゜*消せない・゜
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#301 [ケまきxたまケ]
  
図書室の扉に
もたれかかった。

「っ……」

息が上がるのが
分かる。

ガラッ…--

扉が開いた。

「ごめんなさいっ
邪魔ですねっ…-」

未来は扉から離れた

⏰:07/03/08 00:56 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#302 [ケまきxたまケ]
   
本を読みながら
出て来た生徒の
チラリと顔を見る。


「裕也っ…!!!」

「っ!?…みい!!
ビックリしたー」

本を閉じて
ニコッと微笑む。

「…どした?
具合悪いの?」

裕也は未来の顔を
じーっと見つめる。

⏰:07/03/08 00:59 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#303 [ケまきxたまケ]
   
「少しっ…。」

未来は髪を耳にかけ
うつ向いた。

「司と何かあった?」

裕也には全て
分かっているように
未来は思えた。

「口聞いてくんない
…何でだろっ…」

未来は笑って
裕也を見た。

⏰:07/03/08 01:02 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#304 [ケまきxたまケ]
  
「嫌われ…たかな」

未来は涙を堪えて
下唇を噛む。

ぐいッ…

勢いよく
図書室に引き込まれた

洗剤の香りが
未来を包む。

「…泣けば?」

図書室の扉が
ゆっくり閉まる。

⏰:07/03/08 01:04 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#305 [ケまきxたまケ]
   
「ずっと1人で悩ん
できたんでしょ?」

未来の目から涙が
溢れる。
「裕也っ大丈夫…-


「抱えこんでても
良い方向には
進まないからっ!!」


裕也の抱きしめる力は強くなった。


「俺の前でも隠して
他にどこで泣くの?
誰に話すの…?」

⏰:07/03/08 01:09 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#306 [ケまきxたまケ]
   
「…ちょっとタンマ…」

未来は裕也の胸に
顔を埋める。


ひッく…うぁー…


図書室に泣き声が響く。


未来はクタクタと
しゃがみこむ。

裕也はそれを支えて
ゆっくりしゃがむ。

⏰:07/03/08 01:12 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#307 [ケまきxたまケ]
   
「私…司が好きー…」


未来の涙で
裕也のYシャツは
ぐっしょり濡れた。


そんな事は
どうでも良かった。


力になりたい。


裕也はそれだけだった

うんうんと相づちを
打ちながら
未来の頭を撫でる。

⏰:07/03/08 01:15 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#308 [ケまきxたまケ]
   
しばらくすると
未来は裕也から
離れた。


「…落ち着いた?」

未来は頷く。

涙の溜った目。
真っ赤に染まった頬

「良かった…」

裕也は微笑み
立ち上がる

「上だけ
ユニフォームに
着替えてくる。」

濡れたYシャツを触り

扉を開く。

⏰:07/03/08 01:19 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#309 [ケまきxたまケ]
   
ピシャッ…--

勢い良く
図書室の扉を閉めた


「…おぉ」

裕也は気まづそうに
微笑んだ。

「お前Yシャツ…
びしょびしょ…」

鋭い瞳。
短く切られた髪の毛
男でも驚くほど
綺麗な顔立ち。


「溢したっ。司は
ここで何してんの?」

⏰:07/03/08 01:22 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#310 [ケまきxたまケ]
   
「汚ねっ…!!
みぃ知らない?」

裕也は少し考え

「…さあ?」

と首を振った。

「そっ…」

司は辺りを見回し
先を歩く。

裕也はホっと
胸を撫でおろす。

⏰:07/03/08 01:24 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#311 [ケまきxたまケ]
   
ガラガラッ…-

「裕也っ私も戻…」

未来は驚いた。

「司っ…!!!」

司は裕也を睨んだ。

「しょーもない嘘
ついてんなよ。」

裕也は苦笑いで

「すいませんね」

と呟いた。

⏰:07/03/08 01:30 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#312 [ケまきxたまケ]
  
「みぃ…泣いた?」

司は未来の顔を見る

未来は首を横に振る

司は裕也の胸を見て
未来に視線を戻した

「…まあいいや。
お前が泣こうと…」


司はスタスタと
歩いて行った。

⏰:07/03/08 01:32 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#313 [ケまきxたまケ]
   
