっきーx]
ばあちゃんは
昔は琴の先生で
結構有名だった。
小さい頃から
優しくて
俺が泣くと
話しを聞いてくれた
「また怒られた?」
波は頷き
祖母の胸に頭を埋める
「波何かしたのか?」
:07/01/27 12:40 :W42SA :DfJG0vSs
#155 [ケまっきーx]
波は一部始終を
全て話した。
ばあちゃんは
優しく頷いて
話しを聞いてくれた
「友達馬鹿にされるの
はお母さんが駄目だ」
「ひどいよ……」
思い出すと
また波が溢れる。
:07/01/27 12:44 :W42SA :DfJG0vSs
#156 [ケまっきーx]
「バスケットを習いた
いのは分かった。」
「習字もお花も
続けられる?」
波は頷く。
「1日も休まない?」
波は頷く。
:07/01/27 12:48 :W42SA :DfJG0vSs
#157 [ケまっきーx]
「波は優しいから
約束を破る事なんか
無いよな?」
「お花も習字も
下手だけど……
ちゃんとやる。」
波の顔は真剣だった
:07/01/27 12:50 :W42SA :DfJG0vSs
#158 [ケまっきーx]
「お母さんも
きっと分かってくれた
と思うんだが……」
祖母は顔をしかめた
「…もう行かないと」
「ばあちゃん
疲れちゃうし…」
波は立ち上がった。
祖母は病気で
自分1人では
立ち上がれなかった
「優しいな波は。
死んだおじいちゃん
にそっくりだよ。」
:07/01/27 12:57 :W42SA :DfJG0vSs
#159 [ケまっきーx]
「そうかな…
ただの泣き虫だよ。」
祖母は眼鏡を外した
真剣な目を波に向け
「波…笑うんだ。」
波は首を傾げた。
「お前の笑顔は…
人を幸せにする。」
:07/01/27 13:07 :W42SA :DfJG0vSs
#160 [ケまっきーx]
「お前の笑顔は
人を助ける。
どんなに悔しい事が
起こっても
笑顔だけは
忘れるな…?
お前のじいちゃんは
そうだったぞ…?」
「…うん。」
いつになく
真剣な祖母の顔に
思わず頷いた。
これが
ばあちゃんと話す
最期の日だったね。
:07/01/27 13:14 :W42SA :DfJG0vSs
#161 [ケまっきーx]
「お前は優しい。
良い男だよ。
鶴田家の誇りだ。」
ばあちゃんは
気づいてたのかな?
自分の身体の事……
「…おやすみっ!」
戸惑いを隠せずに
部屋を飛び出した。
真っ暗な廊下を
うつ向いて
早歩きで歩く。
:07/01/27 15:49 :W42SA :DfJG0vSs
#162 [ケまっきーx]
目が覚めると
目には涙が
たまっていた。
最近よく見る夢。
ばあちゃん。
俺・どうしたのかな?
:07/01/27 15:53 :W42SA :DfJG0vSs
#163 [ケまっきーx]
気付くと携帯を
手に取っていた。
「もしもし…?」
相手は返事をしない。
「今日は本当ごめん
親に紹介する前に
あんな事………」
波は続ける。
「明日…ってか今日
記念日だからさ…?」
「俺はずっと由美の事
絶対嫌いなんかには
ならないからね?」
:07/01/28 00:05 :W42SA :Cf.TqwVg
#164 [ケまっきーx]
「うん…。
私もごめんなさい。
ひどい事言って…」
由美子が口を開いた
「明日は…
会えない?」
母の言葉が
頭をかすめる。
「…夜なら。」
「夜ぢゃやだよ…」
:07/01/28 00:14 :W42SA :Cf.TqwVg
#165 [ケまっきーx]
「次の日なら!」
波はバイトを休む
決意をしていた。
「次の日は友達が
泊まりに来るんだ」
女友達なら良いの?
俺も泊まり行きたい
波は言葉を飲み込み
そっか…と呟いた。
:07/01/28 00:16 :W42SA :Cf.TqwVg
#166 [ケまっきーx]
「ごめんっ。
お父さん呼んでる…」
「あー分かった!
