――CHANDAN。
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#100 [ケまッきーx]
エさンありがとうy
また読んでやって
下さいyI
:07/01/19 15:57 :W42SA :UUnvlvsE
#101 [ケまッきーx]
走り出した瞬間
雨が激しく降り
雨が当たる皮膚が
少し痛んだ。
やべーよ。
昨日の由美子の言葉
が頭をかすめた。
:07/01/19 16:00 :W42SA :UUnvlvsE
#102 [ケまッきーx]
坂道を下れば
家はもうすぐだ。
波は一気に
駆け降りた。
玄関の前で
鞄を胸にしまいこみ
雨に打たれている
由美子がいた。
:07/01/19 16:02 :W42SA :UUnvlvsE
#103 [ケまッきーx]
「由美ッ!!!!」
その声に
ゆっくり顔を上げた
「ごめんね・・・。」
息が荒れて
それ以上が話せない
波は鍵を開けて
由美子の背中を
ゆっくり押した。
:07/01/19 16:05 :W42SA :UUnvlvsE
#104 [ケまッきーx]
「また掃除に
なっちゃって・・」
タオルで由美子の頭
を拭きながら話した。
「雨降るって言って
無かったのになあ」
「ごめんね本当。
寒くない?」
「俺の服着る?」
:07/01/19 16:08 :W42SA :UUnvlvsE
#105 [ケまッきーx]
どんな言葉を
投げ掛けても
由美子は言葉を
発しなかった。
波はタンスから
スウェット上下を
由美子に差し出す。
由美子はその手を
思い切り叩いた。
由美子なりの
精一杯の反抗。
:07/01/19 16:10 :W42SA :UUnvlvsE
#106 [ケまッきーx]
スウェットは音も無く
波の腕から落ちた。
「風邪引くよ。」
「乾燥機に入れるから
貸して?」
波は立ち上がり
由美子を見つめた。
:07/01/19 16:14 :W42SA :UUnvlvsE
#107 [ケまッきーx]
由美子は立ち上がり
後ろを向いて
脱ぎ始めた。
着替え終わり
自分の服を波に投げた
「よくできました」
波は言って部屋を出た
:07/01/19 16:16 :W42SA :UUnvlvsE
#108 [ケまッきーx]
ガコンッガコンッ
乾燥機の音に包まれ
波は溜め息を付いた
罪悪感でいっぱい。
波はぼんやり
クルクル回っている
由美子の洋服を
眺めていた。
:07/01/19 20:42 :W42SA :UUnvlvsE
#109 [ケまッきーx]
「波さん?
帰ってたの」
波は驚いた顔で
振り返った。
「あれ?帰ったの?」
予想外だった。
いつもこの時間は
明日の花を買いに
行っているのに。
:07/01/19 20:47 :W42SA :UUnvlvsE
#110 [ケまッきーx]
「今日はゆっくり。
お友達来てるの?」
「うん。」
波は乾燥機を止め
見えないように
自分のセーターの中に
洋服を丸め込んだ。
「靴が女物だった
から・・・。」
「・・・うん。」
波は気まづくなり
母親をすり抜け
部屋へ向かった。
:07/01/19 20:50 :W42SA :UUnvlvsE
#111 [ケまッきーx]
ガチャンッ・・・
波は部屋に入ると
溜め息をついた。
由美子はベッドに
横になってアルバムを
眺めている。
波は座りこみ
由美子の生暖かい
洋服をたたみ始めた
:07/01/19 20:56 :W42SA :UUnvlvsE
#112 [*]
:07/01/19 21:01 :W32H :JZ1GAZjA
#113 [ケまッきーx]
*さンI
ありがとうコフ
:07/01/19 23:24 :W42SA :UUnvlvsE
#114 [ケまッきーx]
辺りには
お香の匂いが
立ち込める。
2人に会話は無かった
「機嫌直してよ・・」
沈黙を破ったのは
洋服をたたみ終わった
波だった。
:07/01/20 00:50 :W42SA :JU6UDQH6
#115 [ケまッきーx]
由美子は何も言わない
「誤る事しか・・・
できないよ。」
波はうつ向いた。
ッ・・
波の背中が
暖かい物に包まれた
波の大好きな
香水の香りが
心に染み渡る。
:07/01/20 00:53 :W42SA :JU6UDQH6
#116 [ケまッきーx]
「寂しかったの・・」
今日初めての
由美子の言葉が
波の心に響く。
