゜*消せない・゜
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#450 [まきやま]
「雨凄いねーっ!!」
ワイパーが荒々しく
右に左にと交差する
のをぼーッと見つめる
「ごめんね瑠美…」
瑠美は首を振る。
「良いよ!みぃにも
会いたかったしね」
諒は微笑んで
目をつむった。
ヘンプの匂いを
かみしめて
少しだけ眠った。
:07/03/18 01:28
:W42SA
:MhdIE232
#451 [まきやま]
診療所に入るまで
少し歩いただけで
結構濡れた。
「タオルあったカナ…」
諒は白衣を羽織り
戸棚をまさぐる。
「びしょびしょー」
瑠美は髪を触り
苦笑い。
:07/03/18 01:31
:W42SA
:MhdIE232
#452 [まきやま]
「あったあった!!」
諒は微笑んで
瑠美の頭に
タオルをかけた。
ふんわり香る
香水の香り……。
瑠美は長い髪を結び
諒にタオルを渡す。
諒の短い髪の毛は
もう乾きそうだった
:07/03/18 01:34
:W42SA
:MhdIE232
#453 [まきやま]
病室に入ると
雨を見つめる未来が
座っていた。
「おはよー!!」
瑠美が隣に座る。
「…雨凄いね。」
未来は嫌そうに
窓の外を見つめる。
「あっ…諒ニィ。」
思い出したように
未来は振り返った
:07/03/18 01:37
:W42SA
:MhdIE232
#454 [まきやま]
「書いたっ…。」
桃色の便箋。
左ききだからか
独特な文字。
諒の顔が自然と
ほころぶ。
「気持ちがたくさん
溢れてきてね…?
上手く書けなかった
けど…」
:07/03/18 01:40
:W42SA
:MhdIE232
#455 [まきやま]
「うん…。」
しっかりと
受け取って
ポケットにしまう。
気持ちは絶対に
伝わるよ。
過去ばっかりじゃ
何も始まらないから。
その日の帰り
俺はドキドキしてた
:07/03/18 01:42
:W42SA
:MhdIE232
#456 [まきやま]
「司…読むカナ?」
車を止めて瑠美が言う
「…読ませるよ。」
瑠美のほうを向いて
「絶対に…。」
瑠美は微笑み頷いた
「諒だけが
頼りだからね…?」
瑠美に優しくキスを
して車を降りた。
:07/03/18 01:45
:W42SA
:MhdIE232
#457 [まきやま]
「ただいま。」
「おかえりー!!」
「司は?」
「明日も雨だから
部屋の模様替えを
するって。
部屋に籠ってるわ」
母親の言葉に
返事をする前に
階段をかけ上がった
:07/03/18 01:47
:W42SA
:MhdIE232
#458 [まきやま]
ノックをせず
荒々しく扉を開けた
ぐちゃぐちゃな部屋
司は鼻歌を辞めて
こちらを振り返る。
「…なんだよ?」
司は睨んだ。
司に近寄り
便箋を握らせた。
:07/03/18 01:49
:W42SA
:MhdIE232
#459 [まきやま]
「全部聞いた。
これみぃからの手紙
絶対読め。分かった?」
司は諒の顔を見て
驚きを隠せないでいる
「諒…いつ知ったの?」
「…3日前だよ。
3年も前の事…
何で隠してたっ…」
諒の声は不思議と
落ち着いていた。
:07/03/18 01:53
:W42SA
:MhdIE232
#460 [まきやま]
「知らなかったの?」
「知らなかったよ。
騙された気分…」
司は便箋を付き返し
「読む資格なんか…
俺にはねぇだろ。」
「テメェッ…---」
諒は胸ぐらを掴んだ。
:07/03/18 01:59
:W42SA
:MhdIE232
#461 [まきやま]
「俺はみぃの体を
傷つけたんだよ…」
「俺は逃げたんだよ
現実からっ…」
「今更どんな顔して
読めば良いんだよ…」
司の目は
寂しく光る。
:07/03/18 02:01
:W42SA
:MhdIE232
#462 [まきやま]
「…ふざけんな!!」
諒の怒鳴り声が
部屋中に響く…。
「未来はな…
お前への気持ちを
3年も我慢してたん
だぞっ!!!!」
「今…やっと気持ち
伝えようとしてんのに…お前は逃げるのか?」
諒の腕に力が入る
「頼むから…
読んでやってくれ…」
「諒っ…」
:07/03/18 02:04
:W42SA
:MhdIE232
#463 [まきやま]
「司!!諒!!
