あなたの願望叶えます
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#145 [ぱいん]

朝から興奮が
収まらなかった。

指定された時間は
午後5時。

今日ほど
時間が経つのが
遅いと感じた日は
なかった。

⏰:07/12/26 22:32 📱:D905i 🆔:ObqM65kA


#146 [ぱいん]

指定された場所に着くと
教えられた番号に
電話をかけた。

到着したことを告げると

「そこから茶色い
 マンションが
 見えますか?」

電話の相手は言った。

⏰:07/12/26 22:36 📱:D905i 🆔:ObqM65kA


#147 [ぱいん]

「あぁ…」

その辺りで
茶色いマンションは
一つしかなかった。

「でしたら、そちらに
 向かって頂けますか?」

話しながら歩くと
マンションの前に着いた。

⏰:07/12/26 22:38 📱:D905i 🆔:ObqM65kA


#148 [ぱいん]

「そこの8O5号室です」

部屋番号を聞き
電話を切ると
エレベーターに乗った。

ボタンの数から
8階建てのマンション
であることがわかる。

⏰:07/12/26 22:41 📱:D905i 🆔:ObqM65kA


#149 [ぱいん]

どのマンションでも
一番上の階は
金持ちが住んでいる
イメージがある。

でもまぁ、逃げにくく
する為かな。

俺は一人
納得しながら
部屋に向かった。

⏰:07/12/26 22:43 📱:D905i 🆔:ObqM65kA


#150 [ぱいん]

チャイムを鳴らすと
いつもの男が出てきた。

「時間がきたら
 チャイムを鳴らします。
 5分しても返事が
 ない場合は
 鍵を開けて中に
 入りますので」
「時間厳守だろ?
 わかってるよ」

⏰:07/12/26 22:45 📱:D905i 🆔:ObqM65kA


#151 [ぱいん]

男は時計に目をやった。

4時52分。

「7時5O分にタイマーが
 鳴るように
 しておきました。
 lO分前の合図です」
「そりゃどうも」

⏰:07/12/26 22:48 📱:D905i 🆔:ObqM65kA


#152 [ぱいん]

「ではごゆっくり」

そう言って男が
部屋を出た。

4時53分。

7分はおまけらしい。

俺は廊下を進み
突き当たりの部屋の
ドアを開けた。

⏰:07/12/26 22:50 📱:D905i 🆔:ObqM65kA


#153 [ぱいん]

驚いたのは
部屋に窓がないことだ。

前の住人が工事したのか
部屋一面が壁だった。

唯一の出口は
俺の立っている
ドアだけだった。

⏰:07/12/26 22:52 📱:D905i 🆔:ObqM65kA


#154 [ぱいん]

そのドアにも
ご丁寧に鍵がついている。

「いい趣味してんじゃ
 ねぇか…」

思わず呟いた。

ガランとした部屋に
ベッドが一つ。

⏰:07/12/26 22:54 📱:D905i 🆔:ObqM65kA


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