゜*消せない・゜
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#300 [ケまきxたまケ]
「司!!!!…ケホッ…」
走ったり
叫んだりしたせいか
胸が少し苦しい。
未来はしゃがみこみ
息を整える。
司はスタスタと
先を歩く。
「司ぁー…。」
小さく呟く。
:07/03/08 00:49
:W42SA
:YA0x6H8Y
#301 [ケまきxたまケ]
図書室の扉に
もたれかかった。
「っ……」
息が上がるのが
分かる。
ガラッ…--
扉が開いた。
「ごめんなさいっ
邪魔ですねっ…-」
未来は扉から離れた
:07/03/08 00:56
:W42SA
:YA0x6H8Y
#302 [ケまきxたまケ]
本を読みながら
出て来た生徒の
チラリと顔を見る。
「裕也っ…!!!」
「っ!?…みい!!
ビックリしたー」
本を閉じて
ニコッと微笑む。
「…どした?
具合悪いの?」
裕也は未来の顔を
じーっと見つめる。
:07/03/08 00:59
:W42SA
:YA0x6H8Y
#303 [ケまきxたまケ]
「少しっ…。」
未来は髪を耳にかけ
うつ向いた。
「司と何かあった?」
裕也には全て
分かっているように
未来は思えた。
「口聞いてくんない
…何でだろっ…」
未来は笑って
裕也を見た。
:07/03/08 01:02
:W42SA
:YA0x6H8Y
#304 [ケまきxたまケ]
「嫌われ…たかな」
未来は涙を堪えて
下唇を噛む。
ぐいッ…
勢いよく
図書室に引き込まれた
洗剤の香りが
未来を包む。
「…泣けば?」
図書室の扉が
ゆっくり閉まる。
:07/03/08 01:04
:W42SA
:YA0x6H8Y
#305 [ケまきxたまケ]
「ずっと1人で悩ん
できたんでしょ?」
未来の目から涙が
溢れる。
「裕也っ大丈夫…-
「抱えこんでても
良い方向には
進まないからっ!!」
裕也の抱きしめる力は強くなった。
「俺の前でも隠して
他にどこで泣くの?
誰に話すの…?」
:07/03/08 01:09
:W42SA
:YA0x6H8Y
#306 [ケまきxたまケ]
「…ちょっとタンマ…」
未来は裕也の胸に
顔を埋める。
ひッく…うぁー…
図書室に泣き声が響く。
未来はクタクタと
しゃがみこむ。
裕也はそれを支えて
ゆっくりしゃがむ。
:07/03/08 01:12
:W42SA
:YA0x6H8Y
#307 [ケまきxたまケ]
「私…司が好きー…」
未来の涙で
裕也のYシャツは
ぐっしょり濡れた。
そんな事は
どうでも良かった。
力になりたい。
裕也はそれだけだった
うんうんと相づちを
打ちながら
未来の頭を撫でる。
:07/03/08 01:15
:W42SA
:YA0x6H8Y
#308 [ケまきxたまケ]
しばらくすると
未来は裕也から
離れた。
「…落ち着いた?」
未来は頷く。
涙の溜った目。
真っ赤に染まった頬
「良かった…」
裕也は微笑み
立ち上がる
「上だけ
ユニフォームに
着替えてくる。」
濡れたYシャツを触り
扉を開く。
:07/03/08 01:19
:W42SA
:YA0x6H8Y
#309 [ケまきxたまケ]
ピシャッ…--
勢い良く
図書室の扉を閉めた
「…おぉ」
裕也は気まづそうに
微笑んだ。
「お前Yシャツ…
びしょびしょ…」
鋭い瞳。
短く切られた髪の毛
男でも驚くほど
綺麗な顔立ち。
「溢したっ。司は
ここで何してんの?」
:07/03/08 01:22
:W42SA
:YA0x6H8Y
#310 [ケまきxたまケ]
「汚ねっ…!!