辞めなさいよ!!」
母親が部屋に
入って来る。
パシンッ…―
司の頬が赤くなる。
「母さっ…--」
諒は母親の手を掴む
「司…前向いて
歩きなさい。」
司は目を見開いた
:07/03/18 02:08
:W42SA
:MhdIE232
#464 [まきやま]
「何でっ…?」
諒は戸惑う。
みぃと司の事は
叔母さんしか
知らないはずじゃ…
「…知らないとでも
思っていたの?」
司は言葉につまる。
.
:07/03/18 02:10
:W42SA
:MhdIE232
#465 [まきやま]
母親は優しく笑い
司の髪を撫でた。
「母親歴何年だと
思ってるのよ…?」
「ちゃんと気持ち
確認しなさい。」
便箋を司に渡し
諒を見た。
「あとは司次第よ。
諒のくれたチャンス
を使うかは。」
:07/03/18 02:13
:W42SA
:MhdIE232
#466 [まきやま]
母親に押され
司の部屋を出た。
「…いつから知ってたんだよ?」
諒は聞いた。
「中学の卒業の時に
-俺が父親になんか
なれる訳無いよな-
-俺は幸せになんか
なっちゃ駄目なんだ-
って毎日のように
言ってたの。」
「…大丈夫。あぁ
みえて父さん似で
司は一途なのよ。」
母親の笑顔を見た時
本当に大丈夫かもな
と思ってしまった。
:07/03/18 02:17
:W42SA
:MhdIE232
#467 [まきやま]
…――
「諒ニィ大好き。」
その言葉を聞く度に
耳なんか聞こえなく
て良いのにと思った
2人が笑い合ってる
のを見る度に
目なんか見えなくて
良いのにと思ってた
悔しいよ.
悲しいよ.
苦しいよ.
俺はこんなに
大好きなのに。
:07/03/18 02:22
:W42SA
:MhdIE232
#468 [まきやま]
嬉しそうに
少し照れながら
諒の話をする度に
「好きなんだよ.」
って言いたかった。
俺は弱虫だ。
嫌われたくなかった
どんな形でも良い。
隣にいたかった。
:07/03/18 02:25
:W42SA
:MhdIE232
#469 [まきやま]
悔しいけど…
諒の事は嫌いに
なんかなれないよ。
優しいし.
お洒落だし.
よく笑うし.
頭めっちゃ良いし.
自慢の兄貴だもん.
だから余計に
苦しかったよ。
全然知らない他人なら 奪いとったのに。
:07/03/18 02:28
:W42SA
:MhdIE232
#470 [まきやま]
他の女子と話さない
のはせめともの
自己アピール。
気付いてよ。ねぇ.
俺の笑った顔も
怒った顔も
お前しか見た事無いよ
文化祭の時.
焼きもちなんかを
焼いてくれるのか
試したんだよ。
:07/03/18 02:31
:W42SA
:MhdIE232
#471 [まきやま]
文化祭行かなかった
のはお前が居ない
学校なんか意味無い
からだよ。
本当に体弱いよな。
なのに意地っぱり
ま.そこが
可愛いんだろうね。
学校に相合傘を
書かれた時…
:07/03/18 02:35
:W42SA
:MhdIE232
#472 [まきやま]
相合傘が少しだけ
嬉しくて黙ってた。
3人の秘密基地。
諒に秘密って
言われたんだよな。
だからお前マジで
焦ってたよな。
諒はお前にとって
本当に大事なんだな
:07/03/18 02:38
:W42SA
:MhdIE232
#473 [まきやま]
バレたらお前は
泣いちゃいそうで…
だからあんな嘘
べらべら話した。
皆の前で諒が好き
って言った時…
泣くかと思った。
皆の前で言うって…
俺は本当に
眼中に無いだなって
:07/03/18 02:41
:W42SA
:MhdIE232
#474 [あい]
1・2も読みましたあ

すごいいいですネっ


応援してます


これからも頑張ってください

・゚
:07/03/18 02:44
:SH902i
:OLUyzpCY
#475 [我輩は匿名である]
な‥涙が‥
。゚(p>д<q●)゚。ヒック
:07/03/18 07:07
:W31K
:G577SbuM
#476 [まきやま]
あいさン>>
ありがとう!!