未来と裕也は
司とは逆に歩く。

「司…心配してる
みたいだけどね」

裕也は笑う。

「ありえ無いよ」

未来は言った。

「だって…
冷たいし……。」

裕也は未来の頭を
叩く。

「弱音はね?
吐いても良いけど
吐き過ぎも良くない」

⏰:07/03/08 01:38 📱:W42SA 🆔:YA0x6H8Y


#314 [まきやま]
名前を昔のに戻しました。
今から少し書きます。。
誰か見てくれてますかね・・?(;_;)

⏰:07/03/08 16:33 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#315 [まきやま]
  
「うん・・・。そうだねっ!!」
未来は微笑んだ。

それから裕也に毎日のように
相談に乗ってもらった。

裕也は部活を遅刻しかけそうになっても
話を最後まで聞いてくれた。

それとひきかえに
司はどんどん離れていった。

朝も放課後も一緒に帰らなくなった。

司は目もあわせてくれなくなった。

⏰:07/03/08 16:39 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#316 [まきやま]
  
8月に入り、夏休み。

私は体調を崩してしまって、
病院通いになった。

病院の坂道を下る。
暑くてクラクラする。


部活は引退した。
自分に残っているのは受験勉強だけ。

司はどこの高校に行くのかな・・?

当たり前のように一緒の高校を
受験すると思っていた。

⏰:07/03/08 16:42 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#317 [まきやま]
そんなことを考えていたら、
あっという間に家に着いた。

司の家の玄関を覗き込む。

自転車は置いてあった。

家にいるんだッッ!!
嬉しくなって玄関の扉を叩く。

トントンっ!!

階段をかけ降りる音が聞こえる。

「はーい・・・」

暑そうにウチワを仰ぎながら
司が出てきた。

⏰:07/03/08 16:45 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#318 [まきやま]
「久しぶり〜!!何してんの?」

未来は笑って司を見る。

「・・・雑誌見てた。」

「あっ!諒ニィからのっ?見たいー!!」

「入れば?」

司は大きく玄関を開けてた。

今日の司はちょっと前の司だっ。
前みたく話してくれるんだっ。

そう思うと心がわくわくした。

⏰:07/03/08 16:47 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#319 [まきやま]
「これ?」

少し太めの雑誌を司に見せる。

「その髪型カッコイイだろ?やりてーよな・・」

そう呟いて机に向かう。

「え・・・・?」
未来は思わず驚く。

「何だよ・・・」
司は戸惑ったような顔で見る。

「司が・・・勉強っ??」

「受験生だからなっ・・・それに・・」

「それに・・・?」

⏰:07/03/08 16:49 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#320 [まきやま]
  
「お前頭良いから・・
俺頑張らないと落ちるし。」

ボソっと司が言う。

「えっ?同じ高校受けるのっ??」

「・・・駄目なの?」
司はにらんだ。

「全然ッッ!!駄目じゃないよっ!!
じゃあ相当頑張らないとねッッ!!!」

やったっっ!!!
高校も同じなら離れないじゃん!!
司・・・受かってよ?
勉強なら教えるからね?

⏰:07/03/08 16:51 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#321 [まきやま]
   
「俺さ・・・お前に聴きたい事あんだけど。」

しばらくして司は未来を見た。

「なーにー??」
ベットに寝転がりながら返事をした。

「お前の好きな人ってさ・・諒だよな?」

未来の心臓は高鳴る。

「・う・・・・うん!!」
司の顔は見ない。

「・・・裕也は?」

「裕也っ???」
未来は驚いて飛び起きた。

⏰:07/03/08 16:54 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#322 [まきやま]
「最近やたら仲良しじゃん?
・・・変わったのかな〜って・・。」

司は暑そうにTシャツの袖をめくる。

「んな訳ないじゃん!!!」
未来は手を横に振る。

「でも・・・裕也はみぃの事・・・--」

未来は司の言葉をさえぎった。

「確かに裕也は優しいよね。
顔もかわいいし、いい奴。
でも涼ニィにはかなわないからっ・・」

「涼ニィが私のストライクっっ!!」
未来は笑ってみせた。


「・・・・なら良いや。」


この時の司の笑顔が寂しそうだったのは、
どうしてだったのかな?