みぃ知らない?」
裕也は少し考え
「…さあ?」
と首を振った。
「そっ…」
司は辺りを見回し
先を歩く。
裕也はホっと
胸を撫でおろす。
:07/03/08 01:24
:W42SA
:YA0x6H8Y
#311 [ケまきxたまケ]
ガラガラッ…-
「裕也っ私も戻…」
未来は驚いた。
「司っ…!!!」
司は裕也を睨んだ。
「しょーもない嘘
ついてんなよ。」
裕也は苦笑いで
「すいませんね」
と呟いた。
:07/03/08 01:30
:W42SA
:YA0x6H8Y
#312 [ケまきxたまケ]
「みぃ…泣いた?」
司は未来の顔を見る
未来は首を横に振る
司は裕也の胸を見て
未来に視線を戻した
「…まあいいや。
お前が泣こうと…」
司はスタスタと
歩いて行った。
:07/03/08 01:32
:W42SA
:YA0x6H8Y
#313 [ケまきxたまケ]
未来と裕也は
司とは逆に歩く。
「司…心配してる
みたいだけどね」
裕也は笑う。
「ありえ無いよ」
未来は言った。
「だって…
冷たいし……。」
裕也は未来の頭を
叩く。
「弱音はね?
吐いても良いけど
吐き過ぎも良くない」
:07/03/08 01:38
:W42SA
:YA0x6H8Y
#314 [まきやま]
名前を昔のに戻しました。
今から少し書きます。。
誰か見てくれてますかね・・?(;_;)
:07/03/08 16:33
:PC
:aZIFPD3Y
#315 [まきやま]
「うん・・・。そうだねっ!!」
未来は微笑んだ。
それから裕也に毎日のように
相談に乗ってもらった。
裕也は部活を遅刻しかけそうになっても
話を最後まで聞いてくれた。
それとひきかえに
司はどんどん離れていった。
朝も放課後も一緒に帰らなくなった。
司は目もあわせてくれなくなった。
:07/03/08 16:39
:PC
:aZIFPD3Y
#316 [まきやま]
8月に入り、夏休み。
私は体調を崩してしまって、
病院通いになった。
病院の坂道を下る。
暑くてクラクラする。
部活は引退した。
自分に残っているのは受験勉強だけ。
司はどこの高校に行くのかな・・?
当たり前のように一緒の高校を
受験すると思っていた。
:07/03/08 16:42
:PC
:aZIFPD3Y
#317 [まきやま]
そんなことを考えていたら、
あっという間に家に着いた。
司の家の玄関を覗き込む。
自転車は置いてあった。
家にいるんだッッ!!
嬉しくなって玄関の扉を叩く。
トントンっ!!
階段をかけ降りる音が聞こえる。
「はーい・・・」
暑そうにウチワを仰ぎながら
司が出てきた。
:07/03/08 16:45
:PC
:aZIFPD3Y
#318 [まきやま]
「久しぶり〜!!何してんの?」
未来は笑って司を見る。
「・・・雑誌見てた。」
「あっ!諒ニィからのっ?見たいー!!」
「入れば?」
司は大きく玄関を開けてた。
今日の司はちょっと前の司だっ。
前みたく話してくれるんだっ。
そう思うと心がわくわくした。
:07/03/08 16:47
:PC
:aZIFPD3Y
#319 [まきやま]
「これ?」
少し太めの雑誌を司に見せる。
「その髪型カッコイイだろ?やりてーよな・・」
そう呟いて机に向かう。
「え・・・・?」
未来は思わず驚く。
「何だよ・・・」
司は戸惑ったような顔で見る。
「司が・・・勉強っ??」
「受験生だからなっ・・・それに・・」
「それに・・・?」
:07/03/08 16:49
:PC
:aZIFPD3Y
#320 [まきやま]
「お前頭良いから・・
俺頑張らないと落ちるし。」
ボソっと司が言う。
「えっ?同じ高校受けるのっ??」
「・・・駄目なの?」
司はにらんだ。
「全然ッッ!!駄目じゃないよっ!!
じゃあ相当頑張らないとねッッ!!!」
やったっっ!!!
高校も同じなら離れないじゃん!!
司・・・受かってよ?
勉強なら教えるからね?
:07/03/08 16:51
:PC
:aZIFPD3Y
#321 [まきやま]
「俺さ・・・お前に聴きたい事あんだけど。」
しばらくして司は未来を見た。
「なーにー??」
ベットに寝転がりながら返事をした。
「お前の好きな人ってさ・・諒だよな?」
未来の心臓は高鳴る。
「・う・・・・うん!!」
司の顔は見ない。
「・・・裕也は?」
「裕也っ???」
未来は驚いて飛び起きた。
:07/03/08 16:54
:PC
:aZIFPD3Y
#322 [まきやま]
「最近やたら仲良しじゃん?