「・・マジごめん」
「雨寒かったの・・」
「・・うん。」
「ムカついちゃったの」
「うん・・・」
:07/01/20 00:57 :W42SA :JU6UDQH6
#117 [ケまッきーx]
「でも・・・
なっちゃんと
ずーと話ししない
なんて無理なの。」
波は正面を向き
由美子を抱き寄せた
「なっちゃん・・」
「・・・ん?」
「・・・好き。」
波は由美子に
唇を這わせた。
:07/01/20 01:01 :W42SA :JU6UDQH6
#118 [ケまッきーx]
トレーナーを捲り上げた時由美子は嫌がった。
「まだやだッ・・・」
「いーぢゃん。
もう無理っ・・・」
波は由美子の耳元で
優しく囁く。
:07/01/20 01:04 :W42SA :JU6UDQH6
#119 [ゅぃ]
由美ちゃんカワイイ(>_<)
ゅぃもそんなカワイイ女になってみたいっす…(--;)
いっぱい更新してあっていっぱい読めて幸せっす★ため読みもいいなぁf(―ω―)でも続ききになちゃって
笑
頑張ってください♪アゲ
:07/01/20 20:14 :P902iS :0UkGix0.
#120 [ケまッきーx]
ゆいさンケx
由美子可愛いですかx
こんな純粋な子
うちとは正反対な
レベルですよケ↓
今から書くので
また見て下さいエ♪
:07/01/21 01:54 :W42SA :o35IfNEM
#121 [ケまッきーx]
波は器用に
由美子の下着を
外していく。
「・・・電気・・」
由美子が波に
弱々しく問いかける
「良いよっ・・・」
波は由美子の唇に
舌を絡ませた。
由美子は少し
苦しそうに
波に応える。
:07/01/21 01:58 :W42SA :o35IfNEM
#122 [ケまッきーx]
その瞬間
ドアが開く音と
ガラスが割れる音が
辺りに響いた。
2人は驚き
唇を離した。
「波さんっ・・」
そこには
母親が愕然とした顔で
立ちつくしていた。
:07/01/21 02:00 :W42SA :o35IfNEM
#123 [ケまッきーx]
2人は離れた。
由美子はうつ向き
トレーナーを元に戻す。
波は何も言わず
割れた食器を
片付け始めた。
「ノックしなよ・・」
波は母親の顔を見ず
呟いた。
:07/01/21 02:03 :W42SA :o35IfNEM
#124 [ケまッきーx]
「しようとしたけど
波さん部屋で
いつも大きい音で
音楽聞いてるから・」
波は何も言わない。
「ごめんなさいね?」
母親は波の顔を
覗き込む。
:07/01/21 02:07 :W42SA :o35IfNEM
#125 [ケまッきーx]
「だいたいのは
拾ったから。ぢゃね」
波は母親の肩を押し
扉を閉めた。
由美子は
涙目でうつ向いている
:07/01/21 02:08 :W42SA :o35IfNEM
#126 [ケまッきーx]
「最低。本当ごめん」
波は頭を抱えて
その場にしゃがみむ
「気まづい思い・・
させちゃったな・・」
由美子は頷く。
本当は今日
うちに泊めて
改めて彼女だって
紹介したかったのに
:07/01/21 02:12 :W42SA :o35IfNEM
#127 [ケまッきーx]
「・・帰る。」
由美子は立ち上がり
服を着替え始めた
「もう帰んの?」
波は由美子を見た。
由美子は頷く。
「まだいーぢゃん。」
波は由美子を
抱き寄せた。
「やだッ!!!!!」
由美子は
波を押し退けた。
波は無理矢理
由美子を抱き寄せる
:07/01/21 02:18 :W42SA :o35IfNEM
#128 [ケまッきーx]
抵抗する由美子。
その唇に無理矢理
舌を捻り込ませた。
由美子は嫌がり
両手で波の肩を叩く
由美子の足が震える
波ははっと
我に返った。
:07/01/21 02:22 :W42SA :o35IfNEM
#129 [ケまッきーx]
由美子の目は
涙でいっぱいだった
「・・・!!」
気が動転して
上手く言葉が出ない。
「なっちゃん・・・
私の事・・」
由美子は
ひとつ間をおいた。
「・・・嫌い?」
その言葉が
ずっしりと重く
波の心臓に
のしかかった。
:07/01/21 02:26 :W42SA :o35IfNEM
#130 [ケまッきーx]
「は?!んな事ある訳
ねーだろッ!!!」
波の大きな声に
由美子の肩が
ビクッと上下する。
「怖い・・」
波は戸惑い
頭をかきむしった。
「・・ごめんね?