⏰:07/03/08 16:58 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#323 [まきやま]
    
翌日も2人で受験勉強。

でもこの日は司は筋トレばっかだった。

「はりきってるね〜!!」
未来は鉛筆をくるくる回す。

「明日だもん。水泳大会。
裕也も出るし・・・負けらんねーし!!」

司は
1・21・2と言いながら
さっきから腹筋を何回もしてる。

水泳って腹筋が重視されるの?

そこは少し疑問だったけど、
久しぶりに頑張ってる司を見て
胸がときめいた。

⏰:07/03/08 17:01 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#324 [まきやま]
   
翌日はカラっとした晴れ。
灼熱地獄・・・。

「あつー・・・」
キャップを深く被り呟く。

『病院終わったら海来いよ?』
さっきの司からの電話。

優勝した何あげようかな・・・
ケーキでも作ってあげよっかな!!

って・・・優勝なんかしないか。

独り言を呟きながら
坂道を登る。

⏰:07/03/08 17:03 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#325 [まきやま]
「純おじさーん・・・?」

キャップを脱いで受付に置く。

「おぉー!!おはよーさん!!」
純おじさんはご機嫌だった。
お祭り事、大好きだもんね。

「おじさん今日楽しみだね〜!!」

診察をされながら笑う。

「今日ぐらい大暴れしないとな!」
純おじさんは微笑む。

白髪まじりの髪の毛がゆれる。

⏰:07/03/08 17:07 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#326 [まきやま]
「今年は誰が優勝候補だ?」

カルテを書きながら言った。

「ん〜・・・誰かなー??」

野球部は皆ナヨナヨしてるし・・
相撲部?ありえないだろ。

「案外司だったり・・?」
未来は笑う。

「あいつ細いからなー・・どうだろうな」

純おじさんは空を仰いで
ノートを閉じる。

「うし!!みぃ、海行くか?」

未来はにっこり笑い頷いた。

⏰:07/03/08 17:09 📱:PC 🆔:aZIFPD3Y


#327 [ゅぃ]
まっきー見てるよ(бω<)心配なしです☆

裕くんがこれまたいいやつですね(*^^*)

⏰:07/03/09 18:14 📱:P902iS 🆔:O59PjvNQ


#328 [まきやま]
ゆいちゃんありがと
こんなつまんないのを
毎回読んでくれて…


今から書きますy

⏰:07/03/13 20:58 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#329 [まきやま]
    

海にまでの道のりを
純おじさんと歩く。


今日は本当良い天気


海に行くと
中学の皆が集まってた

純おじさんに
別れを告げて
皆が集まるところに
走り寄る。

⏰:07/03/13 21:03 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#330 [まきやま]
海は太陽の光が反射
して未来は目を細めた

中3の男子は
皆やる気マンマン。


「みぃ!病院は?」

「今終わったの」

辺りを見回す。

あっ…。

「私…あっち行って
来るね?!」

⏰:07/03/13 21:08 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#331 [まきやま]
  
砂浜を抜けて
テトラポットの上に
体育座りをしてる


学校指定の海パン
じゃなくて
赤のハデハデな海パン


本当細いなあ…。


「司っ……!!」

側に駆け寄り
隣にしゃがむ。

⏰:07/03/13 21:14 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#332 [まきやま]
  
「おぉ…病院は?」

司は笑ってこちらを
見てる。

あーぁ…
太陽が眩しくて
司の笑顔が見えないよ

「純おじさんと1緒に 来たんだ!!」

⏰:07/03/13 21:19 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#333 [まきやま]
  
「みぃ…あの日の
約束覚えてる?」

司は大の字に寝転ぶ

「優勝したら…
ってやつでしょ?」

未来の髪が揺れる。

「何してもらおうかな」

司は含み笑い。

⏰:07/03/13 21:22 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#334 [まきやま]
  
「優勝したらでしょ?」


負けじと未来は
皮肉らしく言う。


「ぜってー勝つよ」


「諒より速いタイムで
優勝してやるよ」

司は起き上がり
未来を見つめる。

⏰:07/03/13 21:28 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#335 [まきやま]
  