・・・変わったのかな〜って・・。」
司は暑そうにTシャツの袖をめくる。
「んな訳ないじゃん!!!」
未来は手を横に振る。
「でも・・・裕也はみぃの事・・・--」
未来は司の言葉をさえぎった。
「確かに裕也は優しいよね。
顔もかわいいし、いい奴。
でも涼ニィにはかなわないからっ・・」
「涼ニィが私のストライクっっ!!」
未来は笑ってみせた。
「・・・・なら良いや。」
この時の司の笑顔が寂しそうだったのは、
どうしてだったのかな?
:07/03/08 16:58
:PC
:aZIFPD3Y
#323 [まきやま]
翌日も2人で受験勉強。
でもこの日は司は筋トレばっかだった。
「はりきってるね〜!!」
未来は鉛筆をくるくる回す。
「明日だもん。水泳大会。
裕也も出るし・・・負けらんねーし!!」
司は
1・21・2と言いながら
さっきから腹筋を何回もしてる。
水泳って腹筋が重視されるの?
そこは少し疑問だったけど、
久しぶりに頑張ってる司を見て
胸がときめいた。
:07/03/08 17:01
:PC
:aZIFPD3Y
#324 [まきやま]
翌日はカラっとした晴れ。
灼熱地獄・・・。
「あつー・・・」
キャップを深く被り呟く。
『病院終わったら海来いよ?』
さっきの司からの電話。
優勝した何あげようかな・・・
ケーキでも作ってあげよっかな!!
って・・・優勝なんかしないか。
独り言を呟きながら
坂道を登る。
:07/03/08 17:03
:PC
:aZIFPD3Y
#325 [まきやま]
「純おじさーん・・・?」
キャップを脱いで受付に置く。
「おぉー!!おはよーさん!!」
純おじさんはご機嫌だった。
お祭り事、大好きだもんね。
「おじさん今日楽しみだね〜!!」
診察をされながら笑う。
「今日ぐらい大暴れしないとな!」
純おじさんは微笑む。
白髪まじりの髪の毛がゆれる。
:07/03/08 17:07
:PC
:aZIFPD3Y
#326 [まきやま]
「今年は誰が優勝候補だ?」
カルテを書きながら言った。
「ん〜・・・誰かなー??」
野球部は皆ナヨナヨしてるし・・
相撲部?ありえないだろ。
「案外司だったり・・?」
未来は笑う。
「あいつ細いからなー・・どうだろうな」
純おじさんは空を仰いで
ノートを閉じる。
「うし!!みぃ、海行くか?」
未来はにっこり笑い頷いた。
:07/03/08 17:09
:PC
:aZIFPD3Y
#327 [ゅぃ]
まっきー見てるよ(бω<)心配なしです☆
裕くんがこれまたいいやつですね(*^^*)
:07/03/09 18:14
:P902iS
:O59PjvNQ
#328 [まきやま]
ゆいちゃんありがと
こんなつまんないのを
毎回読んでくれて…
今から書きますy
:07/03/13 20:58
:W42SA
:cS104arY
#329 [まきやま]
海にまでの道のりを
純おじさんと歩く。
今日は本当良い天気
海に行くと
中学の皆が集まってた
純おじさんに
別れを告げて
皆が集まるところに
走り寄る。
:07/03/13 21:03
:W42SA
:cS104arY
#330 [まきやま]
海は太陽の光が反射
して未来は目を細めた
中3の男子は
皆やる気マンマン。
「みぃ!病院は?」
「今終わったの」
辺りを見回す。
あっ…。
「私…あっち行って
来るね?!」
:07/03/13 21:08
:W42SA
:cS104arY
#331 [まきやま]
砂浜を抜けて
テトラポットの上に
体育座りをしてる
学校指定の海パン
じゃなくて
赤のハデハデな海パン
本当細いなあ…。
「司っ……!!」
側に駆け寄り
隣にしゃがむ。
:07/03/13 21:14
:W42SA
:cS104arY
#332 [まきやま]
「おぉ…病院は?」
司は笑ってこちらを
見てる。
あーぁ…
太陽が眩しくて
司の笑顔が見えないよ
「純おじさんと1緒に 来たんだ!!」
:07/03/13 21:19
:W42SA
:cS104arY
#333 [まきやま]
「みぃ…あの日の
約束覚えてる?」
司は大の字に寝転ぶ
「優勝したら…
ってやつでしょ?」
未来の髪が揺れる。
「何してもらおうかな」
司は含み笑い。
:07/03/13 21:22
