ｓtｒiｐ

　
夏美『莉奈を
幸せにしてくれる人を
選びなよ』

莉奈『うん』

亜由美『耕ちゃんの時
みたいな気持ちには
誰にもならないの？』

莉奈『…わかんない』

女三人の緊急会議。

二人共
親身になってくれる。

　
ﾎﾞｰｲ『莉奈さーん。
お願いしまーす』

莉奈『…はい』

もっと二人に
たくさん相談したいのに
仕事は待ってくれない。

私は楽屋に向かった。

司『お疲れ様です！』

何も知らない司は
いつもの笑顔で
接してくれる。

　
司に案内されて
楽屋に向かう。

司『それじゃ
また後で迎えに来ます』

…この笑顔に
いつも癒される。

莉奈『待って。
楽屋入ってって』

司『え？』

不思議そうな顔をした司を
私は無理矢理連れ込んだ。

　
>>450ありがとう

　
司『それじゃあ…
失礼します』

莉奈『うん』

司がペコペコしながら
楽屋に入って来た。

司『あの…
どうかしたんですか？』

莉奈『司…笑って』

司『え？』

莉奈『笑えってば』

　
さすがの司も
いきなりの言葉に
戸惑っていた。

莉奈『笑わないと
もぉ口聞かない』

司『えぇ！？』

莉奈『…嘘だよ』

司『なんだ…』

単純な司は
嬉しそうに笑ってくれた。

　
…その笑顔。

その汚れを知らない笑顔に
私は癒されるの。

莉奈『司さぁ
今日仕事終わったら暇？』

司『え？…あ、はい』

莉奈『じゃあ
ｺﾝﾋﾞﾆで待ってて？
話あるんだ』

司『わかりました』

　
戸惑いながらも
微笑む司が好き。

…恋じゃないよ？

でも…
この気持ちが
恋じゃないなら
一体何なんだろう？

司に会えるのが
嬉しい。

仕事だって
いつも以上に頑張れる。

　
―――

莉奈『お待たせ』

司『いえ』

仕事も終わり
私はｺﾝﾋﾞﾆに来ていた。

すでに司は
待っていた。

莉奈『今日も原付き？』

司『はい。毎日です』

私服の司を見るのは
２度目。

すごく心がｷｭｯとなる。