いつも以上に
するどい目で
未来を見つめる。


未来は思わず
目をそらす。


「無理だよっ…」


素直に
「頑張って」って
言うのが悔しくて


出てきた言葉は
また皮肉…--


本当自分ガキだな。

⏰:07/03/13 21:32 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#336 [まきやま]
  
浜辺でウォーミング
アップをしてる皆。


うちの学年で
ガッチリしてる子は
あんまりいない。


本気で司が勝つかな


「司っ!」

テトラポットに
走ってくる姿。

⏰:07/03/13 22:08 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#337 [まきやま]
   
「裕也…。」

茶色い瞳が
こちらを見る。

「もう始まるよ。」

司は返事をせず
立ち上がる。

「裕也頑張ってね」
未来は笑顔で言う。

裕也は微笑む。


司がこちらを
一瞬見た気がした。

⏰:07/03/13 22:10 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#338 [まきやま]
  
スタートの合図。

皆の声援。

お酒片手にヤジる
おじさん達。

テトラポットのが
眺めが良い。

諒ニィが昔
そう言ってた。


司が今何位かは
あまりよく見えない


本人を前にすると
言えないや…--


「頑張って…」

⏰:07/03/13 22:13 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#339 [まきやま]
  
しかし今日は暑い。

未来は少しクラクラした


歓声が響く。


砂浜にガッツポーズで 喜ぶ姿。


赤い海パンがこっち
からもよく見えるよ


「う…そっ…」


司優勝しちゃった。


「すごおーいっ…」

未来はパチパチと
拍手をしていた。

⏰:07/03/13 22:16 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#340 [まきやま]
   
司はテトラポットに
走って来た。

嬉しそうな顔で
こちらを見てる。

「見たっ?優勝!!」

賞状を広げ
ガッツポーズ。

その姿が可愛いくて

「見てたよっ…」

とそっけなくしか
言えなかった。

⏰:07/03/13 22:18 📱:W42SA 🆔:cS104arY


#341 [まきやま]
  
司の表情が
曇り始める。

「それだけかよっ」

司は小さく言う。

聞こえないフリをして 浜辺を指差す。


「裕也5位だ!!」

「本当だ…。」

司は寂しそうに笑った

⏰:07/03/14 00:11 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#342 [まきやま]
  
「俺行って来る。」

未来わ頷く。

「今日の19時さ…
ここで待ってる。
来いな?」


「何で?」


司は返事をせず
走って行った。


それにしても司…
腰パンししすぎ。
お尻見えちゃうよ!

⏰:07/03/14 00:16 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#343 [まきやま]
  
司が裕也の肩を抱き
2人で笑ってる。


それを遠くで見て
ニコニコしてる私…。
相当キモイじゃんか


よいしょっと
呟いて立ち上がった


頭がクラっとする。


目の前が二重に見える

上手く立てない…



私はバタッと倒れた。

⏰:07/03/14 00:20 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#344 [まきやま]
   
風鈴の音で
私は目が覚めた。

「みぃ?良かった。
大丈夫か?」

頭がまだクラクラする。

気付いたら診療所。

「純おじさん…。」

「軽い熱射病だな。
今日暑かったし…」

何でも
漁師のおじさんが
私に気付いて
くれたらしい…。

⏰:07/03/14 00:23 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#345 [まきやま]
  
「…ちょっと待って
今何時っ??!!」

おじさんは時計を見る

「20時だよ。
もうすぐ祭りも
お開きだな…--」

私はベットから飛び降りた

「おじさんゴメン!!
私ちょっと約束が!!」

おじさんの制止も
聞かないで
病室を出た。

⏰:07/03/14 00:26 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#346 [まきやま]
  
何で今日…
スカートなんて
履いて着ちゃッたの?

走りづらいよぉー…


1時間も過ぎちャった

絶対待ってくれて無いよ

本当馬鹿未来っ!!


司っ…司っ…司!!