:W42SA
:cS104arY
#334 [まきやま]
「優勝したらでしょ?」
負けじと未来は
皮肉らしく言う。
「ぜってー勝つよ」
「諒より速いタイムで
優勝してやるよ」
司は起き上がり
未来を見つめる。
:07/03/13 21:28
:W42SA
:cS104arY
#335 [まきやま]
いつも以上に
するどい目で
未来を見つめる。
未来は思わず
目をそらす。
「無理だよっ…」
素直に
「頑張って」って
言うのが悔しくて
出てきた言葉は
また皮肉…--
本当自分ガキだな。
:07/03/13 21:32
:W42SA
:cS104arY
#336 [まきやま]
浜辺でウォーミング
アップをしてる皆。
うちの学年で
ガッチリしてる子は
あんまりいない。
本気で司が勝つかな
「司っ!」
テトラポットに
走ってくる姿。
:07/03/13 22:08
:W42SA
:cS104arY
#337 [まきやま]
「裕也…。」
茶色い瞳が
こちらを見る。
「もう始まるよ。」
司は返事をせず
立ち上がる。
「裕也頑張ってね」
未来は笑顔で言う。
裕也は微笑む。
司がこちらを
一瞬見た気がした。
:07/03/13 22:10
:W42SA
:cS104arY
#338 [まきやま]
スタートの合図。
皆の声援。
お酒片手にヤジる
おじさん達。
テトラポットのが
眺めが良い。
諒ニィが昔
そう言ってた。
司が今何位かは
あまりよく見えない
本人を前にすると
言えないや…--
「頑張って…」
:07/03/13 22:13
:W42SA
:cS104arY
#339 [まきやま]
しかし今日は暑い。
未来は少しクラクラした
歓声が響く。
砂浜にガッツポーズで 喜ぶ姿。
赤い海パンがこっち
からもよく見えるよ
「う…そっ…」
司優勝しちゃった。
「すごおーいっ…」
未来はパチパチと
拍手をしていた。
:07/03/13 22:16
:W42SA
:cS104arY
#340 [まきやま]
司はテトラポットに
走って来た。
嬉しそうな顔で
こちらを見てる。
「見たっ?優勝!!」
賞状を広げ
ガッツポーズ。
その姿が可愛いくて
「見てたよっ…」
とそっけなくしか
言えなかった。
:07/03/13 22:18
:W42SA
:cS104arY
#341 [まきやま]
司の表情が
曇り始める。
「それだけかよっ」
司は小さく言う。
聞こえないフリをして 浜辺を指差す。
「裕也5位だ!!」
「本当だ…。」
司は寂しそうに笑った
:07/03/14 00:11
:W42SA
:1sLXuGhM
#342 [まきやま]
「俺行って来る。」
未来わ頷く。
「今日の19時さ…
ここで待ってる。
来いな?」
「何で?」
司は返事をせず
走って行った。
それにしても司…
腰パンししすぎ。
お尻見えちゃうよ!
:07/03/14 00:16
:W42SA
:1sLXuGhM
#343 [まきやま]
司が裕也の肩を抱き
2人で笑ってる。
それを遠くで見て
ニコニコしてる私…。
相当キモイじゃんか
よいしょっと
呟いて立ち上がった
頭がクラっとする。
目の前が二重に見える
上手く立てない…
私はバタッと倒れた。
:07/03/14 00:20
:W42SA
:1sLXuGhM
#344 [まきやま]
風鈴の音で
私は目が覚めた。
「みぃ?良かった。
大丈夫か?」
頭がまだクラクラする。
気付いたら診療所。
「純おじさん…。」
「軽い熱射病だな。
今日暑かったし…」
何でも
漁師のおじさんが
私に気付いて
くれたらしい…。
:07/03/14 00:23
:W42SA
:1sLXuGhM
#345 [まきやま]
「…ちょっと待って
今何時っ??!!」
おじさんは時計を見る
「20時だよ。
もうすぐ祭りも
お開きだな…--」
私はベットから飛び降りた
「おじさんゴメン!!
私ちょっと約束が!!」
おじさんの制止も
聞かないで
病室を出た。
:07/03/14 00:26
:W42SA
:1sLXuGhM
#346 [まきやま]
何で今日…
スカートなんて
履いて着ちゃッたの?
走りづらいよぉー…
1時間も過ぎちャった
絶対待ってくれて無いよ
本当馬鹿未来っ!!
司っ…司っ…司!!