俺は絶対由美の事
嫌いなんかぢゃ無い
嫌いなんてなれない」
由美子の頬からは
まだ涙が溢れている
:07/01/21 02:33 :W42SA :o35IfNEM
#131 [ケまッきーx]
「無理矢理チューとか
無理矢理したりとか
そんな事・・・
前は無かったモン・・」
「・・・そうだよね。
傷つけちゃったね・・
俺最低だよね。
本当ごめんね・・・」
波はそう言って
由美子の前に
座りなおした。
「・・やだ。」
「ん・・・?」
「なっちゃん・・
すぐ謝る・・・・」
:07/01/21 02:38 :W42SA :o35IfNEM
#132 [ケまッきーx]
「・・・・」
ぢゃあどうすれば
由美子は泣きやむ?
喧嘩なんてしたくない
辛い顔は見たくない
ただ一緒にいたい
ただ一緒に
笑ってたいだけなのに
:07/01/21 02:40 :W42SA :o35IfNEM
#133 [ケまッきーx]
「・・・ごめん。」
波は心の言葉を
押し殺して
笑顔を作った。
だがいつものように
上手く笑えない
「お邪魔しましたっ」
由美子は涙を拭って
部屋を去った。
波は溜め息をついた
:07/01/21 02:45 :W42SA :o35IfNEM
#134 [ケまッきーx]
何で今日
泊まりだったのか
由美子は忘れたの?
明日は俺等の
記念日なのに・・・
「最悪過ぎ・・・」
波は鞄から包み紙を
取り出した。
サイズ合ってるかな?
気にいってくれるかな
2人でいる時に
こっそり買った
ペアリング。
:07/01/21 02:48 :W42SA :o35IfNEM
#135 [ケまッきーx]
明日渡したかったな
そういえば俺等
今まで喧嘩した事
1度も無かったね。
「どうすりゃ
良いのかな・・・」
波は包み紙を
見つめて
涙をこらえた。
:07/01/21 02:50 :W42SA :o35IfNEM
#136 [ケまッきーx]
時間は刻々と過ぎ
20時を回った。
「波さん・・・?」
母親の
扉越しに呼ぶ声。
「ご飯出来たけど、
お友達の分も・・」
:07/01/21 13:29 :W42SA :o35IfNEM
#137 [ケまッきーx]
「いらない。」
波はポツリと言った。
「お友達は?」
波は乱暴に扉を開けた
「帰った。しかも
あの子は友達ぢゃなくて・俺の彼女。」
母親はうつ向いた。
「いつから?」
「3ヶ月前ぐらい」
:07/01/21 13:33 :W42SA :o35IfNEM
#138 [ケまッきーx]
「まだ高校生よ?!
なのに・・あんな事
それにあの子は
どこのどんな家の子?
イヤらしい軽い子ね。」
その言葉に波の理性は
どこかふっきれた。
「あんな事?
あんた達だって
そーゆー事したから
俺が生まれたんでしょ
俺だって由美を
愛してるから・・・」
パシンッ!!!
廊下に乾いた音が
響きわたる。
:07/01/21 13:40 :W42SA :o35IfNEM
#139 [ケまッきーx]
「子供のくせに
イヤらしいっ…。」
波は叩かれた
頬をさすり
扉を閉めた。
「明日お稽古…
忘れないでね…?」
母親はそれだけ言って
歩いて行った。
何で殴り返さない。
何で言い返さない?
俺……最低だな。
波は涙をこらえて
ベッドに横になった
:07/01/21 13:49 :W42SA :o35IfNEM
#140 [ケまッきーx]
波の頭に
懐かしい風景が浮かぶ
「何度言ったら
分かるのッ!!!??