おめでとうって
言ってあげるんだ。

冷たくてごめんね
って言ってあげるんだ

⏰:07/03/14 00:29 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#347 [まきやま]
   
苦しい…--
暑い…--
頭痛い…--

でも司が待ってる。

浜辺には
酒に酔うお父さん達


テトラポットまで
あと少し…-

よろめきながら走る


「ハァッ…ハァッ…」

⏰:07/03/14 00:31 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#348 [まきやま]
  
「遅せぇよ…」

体育座りの司が
こちらを睨む。

居てくれたっ…
良かった…。

未来はその場に
しゃがみ込んだ。

「ハァッ…ごめ……」

「来ないかと思った」

司はビール片手に
力なく笑う。

⏰:07/03/14 00:35 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#349 [まきやま]
   
「ごめんねっ…」

未来は隣に座る。

夜の海は不気味で
黒光りしてて
怖かった。

「未成年がお酒?」

未来は笑う。

「優勝者は良いの」
司は言う。

「諒ニィのタイムと
…どうだったの?」

司の表情が曇る。

⏰:07/03/14 00:38 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#350 [まきやま]
  
「1秒差だッた…。」
司はビールを
ゴクッと飲み込む。


未来は司を見る。


たかが1秒じゃん。
司は頑張ったよ。
また高3があるよ。


司…おめでとう。


でも言葉は
心とは全く反対の
皮肉しか出てこないの

⏰:07/03/14 00:40 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#351 [まきやま]
  

「やッぱり諒ニィは
凄いんだねっ!!」


「諒ニィには…
誰にも勝てないね」


司は黙ってしまった

こんな事言いたかった訳じゃないのに…

そう思うと私も
上手く話せなかった


⏰:07/03/14 00:42 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#352 [まきやま]
   
「またそれかよッ…」

「えっ…?何…?」
未来は司を見る。


司はビールを一気に
飲み干した。

ビールの缶を投げ
こちらを向く。


カラランッ…--


潮風で缶ビールが
転がっていく。






⏰:07/03/14 00:45 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#353 [まきやま]
  
口の中にお酒の香り
が充満する。

私は必死に司を
押し退けた。

司の胸を
Tシャツの上から
ドンドン叩く。


私の舌に司の舌が
絡まっていく。


私は何が何だか
分からなかった。

⏰:07/03/14 00:48 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#354 [まきやま]
  
司にもの凄い力で
押し倒された。

頭が痛い。
クラクラする。

唇が離れた。

「司…酔ってる?
辞めてよ…何なの」

私は涙を堪えるのに
必死だった。

私に馬乗りになった
司の顔は真っ赤だった

「酔って無い。
辞めない。
優勝したら何でも
するッて言ッたじゃんか」


⏰:07/03/14 00:51 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#355 [まきやま]
  
司が私の首筋に
唇を付けてくる。

「ヤダっ!!!司!!」

私は司を叩く。

バシンッ!!

司に頬を叩かれた

「イタッ…司…?」

私の頬を涙が伝う

「ごめんね…」

司は目を合わせない

⏰:07/03/14 00:54 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#356 [まきやま]
  
司は私の両腕を掴み
無理矢理キスをした

お酒の匂い…
涙のしょっぱい味…

私は怖くて足を
ジタバタさせた。

司は右手で
私の胸をまさぐる。

私はキツクつむってた目を見開いた。

もしかして……。

⏰:07/03/14 00:57 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#357 [まきやま]
  
そう疑った瞬間震え
がこみあげてきた。

「ヤダッ!!ヤダ!!!!」

私は泣いて嫌がった

タンクトップを
ずり上げて
下着をめくられた。

疑いは確信に変わり
私の抵抗は強くなった

「司…辞めて?
酔ってるんでしょ?」

⏰:07/03/14 01:00 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#358 [まきやま]
  
あぁ何で今日
スカート履いて
着ちゃったのかな…


司の手はスカートの
下に入っていく。


怖いよっ…怖い…

下着は簡単に取られ
足首まで下げられた


司の指が入った瞬間


私はのけぞった。

⏰:07/03/14 01:03 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#359 [まきやま]
   