おめでとうって
言ってあげるんだ。
冷たくてごめんね
って言ってあげるんだ
:07/03/14 00:29
:W42SA
:1sLXuGhM
#347 [まきやま]
苦しい…--
暑い…--
頭痛い…--
でも司が待ってる。
浜辺には
酒に酔うお父さん達
テトラポットまで
あと少し…-
よろめきながら走る
「ハァッ…ハァッ…」
:07/03/14 00:31
:W42SA
:1sLXuGhM
#348 [まきやま]
「遅せぇよ…」
体育座りの司が
こちらを睨む。
居てくれたっ…
良かった…。
未来はその場に
しゃがみ込んだ。
「ハァッ…ごめ……」
「来ないかと思った」
司はビール片手に
力なく笑う。
:07/03/14 00:35
:W42SA
:1sLXuGhM
#349 [まきやま]
「ごめんねっ…」
未来は隣に座る。
夜の海は不気味で
黒光りしてて
怖かった。
「未成年がお酒?」
未来は笑う。
「優勝者は良いの」
司は言う。
「諒ニィのタイムと
…どうだったの?」
司の表情が曇る。
:07/03/14 00:38
:W42SA
:1sLXuGhM
#350 [まきやま]
「1秒差だッた…。」
司はビールを
ゴクッと飲み込む。
未来は司を見る。
たかが1秒じゃん。
司は頑張ったよ。
また高3があるよ。
司…おめでとう。
でも言葉は
心とは全く反対の
皮肉しか出てこないの
:07/03/14 00:40
:W42SA
:1sLXuGhM
#351 [まきやま]
「やッぱり諒ニィは
凄いんだねっ!!」
「諒ニィには…
誰にも勝てないね」
司は黙ってしまった
こんな事言いたかった訳じゃないのに…
そう思うと私も
上手く話せなかった
。
:07/03/14 00:42
:W42SA
:1sLXuGhM
#352 [まきやま]
「またそれかよッ…」
「えっ…?何…?」
未来は司を見る。
司はビールを一気に
飲み干した。
ビールの缶を投げ
こちらを向く。
カラランッ…--
潮風で缶ビールが
転がっていく。
。
:07/03/14 00:45
:W42SA
:1sLXuGhM
#353 [まきやま]
口の中にお酒の香り
が充満する。
私は必死に司を
押し退けた。
司の胸を
Tシャツの上から
ドンドン叩く。
私の舌に司の舌が
絡まっていく。
私は何が何だか
分からなかった。
:07/03/14 00:48
:W42SA
:1sLXuGhM
#354 [まきやま]
司にもの凄い力で
押し倒された。
頭が痛い。
クラクラする。
唇が離れた。
「司…酔ってる?
辞めてよ…何なの」
私は涙を堪えるのに
必死だった。
私に馬乗りになった
司の顔は真っ赤だった
「酔って無い。
辞めない。
優勝したら何でも
するッて言ッたじゃんか」
。
:07/03/14 00:51
:W42SA
:1sLXuGhM
#355 [まきやま]
司が私の首筋に
唇を付けてくる。
「ヤダっ!!!司!!」
私は司を叩く。
バシンッ!!
司に頬を叩かれた
「イタッ…司…?」
私の頬を涙が伝う
「ごめんね…」
司は目を合わせない
:07/03/14 00:54
:W42SA
:1sLXuGhM
#356 [まきやま]
司は私の両腕を掴み
無理矢理キスをした
お酒の匂い…
涙のしょっぱい味…
私は怖くて足を
ジタバタさせた。
司は右手で
私の胸をまさぐる。
私はキツクつむってた目を見開いた。
もしかして……。
:07/03/14 00:57
:W42SA
:1sLXuGhM
#357 [まきやま]
そう疑った瞬間震え
がこみあげてきた。
「ヤダッ!!ヤダ!!!!」
私は泣いて嫌がった
タンクトップを
ずり上げて
下着をめくられた。
疑いは確信に変わり
私の抵抗は強くなった
「司…辞めて?
酔ってるんでしょ?」
:07/03/14 01:00
:W42SA
:1sLXuGhM
#358 [まきやま]
あぁ何で今日
スカート履いて
着ちゃったのかな…
司の手はスカートの
下に入っていく。
怖いよっ…怖い…
下着は簡単に取られ
足首まで下げられた
司の指が入った瞬間
私はのけぞった。
:07/03/14 01:03
:W42SA
:1sLXuGhM
#359 [まきやま]
痛くて怖くて
何も出来ない…。
「ヤッダ…!!司…ッ」
うわ言のような
私の声も司の耳には
届いていないようだ
司が海パンを
ずり下げた瞬間
私は力いっぱい
抵抗した。
「辞めて!!ヤダ!!