ぢゃあおやすみ!」
波は電話を切った。
お香を付けて
深呼吸をする。
ベッドの下の
埃をかぶった
アルバムを取り出す
:07/01/28 00:19 :W42SA :Cf.TqwVg
#167 [ケまっきーx]
書道をしている姿
活け花をしている姿
家での写真は
そればっかりだった。
祖母との写真は
小学校の運動会で
終わっていた。
懐かしそうに
祖母を見つめる。
祖母が死んでから
波は変わった。
:07/01/28 00:22 :W42SA :Cf.TqwVg
#168 [ケまっきーx]
髪の毛を染め初めて
万引き。
早退。
親を無理矢理
納得させて
バスケットも始めた
小学生のくせに
いきがってたと
今なら思う。
今の先輩達と
出会ったのも
この時期だ。
そのせいか
小学4年生から
卒業までの写真は
全く無かった。
:07/01/28 00:26 :W42SA :Cf.TqwVg
#169 [ケまっきーx]
中学に入ると
もっと酷くなった。
親に取ってもらった
写真ではなく
自分で撮った写真だ
特に…中学1年。
眉毛は全く無くて
制服もちゃんと
着ていた記憶なんて
少しも無い。
同い年の友達より
先輩とつるんでいた
あんなに好きだった
バスケット部も
入ってすぐ辞めた。
「きもっ……」
写真を見て
波は苦笑いに呟く。
:07/01/28 00:30 :W42SA :Cf.TqwVg
#170 [ケまっきーx]
中学2、3年は
やたら女と写っていた
男の全盛期ってやつ?
中学から高校を
見比べてみると
大分落ち着いたと
自分でも思う。
写真は全て
変わらない笑顔で
写っている。
この笑顔で…
人が助かる?
幸せにできる?
俺が鶴田家の誇り?
「んな訳ねぇよ…」
波はアルバムを閉じた
:07/01/28 00:34 :W42SA :Cf.TqwVg
#171 [ケまっきーx]
気付いたら朝を迎え
学校を休む事にした
今日掃除だ…。
そんな事が頭に浮かぶ
今日は笑顔を
作れる自信が無い。
波はベッドに
潜りこみ
寝息をたてた。
:07/01/28 00:37 :W42SA :Cf.TqwVg
#172 [ケまっきーx]
「今日はうちの息子
も参加させて下さい」
皆の視線に
戸惑い会釈をした。
「波君大きく
なりましたね〜!」
「お父さんに似て
綺麗な顔立ち。」
俺……母さん似
なんですけどねっ
言葉を飲み込み
笑顔で挨拶する。
:07/01/28 00:43 :W42SA :Cf.TqwVg
#173 [ケまっきーx]
「少し考えて
くれないかしら?」
稽古が終わり
居間でくつろぐ
波に母親は睨む。
「何が?」
お菓子を口に含みなが
ら波は言った。
「服装。上のトレーナーは
ともかく、ダボダボの
ズボンで…。」
母親はお茶を
差し出し
向かいに座った。
:07/01/28 00:47 :W42SA :Cf.TqwVg
#174 [ケまっきーx]
「そんなダボっと
してないのにしたよ」
お茶をすすり
母を見つめる。
「だらしない。
お母さんが恥かくの
普段許してるんだから
けじめ付けなさい?」
けじめ?
ぢゃあ何着れば
良かったわけ?
制服でも
着れば良かった?
そしたらまた
バカ高校って
恥をかくんぢゃない?
「はいはい。
てか腹減った。」
言葉を押し殺して
椅子にもたれかかった
:07/01/28 00:51 :W42SA :Cf.TqwVg
#175 [ケまっきーx]
「お父さん遅いわね」
「飲みでも行ってる
んぢゃないの?」
母は首を振る。
「ぢゃあ浮気だっ!」
母は波を睨む。
「…嘘!先食べてよ!
俺限界〜!!」
母は渋々立ち上がり
食事の支度をした。
:07/01/28 00:56 :W42SA :Cf.TqwVg
#176 [ケまっきーx]
食事をすませて
部屋に戻ると
着信があった。
<<要>>
「飯食ってた!何?」
「今から出れる?」
「良いよ!どこ?」
電話ごしは
騒がしかった。
「お前のバイト先。
暇だから遊び行った」
「マジ!?行くー!」
波はジャケットを
はおり部屋を出た。
:07/01/29 00:05 :W42SA :hg74VlA6
#177 [ケまっきーx]
「波さん?」
玄関を開ける直前に
母親と出くわした。
「ちょっと遊びに。
朝には戻るよ!」
波は靴ひもを縛り
家を出た。
母親の制止の声が
後ろから聞こえる。
:07/01/29 00:08 :W42SA :hg74VlA6
#178 [ケまっきーx]
バイト先には
見慣れたバイクが2台
止まっていた。
スタッフルームを開ける
「よっ!」
要が煙を吐く。
「お前何ここ
入ってんだよっ」
要は2週間前に
辞めたばかりだった。
「いいぢゃん!
