『異常』━『先輩』
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#47 [正常]
「いいや、君の手が欲しかったんだ。」
首を横に振り、柊が言った。
「何故、俺の手が欲しいのですか?野郎の手ですよ?」
先輩は柊に問い続けた。
:06/06/20 01:42
:SH901iS
:geb5RIk2
#48 [正常]
すると、柊は視線を先輩の両手に戻し、少し考えた後にこう言った。
「君の手が特別な物に見えるんだ。穢れなく美しい、まるで聖母の手の様に。」
「そう…ですか。」
先輩のその言葉は、何となく切ない感じがした。
:06/06/20 20:57
:SH901iS
:geb5RIk2
#49 [正常]
ほどなくして、柊が口を開いた。
「それじゃあ、切るよ。」
「ええ、どうぞ。」
先輩はあっさりと言う。
ナタを振り上げた状態で停止していた柊の右手が、ピクッと少し作動した。
「言い忘れたことがあった。………『ありがとう』」
柊は先輩に礼を言うと、右手をおもいっきり下に振り落とした。
「「ドシャッ」」と、鈍い音が工場内に響き渡った。
:06/06/20 23:24
:SH901iS
:geb5RIk2
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