もう知りません!!」
「お母さん!!
良いでしょ?
バスケ教室
入りたいんだよっ!」
小学3年生の時だ。
:07/01/21 13:56 :W42SA :o35IfNEM
#141 [ケまッきーx]
「土曜日だけなの!
土曜日はお稽古
何も無いでしょっ?」
母親の洋服の裾を
引っ張りながら言う
「習字もお花も琴も
ちゃんとやるから!!
俺バスケ上手いって
誉められたんだよ?」
母親は波を見ずに
花を束ねている。
「お願いっ!!」
:07/01/21 14:00 :W42SA :o35IfNEM
#142 [ケまッきーx]
「健も亮も
明日からやるんだよ
俺も良いっ?
ねぇ!お母さんっ?」
パシンッ…!!
「駄目よっ!!?
まだあの子達と
仲良しなの?
辞めなさいって
言ったじゃない!!」
母親は話を
バスケットから
友達に移しかえた
「健と亮は友達だもん
辞めるなんて
出来ないよっ…!」
それに気付か無いで
涙目になる俺。
:07/01/21 14:06 :W42SA :o35IfNEM
#143 [ケまッきーx]
「その2人。
この前貴方の歯を
馬鹿にしてたわ?」
まだこの頃
俺には両サイドに
八重歯があった。
「そんなのっ…。
気にしてないっ!!」
「人の悪口言う人は
ろくな子ぢゃない。
とにかく辞めなさい」
波は黙った。
目から涙が溢れる。
:07/01/21 14:12 :W42SA :o35IfNEM
#144 [ケまッきーx]
「帰ったぞ。」
タイミング悪く
父親が帰って来た。
涙を必死で拭う。
「波。
また泣いてるのか?」
波は首を横に降る。
「波がバスケットを
習いたいって……」
父親の顔色が曇る。
「習字もろくに
できない奴が?
笑わせるな。
駄目だっ!!!」
:07/01/21 14:17 :W42SA :o35IfNEM
#145 [ケまッきーx]
「ウジウジ泣くな!!
まずその女々しい
性格を直せ!!!」
父親は波を押し出し
居間の扉を閉めた。
「…ひッく…ぇッ……」
横隔膜が痙攣を起こし
息が上手くできない
夜の長廊下は
薄暗くて
小さい頃は恐怖で
いっぱいだった。
:07/01/21 14:21 :W42SA :o35IfNEM
#146 [ケまッきーx]
波は
居間の隣のふすまを
ゆっくり開けた。
暖かい灯り。
琴の音色が
一瞬止まった。
「こりゃまた
ひどい顔だな〜…」
「…ばぁちゃんッ…」
波は祖母に駆け寄る
俺の唯一の味方。
:07/01/21 14:26 :W42SA :o35IfNEM
#147 [おはな]
:07/01/22 16:18 :N901iC :7N02BpEA
#148 [ゅぃ]
まっきーもカワイイですよ
あ〜ケンカかぁやだね(>_<)早く仲直りしてラブラブカップルにもどって欲しいです♪
あげあげ
:07/01/23 03:44 :P902iS :B43pmpUQ
#149 [ゅぃ]
:07/01/25 23:26 :P902iS :tAHwTa9o
#150 [おはな]
あげ
:07/01/26 09:39 :N901iC :n9KweaHo
#151 [ゅぃ]
あぁぁぁぁぁげ
♪
:07/01/27 01:29 :P902iS :D4/LwwpI
#152 [ケまっきーx]
おはなさンス
はじめまして!