ねぇ先輩?」
横で頷く先輩。
:07/01/29 00:11 :W42SA :hg74VlA6
#179 [ケまっきーx]
しばらく雑談を
していると
扉が開いた。
「あっ…」
3人は一斉に振り向く
「愛ちゃーん!?
今日入ってたんだ」
愛の頬は真っ赤に
染まっていた。
「先輩遊びに
来たんですかっ?」
波は頷く。
:07/01/29 00:14 :W42SA :hg74VlA6
#180 [ケまっきーx]
「今から飯食い行く
けど、愛ちゃんも
行こうよっ?ね?」
愛は戸惑い髪を触る
「でも制服?」
要は嫌そうに呟く
「平気っしょ!
どうせあそこっしょ?行こうよっ」
波は愛の頭を撫でた
「…行きたいです」
愛はうつ向いた。
:07/01/29 00:20 :W42SA :hg74VlA6
#181 [ケまっきーx]
「おっちゃーん!
こんばんわー!!」
波達の言葉に
振り向く男。
「波!要!よく来たな
ん…?彼女か?」
「ちっ…違います!
全然そんな事っ!!」
愛は手を降った。
「バイトの後輩!
可愛いでしょ〜?」
「まあ座れ。」
3人は席についた。
:07/01/29 00:24 :W42SA :hg74VlA6
#182 [ケまっきーx]
「ここね?中学ン時
から御用達なんだ。
ここのラーメン
マジうまいよっ!
要も認めた味」
要は無愛想に頷く。
「そうなんですか。
いただきます!!」
愛は美味しそうに
ラーメンを食べた。
要はしばらくして
「由美さんとは
ここ来ないの?」
:07/01/29 00:28 :W42SA :hg74VlA6
#183 [ケまっきーx]
愛の動きが止まる。
「由美ラーメン嫌い
らしんだよねー…
だから来た事無い」
要は愛の表情の変化を
見逃さなかった。
「そうなんだ。」
「先輩…彼女
いるん…ですか…?」
愛は波を直視せず
質問をする。
:07/01/29 00:31 :W42SA :hg74VlA6
#184 [ケまっきーx]
「いるよ?
喧嘩したけどね…」
波は苦笑いをして
腕を組む。
「彼女ねー
ちょっと…かなりの
ワガママちゃんなの
だから優しくしないと
泣いちゃうからさ。」
「そうなんですか…」
愛は続ける。
「私だったら…
先輩が彼氏だったら
喧嘩なんて
しないですっ……」
「ワガママも
言わないですっ…」
波は戸惑った。
:07/01/29 00:35 :W42SA :hg74VlA6
#185 [ケまっきーx]
「あっ!!
ごめんなさい…
私意味不明……」
愛は涙目でうつ向く
「いや、ありがと!!
良い子だね愛ちゃん」
波は愛の頭を
優しく撫でた。
その様子を
要はじっと見ていた。
:07/01/29 00:37 :W42SA :hg74VlA6
#186 [ケまっきーx]
翌日、要は愛のいる
教室に向かった。
「あのさ・
木下って子いる?」
1年の教室は
ざわめき始めた。
「要先輩っ!!」
「やばっ!何で?」
コソコソ話が
耳につく。
「愛っ!!木下先輩!」
愛は立ち上がり
早歩きで向かった。
「はい…?」
愛は恐る恐る聞いた
「ちょっと来て?」
:07/01/29 00:41 :W42SA :hg74VlA6
#187 [ケまっきーx]
要は屋上へ続く
階段で止まった。
「あんたさ、
波の事いつから
知ってたんだよ…?」
愛はうつ向く。
「高校入ってから
すぐ知ってただろ?」
「だからあそこで
バイトしたんだろ??」
愛は何もはなさない
要は苛立ち始めた。
:07/01/29 00:45 :W42SA :hg74VlA6
#188 [ケまっきーx]
「あんた。
波が好きそうなタイプ
だけどね?