痛くて怖くて
何も出来ない…。

「ヤッダ…!!司…ッ」

うわ言のような
私の声も司の耳には
届いていないようだ


司が海パンを
ずり下げた瞬間
私は力いっぱい
抵抗した。


「辞めて!!ヤダ!!
司!!助けてッ…!!」

⏰:07/03/14 01:07 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#360 [まきやま]
  
荒い息を吐きながら
私の上で腰を振る司


私の口には司の両手


もう何も発せない。


眉間にしわをよせ
司は小さく声を漏らす


涙は枯れて
早く終わって…
早く終わって…

そう心に呟いてた。

⏰:07/03/14 01:10 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#361 [まきやま]
   
  ……裕也……


席が隣になる前から
未来の事好きだった


未来の事
毎日目で追ってた


だから確信したんだ


未来の好きな人を。


身近過ぎんだろ
勝ち目無さ過ぎる

⏰:07/03/14 01:14 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#362 [まきやま]
  
だからせめて
力になってあげたくて…

泣いてる未来は
見たくねぇから。

みぃが綺麗な茶色
って言ってくれたからこの目好きになれたんだ


だから少し
キューピットを
やってあげよって
思ったんだ。

⏰:07/03/14 01:17 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#363 [まきやま]
  
水泳大会
スタートの直前。

2人で歩いてる時

「俺優勝したら
未来に告るよ。」

あの時の動揺した
司の顔写メ撮りたかったな


「無理だよ。
あいつの好きな人は
俺の兄貴だもん。」

「カンケイナイ。
好きと憧れは違う」


俺的に焦ってほしかった
司とみぃは両想い。
どちらかが
手を差しのべれば
全て上手くいくよ?

⏰:07/03/14 01:21 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#364 [まきやま]
  
あの事件が起きた時

俺のせいって確信した
司に余計な事を
言ってしまった。

不器用な司の焦りが
こんな形で表れて
しまったんだ。

未来の身体に傷を
直接付けた訳じゃ
無いけど。


間接的に俺は
傷つけた。

⏰:07/03/14 01:24 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#365 [まきやま]
  
中学を卒業して
大阪の野球の名門高
にスカウトされた。

それからあの島には
帰って無い。

あれから3年経った

俺にも愛する
彼女が出来た。

2人はどうなった?

成人式には帰るから
上手くいってて
くれよ?

⏰:07/03/14 01:27 📱:W42SA 🆔:1sLXuGhM


#366 [快]
ずっと呼んでます。


もぅハラハラドキドキ…

続き楽しみにしてます!!頑張って下さい◎

⏰:07/03/14 19:21 📱:D902i 🆔:7hoPaqI6


#367 [まきやま]
快さん☆
ありがとう!!
誰も読んでくれて
無いかと…m
嬉しいですx

⏰:07/03/15 00:20 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#368 [まきやま]
  
ドクドクッと
凄い勢いで
何かが入ってきた。


司は離れた。


乱れた呼吸。


海の潮風。


黒い海。


司は何も言わない。


もちろん私も
何も言わない。

⏰:07/03/15 00:24 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#369 [まきやま]
  
横たわる私を
起こそうと
司が近寄る。


怖いっ…--


「ヤダ!!ヤダ!!」

私は残った力を
振り絞って
司の手を弾いた。


司はうつ向いて
座りこんだ。

⏰:07/03/15 00:26 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#370 [まきやま]
  
「血がっ……」

司はTシャツを脱ぎ
私のスカートを
拭きはじめた。


ジンジンする。
まだ入ってる気がする

痛くて動けない。

⏰:07/03/15 00:29 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#371 [まきやま]
  
「…したかったの?」

自然と声が震える。


「えっ?」

司は振り向く。


「これが…
したかったの?」


涙で司の顔が見えない

司は今どんな顔で
私を見てるの…?

⏰:07/03/15 00:31 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#372 [まきやま]
  
「っ…そーだよ。」


司の声も震える。


そんな事言われたら


何も言い返せないよ


「イタっ…」

起き上がった私を
司が見てる。

⏰:07/03/15 00:36 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#373 [まきやま]
  
頬をさすり、
散らばった下着と
タンクトップを
身につける。


痛くて動きずらい。
こんなに痛いんだ。


頬腫れてるな…--


私はよろめきながら
立ち上がった。


「みぃっ…?」

司が見てる。

⏰:07/03/15 00:38 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#374 [まきやま]
  
私は返事をしなかった

叔母さんが帰る前に
お風呂に入らなきゃ


バレないように…


歩き出す私を
司は止めなかった。


泣き過ぎたかな?