ありがとう
ございますx
これからも
読んでやッて下さい
:07/01/27 12:18 :W42SA :DfJG0vSs
#153 [ケまっきーx]
ゆいさンIx
いつもありがとうx
喧嘩ですよm。
まっきーも今
喧嘩中です…刻ホ
これからも
読んでやッて下さい
:07/01/27 12:19 :W42SA :DfJG0vSs
#154 [ケまっきーx]
ばあちゃんは
昔は琴の先生で
結構有名だった。
小さい頃から
優しくて
俺が泣くと
話しを聞いてくれた
「また怒られた?」
波は頷き
祖母の胸に頭を埋める
「波何かしたのか?」
:07/01/27 12:40 :W42SA :DfJG0vSs
#155 [ケまっきーx]
波は一部始終を
全て話した。
ばあちゃんは
優しく頷いて
話しを聞いてくれた
「友達馬鹿にされるの
はお母さんが駄目だ」
「ひどいよ……」
思い出すと
また波が溢れる。
:07/01/27 12:44 :W42SA :DfJG0vSs
#156 [ケまっきーx]
「バスケットを習いた
いのは分かった。」
「習字もお花も
続けられる?」
波は頷く。
「1日も休まない?」
波は頷く。
:07/01/27 12:48 :W42SA :DfJG0vSs
#157 [ケまっきーx]
「波は優しいから
約束を破る事なんか
無いよな?」
「お花も習字も
下手だけど……
ちゃんとやる。」
波の顔は真剣だった
:07/01/27 12:50 :W42SA :DfJG0vSs
#158 [ケまっきーx]
「お母さんも
きっと分かってくれた
と思うんだが……」
祖母は顔をしかめた
「…もう行かないと」
「ばあちゃん
疲れちゃうし…」
波は立ち上がった。
祖母は病気で
自分1人では
立ち上がれなかった
「優しいな波は。
死んだおじいちゃん
にそっくりだよ。」
:07/01/27 12:57 :W42SA :DfJG0vSs
#159 [ケまっきーx]
「そうかな…
ただの泣き虫だよ。」
祖母は眼鏡を外した
真剣な目を波に向け
「波…笑うんだ。」
波は首を傾げた。
「お前の笑顔は…
人を幸せにする。」
:07/01/27 13:07 :W42SA :DfJG0vSs
#160 [ケまっきーx]
「お前の笑顔は
人を助ける。
どんなに悔しい事が
起こっても
笑顔だけは
忘れるな…?
お前のじいちゃんは
そうだったぞ…?」
「…うん。」
いつになく
真剣な祖母の顔に
思わず頷いた。
これが
ばあちゃんと話す
最期の日だったね。
:07/01/27 13:14 :W42SA :DfJG0vSs
#161 [ケまっきーx]
「お前は優しい。
良い男だよ。
鶴田家の誇りだ。」
ばあちゃんは
気づいてたのかな?
自分の身体の事……
「…おやすみっ!」
戸惑いを隠せずに
部屋を飛び出した。
真っ暗な廊下を
うつ向いて
早歩きで歩く。
:07/01/27 15:49 :W42SA :DfJG0vSs
#162 [ケまっきーx]
目が覚めると
目には涙が
たまっていた。
最近よく見る夢。
ばあちゃん。
俺・どうしたのかな?
:07/01/27 15:53 :W42SA :DfJG0vSs
#163 [ケまっきーx]
気付くと携帯を
手に取っていた。
「もしもし…?」
相手は返事をしない。
「今日は本当ごめん
親に紹介する前に
あんな事………」
波は続ける。
「明日…ってか今日
記念日だからさ…?」
「俺はずっと由美の事
絶対嫌いなんかには
ならないからね?」
:07/01/28 00:05 :W42SA :Cf.TqwVg
#164 [ケまっきーx]
「うん…。
私もごめんなさい。
ひどい事言って…」
由美子が口を開いた
「明日は…
会えない?」
母の言葉が
頭をかすめる。
「…夜なら。」
「夜ぢゃやだよ…」
:07/01/28 00:14 :W42SA :Cf.TqwVg
#165 [ケまっきーx]
「次の日なら!」
波はバイトを休む
決意をしていた。
「次の日は友達が
泊まりに来るんだ」
女友達なら良いの?
俺も泊まり行きたい
波は言葉を飲み込み
そっか…と呟いた。
:07/01/28 00:16 :W42SA :Cf.TqwVg
#166 [ケまっきーx]
「ごめんっ。
お父さん呼んでる…」
「あー分かった!