司!!助けてッ…!!」
:07/03/14 01:07
:W42SA
:1sLXuGhM
#360 [まきやま]
荒い息を吐きながら
私の上で腰を振る司
私の口には司の両手
もう何も発せない。
眉間にしわをよせ
司は小さく声を漏らす
涙は枯れて
早く終わって…
早く終わって…
そう心に呟いてた。
:07/03/14 01:10
:W42SA
:1sLXuGhM
#361 [まきやま]
……裕也……
席が隣になる前から
未来の事好きだった
未来の事
毎日目で追ってた
だから確信したんだ
未来の好きな人を。
身近過ぎんだろ
勝ち目無さ過ぎる
:07/03/14 01:14
:W42SA
:1sLXuGhM
#362 [まきやま]
だからせめて
力になってあげたくて…
泣いてる未来は
見たくねぇから。
みぃが綺麗な茶色
って言ってくれたからこの目好きになれたんだ
だから少し
キューピットを
やってあげよって
思ったんだ。
:07/03/14 01:17
:W42SA
:1sLXuGhM
#363 [まきやま]
水泳大会
スタートの直前。
2人で歩いてる時
「俺優勝したら
未来に告るよ。」
あの時の動揺した
司の顔写メ撮りたかったな
「無理だよ。
あいつの好きな人は
俺の兄貴だもん。」
「カンケイナイ。
好きと憧れは違う」
俺的に焦ってほしかった
司とみぃは両想い。
どちらかが
手を差しのべれば
全て上手くいくよ?
:07/03/14 01:21
:W42SA
:1sLXuGhM
#364 [まきやま]
あの事件が起きた時
俺のせいって確信した
司に余計な事を
言ってしまった。
不器用な司の焦りが
こんな形で表れて
しまったんだ。
未来の身体に傷を
直接付けた訳じゃ
無いけど。
間接的に俺は
傷つけた。
:07/03/14 01:24
:W42SA
:1sLXuGhM
#365 [まきやま]
中学を卒業して
大阪の野球の名門高
にスカウトされた。
それからあの島には
帰って無い。
あれから3年経った
俺にも愛する
彼女が出来た。
2人はどうなった?
成人式には帰るから
上手くいってて
くれよ?
:07/03/14 01:27
:W42SA
:1sLXuGhM
#366 [快]
ずっと呼んでます。
もぅハラハラドキドキ…
続き楽しみにしてます!!頑張って下さい◎
:07/03/14 19:21
:D902i
:7hoPaqI6
#367 [まきやま]
快さん☆
ありがとう!!
誰も読んでくれて
無いかと…m
嬉しいですx
:07/03/15 00:20
:W42SA
:sTLZHLkY
#368 [まきやま]
ドクドクッと
凄い勢いで
何かが入ってきた。
司は離れた。
乱れた呼吸。
海の潮風。
黒い海。
司は何も言わない。
もちろん私も
何も言わない。
:07/03/15 00:24
:W42SA
:sTLZHLkY
#369 [まきやま]
横たわる私を
起こそうと
司が近寄る。
怖いっ…--
「ヤダ!!ヤダ!!」
私は残った力を
振り絞って
司の手を弾いた。
司はうつ向いて
座りこんだ。
:07/03/15 00:26
:W42SA
:sTLZHLkY
#370 [まきやま]
「血がっ……」
司はTシャツを脱ぎ
私のスカートを
拭きはじめた。
ジンジンする。
まだ入ってる気がする
痛くて動けない。
:07/03/15 00:29
:W42SA
:sTLZHLkY
#371 [まきやま]
「…したかったの?」
自然と声が震える。
「えっ?」
司は振り向く。
「これが…
したかったの?」
涙で司の顔が見えない
司は今どんな顔で
私を見てるの…?
:07/03/15 00:31
:W42SA
:sTLZHLkY
#372 [まきやま]
「っ…そーだよ。」
司の声も震える。
そんな事言われたら
何も言い返せないよ
「イタっ…」
起き上がった私を
司が見てる。
:07/03/15 00:36
:W42SA
:sTLZHLkY
#373 [まきやま]
頬をさすり、
散らばった下着と
タンクトップを
身につける。
痛くて動きずらい。
こんなに痛いんだ。
頬腫れてるな…--
私はよろめきながら
立ち上がった。
「みぃっ…?」
司が見てる。
:07/03/15 00:38
:W42SA
:sTLZHLkY
#374 [まきやま]
私は返事をしなかった
叔母さんが帰る前に
お風呂に入らなきゃ
バレないように…
歩き出す私を
司は止めなかった。
泣き過ぎたかな?