頭がボーっとする。

ジンジンする。
違和感が
気持悪かった。

⏰:07/03/15 00:41 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#375 [まきやま]
  
それから私は
風邪を引いた。
と嘘をついて
部屋に閉じこもった


気分は全然優れない
違和感も消えない


眉間にしわを寄せて
声を漏らす司…。


記憶が鮮明過ぎて


たまに震えが
止まらなかった。


気持ち悪い。
身体がダルい。

⏰:07/03/15 00:43 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#376 [まきやま]
  
あの事件から
1ヶ月…いや2ヶ月?


もう日にち感覚
なんて私には無い。


あの日から身体の
ダルさは消えなくて


司がたまに
お見舞いに来たけど
会わなかった。


どんな顔して
会えば良いのよ…--

⏰:07/03/15 01:02 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#377 [まきやま]
  
「みぃーご飯は?」

扉ごしに叔母さんの声

「…いらなーい。」


ベットに横になり
天井を見上げる。


「お粥作ったけど…」

はぁ…とため息をつき
私は重い身体を
起き上げて
扉に向かった。


最近タメ息よく出るな…

⏰:07/03/15 01:06 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#378 [まきやま]
  
ガチャっ…

「何も食べ無いのは
もっと良くないわ」


卵粥の香りが
ふわんと鼻につく。

「んっ……!!!」

口を押さえて
叔母さんを押し退ける

「みいっ!!!」

乱暴にトイレの
扉を閉めた。

⏰:07/03/15 01:09 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#379 [まきやま]
  
「ハァッ…ォエッ……」


最近体調が優れない


食べ物を受け付け無い

卵の匂い。
大好きなチョコ。
油っこい料理。
お肉の匂い。


そういえば…
生理…今月まだだ。


先月…きてない。

⏰:07/03/15 01:12 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#380 [まきやま]
  
先月…。


8月…。


-優勝したら何でも
するっつったじゃん-


「…まさかねっ」

だって1回じゃん。


…1回だったかな?


何回もドクドクって
中に入ったっけ…?

⏰:07/03/15 01:14 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#381 [まきやま]
  
「ちょっとみぃ…」

トイレの扉を開けて
背中をさする。


「へーきっ…」

「私も卵の匂い…
駄目だったのよ。
……妊娠した時」


未来の顔が固まる。

⏰:07/03/15 01:18 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#382 [まきやま]
  
「高校ん時にね。
…駄目だったけど」


動揺を隠せない。

涙で出そうだよ。

司の顔が浮かぶ。


「みぃ…あんた…」


「妊娠な訳無いよ」

⏰:07/03/15 01:19 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#383 [まきやま]
  
「じゃあどうして
泣いてるのかな…?」

知らない間に
涙が溢れる。


ギュッと
抱きしめられた。

「司…?」


私は返事をしない。

⏰:07/03/15 01:21 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#384 [まきやま]
  
「…明日市内の
産婦人科に行こう」

優しく髪を撫でる。

私は首を横に振る。

「ヤダっ…
妊娠なんかして--」


「未来っ!!!!!!」

ビクッと体が震える

叔母さんは
いつになく本気だった

⏰:07/03/15 01:23 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#385 [まきやま]
  
「司には言わない」


叔母さんは全て
分かってたみたい


私は頷いた。


神様お願い…


妊娠なんて
してないで下さい。


毎日店のお手伝い
ちゃんとします。


もう悪口言いません


嘘もつかないから…


お願い。

⏰:07/03/15 01:25 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#386 [まきやま]
   
「今月で3ヶ月です。」

こちらを向いて微笑む 眼鏡をかけた
優しそうな先生。


「そうですか…」
叔母さんは言う。


私は震える声で

「本当ですか?」

と聞いた。


先生は頷く。

「生理が始まった体は もう大人なのよ?」

⏰:07/03/15 01:29 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#387 [まきやま]
  
「まだ15なんです」

叔母さんの言葉に
先生の顔が変わる。


「中絶するかしないか パートナーとよく
話し合って下さい。」

パートナー…。


司と…?