ぢゃあおやすみ!」
波は電話を切った。
お香を付けて
深呼吸をする。
ベッドの下の
埃をかぶった
アルバムを取り出す
:07/01/28 00:19 :W42SA :Cf.TqwVg
#167 [ケまっきーx]
書道をしている姿
活け花をしている姿
家での写真は
そればっかりだった。
祖母との写真は
小学校の運動会で
終わっていた。
懐かしそうに
祖母を見つめる。
祖母が死んでから
波は変わった。
:07/01/28 00:22 :W42SA :Cf.TqwVg
#168 [ケまっきーx]
髪の毛を染め初めて
万引き。
早退。
親を無理矢理
納得させて
バスケットも始めた
小学生のくせに
いきがってたと
今なら思う。
今の先輩達と
出会ったのも
この時期だ。
そのせいか
小学4年生から
卒業までの写真は
全く無かった。
:07/01/28 00:26 :W42SA :Cf.TqwVg
#169 [ケまっきーx]
中学に入ると
もっと酷くなった。
親に取ってもらった
写真ではなく
自分で撮った写真だ
特に…中学1年。
眉毛は全く無くて
制服もちゃんと
着ていた記憶なんて
少しも無い。
同い年の友達より
先輩とつるんでいた
あんなに好きだった
バスケット部も
入ってすぐ辞めた。
「きもっ……」
写真を見て
波は苦笑いに呟く。
:07/01/28 00:30 :W42SA :Cf.TqwVg
#170 [ケまっきーx]
中学2、3年は
やたら女と写っていた
男の全盛期ってやつ?
中学から高校を
見比べてみると
大分落ち着いたと
自分でも思う。
写真は全て
変わらない笑顔で
写っている。
この笑顔で…
人が助かる?
幸せにできる?
俺が鶴田家の誇り?
「んな訳ねぇよ…」
波はアルバムを閉じた
:07/01/28 00:34 :W42SA :Cf.TqwVg
#171 [ケまっきーx]
気付いたら朝を迎え
学校を休む事にした
今日掃除だ…。
そんな事が頭に浮かぶ
今日は笑顔を
作れる自信が無い。
波はベッドに
潜りこみ
寝息をたてた。
:07/01/28 00:37 :W42SA :Cf.TqwVg
#172 [ケまっきーx]
「今日はうちの息子
も参加させて下さい」
皆の視線に
戸惑い会釈をした。
「波君大きく
なりましたね〜!」
「お父さんに似て
綺麗な顔立ち。」
俺……母さん似
なんですけどねっ
言葉を飲み込み
笑顔で挨拶する。
:07/01/28 00:43 :W42SA :Cf.TqwVg
#173 [ケまっきーx]
「少し考えて
くれないかしら?」
稽古が終わり
居間でくつろぐ
波に母親は睨む。
「何が?」
お菓子を口に含みなが
ら波は言った。
「服装。上のトレーナーは
ともかく、ダボダボの
ズボンで…。」
母親はお茶を
差し出し
向かいに座った。
:07/01/28 00:47 :W42SA :Cf.TqwVg
#174 [ケまっきーx]
「そんなダボっと
してないのにしたよ」
お茶をすすり
母を見つめる。
「だらしない。
お母さんが恥かくの
普段許してるんだから
けじめ付けなさい?」
けじめ?
ぢゃあ何着れば
良かったわけ?
制服でも
着れば良かった?
そしたらまた
バカ高校って
恥をかくんぢゃない?
「はいはい。
てか腹減った。」
言葉を押し殺して
椅子にもたれかかった
:07/01/28 00:51 :W42SA :Cf.TqwVg
#175 [ケまっきーx]
「お父さん遅いわね」
「飲みでも行ってる
んぢゃないの?」
母は首を振る。
「ぢゃあ浮気だっ!」
母は波を睨む。
「…嘘!先食べてよ!
俺限界〜!!」
母は渋々立ち上がり
食事の支度をした。
:07/01/28 00:56 :W42SA :Cf.TqwVg
#176 [ケまっきーx]
食事をすませて
部屋に戻ると
着信があった。
<<要>>
「飯食ってた!何?」
「今から出れる?」
「良いよ!どこ?」
電話ごしは
騒がしかった。
「お前のバイト先。
暇だから遊び行った」
「マジ!?行くー!」
波はジャケットを
はおり部屋を出た。
:07/01/29 00:05 :W42SA :hg74VlA6
#177 [ケまっきーx]
「波さん?」
玄関を開ける直前に
母親と出くわした。
「ちょっと遊びに。
朝には戻るよ!」
波は靴ひもを縛り
家を出た。
母親の制止の声が
後ろから聞こえる。
:07/01/29 00:08 :W42SA :hg74VlA6
#178 [ケまっきーx]
バイト先には
見慣れたバイクが2台
止まっていた。
スタッフルームを開ける
「よっ!」
要が煙を吐く。
「お前何ここ
入ってんだよっ」
要は2週間前に
辞めたばかりだった。
「いいぢゃん!