頭がボーっとする。
ジンジンする。
違和感が
気持悪かった。
:07/03/15 00:41
:W42SA
:sTLZHLkY
#375 [まきやま]
それから私は
風邪を引いた。
と嘘をついて
部屋に閉じこもった
気分は全然優れない
違和感も消えない
眉間にしわを寄せて
声を漏らす司…。
記憶が鮮明過ぎて
たまに震えが
止まらなかった。
気持ち悪い。
身体がダルい。
:07/03/15 00:43
:W42SA
:sTLZHLkY
#376 [まきやま]
あの事件から
1ヶ月…いや2ヶ月?
もう日にち感覚
なんて私には無い。
あの日から身体の
ダルさは消えなくて
司がたまに
お見舞いに来たけど
会わなかった。
どんな顔して
会えば良いのよ…--
:07/03/15 01:02
:W42SA
:sTLZHLkY
#377 [まきやま]
「みぃーご飯は?」
扉ごしに叔母さんの声
「…いらなーい。」
ベットに横になり
天井を見上げる。
「お粥作ったけど…」
はぁ…とため息をつき
私は重い身体を
起き上げて
扉に向かった。
最近タメ息よく出るな…
:07/03/15 01:06
:W42SA
:sTLZHLkY
#378 [まきやま]
ガチャっ…
「何も食べ無いのは
もっと良くないわ」
卵粥の香りが
ふわんと鼻につく。
「んっ……!!!」
口を押さえて
叔母さんを押し退ける
「みいっ!!!」
乱暴にトイレの
扉を閉めた。
:07/03/15 01:09
:W42SA
:sTLZHLkY
#379 [まきやま]
「ハァッ…ォエッ……」
最近体調が優れない
食べ物を受け付け無い
卵の匂い。
大好きなチョコ。
油っこい料理。
お肉の匂い。
そういえば…
生理…今月まだだ。
先月…きてない。
:07/03/15 01:12
:W42SA
:sTLZHLkY
#380 [まきやま]
先月…。
8月…。
-優勝したら何でも
するっつったじゃん-
「…まさかねっ」
だって1回じゃん。
…1回だったかな?
何回もドクドクって
中に入ったっけ…?
:07/03/15 01:14
:W42SA
:sTLZHLkY
#381 [まきやま]
「ちょっとみぃ…」
トイレの扉を開けて
背中をさする。
「へーきっ…」
「私も卵の匂い…
駄目だったのよ。
……妊娠した時」
未来の顔が固まる。
:07/03/15 01:18
:W42SA
:sTLZHLkY
#382 [まきやま]
「高校ん時にね。
…駄目だったけど」
動揺を隠せない。
涙で出そうだよ。
司の顔が浮かぶ。
「みぃ…あんた…」
「妊娠な訳無いよ」
:07/03/15 01:19
:W42SA
:sTLZHLkY
#383 [まきやま]
「じゃあどうして
泣いてるのかな…?」
知らない間に
涙が溢れる。
ギュッと
抱きしめられた。
「司…?」
私は返事をしない。
:07/03/15 01:21
:W42SA
:sTLZHLkY
#384 [まきやま]
「…明日市内の
産婦人科に行こう」
優しく髪を撫でる。
私は首を横に振る。
「ヤダっ…
妊娠なんかして--」
「未来っ!!!!!!」
ビクッと体が震える
叔母さんは
いつになく本気だった
:07/03/15 01:23
:W42SA
:sTLZHLkY
#385 [まきやま]
「司には言わない」
叔母さんは全て
分かってたみたい
私は頷いた。
神様お願い…
妊娠なんて
してないで下さい。
毎日店のお手伝い
ちゃんとします。
もう悪口言いません
嘘もつかないから…
お願い。
:07/03/15 01:25
:W42SA
:sTLZHLkY
#386 [まきやま]
「今月で3ヶ月です。」
こちらを向いて微笑む 眼鏡をかけた
優しそうな先生。
「そうですか…」
叔母さんは言う。
私は震える声で
「本当ですか?」
と聞いた。
先生は頷く。
「生理が始まった体は もう大人なのよ?」
:07/03/15 01:29
:W42SA
:sTLZHLkY
#387 [まきやま]
「まだ15なんです」
叔母さんの言葉に
先生の顔が変わる。
「中絶するかしないか パートナーとよく
話し合って下さい。」
パートナー…。
司と…?