あんな風に
無理矢理されて
出来た子供について
話し合えってゆうの?

⏰:07/03/15 01:33 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#388 [まきやま]
  
家に戻った私達に
言葉なんか無かった


「…司呼ぶわよ?」

叔母さんが立ち上がる

「嫌!!叔母さん!!」

私は叫んで叔母さんに すがりついた。

「子供は1人じゃ
出来ないのよっ?
司にだって責任--」


「司は悪くない!!
司は関係無いっ!!!」

⏰:07/03/15 01:36 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#389 [まきやま]
  
「呼ばないでっ…
言わないでぇっ…」


叔母さんは
座りなおした。

「…産むの?」


涙を拭いて
叔母さんを見る。


「1人で育てるの?
全て捨てれるの?
司にももう会わない?」




私は首を縱には
振れなかった。

⏰:07/03/15 01:39 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#390 [まきやま]
  
翌日
司をうちに呼んだ。


気まづそうに
正座をする司。


私の事を見ない。
私も司を見れない。


「司…あなたも男
だから分かるよね?」

司は何がなんだか
分からず首を傾げる

⏰:07/03/15 01:41 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#391 [まきやま]
  
叔母さんは続ける。

「未来のお腹にね?
赤ちゃんが…いるの」


司は目を見開いた。


「…3ヶ月目」


「未来から直接
貴方の子とは
聞いて無いんだけど」

叔母さんは続ける


「貴方の子よね?」

⏰:07/03/15 01:44 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#392 [まきやま]
  
司…なんて言うの?


司が認めたら
私…この子産むよ?


司…お願い…。


「…俺の子じゃない」

司の声がうわずる。


未来は言葉を失なった

⏰:07/03/15 01:47 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#393 [まきやま]
  
私馬鹿みたい。


司は私の事好き
なんて言って無い。


ただしたかっただけ


そんな気分で
出来た子供なんて


いらないよね…。


「…分かった。」


叔母さんは
寂しそうに呟いた。

⏰:07/03/15 01:49 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#394 [まきやま]
  
「じゃあっ…」

司は立ち上がる。

私たちは呼び止める
ことはしなかった。


気まづい雰囲気…


私は部屋に駆け込んだ。

⏰:07/03/15 12:17 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#395 [まきやま]
  
部屋の扉を閉め
へなへなと
しゃがみこんだ。


-俺の子じゃない-


たった1回の行為。


私たちこれから
どうなるのかな…?


司はきっと
会ってくれないね。

⏰:07/03/15 12:21 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#396 [まきやま]
  

気付いたら電話をかけていた。


「もしもし?お前
学校来な過ぎー…」


優しい声が
私の心を埋め尽す。


「ゆうっ…やあー」

涙が自然と流れる。

⏰:07/03/15 12:24 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#397 [まきやま]
   
裕也は直ぐに家に
来てくれた。


全て話した。


裕也の顔は何故だか
申し訳無さそうな、
まるで自分がした事
のように真剣に話し
を聞いてくれた。


裕也は諒ニィに似てる


安心するよ…。

⏰:07/03/15 12:27 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#398 [まきやま]
  
「それで…どうするつもりなの?」


裕也の顔に笑いは
無かった。


「こんな言い方…
あれだけどさっ…」


裕也は気まづそうに
自分の髪を触る。


「理由はどうであれ
司との子だからさっ
産みたくないの…?」

⏰:07/03/15 12:32 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#399 [まきやま]
  
「…駄目だよ。」

寂しく微笑む。

「私中学生だよ?」

「でもさっ…--」


「私が産んだら…
司一生苦しむよ。」


裕也は何も
言わなかった。

⏰:07/03/15 12:35 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


#400 [まきやま]
……--

瑠美は俺の手を握り

未来は涙を流してる


おいおい…
そんな重要な事
何で隠してたんだよ


「親父とか…その事
知らないの…?」


未来は首を横に振る

「言って無い…」

⏰:07/03/15 12:38 📱:W42SA 🆔:sTLZHLkY


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