1.2も気に入って
もらえて嬉しいデスL
匿名さン>>
涙なんて!!
嬉しいですス
:07/03/18 09:15
:W42SA
:MhdIE232
#477 [まきやま]
水泳大会で優勝して
諒よりも速いタイム
が出せたら…
告白しよう。
駄目でも良いから。
気持ち伝えよう。
だから朝早起きして
走り込んだりしてた
だから朝みぃとは
あまり行けなかった
その事
言うの恥ずかしい
から言わなかった
:07/03/18 09:18
:W42SA
:MhdIE232
#478 [まきやま]
俺は本当に口下手
だから…。
器用じゃないから…
裕也と急に仲良く
なって正直焦った。
みぃの部屋の野球帽
見た後.モヤモヤして 眠れなかった。
裕也の雰囲気は
どことなく諒に
似てたから…
:07/03/18 09:20
:W42SA
:MhdIE232
#479 [まきやま]
朝走り込んで
疲れて寝てるとき…
みぃがすげー怒って
音楽室に来た日。
こいつは一体何なんだ 裕也にも.俺にも
良い顔しやがって…
辞めてくれよ。
スゲー腹たって
あんな冷たい態度で
避けてしまった。
:07/03/18 09:23
:W42SA
:MhdIE232
#480 [まきやま]
そんな事した瞬間
マジで後悔した。
みぃは教室に来ない
心配して居眠りも
できなかった。
探しに行った時…
裕也に会った。
胸の部分が濡れてて
こいつ変なの。って
思った。
:07/03/18 09:26
:W42SA
:MhdIE232
#481 [まきやま]
一緒にいたんだな。
みぃは裕也の前なら
素直に泣けるんだな
俺が隣にいても
強がりなみぃなのに
一緒にいないほうが
みぃの為になるの?
側にいたいよ.
辛い時胸を貸すよ.
だから勉強頑張って
同じ高校を受かろう
と猛勉強した。
:07/03/18 09:29
:W42SA
:MhdIE232
#482 [まきやま]
水泳大会の当日。
告白なんか俺は
できるのだろうか…
優勝は無理だよって
みぃに言われた。
裕也には頑張ってって 言うクセに…
マジで俺嫌われ過ぎ
笑えねぇわ….
:07/03/18 09:33
:W42SA
:MhdIE232
#483 [まきやま]
「俺優勝したら
みぃに告るよ」
裕也の言葉に
さすがの俺も焦った
裕也と俺は同じ事を
考えてたんだな。
「無理だよ.あいつの 好きな人俺の兄貴
だもん…」
頼むから辞めてくれ
:07/03/18 09:35
:W42SA
:MhdIE232
#484 [まきやま]
好きと憧れは違う。
そう言い切ったお前を ぶん殴りたくなった
ムカつく。
裕也に勝てる自信が
今の俺には無かった。
体力とか…そうゆう
問題じゃなくて.
勝てない気がした。
取られる気がした。
:07/03/18 09:39
:W42SA
:MhdIE232
#485 [まきやま]
俺が優勝しても
みぃは相変わらず
そっけない態度。
相当ヘコンだね。
口には出さないけど
無口な男ですから。
裕也が5位って
喜んでる時…--
心が乱れた。
ガタガタガタって
何かが崩れた。
優勝しても
みぃを喜ばせる事
俺にはできないんだ
:07/03/18 09:43
:W42SA
:MhdIE232
#486 [まきやま]
せめて裕也と
一緒にいて欲しく
無くて、夜呼び出した
30分経っても
みぃは来ない…。
バックレ?
どんな事されても
俺はみぃを待つよ。
脳みそと体は
バラバラで…
不思議とお酒が
進んでしまう。
:07/03/18 09:46
:W42SA
:MhdIE232
#487 [まきやま]
好きなんだよ。
みぃしかいらない。
一緒にいたいよ。
なのに何で?