彼女いんだよ。
昨日分かったべ?
だから下手な真似
すんぢゃねーぞ?」
愛はひたすら
下を向いている。
「分かった?
今波幸せだから。
踏みにじらないで?」
「それだけ。
ぢゃあね。」
要は階段を降りた。
:07/01/29 00:48 :W42SA :hg74VlA6
#189 [ケまっきーx]
「………です。」
愛は呟やいた。
「は?何?」
要は振り返る。
「2番目でも…
良いんですっ……」
愛は涙を溢した。
「は?意味不明。」
愛は要を押し退けた
「話終わって無い」
要は愛を抱き寄せた
「言っても
分かんないの…?
ヤっちゃうよ?」
要は耳元で囁く。
:07/01/29 00:53 :W42SA :hg74VlA6
#190 [ケまっきーx]
「ゃッ……!」
愛は抵抗している。
要は舌うちをして
愛を壁に押し付けた
「あんたがしようと
してる事は
これと1緒。」
要は愛の首筋に
唇を這わせた。
愛の身体が
ビクンッと上下する
:07/01/29 00:58 :W42SA :hg74VlA6
#191 [ケまっきーx]
「うぁッ…---」
愛は涙を流して
最後まで抵抗した。
要は愛を見ようと
しなかった。
要の指が
中で動く度に
愛の身体は上下し
涙を流した。
「泣いてるくせに
濡れてますよ…?」
要は耳元で囁く。
愛の身体は上下する
:07/01/29 01:02 :W42SA :hg74VlA6
#192 [ケまっきーx]
事が終わり
震えている愛。
「俺の横にいれば
波が好きなだけ
見れるよ…?」
「どうする?」
愛は首を
縦にはふらなかった
「波先輩は好き。
でも…要先輩は
好きぢゃないですっ」
愛は要を睨んだ。
要は笑いを
こらえながら
「誰が
お前の事好きって
言いました?」
:07/01/29 08:09 :W42SA :hg74VlA6
#193 [なな]
【続き】がでちゃって読みづらいです
数行短くしてもらえませんか???
いつもたのしみにしてます
+゚
:07/01/29 08:45 :P901iS :z/WwpR8I
#194 [ケまっきーx]
ななさんケ!
はいっ!
すいませんmm
いつも長くなって
しまってホホ
これからも
お願いしますx
:07/01/29 08:53 :W42SA :hg74VlA6
#195 [ケまっきーx]
「俺ね?
あんたみたいなタイプ
大嫌いなんだよね」
「だったら…--」
要は愛の口を
手で塞じた。
「でも、波を
救う為にボランティア。」
要はにっこり微笑んだ
:07/01/29 08:57 :W42SA :hg74VlA6
#196 [ケまっきーx]
「何してんの?」
声に反応して
要が振り返る。
愛の目から涙が溢れる
「要さーん。
アオカン?他でやってよ?
って…愛ちゃん?!」
:07/01/29 09:30 :W42SA :hg74VlA6
#197 [ゅぃ]
きゃぁー要さんたら
愛ちゃん…ズルイΣ(-д-;)笑
波も爽やかそうで腹にはいろいろ溜め込んでるんですねぇ(*_*)
続きが気になってます★
まっきーも仲直りしてください(бω<)笑
:07/01/29 11:25 :P902iS :mxxXJzfo
#198 [ケまっきーx]
ゆいちゃンス
ゆいちゃンわまさか
要ファンかなエ?笑
愛ちゃん…中々
やりますからねホ笑
はいありがとうx
これからも
読んでね~
:07/01/29 13:16 :W42SA :hg74VlA6
#199 [ケまっきーx]
愛は視線をそらし
涙を拭う。
「お前何した…?」
要は波を見て
「…ボランティア??」
「意味分かんねぇ」
波は要の
胸ぐらを掴んだ。
:07/01/29 13:18 :W42SA :hg74VlA6
#200 [ケまっきーx]
「満更でも無かった
みたいだけど?
何だっけ.愛ちゃん」
「泣いてんぢゃん
お前無理矢理…?」
「お前には関係無い
手離せよチビちゃん」
:07/01/29 13:21 :W42SA :hg74VlA6
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