あなたの願望叶えます
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#615 [ぱいん]
加奈子と結婚して以来
誰かにこんな
感情を抱いたのは
初めてだった。
「………て」
俺の腕の中で
叶羽が小さく言った。
「えっ?」
「忘れさせて」
:08/01/10 22:36 :D905i :jEKkaVJA
#616 [ぱいん]
叶羽の言葉に
俺は何も
考えられなくなった。
夢中で叶羽の
服を脱がし
からだ中を愛撫した。
狭い車内では
うまく動けなかったが
それが逆に
叶羽と俺のからだを
密着させた。
:08/01/10 22:39 :D905i :jEKkaVJA
#617 [ぱいん]
叶羽のからだが
十分に濡れたことを
確認してから
俺は叶羽の中に入った。
すぐには動かず
叶羽の顔を見つめ
何度もキスした。
いい歳をして
キスだけで
イきそうだった。
:08/01/10 22:41 :D905i :jEKkaVJA
#618 [ぱいん]
腰を動かすと
叶羽が舌を絡めながら
甘い吐息を吐いた。
優しく抱いて
やりたいのに
出来なかった。
あの甘い声を聞き
小さな乳房に触れ
この中に入った奴が
いると思うと
怒りが収まらず
腰の動きは
早くなる一方だった。
:08/01/10 22:47 :D905i :jEKkaVJA
#619 [ぱいん]
優しく出来ないかわりに
俺は叶羽のからだを
抱きしめながら果てた。
「何で俺なの?」
俺は頭に浮かんだ
疑問を口にした。
「俺も叶羽に
酷いことしたのに…」
:08/01/10 22:52 :D905i :jEKkaVJA
#620 [ぱいん]
それどころか
今の叶羽の状況は
明らかに俺のせいだ。
「あなたは…
優しかったから」
叶羽の言葉に
耳を疑った。
「優しい?俺が?」
:08/01/10 22:55 :D905i :jEKkaVJA
#621 [ぱいん]
叶羽は小さく微笑み
「この前もハンカチ
貸してくれた」
と言った。
泣いていた叶羽に
ハンカチを
渡したことなど
叶羽に言われるまで
忘れていた。
:08/01/10 22:57 :D905i :jEKkaVJA
#622 [ぱいん]
思い出すのはいつも
どんな風に
叶羽が感じたかと
泣き顔ばかりだった。
「いじめられてるんです
あたし…」
「えっ?」
「先生も見てるだけだし
誰も助けてくれない」
:08/01/10 22:59 :D905i :jEKkaVJA
#623 [ぱいん]
叶羽は言った。
「あたしに優しくして
くれたのはあなただけ」
だと。
俺はもう一度
叶羽に誓った。
「俺が守ってやる」
:08/01/10 23:02 :D905i :jEKkaVJA
#624 [ぱいん]
叶羽を駅まで送り
家に帰ると
加奈子の姿がなかった。
子供部屋を覗くと
子供たちは二人とも
よく眠っている。
不思議に思いながら
寝室へ行くと
俺の部屋から
明かりが漏れていた。
:08/01/10 23:11 :D905i :jEKkaVJA
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