ねぇ先輩?」
横で頷く先輩。
:07/01/29 00:11 :W42SA :hg74VlA6
#179 [ケまっきーx]
しばらく雑談を
していると
扉が開いた。
「あっ…」
3人は一斉に振り向く
「愛ちゃーん!?
今日入ってたんだ」
愛の頬は真っ赤に
染まっていた。
「先輩遊びに
来たんですかっ?」
波は頷く。
:07/01/29 00:14 :W42SA :hg74VlA6
#180 [ケまっきーx]
「今から飯食い行く
けど、愛ちゃんも
行こうよっ?ね?」
愛は戸惑い髪を触る
「でも制服?」
要は嫌そうに呟く
「平気っしょ!
どうせあそこっしょ?行こうよっ」
波は愛の頭を撫でた
「…行きたいです」
愛はうつ向いた。
:07/01/29 00:20 :W42SA :hg74VlA6
#181 [ケまっきーx]
「おっちゃーん!
こんばんわー!!」
波達の言葉に
振り向く男。
「波!要!よく来たな
ん…?彼女か?」
「ちっ…違います!
全然そんな事っ!!」
愛は手を降った。
「バイトの後輩!
可愛いでしょ〜?」
「まあ座れ。」
3人は席についた。
:07/01/29 00:24 :W42SA :hg74VlA6
#182 [ケまっきーx]
「ここね?中学ン時
から御用達なんだ。
ここのラーメン
マジうまいよっ!
要も認めた味」
要は無愛想に頷く。
「そうなんですか。
いただきます!!」
愛は美味しそうに
ラーメンを食べた。
要はしばらくして
「由美さんとは
ここ来ないの?」
:07/01/29 00:28 :W42SA :hg74VlA6
#183 [ケまっきーx]
愛の動きが止まる。
「由美ラーメン嫌い
らしんだよねー…
だから来た事無い」
要は愛の表情の変化を
見逃さなかった。
「そうなんだ。」
「先輩…彼女
いるん…ですか…?」
愛は波を直視せず
質問をする。
:07/01/29 00:31 :W42SA :hg74VlA6
#184 [ケまっきーx]
「いるよ?
喧嘩したけどね…」
波は苦笑いをして
腕を組む。
「彼女ねー
ちょっと…かなりの
ワガママちゃんなの
だから優しくしないと
泣いちゃうからさ。」
「そうなんですか…」
愛は続ける。
「私だったら…
先輩が彼氏だったら
喧嘩なんて
しないですっ……」
「ワガママも
言わないですっ…」
波は戸惑った。
:07/01/29 00:35 :W42SA :hg74VlA6
#185 [ケまっきーx]
「あっ!!
ごめんなさい…
私意味不明……」
愛は涙目でうつ向く
「いや、ありがと!!
良い子だね愛ちゃん」
波は愛の頭を
優しく撫でた。
その様子を
要はじっと見ていた。
:07/01/29 00:37 :W42SA :hg74VlA6
#186 [ケまっきーx]
翌日、要は愛のいる
教室に向かった。
「あのさ・
木下って子いる?」
1年の教室は
ざわめき始めた。
「要先輩っ!!」
「やばっ!何で?」
コソコソ話が
耳につく。
「愛っ!!木下先輩!」
愛は立ち上がり
早歩きで向かった。
「はい…?」
愛は恐る恐る聞いた
「ちょっと来て?」
:07/01/29 00:41 :W42SA :hg74VlA6
#187 [ケまっきーx]
要は屋上へ続く
階段で止まった。
「あんたさ、
波の事いつから
知ってたんだよ…?」
愛はうつ向く。
「高校入ってから
すぐ知ってただろ?」
「だからあそこで
バイトしたんだろ??」
愛は何もはなさない
要は苛立ち始めた。
:07/01/29 00:45 :W42SA :hg74VlA6
#188 [ケまっきーx]
「あんた。
波が好きそうなタイプ
だけどね?