俺じゃ駄目か?
「やっぱり諒ニィは
凄いんだねっ」
そんな言葉…
今は聞きたく無いよ
:07/03/18 09:48
:W42SA
:MhdIE232
#488 [まきやま]
酒の力も影響して
気付いたら
押し倒してたんだ。
スゲー嫌がる未来。
それを見てまた
ムカついてる自分。
馬鹿にすんなよ。
何も言わない俺だけど ちゃんと心は
あるんだからさ…
:07/03/18 09:50
:W42SA
:MhdIE232
#489 [まきやま]
寸前で止めようと
思ってた。
どうせ裕也と
そいゆう事とか
しちゃってんのかと
思ってた。
スカートなんか
履いてくるから…
俺は歯止めが
効かなくなった。
今…この瞬間だけ
未来は俺の事だけ
考えてくれてるかな
.
:07/03/18 09:53
:W42SA
:MhdIE232
#490 [まきやま]
終わって横たわる
未来を見て
細い奴だな。
そんな事思った。
こうゆうのって
ビデオとかでしか
見た事無かった。
気持ち良くねぇ。
むしろ今の俺…
気持ち悪いし
これって犯罪…?
:07/03/18 09:56
:W42SA
:MhdIE232
#491 [まきやま]
みぃの血を見た瞬間
一気に酔いが覚めた
馬鹿.馬鹿.馬鹿!!!
俺何やってんだよ
レイプじゃん。
ヤバい.ヤバい.ヤバい
必死になって
血を拭いて気分を
紛らわせてた。
:07/03/18 09:58
:W42SA
:MhdIE232
#492 [まきやま]
その日から
具合が悪いみたいで
未来は学校にも
来なかった。
もしかしてあの日の
ショックでっ…?
確かめたくて.
心配で….
見舞いに行っても
会ってくれなかったけど
:07/03/18 10:01
:W42SA
:MhdIE232
#493 [まきやま]
「…3ヶ月なの」
聞いた瞬間…
土下座したかった。
好きな男の子供なら
まだしも…
あんな風に出来た
子供なんか……。
俺の子供なんか
産みたくないだろ?
諒の子供が
産みたいだろ?
:07/03/18 10:03
:W42SA
:MhdIE232
#494 [まきやま]
俺は逃げたんだよ。
自分がした事なのに
しっかり向き合う
勇気も無かった。
「俺の子じゃない」
そんな言葉を吐いて
人を殺させた。
未来と俺の子…
そんなもん
望まれて無いだろ?
:07/03/18 10:06
:W42SA
:MhdIE232
#495 [まきやま]
--…
母と諒が出て行った
ぐちゃぐちゃの部屋
ため息をついて
ベットに座り込む。
3年前の事を
まるで昨日起きた
事のように…
毎日思い出してた。
あんな事しといて
まだ好きなんだ。
:07/03/18 10:09
:W42SA
:MhdIE232
#496 [まきやま]
諒は何もかも
知ってるかと思ってた
殴られると思った。
むしろ怒って
ほしかったんだ。
なのに…
全然普通の態度で.
しかも瑠美と
付き合った。
:07/03/19 00:25
:W42SA
:XbNA908U
#497 [まきやま]
初めて諒に失望した
お前だけが全てだった みぃはどうなる?
瑠美じゃないだろ?
何で怒らねぇんだよ
そんな事を思って
諒に冷たくなった。
:07/03/19 00:27
:W42SA
:XbNA908U
#498 [まきやま]
この3年間。
毎日ひたすら
こき使われて.
もらった給料は
貯まる一方で。
「無」に近い日々。
でもみぃの事考え
無い日は無かったよ
:07/03/19 00:38
:W42SA
:XbNA908U
#499 [まきやま]
便箋をしばらく
見つめる事しか
できなかった。
丸い独特な文字…
桃色の便箋。
いつも話してた
窓を見つめる。
:07/03/19 00:41
:W42SA
:XbNA908U
#500 [まきやま]
また昔みたいに
話せるカナ。
会ってくれるかな
何が書いてあるの?
このチャンス…--
逃しちゃいけない。
:07/03/19 00:43
:W42SA
:XbNA908U
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