あんな風に
無理矢理されて
出来た子供について
話し合えってゆうの?
:07/03/15 01:33
:W42SA
:sTLZHLkY
#388 [まきやま]
家に戻った私達に
言葉なんか無かった
「…司呼ぶわよ?」
叔母さんが立ち上がる
「嫌!!叔母さん!!」
私は叫んで叔母さんに すがりついた。
「子供は1人じゃ
出来ないのよっ?
司にだって責任--」
「司は悪くない!!
司は関係無いっ!!!」
:07/03/15 01:36
:W42SA
:sTLZHLkY
#389 [まきやま]
「呼ばないでっ…
言わないでぇっ…」
叔母さんは
座りなおした。
「…産むの?」
涙を拭いて
叔母さんを見る。
「1人で育てるの?
全て捨てれるの?
司にももう会わない?」
私は首を縱には
振れなかった。
:07/03/15 01:39
:W42SA
:sTLZHLkY
#390 [まきやま]
翌日
司をうちに呼んだ。
気まづそうに
正座をする司。
私の事を見ない。
私も司を見れない。
「司…あなたも男
だから分かるよね?」
司は何がなんだか
分からず首を傾げる
:07/03/15 01:41
:W42SA
:sTLZHLkY
#391 [まきやま]
叔母さんは続ける。
「未来のお腹にね?
赤ちゃんが…いるの」
司は目を見開いた。
「…3ヶ月目」
「未来から直接
貴方の子とは
聞いて無いんだけど」
叔母さんは続ける
「貴方の子よね?」
:07/03/15 01:44
:W42SA
:sTLZHLkY
#392 [まきやま]
司…なんて言うの?
司が認めたら
私…この子産むよ?
司…お願い…。
「…俺の子じゃない」
司の声がうわずる。
未来は言葉を失なった
:07/03/15 01:47
:W42SA
:sTLZHLkY
#393 [まきやま]
私馬鹿みたい。
司は私の事好き
なんて言って無い。
ただしたかっただけ
そんな気分で
出来た子供なんて
いらないよね…。
「…分かった。」
叔母さんは
寂しそうに呟いた。
:07/03/15 01:49
:W42SA
:sTLZHLkY
#394 [まきやま]
「じゃあっ…」
司は立ち上がる。
私たちは呼び止める
ことはしなかった。
気まづい雰囲気…
私は部屋に駆け込んだ。
:07/03/15 12:17
:W42SA
:sTLZHLkY
#395 [まきやま]
部屋の扉を閉め
へなへなと
しゃがみこんだ。
-俺の子じゃない-
たった1回の行為。
私たちこれから
どうなるのかな…?
司はきっと
会ってくれないね。
:07/03/15 12:21
:W42SA
:sTLZHLkY
#396 [まきやま]
気付いたら電話をかけていた。
「もしもし?お前
学校来な過ぎー…」
優しい声が
私の心を埋め尽す。
「ゆうっ…やあー」
涙が自然と流れる。
:07/03/15 12:24
:W42SA
:sTLZHLkY
#397 [まきやま]
裕也は直ぐに家に
来てくれた。
全て話した。
裕也の顔は何故だか
申し訳無さそうな、
まるで自分がした事
のように真剣に話し
を聞いてくれた。
裕也は諒ニィに似てる
安心するよ…。
:07/03/15 12:27
:W42SA
:sTLZHLkY
#398 [まきやま]
「それで…どうするつもりなの?」
裕也の顔に笑いは
無かった。
「こんな言い方…
あれだけどさっ…」
裕也は気まづそうに
自分の髪を触る。
「理由はどうであれ
司との子だからさっ
産みたくないの…?」
:07/03/15 12:32
:W42SA
:sTLZHLkY
#399 [まきやま]
「…駄目だよ。」
寂しく微笑む。
「私中学生だよ?」
「でもさっ…--」
「私が産んだら…
司一生苦しむよ。」
裕也は何も
言わなかった。
:07/03/15 12:35
:W42SA
:sTLZHLkY
#400 [まきやま]
……--
瑠美は俺の手を握り
未来は涙を流してる
おいおい…
そんな重要な事
何で隠してたんだよ
「親父とか…その事
知らないの…?」
未来は首を横に振る
「言って無い…」
:07/03/15 12:38
:W42SA
:sTLZHLkY
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