彼女いんだよ。
昨日分かったべ?
だから下手な真似
すんぢゃねーぞ?」
愛はひたすら
下を向いている。
「分かった?
今波幸せだから。
踏みにじらないで?」
「それだけ。
ぢゃあね。」
要は階段を降りた。
:07/01/29 00:48 :W42SA :hg74VlA6
#189 [ケまっきーx]
「………です。」
愛は呟やいた。
「は?何?」
要は振り返る。
「2番目でも…
良いんですっ……」
愛は涙を溢した。
「は?意味不明。」
愛は要を押し退けた
「話終わって無い」
要は愛を抱き寄せた
「言っても
分かんないの…?
ヤっちゃうよ?」
要は耳元で囁く。
:07/01/29 00:53 :W42SA :hg74VlA6
#190 [ケまっきーx]
「ゃッ……!」
愛は抵抗している。
要は舌うちをして
愛を壁に押し付けた
「あんたがしようと
してる事は
これと1緒。」
要は愛の首筋に
唇を這わせた。
愛の身体が
ビクンッと上下する
:07/01/29 00:58 :W42SA :hg74VlA6
#191 [ケまっきーx]
「うぁッ…---」
愛は涙を流して
最後まで抵抗した。
要は愛を見ようと
しなかった。
要の指が
中で動く度に
愛の身体は上下し
涙を流した。
「泣いてるくせに
濡れてますよ…?」
要は耳元で囁く。
愛の身体は上下する
:07/01/29 01:02 :W42SA :hg74VlA6
#192 [ケまっきーx]
事が終わり
震えている愛。
「俺の横にいれば
波が好きなだけ
見れるよ…?」
「どうする?」
愛は首を
縦にはふらなかった
「波先輩は好き。
でも…要先輩は
好きぢゃないですっ」
愛は要を睨んだ。
要は笑いを
こらえながら
「誰が
お前の事好きって
言いました?」
:07/01/29 08:09 :W42SA :hg74VlA6
#193 [なな]
【続き】がでちゃって読みづらいです
数行短くしてもらえませんか???
いつもたのしみにしてます
+゚
:07/01/29 08:45 :P901iS :z/WwpR8I
#194 [ケまっきーx]
ななさんケ!
はいっ!
すいませんmm
いつも長くなって
しまってホホ
これからも
お願いしますx
:07/01/29 08:53 :W42SA :hg74VlA6
#195 [ケまっきーx]
「俺ね?
あんたみたいなタイプ
大嫌いなんだよね」
「だったら…--」
要は愛の口を
手で塞じた。
「でも、波を
救う為にボランティア。」
要はにっこり微笑んだ
:07/01/29 08:57 :W42SA :hg74VlA6
#196 [ケまっきーx]
「何してんの?」
声に反応して
要が振り返る。
愛の目から涙が溢れる
「要さーん。
アオカン?他でやってよ?
って…愛ちゃん?!」
:07/01/29 09:30 :W42SA :hg74VlA6
#197 [ゅぃ]
きゃぁー要さんたら
愛ちゃん…ズルイΣ(-д-;)笑
波も爽やかそうで腹にはいろいろ溜め込んでるんですねぇ(*_*)
続きが気になってます★
まっきーも仲直りしてください(бω<)笑
:07/01/29 11:25 :P902iS :mxxXJzfo
#198 [ケまっきーx]
ゆいちゃンス
ゆいちゃンわまさか
要ファンかなエ?笑
愛ちゃん…中々
やりますからねホ笑
はいありがとうx
これからも
読んでね~
:07/01/29 13:16 :W42SA :hg74VlA6
#199 [ケまっきーx]
愛は視線をそらし
涙を拭う。
「お前何した…?」
要は波を見て
「…ボランティア??」
「意味分かんねぇ」
波は要の
胸ぐらを掴んだ。
:07/01/29 13:18 :W42SA :hg74VlA6
#200 [ケまっきーx]
「満更でも無かった
みたいだけど?
何だっけ.愛ちゃん」
「泣いてんぢゃん
お前無理矢理…?」
「お前には関係無い
手離せよチビちゃん」
:07/01/29 13:21 :W42SA :hg74VlA6
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